【インタビュー】
qスイッチレーザーはそばかす、ホクロ、肝斑にも効果あり?料金の相場と種類、経過についてもご紹介! ◇
公開日 2016 年 05 月 29 日 | 更新日 2017 年 05 月 08 日
- そばかす
- しみ
1.qスイッチレーザーとは?
qスイッチレーザーとは、厚生労働省の認可を受けたレーザー治療機器のことです。qスイッチレーザーは、正常組織には反応せずに、皮膚内部のシミやアザなどに沈着するメラニン色素のみを、効果的に破壊することができるレーザー治療機器です。
10億分の数秒で発振!シミが根こそぎ消える
従来、肝斑などのシミ治療として主流だったケミカルピーリングは、浅い層のシミに効果的であったのに対し、qスイッチレーザーは深い真皮層のシミや混合型のシミにも効果が認められています。 “10億分の数秒”という極めて短時間にレーザーを発振するqスイッチレーザーでは、かなりはっきりとしたシミが根こそぎ消えるといった驚きの効果があります。また、従来では治療が難しかった肝斑や炎症性色素沈着にも高い効果が認められるなど安全性にも優れているという評価があります。
qスイッチレーザー 治療の流れは?
qスイッチレーザーでは、傷跡を残さずにメラニン色素のみを安全に治療するため、周囲の正常な皮膚を傷つけることがありません。治療は下記のような流れで行います。
| ①カウンセリングを受けます。 |
| ②照射部位の化粧を落とします。 |
| ③希望に応じて表面麻酔を塗布します |
| ④qスイッチルビーレーザーを照射します |
| ⑤患部を冷やします。 |
| ⑥治療部位に軟膏を塗布し、肌色の保護テープを貼ります |
治療後はアフターケアが大切
レーザー治療後は1日1回処方された軟膏を塗り、絆創膏で保護することで患部はきれいに治ります。 当日から洗顔・入浴は可能ですが、熱いお湯は使わず刺激を与えないようそっと洗うよう注意しましょう。ポイントとしては、以下の2点が挙げられます。
・カサブタは自然にはがれ落ちるまで待つ
数日後には新しい皮膚が再生されてカサブタ になります。カサブタは自然にはがれ落ちるまで無理にはがさないことが大切です。 絆創膏保護はできるだけ長く(10~14日)続けることが重要です。
・ 最低3ヶ月はUVケアを続けるようにする
テープを外した後、紫外線に当たっていると新たなシミを誘う可能性が高まります。最低3ヶ月はUVケア(日焼け止めやテープ)を徹底する必要があります。
2.qスイッチレーザーの種類とは?
qスイッチレーザーのqとは「quality」のことで、レーザー光線が放出される前の振動している光の「質」を指します。振動している光の幅が一定でブレがなく、高品質の短いパルス幅の光をいかに安定して出せるかが、スイッチレーザーの品質基準となります。 qスイッチレーザーには3つの種類がありそれぞれに特徴があります。これらを使い分けることで、ソバカス、メラニン色素沈着によるシミ、日焼けによるシミ、肝斑、ホクロなど、幅広く改善できます。ここではシミ治療に使われるqスイッチレーザーの種類についてご紹介します。
qスイッチレーザーの種類
いつの間にかできてしまったシミや肝斑は、下記の異なるレーザーを使い分けることで、傷跡もなく綺麗に取り去ることが可能です。
● qスイッチアレキサンドライトレーザー
qスイッチアレキサンドライトレーザーの特徴は、波長(光の長さ)755nm、パルス幅(照射時間)が50~100nsecで、肌の奥(真皮部分)深くに潜んでいるメラニンに反応しシミを改善します。755nmの波長は日本人の肌にとってやさしい刺激の少ない波長で、メラニン色素のみに反応しシミを改善します。 最近の研究では、qスイッチアレキサンドライトレーザーの照射により、肌のコラ―ゲンの産出を促し、開いた毛穴を引き締めてくれるという美肌効果があることも報告されています。
<治療対象> ◆保険適用:太田母斑(青アザ)・外傷性色素沈着・外傷性刺青 ◆保険適用外:ソバカス・炎症性色素沈着(ニキビの跡や傷跡の色素沈着)・光線性花弁状色素斑(強烈日焼けじみ)・老人性色素斑・脂漏性角化症・刺青・アートメイク除去 ◆完治までの治療回数:薄いシミ:1、2回/濃いシミ:3~5回 |
