「オーガニック」「無農薬」と書いてある商品と書いていない商品があって、もし値段が同じか、大して変わらないならやっぱり書いてある方を選びたくなりますよね。


「よくわからないけど、なるべく自然、天然のものの方が何となく良さそう・・・」
私も、最初はそんな感じからオーガニックに興味を持ちました。
しかし、昨今では、安全どころか有害だという声も上がるようになってきました。

 

オーガニックと無農薬のちがい

オーガニック(有機農業)とはなにか

日本の「オーガニック(有機農業)」は法律で

「化学的に合成された肥料および農薬をしようしないこと並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業」

とされています。

要するに、環境への負担を考慮して人工的な方法を用いないやり方、ということでしょうか。

化学農薬、肥料を使用せず、食べる人や生産者への体の負担を軽減するだけでなく「地球温暖化」「大気汚染」「自然の動植物」「生態系」などへの配慮をする、ということです。

公的な医療保険のないアメリカでは自分の健康を自己責任としてとらえる傾向があることから、オーガニックにこだわる人が多くいます。

日本でも、「オーガニック」「有機」は消費者からみれば「安心・安全」「環境保護への取り組み」という付加価値のあるものとして、生産者、販売者はそうした付加価値のある「ブランド」として、その割合は増えてきています。

オーガニックの国際規格にはコーデックス規格というものがあり、それをもとにそれぞれの国の風土や気候に合わせて規格が決められています。
日本では、「有機JAS法」という法律があります。
この基準を満たすものだけが「有機野菜」の表示をつけて販売することができます。

このマーク、見たことありますよね。

もし、これを無断で表示したり、内容に違反があると罰則が課せられます。

この基準を書くとかなりの文量になるのですが、大まかにいうと

農薬や化学肥料を3年以上使っていない畑でとれた作物

ということ。

ただし、すべての化学農薬がその対象ではなく、使用が認められている農薬もあるということです。

無農薬栽培とはなにか

無農薬栽培(無農薬農法)とは「農薬を使用しないで植物を栽培する」というのが定義です。

とてもわかりやすいですが、化学肥料については言及がないので使っている可能性もあります。

オーガニックと違い、無農薬野菜にはガイドラインがないどころか、「無農薬」という言葉自体の使用が本来はしてはいけないそうです。

無農薬という言葉が、土壌に残っていた農薬や近隣から飛散してきた農薬を含めて一切の農薬を含まない、という誤解を生むからというのが農林水産省の見解です。

代わりに、「特別栽培農産物」という名称と基準があり、その基準というのが

節減対象農薬の使用回数が50%以下

化学肥料の窒素成分量が50%以下

対象:未加工の野菜・果物
乾燥調製した穀類・豆類・茶など

となっています。

無農薬だけでなく、低農薬栽培も含む目安ということですね。
ただし、こちらはあくまでガイドライン。
違反しても罰則はありません。

ですから、無農薬にこだわって購入したいという人は、この特別栽培農産物の中から、さらに農薬を使用していないという記述のあるものを選んだり、記載はしていないものの実際の生産者さんとのやりとりでそれが確認できるもの、などを選んだりしているようです。

 

では、二つの違いは?

なるべく人体と環境に害のないものを、という考え方では共通しているオーガニックと無農薬ですが、比較してみると違う点もあります。

オーガニック・・化学農薬、化学肥料を使用しない。土壌残留農薬に基準がある。規定違反には罰則がある

無農薬・・栽培中は農薬を使用しない。化学肥料、土壌残留農薬についての定義はない。規定違反には罰則がない。

というわけで、基準が明確かつ信頼できそうということで、大手企業では「オーガニック」の名を冠したものが多いのです。

 

オーガニックが危険だという研究報告

普段それほど気にかけていない人にも、農薬=毒、というイメージは少なからず定着していますが、

「農薬を使用しない作物のほうがむしろ危険である」

という意見もあります。

これは、

「農薬で防御しないことによって、病害虫に対して植物が自身で作り出す抗菌物質(ファイトアレキシン、アレルギー原因たんぱく質)が人体に悪影響を与える可能性がある」

「農薬を使用しないことで植物が感染する病原菌が人体に影響のある毒素(かび毒)を作る場合もある」

 

という研究結果からきているようです。

ザックリいうと、

「無農薬のほうがアレルギーを引き起こしやすい」
「無農薬のほうがカビが生えやすいから体に悪い」

ということでしょうか。

対して、無農薬推進派の意見としては

「ファイトアレキシンや植物の病気はずっと昔から植物が備えてきたもので、人びとはそれらを摂取してきた」
「このような内容だけで、数多くの農薬による人体への悪影響に対する対抗材料とはならない」

という声が上がっています。

まとめ

 オーガニック、無農薬ともに農薬を使用しない栽培という共通点があるが、オーガニックはさらに基準が多く、違反には罰則もある

「オーガニックが危険」とは、農薬で防御しないことによって生成される天然の物質が人体に悪影響を及ぼす可能性の指摘。

 

農業は人類に欠かせないものであり、それに関わる利害は巨大なものです。
農薬を販売しているメーカーや推進する団体にとってオーガニック推進の流れは脅威に違いありませんし、それぞれの言い分があってしかるべきだと思います。

残念ながら、ゼロリスクというものは存在しません。

では、どのように自分や家族を防御していくか?
それは一人ひとりの考えによるものでしかありませんし、高価なオーガニックをとりいれるかどうかというのは経済力にもかかっています。

高価なオーガニック品でも、うたわれている品質かどうか信用できずに自分で作物を作ったり、生産者のところまで足を運んだりしている方もいます。

私個人としては、基本的に選べる限りオーガニックのものを選択しています。
しかし、近所の慣行栽培(一般的な栽培)野菜もそう悪くはないと思っています。

なぜかというと、数時間前にとれた超新鮮なものの栄養価が農薬使用のデメリットをしのぐ可能性もあると思うからです。
通販の野菜はどんなに新しくても前日以前のものですから。
リスク分散の選択肢は多ければ多いほどいいとも思っています。

しかし、農協に買い物に行くと目に入る、ズラリと並ぶ農薬に除草剤・・・。
あれを手にとって行くおじいちゃんおばあちゃん、適正使用量を守っているのかな?と不安になることもしばしば・・・^^;
難しいところです。