人気の高いアッシュ系ヘアカラー。そしてモノトーン系の流行色を合わせたアッシュグレーカラーは男女問わず人気ですね。
日本人は赤味が出やすい髪なので、打ち消してくれるアッシュ。そして2016年からのトレンド「モノ―トン」を表現したグレー。
いいとこどりのヘアカラーと言えます。
じゃグレーアッシュにしよう!と思うのはちょっと待って。
日本人は赤味が強い髪質と言いましたが、この”赤味”が邪魔をして普通に染めただけだと灰色っぽさが出にくいにのです。
ヘアカタログやモデルさん、芸能人の方がされているアッシュやグレー(灰色)の様な色は黒髪に染めても発色しにくい色。
アッシュグレーを染めるには、ヘアカラーの前に色味が出やすい様にブリーチをしたり、髪色を明るい茶色にしておくのが一般的。
しかし中には、
・髪を傷めたくない
・仕事や学校の事情でブリーチができない
・色が抜けて金色になるのが嫌だ
などで髪を明るくすることが出来ない方もいらっしゃるかと思います。
そんな方のために、ブリーチなしでアッシュグレーカラーを染めるとどんな髪色になるのか。そして、ブリーチをせずにアッシュグレーを発色させるにはどうしたら良いのか。を紹介させていただきます。
白でも黒でもなく、赤や青のような色味があるわけでもないキレイな色のアッシュグレー。
多くの方が思い描いているのは『灰色っぽい』イメージではないでしょうか?
果たして、灰色の様なアッシュはブリーチなしでも発色するのでしょうか?
「ブリーチをしなくても人気色のアッシュグレーは発色するのか?」そして、「アッシュグレーとはどんな色なのか」と気になっている人にも参考になる思いますよ。
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アッシュグレーってどんな色?
アッシュグレーとグレーアッシュって違うの?
まず先に誤解のない様にこの違いの説明をさせていただきます。
アッシュグレーと聞いたりグレーアッシュと言っている人もいたり、「一体何が違うの?」ということなのですが、これは全く同じです。
アッシュグレーもグレーアッシュも同じもの。違いはありませんが、このページでは主にアッシュグレー。時々グレーアッシュと言っていますが分けへだけなくしたいだけなので深い意味はありません。
アッシュは灰色 グレーも灰色
アッシュグレーの色は言わば”灰色”。それならグレーなのでは?と考えられますがそれは少し違います。
グレーの直訳は”灰色” ではアッシュは?とういと、実は同じく”灰色”
「…あれ?それじゃアッシュグレーは灰色灰色という意味なの?」となってしまうのですが、アッシュの色は『青みがかった灰色』という表現が正しいです。
この写真を見て頂くと分かりやすいのですが、これが完全に真っ白な髪の毛に染めたときのアッシュの色味です。
”灰色”よりも少し青みがあるのが分かりますか? 少し青白いような。
つまり、”アッシュグレー”という色は”青みがかった灰色と純粋な灰色が混じったような色”なのです。
赤味を消す力が強い
日本人が持っている髪の色素は多くの方が黄、赤、茶をベースにした黒です。
日本人がユーメラニンという、黒茶褐色のメラニン色素を多く持つためこのような髪色になります。
欧米人はフェオメラニンという赤~黄のメラニン色素を多く持つ方が多いので髪の毛の色味が日本人より赤毛だったりブロンドの人が多くいます。
生まれ持った色素が違うのは眼球の色を見ればとても分かりやすいですよね。
髪の毛を明るくブリーチしたりヘアカラーをすると髪の毛の中にあるメラニン色素が流出します。
その時、黒茶褐色のユーメラニンの方から壊れていくので、残ったフェオメラニン色素のせいで黄色やオレンジっぽくなるのです。
「ブリーチをしたら金髪になった!」というのはそのせい。
大して欧米の方は元々赤味の少ない髪の毛。
人気の高い『外国人風ヘアカラー』というのは、赤みの少ない透明感のある色のことを言います。
アッシュグレーカラーはまさに赤味を打ち消すヘアカラー。日本人が憧れ、人気なのも納得ですね。
トレンドに関係なく「染めるたびに赤くなるのが嫌だな~」という人はアッシュグレーなど、アッシュ系、寒色系統の色味がおススメですよ。
アッシュやグレーは赤味が少なく黄色が残りすぎていると緑に発色する
「灰色の様なアッシュを目指し、ブリーチをしてアッシュを入れたらなぜか緑色になった!」
「色が入らなくて灰色っぽくならない!」
という失敗談がとても多いのがアッシュグレー。
アッシュやグレーで染めたはずなのに色が緑色になってしまうという。色が濁る。色が入らない。という失敗の原因はただ一つ。
「中途半端に色素が残ってしまっている」というのが原因です。
日本人の髪の毛は、「赤色」と「黄色」を強く持っています。
アッシュの色味は「青色」なので、中途半端に赤みが少なくなっている髪の毛に染めてしまうと
「青」+「黄」=「緑」になってしまうのです。
逆に赤みがたくさん残っている髪の毛であれば、
「緑」+「赤」=「茶」になるので緑になることはありません。
ただし…目指すのは「茶」ではないですよね?
