「ニキビには保湿が大事」とよく言われますが、これは正しくその通り。
では、何を勘違いしているかというと、「保湿」の意味を勘違いしてはいませんか?
「保湿が大事って言うから、化粧水いっぱいつけてます」という人がいますが、「化粧水=保湿」ではありません。確かに、化粧水で潤いが補給されますが、あくまで補給しただけで潤いを保てるわけではありません。
化粧水のほとんどは水分でできています。お肌に加えた水分は、放っておくと蒸発してしまいます。下手をすると、せっかく保水できていた水分まで一緒に放出してしまうこともあります。
大切なのは、保湿成分がどれだけ補給されたかということです。
お肌の水分をキープしているのは保湿成分です。もともと肌に備わっている保湿成分は、ターンオーバーによって作られます。しかし、ニキビなどの肌荒れを起こしている肌は、ターンオーバーがうまく働いていないので、保湿成分が不足しています。
保湿成分が不足しているところに、いくら水分を補給しても蒸発してしまいます。ですので、「ニキビに保湿が大事」という本当の意味は、「保湿成分の補給が大事」ということなんです。
保湿力は保湿成分のタイプで決まる!
一口に保湿成分と言っても、どのように水分保持をするかで保湿力は変わってきます。
主に「水分を挟み込むタイプ」・「水分を抱え込むタイプ」・「水分を掴むタイプ」の3種類に分けられます。
水分を挟み込むタイプの保湿成分
水分を保湿成分がサンドイッチ状に挟み込んで保水するタイプで、このタイプが一番保湿力があります。
- セラミド
- 大豆レシチン
- ステアリン酸コレステロール
このような成分が挙げられますが、中でもセラミドは最強の保湿成分と言っても過言ではありません。
セラミドは、もともとお肌の表面の方に存在する成分で、細胞間脂質と呼ばれる細胞の間を埋めている成分の大半を占めています。そのため、化粧品として外部から塗布しても、もともとの働き場所にしっかり吸収されるので、親和性が高く保湿効果も強力なので、最強の保湿成分と言えます。
水分を抱え込むタイプの保湿成分
水分を保湿成分が抱え込む形で保水します。挟み込むタイプほどではありませんが、保湿効果は持続しやすいです。
- コラーゲン
- ヒアルロン酸
- エラスチン
主にお肌の真皮層の保湿成分が挙げられます。ヒアルロン酸と言えば、600倍もの水分を保水できる成分として有名ですよね。ヒアルロン酸が化粧水に配合されているだけで、購入の決め手にしている人もいると思います。
これらの成分は、もともと真皮層でお肌のハリや弾力を保つ成分として働いていますが、残念ながら化粧品からでは真皮層には届きません。角質層で保湿成分として働きます。
水分を掴むタイプの保湿成分
保湿成分が水分を吸湿して保水します。このタイプは、気温が低くなると保湿効果が低下してしまう特徴があります。保湿力としては3タイプの中で最も低いです。
- 天然保湿因子(NMF)
- グリセリン
- PG(プロピレングリコール)
天然保湿因子は角質細胞から放出される成分で、水溶性の特性から化粧水などに配合されることの多い成分です。グリセリンやPGはアルコール類で、化粧品では多くつかわれる保湿成分です。
化粧水では潤わないの?化粧水選びのポイント
化粧水で潤わないかと言えば、そんなこともありません。
化粧水の大部分は水なので、そのまま塗布しても清涼感は得られますが、保湿はほとんどされません。そのため、どのような成分が配合されている化粧水かが重要で、化粧水選びで潤い効果が得られるかが決まります。
しかし、化粧水で一番配合されていて欲しいのは、ビタミンC誘導体です。ビタミンC誘導体は抗酸化作用や美白作用などを併せ持ち、肌に吸収されやすく、ニキビなどの消炎にも役立ちます。
なぜ保湿成分よりビタミンC誘導体が一番なのかというと、ビタミンC誘導体は、油分より水に配合した方が安定性が高まる成分だからです。ビタミンC誘導体は、お肌の様々なトラブルを回避するのに重要な成分なので、最高の状態でお肌に届けてあげたいものです。
さらに、ヒアルロン酸やコラーゲンといった保湿成分が配合されているものなら、多少の保湿効果は期待できます。ただし、化粧水に配合されているヒアルロン酸やコラーゲンは少量です。保湿効果が期待できるものの、多く配合されているものは美容液の扱いになります。
天然保湿因子も水溶性の成分なので、化粧水での配合がいいのですが、保湿効果はヒアルロン酸やコラーゲンより劣ります。
最強と言っておいてセラミドが入っていないのは、セラミドが油性の成分なので、化粧水より美容液や乳液の方が親和性が高く、あまり化粧水には配合されていないからです。
化粧水だけでは保湿が十分とは言い難いのが現実です。保湿のことを考えるなら、美容液選びに重点を置くといいですよ。
最強の保湿成分セラミド
セラミドにも多くの種類があります。セラミドの種類によって役割が違うので、目的に合ったセラミドが配合されているかをしっかり確認して、化粧品を選ぶようにしてください。
セラミドは、種類によって保湿の他、シワを軽減したり、お肌を外部刺激から守ったり、ターンオーバーを促進したりといった効果が期待できます。
保湿効果だけを考えると、セラミド1・セラミド2・セラミド3のいずれか、もしくは複数のセラミドが配合されているものを選ぶといいです。
ニキビ肌などの場合、ターンオーバーの促進効果のある、セラミド6・セラミド6Ⅱあたりも配合されていると効果的です。
ターンオーバーはエイジングケアとしても重要な働きがあるので、ニキビ肌の人に限らず選択肢として視野に入れてもらいたいので、セラミドに限っては多く配合されていることに越したことはないという認識で化粧品を選んでいきましょう。
「ニキビには保湿が大事」の勘違い!化粧水では潤わない?まとめ
ニキビ肌に保湿は大切です。ただ、お肌に水分を与えるだけでは保湿とは言えません。お肌に与えた水分を、角質内にしっかり留めることが重要です。
角質内に保水するためには、十分な保湿成分がなければなりません。しかし、保湿成分も加齢やお肌のダメージによって減ってしまうので、水分と共に補給する必要があります。
最も効果的な保湿成分がセラミドです。しかし、セラミドの特性から、化粧水にセラミドが配合されていることは少ないので、しっかり美容液等で補給するようにしましょう。
大人ニキビには保湿の他にも、ホルモンバランスやストレスなどの要因もありますが、表面からできるケアが一番簡単にすぐ変えることができます。
肌質に関わらず、ニキビケアに保湿は大切なので、「勘違いしてた」と気付いたらすぐに本当の保湿をしていきましょう。