● qスイッチルビーレーザー
qスイッチルビーレーザーは、波長が694nmで20nsecほどのパルス幅で黒メラニンへの吸収性が高いレーザーです。照射直後は皮膚表面が白くなり、15~30分後には赤く腫れますが、翌日にはなくなり、数日以内にかさぶたができます。このかさぶたは無理にはがさないことが大切です。
<治療対象> ◆保険適用:太田母斑(青アザ)、外傷性色素沈着 ◆保険適用外:ソバカス・炎症性色素沈着・光線性花弁状色素斑・老人性色素斑、脂漏性角化症・ホクロ・イボ除去、刺青・アートメイク除去 ◆完治までの治療回数:薄いシミ:1、2回/濃いシミ:3~5回 |
● qスイッチYAGレーザー
“10億分の数秒”という極めて短時間でレーザーを発振するqスイッチYAGレーザーは、唯一波長の切り替えができる高性能なレーザーです。波長は、532nm、1064nmの2種類を持ち合わせ、パルス幅は6nsec前後です。シミ・ホクロ等のターゲットゾーンに集中的に熱エネルギーを照射できるため、治療回数も少なく他の組織を傷つけません。
<治療対象> ◆保険適用:太田母斑(青アザ)、外傷性色素沈着。 ◆保険適用外:シミ・ソバカス・アザ(扁平母斑、太田母斑等)・蒙古斑(異所性/持続性)・肝斑(かんぱん)・毛穴の黒ずみ・毛穴の開き・にきび、アートメイク除去。 ◆完治までの治療回数:薄いシミ:1、2回 濃いシミ:3~5回 肝斑には5回以上。 |
3.qスイッチレーザー料金の相場は?
若い頃、無防備に浴びた紫外線のつけが後に肌のシミになって現れやすくなってきます。一口にシミといっても様々で、代表的なシミには、先天性の扁平母斑、青色の太田母斑、異所性蒙古斑などがあり、後天性のシミには、肝斑、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)、ホクロなどがあります。 qスイッチレーザーには幾つかの種類があり、シミの状態に応じて使い分けることができます。濃いシミについても、メラニンを瞬時にとらえ素早く消してくれます。ここではスイッチレーザー料金の相場についてまとめました。
レーザー治療のクリニック料金の目安
① qスイッチアレキサンドライトレーザーのシミ治療費の目安
比較的治療費も安いqスイッチルビーレーザーは、ほとんどの場合1回で治療が終わるということで、人気が高くシミのレーザー治療に多くのクリニックが使用しています。
・~1cm未満 10,000円~12,000円
② qスイッチルビーレーザーのシミ取り治療費の目安
qスイッチルビーレーザーは、浅いしみだけでなく、太田母斑、扁平母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着、老人性のしみ、色素性母斑、刺青などにも対応できます。
・2mm~5mm以下 3,000円~5,000円
・5mm~6mm以下 6,000円~ 7,000円
・10mm以下 10,000円
③q スイッチYAGレーザーのシミ取り治療費の目安
光治療で取りきれなかったしつこいシミに対しては、YAGレーザーを使い分けすることで完全にシミが消え、唯一肝斑の治療が出来るレーザーです。
・1mm 3000円~
レーザー治療の料金は受ける場所によっても大きく違います。料金はあくまで目安と考えて、まずは気になるクリニックなどのカウンセリングを受けてシミの状態を見てもらい、自分に合った治療方法で治療費の見積もりを出してもらい参考にするのが良いです。
4.qスイッチレーザーで保険診療になる場合はある?
なんとかしたい色素沈着によるシミ問題を、綺麗に素早く解決したい人には、「レーザー治療」がおすすめです。qスイッチレーザーは、肌表面の浅い部分のシミや深い真皮層のメラニン色素沈着にも周りの組織に影響を与えず、ピンポイントでメラニンを破壊してシミの悩みを解決します。しかし、レーザー治療などには費用が掛かるというイメ―ジがある方も多いはず。こうした治療は保険診療になるのか気になるところではないでしょうか。
qスイッチレーザーで保険診療になる場合はある?