ブリーチしないと灰色っぽさが出ない
「ブリーチをして中途半端に黄色が残っていると緑になるならブリーチしない方がいいの?」
という疑問もあるかと思いますが、髪の毛に赤味が強く残っている限り
「赤(メラニン色素)」+「青(アッシュ)」=「茶」
になってしまい、目指すべき灰色っぽさが出てきません。
特にモデルさんやヘアカタログで紹介されているグレーアッシュはブリーチされている髪の毛にヘアカラーしてあることが多いので、多くの人が思い描く『アッシュグレー』にするためにはブリーチが必要不可欠です。
ブリーチすると色抜けが早い
ヘアカラーは髪の毛の内部で発色して、閉じこもることで髪の毛に色を付けます。
しかし、ブリーチをすると閉じ込めて蓋をしておく役割のキューティクルが傷ついてしまい色抜けも早くなります。
ハイブリーチされた髪の毛というのはキューティクルがボロボロ。アッシュやピンクなどを入れても1週間持つか持たないか程度しか色持ちしないのはこのためです。数回シャンプーするだけで色がかなり薄くなってしまいます。
しかし心配無用。
色落対策出来るシャンプーやトリートメントもあります。
ヘアカラーではありませんが、シャンプーやトリートメントで直接色味を補うこともできます。
カラー剤ではないので、髪が傷んだりすることはなく、普段通りにシャンプーしたりトリートメントをするだけで色を補うことが出来ます。
カラーシャンプー、カラートリートメントと呼ばれるものですが、黒髪や茶髪程度で使ってもほとんど意味がないのですが、ブリーチ毛の様な極端に色抜けが早い髪の毛に対して色を補うことで色持ちを格段に良くしてくれるのです。
ホワイトブリーチをして薄黄色を防ぐのであれば、紫シャンプー。
今回の様なアッシュグレーの場合は、グレー(灰色)の色が入ったシャンプーやトリートメントがあります。
毎日使うのではなく、3~4日置きに使って色味を補充します。
実際にアッシュグレーで染めてみた
3パターンの髪の毛に染める
では人間の髪の毛を使ってアッシュグレーカラーを染めていきます。
今の皆さんの髪の毛に染めると、どうなるのか?を比較するために3つの髪の毛の状態を用意しました。
それぞれ同じようにアッシュグレーカラーで染めていきます。
染める前の髪の毛のパターンは3種類。
①バージン毛と呼ばれるカラーもパーマもしていない”素”の状態の髪の毛。真っ黒
②ブリーチを一度行い、色素を少し抜いた髪の毛
③ブリーチを2回行い、②の状態よりもさらに色素を抜いた髪の毛
この3種で一体どのような色になるのかを見ていきます。
上から①バージン毛(地毛) ②1回ブリーチ ③2回ブリーチ の髪の毛です。
①バージン毛(地毛)
Befor
こちらが染める前の状態の髪の毛。真っ黒ですね。多くの日本人の方はこの髪色のはずです。その毛をアッシュグレーカラーで染めます。
写真はグレーアッシュのカラー剤を髪の毛に付けた状態。その後時間を置いて流します。
After
コチラが染めた髪の毛。
まぁ皆さんの反応は手に取る様にわかりますが…
「え?これはアッシュグレーでないでしょ(笑)」
と思われませんでしたか?
