皆さんは、「アラントイン」という成分名を、耳にしたことはありますか?
皆さんが普段お使いのコスメにも、含まれているものがあるかもしれません。
アラントインは近年、安全性が高く、高い効果も得られることが実証されたこと、さらに様々なものに配合しやすいという点から、既に化粧品や医薬品などに多く使用されています。
今回は、そんな「アラントイン」の効果や利用方法について、ご紹介していきます。
アラントインとは
まずは、アラントインの基礎知識について、ご紹介していきましょう。
カタツムリの粘液に含まれる成分
アラントインは、近年ブームにもなった「カタツムリコスメ」にも含まれています。
成分は、カタツムリの粘液やコンフリーの葉、タバコの種子など、傷薬作用のある薬草に多く含まれている成分です。
また、色も白く化粧品や医薬品にもなじみやすく、臭いもありません。
現在、その安全性から医薬品やヒビ割れ・アカギレの治療薬、ニキビやアトピー性皮膚炎用の化粧品など、じつに幅広い分野で使用されています。
植物より抽出
先に触れたコンフリーという植物は、日本では「ヒレハリソウ」という名称で知られていて、健康食品として過去に注目を集めたことがあります。
しかし、厚生労働省が2004年に、大量摂取による肝障害のリスクがあるとして、食品としての販売を禁止しました。
ですが、この葉や根から抽出した植物性のアラントインには、毒性は認められておらず、逆に安全性の高い成分とされています。
尿素からも合成可能
アラントインは、植物からの抽出以外にも、尿素から合成することも可能だそうです。
尿素から人工的に合成したアラントインであっても、その働きや効果は植物性アラントインと変わりはありません。
見た目には無味無臭の白粉末で、植物性アラントインと同様に、多くの医薬品や化粧品に使用されています。
しかし、アラントインを配合する商品のコンセプトが、「植物性」や「植物性由来」というものであれば、使用されているアラントインは上記の植物性アラントインになっています。
副作用などは無い
現在、既に様々なアイテム、商品に使用されていますが、先ほどから挙げているように安全性が高く、信頼性の高い成分なので、副作用などは無いとされています。
もちろんアレルギー反応テストも実験済みで、反応も認められていませんから、アトピー性皮膚炎に悩まれている方や、敏感肌の方でも安心して使用できる成分と言えるのです。
効果
次に、アラントインに期待ができる効果について、みていきましょう。
肌トラブルの予防
アラントインには、抗刺激性という働きがあります。
この作用を活かして、アレルギーや刺激を起こすリスクがある原料を使うアイテムであっても、アラントインを配合することで、これらのリスクを下げることができるとされています。
薬や化粧品では、この作用に着目して作られた商品が数多く流通しています。
また、アラントイン自体にも、消炎作用や赤みの抑制作用があるため、炎症などによる肌トラブルの予防にも効果的な成分です。
肌トラブルの改善
上記に挙げたように、アラントインには消炎作用がありますから、肌の炎症や肌荒れなどを鎮めることができ、改善へと促す効果に期待ができます。
また、アラントインには、細胞分裂を正常にする作用があるので、表皮の生成の改善効果が高いとされています。
そのため、一度できてしまうとなかなか改善できないとされている、ニキビ跡や傷跡にも有効だと言われています。
新しい皮膚組織を助長
アラントインには、皮膚組織を新形成するときのサポート作用があります。
皮膚の組織修復に有効とされる「※パンテノール(プロビタミンB5)」と併せることで、相乗効果をもたらすとされていて、ひび割れなどを改善するアイテムに配合されていることがあります。
また、この2つの成分を併せることで、肌のターンオーバーの正常化、消炎効果を得られ、美白に繋がるとも言われています。
※パンテノールの持つ効果…高保湿力・組織修復の促進・消炎作用など
(ビタミンB5は、アボガドやレバー(鶏、豚、牛)、卵、納豆などに含まれます)
目薬…かゆみ&充血の改善
アラントイン配合の目薬は、目の充血や疲労回復、アレルギー性のかゆみなどに効果がある、と謳われていることが多いようです。
歯磨き粉…出血予防&消炎効果
この成分が配合の歯磨き粉は、歯茎の組織修復や消炎、歯茎の血行促進の効果がある、と謳われているものが多いようです。
アラントインが持つ低刺激で毒性が無いという利点があるからこそ、口の粘膜部分に使用する歯磨き粉にもアラントインを配合できるのです。
注意点
最後に、アラントインを配合しているアイテムの注意点について、ご紹介していきましょう。
使用前に良く振る
アラントイン配合の化粧水や美容液の使用前には、良く振ってから使用してください。
化粧水や美容液は水溶性化粧品ではあるものの、アラントインの特性上、水に溶けにくいため、瓶の底に沈殿しやすいのです。
使用前には良く振って、アラントインの成分をしっかりと液体に混ぜる一手間を、忘れないようにしましょう。
ハンドメイド可能ですが、販売は禁止されています
アラントインは、医薬品にも使用される成分ですが、ネットなどで比較的安価で購入することができます。
そのため、アラントインを購入して化粧水や乳液、ハンドクリームなどをハンドメイドしている方も多いようです。しかし、アラントインがどんなに安全性が高い、高い効果を持つ成分だからといっても、配合量には注意するようにしてください。
多く配合しても、その分効果が高くなるというわけではありませんし、安全に高い効果を得るためには、適正量であることが最も重要と言えます。
忘れてはいけないのが、「ハンドメイド化粧品の販売は薬事法禁止事項である」ということ。ネットショップなどで稀に流通しているケースもあるようですが、原則としてそのような行為は法律違反です。
たとえ、親しい友人や家族間であっても、絶対に販売するようなことはしてはいけません。
ハンドメイドする場合にはあくまでも、自分で使用するためのものにしましょう。
まとめ
ここまで、「アラントイン」の効果や利用方法について、ご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
アラントインは、多くの女性にとってとても嬉しい成分であることが、お分かりいただけたと思います。
ただ、低刺激でアレルギー反応テストもクリアしている成分ではあっても、万人にそれが当てはまるとは断言できるものでは無いようですので、アトピー性皮膚炎の方や敏感肌の方など、不安に思われる方は必ずパッチテストを行ってから使用することをオススメいたします。