いろいろ条件はありますが、保険適用になる場合もあります。シミ治療はもともと審美要素が高く治療費が高額になりやすい特徴がありますが、保険診療で負担が軽くなるのであれば嬉しいですよね。 レーザー治療に保険適応が認められている疾患として主に以下が挙げられます。
・太田母斑
・異所性蒙古斑
・扁平母斑
・単純性血管腫
・外傷性色素沈着(外傷性刺青)
クリニックによっては、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)も保険適用になる場合があるようですが少数です。治療を受ける前にクリニックに問い合わせをしておくと安心です。
シミ治療で保険適応となるレーザー機種は!?
厚生労働省が認可は下記の2種類のみです。これ以外は健康保険は使えません。
◆qスイッチルビーレーザー治療の一部
◆qスイッチアレキサンドライトレーザー治療の一部
どの機種を使用するかということも関係してくるので、こちらも事前に確認しておくと安心です。
シミ治療で保険適応となるポイントは!?
保険適応となるポイントは、アザの分類に入るものは保険適応可能ですが、シミの分類に入るものは保険適応不可になります。レーザーによるシミ治療は、保険診療はほとんどができないものだと考えておくとよいでしょう。
レーザー治療には条件付きで保険適応が認められていますが、自由診療の場合には各クリニックや病院によって料金が設定できます。そのため、治療費に大きく差がでることは十分に起こり得ます。美容外科の手術を受けられるのであれば、複数の施設のカウンセリングを受け、治療法・料金・保証制度などを比較して慎重に選択するのが良いでしょう。
5.qスイッチレーザーの効果とは?
レーザー治療は、1983年に米国で初代のスイッチアレキサンドライトレーザーが作られ、その後スイッチルビーレーザーが開発され、3年後にはスイッチYAGレーザーが作られました。それぞれに開発が進み進化を遂げいまに至っています。 qスイッチレーザー治療とは、瞬間的に高いパワーのレーザーをシミ、アザなどに照射する装置で、レーザーの照射時間が非常に短いため、ターゲット以外の正常な皮膚にダメージを及ぼすことがありません。いまメディアでも取り挙げられ話題のqスイッチレーザーの効果についてまとめました。
qスイッチアレキサンドライトレーザーの特徴と効果
qアレキサンドライトレーザーは、「アレキサンドライト」という宝石を使用した波長755nmのレーザーです。3種類の中でも肌へのダメージが少なく、日本人の肌に適したレーザーとして知られています。
●期待できる効果
| ◆黒色の色素に強く反応する性質があり、様々な色素性病変に対して有効 |
| ◆日本人の肌質に適した波長をもち、ダメージが抑制されている |
| ◆レーザー照射後の色素沈着、瘢痕、色素脱色などのリスクが少ない |
| ◆黒い部分に反応して毛根部(毛球部、毛乳頭、毛母細胞など)を破壊することから、脱毛レーザーとしても使用可能 |
| ◆qスイッチアレキサンドライトレーザーの照射で、肌のコラーゲンを増やし広がった毛穴を改善するなど美肌効果も期待できる |
| ◆一部保険診療が適用され安価で治療が受けられる |
qスイッチルビーレーザーの特徴と効果
qルビーレーザーは、メラニン色素への吸収率がとても高く、黒色、茶色の色素性病変治療に優れているレーザーといえます。 一方で、肝斑(かんぱん)の治療には不向きとされ、かえってシミが濃くなることがあるようです。
●期待できる効果
| ◆皮膚内部のメラニン色素が原因となっているシミ、アザの治療用レーザーとして効果的に治療することができる |
| ◆酸化ヘモグロビンへの吸収が低くメラニン色素のみを取り去ることが可 |
| ◆比較的広範囲のシミやアザ、そばかすなどの治療が可能 |
| ◆茶アザや黒アザや先天的に皮膚に現れる薄青いアザにも有効 |
| ◆改善しにくいとされるタトゥー除去にも高い効果が期待できる |
qスイッチYAG レーザーの特徴と効果
医療用qスイッチYAGレーザーは2つの波長をもつため、シミ・ほくろ・そばかす・あざ・入れ墨まで幅広い治療が可能です。qスイッチYAGレーザーは “10億分の数秒”という極めて短時間でレーザーを発振するため患部周辺の正常な皮膚組織に影響しません。
< 期待できる効果 >
| ◆シミ・ソバカス・アザ・タトゥー・アートメイクの除去など幅広い治療に適応 |
| ◆他のレーザーでは治療が困難な肝斑(かんぱん)も治療可能 |
| ◆シミ・ほくろ・入れ墨などの色素だけを除去し傷痕を残す心配はほとんどない |
| ◆レーザーカーボンピーリングにより、毛穴の開き・黒ずみ・にきびを改善、ピーリング効果で肌にハリ感とつやを与える |
| ◆基本的に浅いシミやそばかすなどは1回の治療で済む(※ただし個人差あり) |
| ◆真皮(肌の深い層)のシミや混合型のシミにも効果的 |
いずれのレーザー機器も治療の際に出血したり、傷跡が残ったりする心配がありません。レーザー照射時の痛みは軽く基本的には麻酔も不要です。
6.qスイッチレーザーのダウンタイムとは?