その素直な感性とてもいいと思います。ですがこの髪の毛は間違いなくアッシュグレーの色味で染めています。
バージン毛(地毛)は赤味が強く残っているので、アッシュの青で染めても混じり合って茶色になってしまうのです。
(普通の茶色で染めるよりも赤みは消せる)
では全く同じ色味を使って他の髪の毛も見ていきましょう。
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②ブリーチを1回
Before
コチラが一回ブリーチをして髪の毛の色素を抜いた状態。①に比べると色素が薄くなって明るいのが分かると思います。
トーン(明るさレベル)でいうと14レベルの髪の毛です。
アッシュグレーのカラー剤で染めます
After
1回ブリーチされているので灰色っぽい感じはやや出ていますが、皆さんの思い描くアッシュグレーとは大きく違いのではないでしょうか。
写真だと分かりにくいのですが、やや緑っぽさがあります。
これでも「ん~アッシュグレーなの…?」と思う人が多いと思います。
③ブリーチを2回
Before
さらにブリーチを行い、16トーンという明るさまで髪の毛を明るくしています。写真を見ても分かると思いますがメラニン色素がかなり抜けているので茶色の色素が少なくなり黄色っぽくなっています。
明るくなりやすい人であれば一回のブリーチでもこの明るさになる人はいます。
アッシュグレーのカラー剤で染めます。
After
②よりもさらに色素が髪の毛から無くなっているので、よりグレーっぽさが出ているのが分かるでしょうか。
おそらく”グレー”や”グレーアッシュ”として紹介されているカラーの多くがこのぐらいの色味だと思います。
全てを比較するとこんな感じ。日光の下だと分かりやすいですね。
右から順に「地毛」「ブリーチ1回」「2回」の順番です。
写真は日中の外での色の見え方です。ブリーチ2回の髪の毛はかなり灰色感が出ていますね。
この色味であれば「グレーアッシュっぽい」と感じる人もいらっしゃるかと思います。
方や一番右の黒髪に染めた毛はど一体どんな色かすら分からない…
それでも「こんな色アッシュグレーじゃない!」と感じたあなた
そうそうこの灰色っぽいのがアッシュグレーだ!と思われましたか?
ヘアカタログやインターネットの写真にはこの写真ぐらい灰色のヘアカラーも紹介されていますよね。
実はこの色、①②③と全く同じヘアカラーで染めています。
ただ唯一違うのが、染める前の髪の明るさ。
ここまで灰色っぽさを出したアッシュグレーに染めたい場合、元の色素を先に紹介した3つよりさらに抜いておく必要があります。
完全な白色の髪の毛のトーンは「20レベル」ですが、その手前の「19レベル」というかなりしろっぽい状態まで色を抜いた後にアッシュグレーで染めるとこの色になります。(毛先は20レベル程度になっている)
写真はトーンレベルの指標。日本人の地毛のカラーレベルが「5」か「6」なので「19」というのがいかに明かるか分かるかと思います。
実際のトーンレベル19~20はこのぐらい
カメラの関係でやや暗く見えますが、実際は毛先の明るい部分が全体にある感じ。かなり白に近いです。
そこにアッシュグレーのカラーを入れ、
染め上がるとこんな色
この写真は少し濃く感じますが、カメラで勝手に補正がかかってしまうようで…
この色を分かりやすい屋外で見ると
ここまで灰色になるのです。
いかに事前のブリーチで色素をなくしておくのが重要かが、これまでの染め上がりで分かっていただけたかと思います。
黒い背景だとこんな色味。
ここまで灰色感が発色していれば多くの人がイメージしているアッシュグレーっぽさになったのではないでしょうか。
もしもブリーチを使わずにできるだけアッシュを出したい
ブリーチは発色に余計な赤味や黄色がなくなるので透明感のある色味の出すことができるようになります。
しかし色素と一緒に髪の毛のタンパク質も壊してしまうので、あっという間に金髪に戻る、パーマや縮毛矯正などができなくなるなどのデメリットが多くあります。
仕事や学校で…という理由で「ブリーチはどうしてもしたくない」という方も多くいらっしゃると思うので、ブリーチをせずに”できるだけ”灰色っぽいアッシュを出す方法をお伝えします。
あくまで”できるだけ”なので、想像されているイメージと違うかもしれませんが、ブリーチなしではこの方法以外にありません。
その方法は、ブリーチ剤で色を抜かずに、”カラー剤”で髪の色素を抜くのです。
そのカラー剤は『ライトナー』や『クリア13』と呼ばれるヘアカラー剤。
