宮 義明 / updated 2017/06/27

SEOのキーワード選定方法:キーワードリサーチ術

コンテンツのキーワード選定をしないことは、ゴールのないマラソンを走っているようなものです。

「質の高い記事を作っているはずなのにアクセス数が増えない。」

もしあなたがこうしたSEOの問題を抱えているのならば、ターゲットとするべきキーワード選びを間違えています。どんなに優れたランナーでも道を間違えればゴールできません。

そこで今回は、Googleキーワードプランナーを使った適切なキーワードリサーチテクニックと、そのキーワードで上位表示してアクセスアップするためのコンテンツの作り方を解説します。あなたの素晴らしいコンテンツに正しいゴールを設定してあげましょう!

適切なSEOのキーワード選定は利益と顧客をもたらす

あなたのビジネスにとって正しいキーワードを選ぶことは、Googleからのオーガニックトラフィックを獲得するだけでなく、競合よりも多くの顧客をもたらします。

しかし、これだけ重要な作業にも関わらず、ほとんどの人が次のような間違ったステップを踏んでいます。

  1. ターゲットユーザーが使いそうなキーワードをいくつかリストアップする。
  2. そのキーワードをキーワードプランナーで調べる。
  3. 検索ボリュームと競合性を見てなんとなく良さそうなキーワードを選ぶ。

今日でこのダメな方法から卒業です。なぜなら、これからあなたの市場で使用されている効果的なキーワードを探すためのテクニックを解説するからです。

そのテクニックの名前は、”GKPハック”(Google Keyword Planner Hack)です。このGKPハックは次の目的をもった戦略です。

  • あなたの市場で使用されている適切なキーワードを探す。
  • あなたのライバルが知らない競争度が低く、コンバージョンが高いキーワードを探す。
  • 選択したキーワードに最適化したコンテンツを作る。

Googleキーワードプランナーの2つの問題点

GKPハックの解説に入る前に、キーワードプランナーには大きな弱点があることを理解しておく必要があります。なぜなら、GKPハックはその弱点を補うことができるからです。(だからこそこのテクニックが素晴らしいのです!)

まず、そもそもなぜ適当に思いついたキーワードをキーワードプランナーで調査する方法が間違いなのでしょうか?

問題点1. 超関連キーワードしか生み出せない

キーワードプランナーは、検索したキーワードと関連性の高いキーワードしか生み出せません。

たとえば、あなたが花屋さんを営んでいるとします。あなたは花のデリバリーサービスを始める予定で、ランディングページのターゲットキーワードを探しています。

そこであなたはキーワードプランナーで、お客さんが使いそうな”花 宅配”というキーワードで検索しました。

そして検索結果です。

検索結果には、”花 宅配”と直接的で、とても関連性の高いキーワードばかりが表示されています。

つまり、キーワードプランナーは、検索キーワードと間接的に関連するような創造性の高いキーワードを生み出すことに向いていないのです。(本来リスティング広告のためのツールだから仕方ありませんが。)

問題点2. すべての人に同じ検索結果を表示する

キーワードプランナーの最大の問題点は、すべての人に同じ検索結果を表示することです。私が”花 宅配”で検索した検索結果と、あなたが”花 宅配”で検索した結果は同じです。

つまり、あなたのライバルも同じ検索結果を見ているのです!みんなが同じキーワードで検索上位を狙おうとするために、激戦キーワードがたくさん生まれるのです。しかし、GKPハックはこの問題を解決することができます。

GKPハックで効果的なキーワードを探す

SEOを考慮したキーワードリサーチ・戦略はたくさんあります。その中で私がおすすめするのは、できる限り競争度が低く、コンバージョンが高いミドルキーワードとロングテールキーワードを探し出すことです。これこそがGKPハックの目的です。

Step1. Googleキーワードプランナーを開く

「フレーズ、ウェブサイト、カテゴリを使用して新しいキーワードを検索」をクリックします。

Step2. 競合のランディングページを”ランディングページ”へ入力する

この「ランディングページ」の欄には、自サイトのURLを入力するのが一般的な使い方です。

しかし、他のページのURLを入力してはいけないというルールはありません。実は、ここにライバルサイトのランディングページを入力することで、あなたにとって効果的なキーワードアイデアを発見することができます。

前述の花屋のデリバリー例で調査してみます。先ほどの”花 宅配”というキーワードで検索した場合のキーワードプランナーの使い方では、新しいキーワードアイデアをほとんど発見することができませんでした。

今回はどうなるでしょうか?競合のホームページのURLを「ランディングページ」へ入力して検索します。(例はwww.i879.com/)

そして検索結果をチェックすると・・・

ビンゴ!