qスイッチレーザー治療の特徴は周囲の正常な皮膚や血管を傷つけず、安全にメラニン色素のみを取り去ることができるという点です。施術後のダウンタイム中は、医師から処方された軟膏を1日1回、レーザーを当てた部位に塗り、その上から絆創膏で保護しておきます。かさぶたが取れても取れなくても、10日~14日以上は自分でこのアフターケアをしっかり行います。施術部位はレーザー照射直後、赤く腫れたようになりますがこれは自然に消滅します。ここで重要なことは、レーザー照射後は、患部を直射日光にあてないよう注意することと、カサブタを無理にはがさないことです。ここではレーザー治療のダウンタイムについて詳しくまとめました。
治療の流れ
①カウンセリング
医師によるカウンセリングを行い、気になるシミの位置や数を確認して、施術への不安などがあれば担当医に相談します。また、qスイッチレーザー照射後のアフターケアを自分で行うため、その方法や施術後の経過を詳しく説明してもらいます。
②レーザー照射
洗顔後、シミ部分にレーザーを照射します。痛みは少しチクチクする程度で、これはシミ部分のメラニンが破壊されている証です。レーザー照射当日は入浴を控え、照射部分は紫外線に当てないことが大切です。
レーザー治療後のダウンタイムとは!?
qスイッチレーザー治療での最終的な治療結果は、施術後の患者自身によるケアによって大きく差が出る可能性があり、いったん薄くなったしみが元に戻ってしまうなどのトラブルを避けるためにもしっかり注意事項を守ることが大切です。
◆レーザー照射直後
火傷のようにヒリヒリした痛みや腫れが起こる場合があります。日焼けをしないよう注意しましょう。
◆翌日より患部を刺激しない方法で入浴・洗髪が可能
翌日から洗顔・入浴は可能ですが患部をこすらないように、できれば絆創膏を貼った状態で洗顔します。 入浴後は軟膏を塗りテープで保護します。濃い茶色の薄皮ができても、決してさわらないようにします。
◆照射後7~10日
1週間から10日程度で濃い茶色のかさぶたは自然にはがれ、皮膚はピンク色になります。10日目ぐらいを目安に、その後の経過を見るため診察を受けます。その後もレーザー治療後の絆創膏保護はできるだけ長く続けることが重要です。
◆照射後1ヶ月~6か月
目立っていた大きなシミもこの頃には他の肌の色と馴染みわからなくなります。万全を期すためには、この後も、昼の日焼け止めや夜の美白剤(処方したもの)を続けることがポイントです。また、治療部位は特に乾燥しやすいため肌の保湿にも心がけましょう。
炎症後の色素沈着は大丈夫?
レーザー治療によりいちばん現れやすい副作用は、炎症後色素沈着が起こることです。これは治療後1~2週間すると、色素斑がいったんきれいに消えた後、3~4週間経過した頃に治療前よりも濃い色素沈着が見られる場合があります。 この濃くなるシミを防ぐためにも医師から処方された、軟膏や保護用の絆創膏をしっかり付けることが大切です。 基本的には数カ月から遅くても1年ほどで自然にシミが消えるとされています。このような疑問についても、カウンセリング時に確認するとよいでしょう。
7.qスイッチレーザーのシミ取りとは?
