紫外線が肌にダメージを与えてしまうことや肌老化を早めてしまうというのは、今や誰もが知っているスキンケアの常識ですよね。
そんな紫外線から肌を守るために使う紫外線対策のアイテムが「日焼け止め」です。
日焼け止めは、紫外線が増える春夏だけでなく、1年中365日使うのが基本なんですが、しっかり実践できているでしょうか?
この日焼け止めについては、ファンデーションと同じように肌への密着感がとても強いこともあって、毛穴を塞ぎ、ニキビに悪い影響を与えるのではないか?といった心配をしている人も多いのではないかと思います。
もしかすると、日焼け止めを使ったことでニキビができてしまった、ニキビが悪化したという経験がある人もいるかもしれません。
ここでは、そんな日焼け止めのニキビへの影響について疑問を解消するとともに、ニキビ肌と日焼け止めとの正しい付き合い方について詳しく解説していこうと思います。
紫外線がニキビに及ぼす影響を確認
まずは大前提として紫外線を浴びることでニキビにどんな影響があるかを確認しておきましょう。
肌は紫外線を浴びることで、肌を守るために肌のターンオーバーを早めて、角質を厚くしようとします。その結果、皮膚が硬くなる過角化が起こるため、毛穴詰まりができやすくなり、結果、ニキビができる原因になります。
それから皮脂を酸化させて過酸化脂質という刺激物質を生成してしまいますし、アクネ菌の代謝物である「ポルフィリン(主にコプロポルフィリンⅢ)」は紫外線を浴びることで活性酸素を発生させます。
活性酸素は皮脂や角質が詰まった毛穴をニキビ(=炎症)に変えてしまう元凶です。
そして、ご存じのように紫外線によってメラノサイトが活性化するのでメラニン色素が増えます。以前つくってしまったニキビ跡の色素沈着などがあろうものなら、色が濃くなったり大きくなるなどして、本格的なシミになってしまうこともあります。
以上の理由から、ニキビがあってもなくても日焼け止めは使ったほうがいいです。
日焼け止めに含まれている紫外線吸収剤や紫外線散乱剤、そして界面活性剤などの化学成分は肌に負担をかけてしまうものです。しかし、それ以上に日焼け止めを塗らないことで紫外線が肌に与えてしまうダメージのほうが深刻なものになります。
いわば、必要悪なものとして、紫外線対策には日焼け止めはどうしても必要なものなんですね。
日焼け止めを塗ってニキビができてしまう原因は?
日焼け止めを塗ってニキビができる場合、3つ理由が考えられます。
1、ノンコメドジェニック処方でない日焼け止めを使ったから
ニキビの原因になるアクネ菌は、油分をエサにして毛穴のなかで繁殖します。そのため、ノンコメドジェニック処方でない油分の多い日焼け止めをつけることで、アクネ菌が繁殖するためニキビができたり、炎症が悪化する場合があります。
2、「SPF50」「PA++++」といった日焼け止めを使ったから
「SPF50」や「PA++++」のような高SPF&高PAの日焼け止めが最近はもてはやされていますが、UVカット機能が高いということは、紫外線吸収剤などの強力で刺激の強い成分が多く含まれていることを意味します。
ニキビができているときは、なるべく肌に刺激を与えないことが鉄則です。日常生活において、SPF50、PA++++は必要ないので、紫外線吸収剤フリーのSPF20~30、PA++くらいの日焼け止めを選ぶようにしましょう。
3、日焼け止めの洗い残し、落とし残しがあったため
ウォータープルーフの日焼け止めなどは、肌への密着力がより増すため洗い残しや落とし残しが増えます。不純物や毛穴汚れは毛穴詰まりの原因になりニキビに直結します。頑張って落とそうとゴシゴシ擦れば、その刺激もニキビにとっては悪影響です。
日焼け止めは水や石鹸を使って簡単に落とせるものが理想的です。そしてできるだけ肌にのっている時間は短いほうがいいので、日没後すぐに洗顔をして、日焼け止めをしっかり洗い流して肌に残さないことが大切です。
ニキビ肌にも安心して使える日焼け止めは?
すでにお伝えしたように日焼け止めは紫外線から肌を守るための必要悪的なアイテムです。
それを踏まえたうえで私たちにできるのは、できるだけ肌に負担をかけない日焼け止めを選ぶということ。日焼け止めを正しく理解して選べるようになると、ニキビ肌に使うときだけでなく、乾燥肌や敏感肌といったバリア機能が低下した肌のUVケアにも応用が効きます。
⇒「SPF15~SPF30」かつ、「PA+~PA++」程度のものを選ぶ
SPFとは、紫外線B派(UVB)による皮膚の紅斑(サンバーン)をどの程度遅らせることができるかを測定した値です。「UVカット効果」という点ではSPF15以上は大差ありません。
SPF50のものを使っても2~3時間もすれば汗や皮脂で落ちて効果が落ちることを考えると、「SPF15~SPF30」のものをマメに塗り直したほうが肌への負担もかかりませんし、紫外線を防げます。
PAとは、紫外線A派(UVA)による皮膚の黒化(サンタン)をどの程度遅らせることができるかを測定した値です。数値ではなく+の数で4段階評価され、+の数が多いほどUVAによる皮膚の黒化を遅らせることができます。
+の数が多いほど肌への負担も増すため、日常生活においては「PA+~PA++」程度で十分です。
⇒紫外線吸収剤不使用、ノンコメドジェニックを使う
SPFは数値が高いほど、PAは+の数が多いほど「紫外線吸収剤」を含有しているため肌への負担が強くなります。そのため紫外線散乱剤などを使った紫外線吸収剤が入っていないものを選ぶようにしましょう。
「ノンケミカル」「紫外線吸収剤不使用」といった表示があるものは、必然的に低SPF、低PAになっているはずです。「無香料」「無着色」「オイルフリー」「アルコールフリー」という表示も肌への刺激を減らすうえでチェックしたいところです。
⇒パウダータイプの日焼け止めが肌に優しい
ノンコメドジェニックテスト済かどうかでも変わりますが、クリームタイプは油分が多く重いことや毛穴の密閉力が高い分、毛穴が汚れやすいためニキビ肌にとってはマイナスです。
それに比べると、パウダータイプのほうは軽く、毛穴の密閉力も弱いため、毛穴汚れや毛穴詰まりの原因になりにくいといった特徴があり、ニキビ肌や敏感肌など刺激を与えたくないときには重宝します。
⇒水や石鹸で簡単に落ちるものがあればそれが理想
クレンジングを必要とせず、水洗顔や泡洗顔で簡単に落とせるものというのは界面活性剤を使っていないか、使用量が少ないので肌にやさしいです。
また、クレンジングが必要なければ、肌のうるおいもそれだけ守られるので、大人ニキビの原因となる乾燥を防ぐことができます。
以上のことをしっかり覚えておいてください。