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プレスリリース

[ALAエイジングケア研究所] 40代、血糖値が気になる男性に朗報? SBI、RIZAPが注目する代謝を促す成分「ALA(アラ)」とは 2016.8.9

2社が注目するALAには、大きな可能性がある?

SBIホールディングスとRIZAPグループが、ヘルスケアの領域で協業することを発表した。7月12日に「新事業構想共同発表会」を行い、今後取り組んでいくヘルスケア事業の方向性を説明。その事業は、「ALA(アラ・5-アミノレブリン酸)」という成分を中心に展開していくことを明らかにした。2社では、すでにALAを配合したサプリメントなどでの事業をスタートさせており、今後はその動きを拡大させていくようだ。

SBIホールディングスの北尾社長は「ALAは、さまざまな可能性を持った成分であり、これを広めることは社会貢献につながる」とコメント。RIZAPグループの瀬戸社長も「医療機関と連携しながら、ALAを使ったヘルスケアに力を入れていきたい」と抱負を語った。両社のノウハウを合わせて、人々の健康促進をバックアップしていくとのことだ。

2社が注目し、今回の協業におけるポイントとなったALA。これは一体どんなものなのだろうか。実は今、ALAは体内の代謝を上げ、血糖値を正常に近づけるとして、非常に注目されている成分なのだ。

というのも、ALAを一定期間継続して摂った試験で、「糖代謝に関する働きが改善される」という結果が報告されたのだった。軽度の高血糖者に対し、ALAと鉄を含んだ食品を12週間摂り続けたグループと、それらを含まない食事を摂ったグループにわけたところ、ALAと鉄を含んだ食事のグループでは、糖を摂取してから2時間後の血糖値があきらかに低下したという。

さらに、もともとの血糖値が高い人ほど、その変化は大きかったとのこと。つまり、糖尿病に近い状態の人ほど、より大きな変化があったのだ。

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Higashikawa, F. et al., "5-aminolevulinic acid, a precursor of heme, reduces both fasting and postprandial glucose levels in mildly hyperglycemic subjects," Nutrition, 29(7-8):1030-6, 2013をもとに改変

おそらく、ほとんどの人はALAという成分について聞いたことがないはず。しかし、これは人間の体に欠かせないアミノ酸の一種で、私たちにとって非常に関わりの深い成分なのだ。

その意味を説明するために、体のメカニズムを考えてみたい。人間の細胞では、外部から取り込んださまざまな栄養分をミトコンドリアでエネルギーに変えていく。ここでいう栄養分とは、糖質や脂肪といったものだ。これらを細胞内で燃焼させて、体のエネルギーに変えるのが「代謝」だ。

代謝の良い人は、体に入ってきた糖質や脂肪をたくさん燃焼させて、多くのエネルギーに変えることができる。一方、代謝の悪い人は、入ってきた糖質や脂肪を燃焼しきれず、処理できないまま体に余らせてしまう。するとどうなるか。たとえば糖質を処理しきれないと、それは体内に余って、血や尿に混じっていく。その結果、高血糖や糖尿病といった症状になるのだ。

代謝は、私たちの健康に大きく関わるもの。実はその代謝において、ミトコンドリア内で機能しているのがALAなのだ。ALAは、もともと私たちの細胞内で活動しており、糖質や脂肪をエネルギーに変える役割を担っているのである。

40代を超えたら、ALAはどんどん減っていく!

年齢を重ねる中で、こんな経験をしたことはないだろうか。「若い頃はいくら食べても太らなかったのに、年齢を重ねるうちに同じ食事量で太るようになった」「昔は好きなものを食べても血糖値が上がらなかったのに、最近は上がるようになった」など。これらは、もしかすると代謝の変化が関わっているかもしれない。

人間には基礎代謝量というものがあり、それは30代、40代と年齢を重ねるうちに減少していく。特に40代を超えると、急速に下がってしまうのだ。つまり、30代までは処理しきれていたものが、40代を超えた頃からは処理しきれなくなり、その結果、体に悪影響が出てくる……。こんな風に、代謝の変化が体の状態に関わるケースはきっと多いはずだ。

ここでALAに話を戻してみたい。ALAは誰もが体内に持っている成分だが、実はその量も、年齢を重ねる中で下がっていく。一般的に、体内でのALAの生産量は17歳がピークで、そこからは歳を重ねるごとに減少。40代を超えると、なんとピーク時の半分を切るほどまでに減ってしまうという。

つまり、加齢による基礎代謝量の減少と、ALAの量の減少は、似たような曲線になっているのだ。

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出典:(1)Hayashi, J. et al., "Nuclear but not mitochondrial genome involvement in human age-related mitochondrial dysfunction. Functional integrity of mitochondrial DNA from aged subjects," Journal of Biological Chemistry, 269(9): 6878-6883, 1994  (2)厚生労働省

そう考えると、40代を超えたあたりからは、ALAを意識的に外から摂っていくことも大切ではないだろうか。

とはいえ、それは決して簡単ではない。というのも、ALAはワインや黒酢、タコといった一部の食品に比較的多く含まれているとはいえ、含有量は本当にわずか。多くても、食品100gあたりで100〜150μg(マイクログラム)というレベルなのだ。これでは、食品から効果的に摂るのはなかなか難しい。

さらにもうひとつ、ALAを外から摂る上で重要なポイントがある。それは、ALAとFe(鉄)を同時に摂取すること。これにより、効果を増すことが分かっているのだ。その理由は、ALAとFeが合わさると、体内の代謝に不可欠な「ヘム」という物質ができるため。このヘムこそ、ミトコンドリアで活発に動く成分なのである。先述の試験でALAと鉄を同時摂取していたのには、こんな理由があった。

なお、ALAという成分自体は古くから知られていたが、その機能性に研究者が着目を始めたのは1950年代のこと。しかし、当時は大変高価な物質だったため、なかなか研究が進まなかった。それが1980年代に入って発酵法による生産技術が確立されると量産が可能になり、研究も盛んに。それから30年を経た今、その高い機能性と応用範囲の広さに、国内外の様々な分野で研究が進んでいる。

かねてからALAの研究を重ねてきたSBIグループは、ALAに関する特許も多数取得。たとえば、ALAを含んだ製剤が、皮膚の表皮や角質の細胞を活性化させ、乾燥肌やシワ、たるみの予防改善につながることを実証済み。これに関する特許をアメリカほか12ヶ国で取得しているという。このような背景があり、今回、RIZAPグループとのヘルスケア事業に発展したのだった。

ちなみに、ALAは細胞の代謝そのものに関わる成分。それだけに、糖質のみならず、肌への影響、慢性疲労、メタボリックシンドロームなど、さまざまな領域への関連性が研究されている。

もちろん医療機関でも、この成分への研究は進んでおり、診断薬(手術前にALAを飲み、手術中に患部に特殊な光を当てることで腫瘍部位を赤く光らせる)としてはヨーロッパなどですでに販売中。日本でも脳腫瘍の術中診断薬が承認を取得し、2013年から発売が開始されている。また、治療薬としても国内外の研究機関での研究がおこなわれているという。

年齢を重ねる中で、若い頃のようにはいかないことも増えてくる。なかなか疲れが抜けなくなったり、食べ過ぎがすぐ体に現れたり……。そういう人は、思い切って体を“中から”変えてみることも大切ではないだろうか。細胞レベルで考えるのもそのひとつ。ALAを摂ることは、そこにつながっていくのかもしれない。