現在シミ取りqスイッチレーザーには、3つの種類があります。
それぞれに特徴がありシミの種類によりqスイッチレーザーを使い分けることで高いシミ治療効果が期待できます。シミの濃淡、青や茶色のアザ、さらには緩んでしまった毛穴引締めにも対応できるようになりました。一方で、シミには、「老人性色素斑」「両側性遅発性太田母斑様色素斑」「肝斑」「雀卵斑」の4つのタイプがあります。まずはシミの種類や性質を知り、そのシミに有効なqスイッチレーザー治療法を選ばなければなりません。ここではqスイッチレーザーのシミ取りについて詳しく紹介していきます。
シミができる仕組み
シミとは肌の上にできる色素の変化のことで、主な原因は紫外線にあたることで活性酸素が発生し、メラノサイトでシミの元となるメラニンがつくられます。メラニンは通常、ターンオーバー(新陳代謝)により排出されていきますが、皮膚の細胞が紫外線にあたることで傷つきメラニンが過剰に産生されシミになって現れます。
レーザーでシミが取れる理由は?
レーザー光線は、その種類により吸収する物質の色が決まっています。吸収されると熱が発生しその物質を破壊します。メラニン(黒色)に反応する種類のレーザー光線を照射すれば、シミ(黒い部分)だけを破壊し周囲の皮膚にはほとんど影響なくシミを改善できます。
シミの種類は4つに分類される
これらのシミ治療では、自分のシミの種類・性質を知ることで有効にシミを消すことができます。
①「老人性色素斑」
頬やこめかみにできる境界がはっきりとした大小のうす茶色のシミです。紫外線が肌にあたることでメラニンが産生され、蓄積してできます。
② 「両側性遅発性太田母斑様色素斑」
目の周りにできる灰色がかった淡青褐色のアザです。
③ 「肝斑」
目の下頬のあたりに現れる左右対称のシミです。ホルモンやストレスの関係が原因とされます。
④ 「ソバカス 」
年齢に関係なくできます。遺伝的なものといわれています。
各qスイッチレーザーの取れるシミ
◆qスイッチアレキサンドライトレーザー
qスイッチアレキサンドライトレーザーの波長は、755nm、パルス幅が50~100nsecで、肌の奥(真皮部分)深くに潜んでいるメラニンを他の細胞組織を傷つけることなく破壊しシミを改善します。ソバカス・炎症性色素沈着(ニキビの跡や傷跡の色素沈着)・光線性花弁状色素斑(強烈日焼けじみ)・老人性色素斑・脂漏性角化症・刺青・アートメイクに適応です。
◆qスイッチルビーレーザー
qスイッチルビーレーザーの波長は694nmで、20nsecほどのパルス幅で、黒メラニンへの吸収性が高いレーザーです。 ソバカス・炎症性色素沈着・光線性花弁状色素斑・老人性色素斑、脂漏性角化症・ホクロ・イボ除去、刺青・アートメイクに適応です。
◆qスイッチYAGレーザー
qスイッチYAGレーザーの波長は532nm、1064nmの2種類を持ち合わせ、パルス幅は6nsec前後で高品質レーザーです。 シミ・ソバカス・アザ(扁平母斑、太田母斑等)・蒙古斑(異所性/持続性)・肝斑(かんぱん)・毛穴の黒ずみ・毛穴の開き・にきび、アートメイクに適応です。 通常のシミ治療をはじめとし、治療が難しかった肝斑や開いた毛穴やくすみを改善し安全性に優れているのが特徴です。
8.qスイッチレーザーの色度沈着への効果とは?
