オールインワンゲルでも自然派をあきらめない
2016/03/19
ロハスブームから、「オーガニック」という言葉が
生活のあちこちの場面に浸透してきました。
特に食品、化粧品には、
「オーガニック=体にいい、自然、環境にやさしい」というイメージがついています。
そもそも、「オーガニック」という言葉の意味は何でしょうか。
辞書で調べると、「有機物の」「本質的な」という意味があるそうです。
一般的に「オーガニック食品」「オーガニックコスメ」というとき、
「有機的に栽培した植物を原料として使ったもの」というイメージを持ちますよね。
ただ、化粧品の場合、ここで一つ注意すべきところがあります。
それは、
オーガニックを名乗るコスメのすべてが
「有機栽培でとれた植物から抽出した原料100%」でできているわけではない
ということです。
それは、オールインワンゲルでも、変わりません。
かなり厳密にオーガニックコスメを製造しているブランドの代表ともいえる
ヴェレダは、ネイトゥルー認証を受けています。
その認証基準は厳しく、配合できる原料に対してもそうですが、
生産過程や製造方法、動物実験の禁止などのすべてを満たさなければなりません。
そして、「オーガニック化粧品」を名乗るには、
配合されている自然由来の原料のうち95%が
オーガニック(有機栽培など)によらなければならないほどです。
一方、日本でよく見る「オーガニック『配合』化粧品」などの記述は、
合成原料をたくさん使っていても、
美容成分としてオーガニックのものを使っているとうたっている程度のことが多いものです。
オーガニックコスメを真に求めるなら、
率直に言ってヴェレダやロゴナ、ニールズヤードなど、
海外のオーガニック認証を受けたブランドのものを使うべきです。
それでも何とかオーガニック、またはそれに近いものはないの?
このサイトで、オーガニックのオールインワンゲルが見つかるといいと思ったかもしれません。
ただ、オールインワンゲルでは、
様々な機能を持つ成分を混ぜてかつ安定させなければならないので、
自然由来、あるいは自然界で調達できる成分のみとするのは非常に難しいのです。
先ほどのネイトゥルー認証では、
シリコンオイルやその誘導体を使ってはいけないという基準があります。
シリコンを含んでいないオールインワンゲルという時点で、かなり選択肢は減ります。
ですから、こうした厳しい認証基準を潜り抜けた企業からは、オールインワンゲルは発売されていません。
そもそもゲルの状態で安定させる成分の配合自体が難しいのですから。
さて、管理人は今でも、ニールズヤードのアロマパルスなど、
一部のオーガニックコスメを愛用しています。
あの香りといい、使用感といい、内側から癒される感覚はしあわせですよね。
なので、オーガニックコスメを使いたいという気持ちは本当にわかります。
そこで、管理人が探してみた、
「オーガニックコスメ愛用者が何とか妥協できるオールインワン」
を紹介します。
24hコスメ オールインワンナチュラルクリーム
24hコスメは、天然由来成分のみで作ることをポリシーとした、日本のコスメブランド。
成分の抽出法にもこだわり、一切の化学成分を排除した成分組成です。
基材はツバキ油とミツロウ。
これは無農薬、化学肥料不使用で栽培したツバキ油と、
未精製、未脱臭のミツロウです。
ほかにヨモギ歯、ビワ葉、ドクダミエキスが含まれていますが、
この抽出もサトウキビ発酵エタノールでの抽出です。
香りづけはフランスでオーガニック認証を受けたラベンダー油。
ほかの成分も、抽出に使用した水とエタノール、
酸化防止剤のトコフェロール(ビタミンE)だけです。
ここまで徹底したオールインワンゲル、
この商品はゲルというよりもクリームでしょうが、これは初めて見ました。
特にオーガニックの認証を受けているわけではありませんが、
原料調達に関してはかなりそれに近い印象。
ミツロウベースのクリームなので、
固めのテクスチャーで手で温めて伸ばして使うタイプです。
被膜を作る成分がないので、こすってもダマになることはありません。
この成分ですと肌を守りはしますが、水分を保持したりして甘やかさないので、
長く使って肌の健康を取り戻す商品です。
水分不足が気になる場合は、フラワーウォーターなどを併用しましょう。
HANAオーガニック ムーンナイトミルク
この製品は、本来はライン使いする乳液なんです。
ただ口コミを見ると、こちらの製品1本だけでも十分に潤うんだそう。
天然成分100%、植物成分のうち96.1%がオーガニック成分というこの乳液は、
海外のオーガニック認証を潜り抜けたもののみを使用。
また、乳液の基材には水ではなく、ローズウォーターを使用しています。
もちろんこの品にも、合成ポリマーや合成防腐剤は入っていません。
植物エキスを抽出する際にも、環境にやさしい溶剤を使っています。
乳化剤にもシリコンではなく、ココアバターなどに含まれる成分、
増粘剤にもトウモロコシに含まれる成分など、徹底しています。
日本の化粧品には統一したオーガニック認証がないので(有機JASは食料だけです)、
なんでもオーガニックを名乗れそうな雰囲気があります。
しかしこの製品も植物エキスはすべて有機農法で栽培したものなので、安心。
オーガニックにこだわる人がかろうじて納得できるオールインワンは、この2つだけでしょう。
手作りする
オーガニックというわけにはいきませんが、
手作りコスメショップには天然の原料があふれています。
ジェルの基材として、キサンタンガム、アロエベラジェル、
ヒアルロン酸、カルボマーなどがあります。
これに、植物性グリセリンなどの保湿成分や種々の精油などを入れて、
好みのものを作り出すのです。
ただ基材と精油、エキスと水やフラワーウォーターだけでは、
油分がほとんどないさらさらジェルになります。
そこにキャリアオイル(ホホバやスイートアーモンドなど)を加えることで、
オールインワンゲルとして使えるものになります。
様々なエキスや精油、基材によって、
それぞれ異なる触感のオールインワンゲルができます。
実はオールインワンゲルは、手作りコスメの中でもかなり簡単にできるもの。
何かを作るのが好きなら、試してみましょう。
まとめ
率直に言って、オーガニックのオールインワンゲルというのは、なかなか探すのが難しいです。
見つかってもオーガニック化粧品としての基準があるため、
被膜を作るというよりは肌に油分を与えることでふたをし、
自然の力で肌の持つ力を引き出すというコンセプトの製品でしょうね。
ただ、この厳しい基準を潜り抜けたオールインワンゲルがもし開発されたらと思うと、とても楽しみです。
オーガニック化粧品の老舗の海外ブランドには、期待しています。