”花 宅配”のキーワード検索では表示されない複数のロングテールキーワードを発見することができました。

  • 花 贈り物 おすすめ
  • 花 お祝い スタンド
  • 花 アレンジメント ギフト
  • 花束 ギフト 人気
  • 花 プレゼント 記念日
  • 舞台 お祝い 花
  • 還暦 プレゼント お花

たとえば、”花 贈り物 おすすめ”というキーワードは人気キーワードのように感じます。しかし、実際にGoogleで検索してみると、タイトルタグにこのキーワードが全て入っているページが検索結果の1ページ目に1つもありませんでした。

ということは?

あなたが”花 贈り物 おすすめ”というキーワードでコンテンツを作成すれば、ほとんどバックリンクを必要とせずに上位表示することができるということです。

【注意】: Googleの仕様変更によって「月間平均検索ボリューム」の数値が正確に表示されない場合があります。その場合は、アドワーズ広告を実際に出稿すると数値が表示されます。(500円以下の小額でも問題ありません。)

Step3. ミドルキーワードとロングテールキーワードを探す

同じ方法でミドルキーワードも探し出します。私はコンテンツのタイトルを、「ミドルキーワード+ロングテールキーワード」で構成するテクニックを愛用しています。

ホワイトハットSEO戦略で詳しい理由を解説していますが、結論からいうとより多くのトラフィックを得ることができるからです。

ミドルキーワードは、競合度、検索ボリューム、商業意図の面から考えると一番バランスが良く、ミドルキーワードでコンテンツを最適化すれば、たくさんのロングテールキーワードを自然とカバーすることができます。

一方で、コンテンツをロングテールキーワードで最適化する戦略は競争が少なく上位表示しやすいですが、検索ボリュームが少ないためトラフィックを獲得するためにたくさんのコンテンツを公開しなくてはなりません。簡単にいえば、より多くのコストが必要なのです。

そのため、ミドルキーワードで上位表示を狙いつつ、コンバージョンの高いロングテールキーワードを拾う戦略がおすすめなのです。

【ワンポイントアドバイス】:キーワードは、検索数を基準とした3つの大きなカテゴリに分類することができます。

1. ビッグキーワード(ヘッドキーワード)
検索数や競合度がとても高い1語のキーワードです。(”ダイエット”や”クレジットカード”など。)ユーザーの検索意図が多岐にわたるため、ビッグキーワードのコンバージョンは低い傾向にあります。

2. ミドルキーワード(ボディーキーワード)
2~3語のフレーズで、ビッグキーワードよりも検索ボリュームが少ない具体的なキーワードです。(”ダイエット サプリメント”や”クレジットカード 限度額”など。)ビッグキーワードよりも競争度は低いですが、それでも争いが激しいです。

3. ロングテールキーワード
ロングテールキーワードは、3ワード以上のとても具体的なフレーズです。(”ダイエット 口コミ サプリ ”や”クレジットカード ポイント 還元率 比較”など。)検索ボリュームがとても少ないですが、コンバージョンが高い傾向にあります。

Step4. GKPハックでさらにリサーチする

GKPハックでキーワードプランナーに入力して調査するのは、競合のランディングページだけではありません。次のページはライバルが知らないキーワードを発見するために役立ちます。

  • ブログ記事: コンテンツテーマがある程度決まっているのならば、関連する競合のブログ記事が効果的です。
  • Wikipedia: キーワードの宝庫です。コンテンツのテーマに関連するWikipediaのトピックを調査することで、思わぬキーワードを見つけることができます。
  • フォーラム: あなたのテーマに関連するフォーラムのスレッドページは、潜在顧客が使用する生のキーワードです。
  • はてなブックマーク: あなたのテーマで検索した検索結果を調査します。はてなブックマークは時事性が高いので、これから検索数が増加しそうなキーワードを発見することができます。
  • Q&Aサイト: 知恵袋やOKWaveなどのQ&Aサイトは、見込み客が使用するキーワードやフレーズを調査することに役立ちます。情報系キーワードを探すためのうってつけの場所です。