メラニンは本来黒色で、浅い皮膚部分にメラニンの色素が沈着すると黒く見えますが、真皮の浅い層では茶色く見え、真皮中層より深い部分にあると青く(青アザ)見えるという特徴があります。このような深い層での色素沈着の場合、自身の肌ケアでどうにかなるものではありません。そこで、おすすめなのがqスイッチレーザーによる色素沈着の除去です。 qスイッチレーザーでは、 “10億分の数秒”という驚くほどの速さでレーザーを照射するため、シミが根こそぎ消えるといった優れた効果が期待できます。従来では治療が困難だった肝斑(かんぱん)や外傷性色素沈着(がいしょうせいしきそちんちゃく)に治療が可能になり、高い効果が期待できます。ここでは色素沈着の治療について詳しくみていきましょう。
皮膚の色素沈着とは
メラニン色素というと、ほとんどの人はシミを連想しますが、本来メラニン色素は紫外線や外部の刺激から肌を守るために作り出されるものです。ところがニキビや紫外線などにより肌細胞が傷つくと、メラノサイトが刺激されメラニンを過剰に生成します。過剰なメラニン色素はターンオーバーでは処理しきれなくなった場合、肌に色素が沈着してしまいます。
qスイッチレーザーの色素沈着への有効性
qスイッチアレキサンドライトレーザーや、qスイッチルビーレーザーにおいての「外傷性色素沈着」の治療は、その効果と高い安全性が認められ、保険が適用されています。なお、保険適応となるポイントは、アザの分類に入るものは保険適応可能ですが、シミの分類に入るものは保険適応が不可になる可能性があります。
① 二キビによる色素沈着
いわゆるニキビ跡にみられるメラニン色素沈着は、ニキビができることで皮膚が炎症を起こし刺激を受けたことでメラノサイトが活性化し、メラニン色素が多く作られ排除できなくなり沈着したものです。この場合はqスイッチルビーレーザー治療で色素沈着を改善することが可能です。
② 女性ホルモンのバランスの乱れによる色素沈着「肝斑」
30代後半からの女性におこりやすいといわれている肝斑は、頬骨のあたりに左右対称にべったりとした感じに色素沈着が現れます。これは、ホルモンやストレスが関与していると考えられています。肝斑のシミは体の内部から発生するもので、肌表面のケアでは消すことができません。その場合は、qスイッチYAGレーザーで色素沈着(肝斑)を改善することが可能です。
9.qスイッチレーザーの経過はどうなるの?
qスイッチレーザーは、黒い色素に反応して熱を放出しシミの原因であるメラニンを破壊します。シミの種類によっても変わりますが、レーザーによるシミ治療は即効性があるため、比較的短期間でシミを改善します。他にも、脂漏性角化症、ホクロ、イボ、ソバカス、炎症性色素沈着などのあらゆるシミにも適用できます。 qスイッチレーザーには3つの種類があり、その機能を使いわけることで、今まで治療が難しかった、肝斑、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)、レーザーピーリングまで、幅広く対応できるようになりました。ここでは、qスイッチレーザーの経過について詳しくみていきましょう。
qスイッチルビーレーザー治療「老人性色素班」の経過
老人性色素斑は日光黒子(にっこうこくし)ともよばれ、多くは紫外線が原因ですが紫外線だけでなく肌に合わない化粧品の刺激によってもシミができる場合があるようです。このようなシミ治療には、安全とされているqスイッチ ルビーレーザーが良く使われます。
① 治療直後の経過:当日~約7日後
レーザー照射により患部は熱による軽いダメージを受けています。通常の治療経過においては、傷痕が残ることはありませんが、外部から、触る、擦る、などの刺激が加わった場合はダメージにつながります。医師より処方された軟膏と特殊なシールを貼り患部を保護します。
② かさぶたが取れる:10日~14日
シールは、基本的に張り替える必要はありません。シールの粘着力は強く、剥がすだけでも患部にダメージが加わってしまいます。レーザー照射部位はその後、カサブタになり、10日~14日ほどで自然に剥れ落ちます。手で擦ったり無理にかさぶたを剥がしたりすると炎症後色素沈着の原因になりかねません。
③ 定期的な通院が必要:一か月後
qスイッチレーザーの経過をスムーズするためには、定期的な通院が必要です。qスイッチルビーレーザー治療後は、1か月に一度の通院をお勧めしています。患部の状態を確認するほか、状況に応じて1か月おきに、新しいものを処方する必要があるためです。
④ 炎症性色素沈着(もどりシミ現象)が出現:かさぶたが取れた後
qスイッチルビーレーザー照射後1ヶ月~2ヶ月すると、一度綺麗になった患部にシミが戻ったようになる(もどりシミ現象)ことがあります。ハイドロキノンとトレチノインを使用して、色素沈着に対してアフターケアを行います。 これは「炎症性色素沈着」といわれる、炎症や外傷が起こったあとに残るシミを目立たなくするためです。
⑤ 炎症性色素沈着が消えるまで:4か月~1年と差がある
老人性色素斑治療の場合、約半数の人に炎症性色素沈着が生じるとされています。もともとあったシミとは全くの別物で、1~2か月をピークに、それ以後は徐々に薄くなるのが一般的です。少なくても4~6か月は色素沈着に対して根気よくアフターケアを続けることをおすすめします。長い人でも一年経過で炎症性色素沈着のシミがほとんど消えてなくなることが多いようです。
10.qスイッチレーザーの肝斑への効果とは?