このカラー剤には青や赤、ピンクやオレンジと言った”色味”がが一切入っていません。
髪の毛の明るさを上げることを業界用語で「リフトアップ」と言いますが、髪のトーンを明るくすることだけを目的に作られたカラー剤なのです。
もちろんヘアカラー剤なので、タンパク質もブリーチ剤ほど壊れず、金髪にもなりません。その後のパーマや縮毛矯正なども出来ます。
このライトナーやクリア13と呼ばれるヘアカラー剤で髪の毛を明るくしておき、アッシュグレーの色を入れてあげることで、カラー剤で表現できる限界まで灰色っぽさを出すことが出来ます。
ライトナーの出せる明るさ
コチラがライトナーの出すことが出来る明るさ限界です。
写真の中の数字の13~14程度が限界で、その明るさより明るい発色はブリーチ剤が必要になります。
手順は、アッシュグレーを染める前の髪の毛をライトナーで13~14程度にトーンアップし、その後にアッシュグレーで染めるという2工程。
この方法で黒髪に染めるよりも遥かに灰色感は出やすくなります。
繰り返しますがライトナーやクリア13で染めたあとにアッシュを乗せても絶対にブリーチで染めたあとのような灰色の様なアッシュには発色しません。
あくまで”できるだけ”です。しかしブリーチ剤を使わないとこの方法が限界なのです。
ライトナーで染めた毛
コチラが『ライトナー』と呼ばれる髪の毛の色素を明るくする薬剤を使い、毛の色素を少なくし明るくしたもの。
そこからアッシュの色味を入れていきます。
結果はこのような発色。
黒い背景
地毛に染めるよりは灰色っぽく発色していますが、ヘアカタログなどで紹介されている透明感のアッシュグレーと比べるとやはり違います。
しかし、この色こそが、ブリーチ剤を使わずに表現できる灰色の様なアッシュの限界なのです。
「こんなのアッシュじゃないよ!」と感じる場合はブリーチが必要になってしまいますね。
写真だと分かりにくいですが、赤みがかなり消えているのでブラウンなどで染めるよりも透明感は強いです。
こんな色はアッシュグレーに気を付けて!
余談なので興味のない人は飛ばしてください。
この記事を作ろうと思ったキッカケにもなっているのですが、インターネットで検索すると出てくる”アッシュグレー”や”グレーアッシュ”を始めとするモノトーン系ヘアカラーの多くが、前もって加工されている写真を多く見かけます。
色の加工をして髪をグレーっぽく見せるのでが、今やスマートフォンのアプリでも簡単にできます。
なぜワザワザ加工をした写真をネット上に載せるのかというと、単純に見栄えが良いからです。
誰だってカワイイ物カッコいい物が好きですし、美容室側もお客さんをたくさん呼びたいですからね。
美容室のヘアカタログ写真などはほとんど加工してあると言っても過言ではありません。
もちろんそれが悪いと行って言っているのではなく、むしろ必要だと思います。テレビのコマーシャルだって雑誌だってなんだってそうですからね。
しかし誤解しないでいただきたいのは、加工された色味はヘアカラーで出すのは難しいということ。
例えばこの写真は透明感がかなり出ている髪色だと思います。ですが加工前は
こんな色味。加工後と比べるともっと黄色い感じがしますよね。
他にも
こんな感じに加工してあっても元々の写真は
このようにもっと違う色だったり。
加工されている写真の色味に出来るだけ近づけるように美容師側も努力はします。
ですが、ヘアカタログなどの写真と100%同じ髪色にはならない。というのも理解していただけるとありがたいです。
まとめ
アッシュグレーやアッシュ系のカラーは赤味を消してくれるヘアカラー。
赤みの少ない外国人風なヘアカラーになることが出来ます。
個人的にもキレイな色だと思いますし、人気が高くおススメです。
ただし、皆さんが思い描くいわゆる”アッシュグレー”という色はブリーチされた髪の毛に染めてある可能性が高いです。
透明感が出てキレイなのでインパンクトがあり印象に残りますもんね。
日本人の地毛の髪の毛を、ブリーチなしでアッシュグレーやアッシュ系の色を染めると『①バージン毛』に染めたような色になり、ただの茶色だと感じると思います。
もちろん元々持っている赤味は薄くなるので、それはそれでとてもキレイな色なのですが、求めている色になるかどうかは別の話です。
どの程度のアッシュっぽさ、そしてグレーっぽさを求めるかでカラーを選んであげると目的の色に近づくのではないでしょうか。
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