Step5. 4つの基準でキーワードを絞り込む

リストアップしたキーワード候補から効果的なキーワードを選ぶ基準として、次の基本的な事項をチェックします。

選定基準1. ユーザーの検索意図

ユーザーの検索意図を考慮したキーワード選びは、収益に大きな影響を与える要因で必ず考慮するべきです。検索キーワードの目的は、大きく4つのカテゴリに分類することができます。

a. 購入系キーワード: 商品・サービスを購入する直前のユーザーが使用するキーワードです。

  • 購入
  • 割引
  • 激安
  • 格安
  • 通販

例としては、”ワイン 通販 割引”や、”花 ネット 購入”のように、今すぐ購入することを前提として検索しているユーザーが使用するキーワードです。これらのキーワードの検索ボリュームは少ないですが、購入へのコンバージョンが信じられないほど高くなります。(アフィリエイターが大好きなキーワード群です。)

b. 商品系キーワード: 具体的な商品・サービスのカテゴリやブランド名で、購入系キーワードよりも前の段階でユーザーが検索するキーワードです。コンバージョンは良いですが、購入系キーワードほど高くありません。

  • 具体的なブランド名(ナイキ、ユニクロ)
  • 具体的な商品(iPhone6s、kindle)
  • 商品カテゴリ(ランニングシューズ、デスクトップパソコン)

c. 情報系キーワード: 「~の方法」のような情報を提供するフレーズと一緒に検索されるキーワードです。情報系キーワードはインターネット上にあふれていますが、情報系キーワードで集客していかに顧客に変えるのかというのも重要なウェブマーケティング戦略です。

情報系キーワードでトラフィックを獲得する手っ取り早い方法は、検索ボリュームが多く競争度が低いキーワードを探すことです。

d. 興味・関心系キーワード: 興味・関心系キーワードで検索したユーザーを、コンバージョンへ結びつけるのはとても難しいです。

  • 無料
  • フリー
  • フリーダウンロード

たとえば、”めちゃイケ 無料 動画”は興味・関心系キーワードですが、このキーワードで検索したユーザーがDVDをすぐに購入する可能性はとても少ないでしょう。なお、検索意図の分類として、取引型・情報収集型・案内型の3タイプの検索クエリを解説している海外SEOブログの記事も参考になります。

選定基準2. アドワーズ広告の推奨入札単価

キーワードプランナーの「推奨入札単価」が高いキーワードほど、あなたの求めるコンバージョンを得られる可能性が高くなります。(会員登録、購入、アフィリエイト成約など。)

推奨入札単価は、アドワーズ広告におけるキーワードのクリック単価です。

この推奨入札単価は、キーワードから得られる収益を客観的なデータとして見ることができる素晴らしい項目です。

たとえば、”カードローン 即日”の推奨入札単価は6,486円です。

簡単に言えば、あなたがこのキーワードでアドワーズ広告に入札するためには1クリックあたり6,486円が必要になります。

とても高い・・・ なぜこんなに高いのか?

答えは簡単です。”カードローン 即日”のキーワードから得られる利益が大きいからです。そして、もしこのキーワードで上位表示することができたら、あなたはとても大きな利益を得ることができるわけです。

選定基準3. アドワーズ広告の競合性

キーワードプランナーの「競合性」は、推奨入札単価を補完する項目で、どれくらいの広告主がそのキーワードでアドワーズ広告に入札しているかを示しています。

つまり、キーワードに入札している広告主が多いほど、儲かるキーワードの可能性が高いわけです。競合性は高・中・低の3段階で表示され正確な数値というわけではありませんが、キーワードの収益性を素早く判断することができます。

なお、アドワーズ広告の競合性は、実際にGoogleでキーワードを検索して確認することもできます。

もし、検索結果の上部やサイドバーにたくさんの広告がある場合、そのキーワードはターゲットとするべきコンバージョンの高いキーワードということになります。

選定基準4. 自然検索の競合度

最後のチェック事項は、Googleの自然検索時の1ページ目の競合度です。もし、1ページ目にオーソリティサイトや有名なブランドサイトが並んでいたら、次のキーワード候補のチェックに移ったほうがいいかもしれません。