肝斑はシミの一種ですが他のシミとは大きな違いがあります。女性ホルモンやストレスが関与しているシミといわれ、30~40代の女性に発症が多く見られます。従来のレーザーでは逆にシミが濃くなってしまい難しかった肝斑治療がqスイッチYAGレーザーを使うことで可能になり、メディアにも大きく紹介されました。 肝斑治療では、3種類のqスイッチレーザーのうち、唯一二つの波長(532nmと1064nm) を持ち、シミの状況に応じて波長の切り替えができる高性能なqスイッチYAGレーザーを使用します。ここではスイッチYAGレーザーの肝斑治療についてまとめました。
qスイッチYAGレーザーの魅力
qスイッチYAGレーザーは、皮膚の深部(真皮)にまで届く1064nmの波長に加え、表皮のメラニン色素を効率良く破壊できる 波長の532nmを併せ持っています。この2つの波長を必要に応じて切り替えることにより、細やかなシミ治療が可能になりました。このような特徴からqスイッチYAGレーザーは老人性色素斑(いわゆるシミ)、そばかす、脂漏性角化症(いわゆるいぼ)、後天性メラノサイト―シス、太田母斑(青アザ)、タトゥー除去などに広く用いられています。
肝斑は30歳~40代の女性に多いのはなぜ?
肝斑は、目の周囲を除いた頬の高い位置や額などに左右対称に現れる薄茶色のシミで30~40代の女性に多く発症が見られるようです。しかしながら、肝斑と自覚している人は非常に少ないとされています。肝斑の原因は、婦人科疾患、妊娠、ストレス、カフェイン過剰摂取、睡眠不足 、紫外線などが複雑に絡み合って現れるシミと考えられています。一度できた肝斑は、日常的なケアで消える性質のシミではありません。頑固なシミになる前に早めの対応が必要です。
肝斑と日焼けによるシミの違い
肝斑は一般的なシミ(老人性色素班)と違い、顔面の頬骨部、前額、眉毛上などに必ず左右対称に現れます。境界が不明瞭なべったりとした地図状の褐色斑なのが特徴です。肝斑の中には、日焼けによるシミ、母斑(アザ)が混在していることがあり、シミの分類判断がとても難しいと言われています。信頼のおけるクリニックでカウンセリングを受け、自分のシミが肝斑なのか、アザなのか、老人性色素班なのかを知ることが大切です。
肝斑にはレーザートーニング治療法が有効
レーザートーニング治療とは、余計な刺激を与えることなく弱いパワーでqスイッチYAGレーザーをあて、蓄積したメラニン色素を少しずつ数回にわけて改善していきます。出力を弱め広範囲に渡って複数回 レーザーを照射するレーザートーニング法は、肌の奥に滞留しているメラニンに対してゆっくり働きかけます。今までレーザー治療に不向きだとされていた肝斑への画期的なレーザー治療法として注目されています。
肝斑治療後の過ごしかた
施術後、2週間ほどでかさぶたが剥がれ落ちます。その後2~4週間ぐらいは赤みが残る場合があり、かさぶたが取れた後も保護のため、医師から処方された軟膏や絆創膏を使用します。また、新しい皮膚の日焼けには十分注意しましょう。
11.qスイッチレーザーでそばかすも除去できる?
