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輸出に明白な影響を与える韓流-「メイド・イン・コリアブーム」
2011-07-08
K-POP、韓国ドラマ、韓流(ハンリュウ)が「メイド・イン・コリアブーム」を巻き起こしている。韓流がソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)を通じて、アジア地域だけでなく世界に広がり、中東や中南米地域などの爆発的な商品およびサービスの輸出増加につながっている。特にドラマを中心に中・高年層を魅了してきた韓流が、最近はK-POPと共に若い女性たちの心を掴み、韓流輸出商品も多様化してきた。
| (左側)パリ・ジェニート公演会場で開かれた「SMタウンライブ」に訪れた韓流ファンたちが熱狂している。(右側)イギリス出身の伝説的グループ、ビートルズの音楽を録音したロンドン・アビイ・ロード・スタジオの前で6月19日、K-POPグループのSHINee(シャイニー)がファンに挨拶している。 |
韓国・関税庁は6月24日、韓流が広まっている中東、中・南米、中央アジア諸国に対する韓国産消費財輸出が2005年以後急増していると発表した。中東はイラン、イラク、サウジアラビアを中心に昨年初めて輸出100億ドルを突破、中南米地域はペルー、メキシコ、ブラジルが輸出を主導しながら、昨年は輸出物量が50%増加した。ドラマ「大長今(テジャングム)」の放映で韓流が始まったイラクは、2006年以降、国産消費財輸出が毎年2倍以上増え、昨年だけで7億5,000万ドルの輸出実績を上げた。特に昨年のエアコン、VTRなど家電製品の輸出は、前年比で10倍、飲料品輸出は20倍急増した。
2007年からドラマ「大長今(テジャングム)」と「朱蒙(チュモン)」が相次いで放映され大人気になったイランでは、昨年の韓国産消費財輸出が46.3%増え、10億ドルを突破した。TV輸出が2倍以上増えるなど家電製品はもちろん、乗用車、飲料品、化粧品輸出も大幅に増えている傾向にある。サウジアラビアでも韓国ドラマ・ブームが起こり、昨年の輸出が19億ドルに達した。ドラマだけでなく、アイドルグループが主導するK-POPが人気を伸ばす中・南米地域も、やはり韓国産ブランド製品の人気が同時に高まっている。中・南米で韓流ブームが最も熱いペルーでは、昨年、前年比で約2倍に急増し、3億4,000万ドルの消費財輸出を達成した。ブラジルもK-POPの人気と共にバイクと家電製品輸出が急増した。
| 韓国ドラマ「朱蒙」(左側)、「大長今」(右側) |
東南アジアは韓流の本拠地であるベトナムやタイを中心に消費財輸出が活発で、ドラマ主流だった初期の韓流ブームの2003年から2004年までの時期と、K-POPが主導の2008年以後の韓流ブームの時期で輸出が急増した。特にベトナムの若い女性たちに愛用される国産化粧品・アクセサリー・衣類などの非耐久消費財と、タバコ・飲料品などの嗜好品が大きな人気を呼んでいる。2010年国別化粧品輸出増減率を見るとベトナム128.7%、タイ211.2%、フィリピン112.1%で、2倍以上の成長だ。
| (写真出典:聯合ニュース) |
韓国大衆文化ブームとしてアジア各国で韓流が巻き起こり、それと同時に化粧品韓流ブームも巻き起こった。ソウル・明洞(ミョンドン)を歩くと、両手にショッピング・バッグを持って歩き回る外国人観光客の姿を目にする。彼らの持っている商品を調査したところ、そのほとんどが韓国国内ブランドの化粧品だった。多くの外国人が訪れる明洞の化粧品通りに行くと日本語と中国語だけ聞こえるといわれるほど、韓国化粧品を買う外国人観光客の熱気で溢れている。
化粧品韓流に後押しされながら化粧品輸出も前年対比38.7%も増加した。関税庁によると2010年上半期化粧品輸出額は2億4,000万ドルで、過去6年間の同期間比で最高水準を記録した。輸出対象国だけで119カ国に達し、韓流の激しい勢いに乗っている中国、日本、台湾などのアジア地域は輸出の87%を占める。韓方化粧品ブランドの「后(フ)」は、中国、日本、台湾などでは海外ブランドよりも高い人気がある。ベトナムでは世界有名ブランドを抜き、第1位の座をキープしている。現在はグローバル化粧品企業の資生堂、ランコム、エスティーローダーなどを抜いて市場の16%を占めるなど、確固たる地位を確立した。特に「大長今」で有名な李英愛(イ・ヨンエ)は、ベトナムの女性たちに大きな人気を得ており、「后」ブランドの認知度の拡大に大きな役割を果たしている。
| 韓国化粧品「ザ・ヒストリー・オブ・后」(左側)、「ミーシャ」(右側) |
また、韓国型BBクリームも大人気を呼んでいる。BBクリームは、韓国を訪れる日本・中国からの観光客らの「マスト・バイ(必須購入)」品目に選ばれる。明洞ではブランドショップごとに観光客がBBクリームを1人当たり約10個ずつ買っていくケースが多いと業界は説明している。エイブルシアンドシのブランドショップ「ミーシャ」は、昨年2月に発表した「Mシグネチャー・リアル・コンプリート・BBクリーム」で「最短期間ミリオンセラー」を記録した。この製品は、日本、中国、香港など25カ国に進出し、今年はアシアナ航空機内販売品にも名を連ねた。「ザ・フェイス・ショップ」の「フェイス・イット・パワー・パーフェクション・BBクリーム SPF37 PA++」は発売3カ月で30万個を販売した。
そのほか「スキンフード」、「ザ・フェイス・ショップ」も人気を呼んでいて、価格に比べて優秀な品質だという評価を得ている。「ザ・フェイス・ショップ」の「スマイル・フット・ピーリング製品」は、手軽に使用でき、足の角質をやわらかく、なめらかにするフット専用のスペシャルピーリング製品として大人気だ。天然由来の植物抽出物成分から作られたこの製品は、足の角質を優しく管理し、疲れた足に活力を与えてくれる。また、「スキンフード」の「ブラック・シュガー・マスク」は、ミネラルとビタミンが豊富な黒砂糖で溜まった角質を効果的に除去するだけでなく、しっとり感を維持し、皮膚に活力を与えてくれる。脂性肌は週1回、乾性肌は2週に1回程度使用する。
| 韓国化粧品「ザ・フェイス・ショップ」(左側)、「スキンフード」(右側) |
関税庁は、新韓流は2000年代初期に中国、日本、東南アジアなどのアジア地域で起きた、これまでの韓流とはまた違う性格を持ち、輸出への波及効果も変わってきていると分析している。既存の韓流では、ドラマを中心に中高年層の人気を呼び、乗用車や家電製品を中心に輸出が伸びたが、最近はK-POPを通じて若い女性層を攻略することに成功し、化粧品やアクセサリー、衣類などの生活用品消費財まで範囲が拡大しているということである。
これに伴い、新韓流を通じて単純に「技術力の優れた国」という韓国のイメージも洗練され、高級な国に進化していると評価される。関税庁関係者は、「新韓流で主力輸出商品の幅が広がり、国家イメージも同時に高まっている」とし、「新韓流ブームを拡大するには、地域別消費パターンを考慮した商品開発と、韓流未開拓地域の北米と西ヨーロッパを対象にした文化コンテンツの開発が必要だ」と述べた。
(翻訳:Korea.net Mihoko W.)