しかし実際は、検索結果を確認しても競合度がわかりづらいケースがほとんどです。そこで自然検索時の競合度を調べるために、無料ブラウザツールバーのMozBarを利用します。

インストール後に表示されるツールバーのアイコンをクリックして、MozBarをアクティブ状態にしてGoogle検索すると次のように表示されます。

MozBarで次の3つの要因をチェックします。

a. ページオーソリティをチェックする(PA)

ページオーソリティは、ページ単位のオーソリティ(権威性)を示しています。検索結果の1ページ目にページオーソリティが低いページばかり並んでいたら、あなたのSEOに最適化された優れたコンテンツでライバルたちを一蹴することができるはずです。

b. 被リンク数をチェックする

被リンクは検索順位を決定する最も大きな要因です。被リンク数が少ないサイトが上位表示されているならば、あなたのコンテンツはほとんどバックリンクを必要とすることなく上位表示が可能です。

c. ドメインオーソリティをチェックする(DA)

ドメインオーソリティは、サイト全体のオーソリティを示す数値です。2013年のSMX Advanced SeattleでGoogleのマットカッツ氏は、Googleがオーソリティが高いと判断したウェブサイトは検索上位に表示されやすくなると発言しています。

そのため、Googleが大好きなWikipediaやAmazonといったオーソリティサイトは、DAの数値がとても高く表示されます。つまり、ドメインオーソリティが高くてページオーソリティも高い検索結果が並んでいるキーワードは、超激戦キーワードということになります。 (次のキーワードのチェックに移りましょう。)

Step6. 検索エンジンに最適化したSEOコンテンツを作る

これまでのステップで素晴らしいキーワードを発見したら、そのキーワードでSEOに最適化したコンテンツを作ります。

まず、Googleに好まれる内部対策を実践します。

  • キーワードをタイトルの先頭に配置する。
  • キーワードを含んだ簡潔なURLにする。
  • コンテンツをマルチメディア化する。
  • 外部サイトへリンクする。
  • 内部リンクを埋め込む。
  • はじめの200文字以内にキーワードを配置する。
  • コンテンツのボリュームを増やす。
  • 画像を最適化する。

次に、FacebookやTwitterでたくさんのソーシャルシェアを獲得するために、バズを生み出す要因をできる限りコンテンツに加えます。

  • URLを短くする。
  • タイトルに数字を使う。
  • 簡潔なイントロダクションにする。
  • 読みやすいレイアウトにする。
  • 実践的な内容にする。
  • 感情を揺さぶる。
  • 影響力のある人物に言及する。
  • アイキャッチ画像を設定する。
  • 記事に画像を使用する。
  • 画像のキャプションを使う。
  • インフォグラフィックを使う。
  • シェアボタンを記事の上部・左に設置する。
  • シェアをお願いする。
  • ハッシュタグを使う。
  • メタディスクリプションにアドワーズ広告を使う。

これだけでも上位表示とソーシャルシェアの対策としては十分ですが、ユーザーに好まれるコンテンツを作成するために一歩踏み込んだテクニックを使います。

それは、効果的なフォーマットを探すことです。フォーマットというとわかりにくいかもしれませんが、わかりやすくいうと上位表示されやすいコンテンツのタイプを探し出します。

たとえば、”結婚式 贈り物 アイデア”というキーワードでの検索結果の上位サイトを見てください。

タイトルを見て何か気づきますか?ほとんどのページがリスト形式のコンテンツです。

つまり、”結婚式 贈り物 アイデア”というキーワードで検索するユーザーは、1つの具体的な方法を解説するハウツータイプではなく、リストタイプの記事を好む人が多いということです。

そのため、このキーワードでコンテンツを作る場合、アイデアをまとめたリスト形式にすることで、ユーザーのクリック率やページ内滞在時間を高めることができるのです。そして、これらは検索順位を決定するうえで大きな要因と考えられています。

するべきことはシンプルです。選択したキーワードの検索結果の1ページ目に、どんな種類のコンテンツが多いのかチェックするだけです。そして、これでGKPハックのプロセスは完了です。

キーワードリサーチするを始める前にあなたがするべきこと

GKPハックでキーワード選定を始める前に、下記の画像をクリックしてワークシートを無料ダウンロードしてください。

GKPハックの実践方法をイチからまとめたToDoリストで、この記事では解説していない特別なテクニックやツールを解説しています。

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