そばかすの治療に最適とされるレーザー治療には、二つの治療方法があります。消したい特定のそばかすを狙い撃ちする治療法と、顔全体の不特定多数のそばかすを対象とする治療法とがあります。qスイッチレーザー治療では、メラニン色素のみに反応する特性があるため、消したいそばかすを狙い撃ちする治療に優れ、高い効果が期待できます。そのような、効果の高いレーザーですが、qスイッチレーザーを照射した後は、肌が赤くなるなどのダウンタイムがあります。徐々にそばかすの跡は薄くな り、1~2週間後にはカサブタになり剥がれ落ち、半年が過ぎる頃にはすっ かり周囲の肌になじみます。では、qスイッチレーザーのそばかす治療についてみていきましょう。
qスイッチレーザーによるそばかすの治療とは?
qスイッチレーザーのそばかす治療では、1つに対して1ショットのレーザーを効率的に照射できるため、確実にそばかすを消し去ることができます。q スイッチレーザー照射によりメラニン色素が破壊され、レーザー照射後は一時的に炎症が起こりそばかすの色が濃くなることがあります。そばかすが多い場合は、破壊されたメラニンがからだに吸収されるまでの経過期間が必要なため 、約4ヶ月程あけて、次のレーザー治療を行います。qスイッチレーザーは、肌の奥(真皮部分)深くに潜んでいるメラニン色素のみに反応し、肌へのダメー ジが少ないレーザーとして広く普及しています。
子供のそばかすと大人のそばかすとの違いとは?
子どもの時にできる「そばかす」の原因は、ほとんどが遺伝によるものとされ 、そばかすのできやすい体質が受け継がれることによって発生すると言われています。一般的に、思春期にできはじめ、思春期が終わるとともに自然に消滅するのが特徴です。一方で、大人のそばかすは、先天性のものが残っているそばかすと、後天性のそばかすが入り混じっている場合が多いようです。大人にな ってからできるそばかすは、紫外線や生活習慣などの外的刺激によって起こる とされていますが直接の原因は不明です。
スイッチアレキサンドライトレーザーによるそばかす治療の流れ
ここでは、波長が755nm、パルス幅が50~100nsecのqスイッチ アレキサンド ライトレーザーという、宝石を使用したレーザー治療を紹介します。
①カウンセリング
医師によるカウンセリングを行い、患部の状態に最適な波長を選択します。
② レーザーの照射
適切なエネルギーを設定し、レーザーをそばかす部分に照射していきます。約 5~10分程度で照射が終わります。
③ふき取り・保護をする
照射直後に消毒剤で皮膚表面を拭きとり、ガーゼまたはテープで保護して終了します。アフターケアについて医師より指示を受けます。
④ アフターケアをする
レーザー照射後は、紫外線に当たらないように注意してメラニン生成を抑制する美白剤や日焼け止めでアフターケアをしっかりしましょう。
12.qスイッチレーザーのほくろ除去とは?
qスイッチレーザーは、黒い色に反応する性質を利用してあらゆるシミ治療に使用されている医療用レーザーです。黒い色だけにピンポイントで反応するため、健康な肌へのダメージを抑えることができ、ほくろの治療には優れた効果があります。qスイッチレーザーでの治療は、ほくろの色素が深い層にあるため1度の治療ではなく、数回に分けてqスイッチレーザーをあてて除去していきます。q スイッチレーザーによるほくろの治療では基本的にはシミ治療のようなテーピ ングは不要です。ここでは、ほくろの治療について詳しくまとめました。
qスイッチレーザーで行うほくろの治療とは
ほくろは別名、色素性母斑(しきそせいぼはん)といいます。皮膚の奥深い真皮内に母斑細胞というほくろの細胞と、メラニン顆粒が増殖した良性の腫瘍です。暗褐色または黒色の色素斑が隆起してできたものですが、ほくろの形はいろいろで、出っ張った大きなほくろや平らなものなど様々です。qスイッチレーザーでのほくろ治療では、平らなほくろに適していて、ピンポイントでメラニンだけが破壊されるため、安全にほくろを除去することが可能です。1回の治療で色が消えることもありますが、通常は数回に分けて照射します。瞬間的な痛みはあるものの通常の施術では基本的に麻酔は不要です。
qスイッチレーザーでほくろの治療をするメリット
ほくろの治療においてはこのqスイッチレーザーの場合、傷が残らないことが最大のメリットといえます。qスイッチレーザーは濃い色に反応するため、色が黒いほくろの治療に向いています。レーザーによる治療は瞬時で済むため痛みが持続しません。この痛みが一瞬だけというのもメリットの一つに挙げられています。
qスイッチレーザーでほくろの治療をするデメリット
デメリットは、レーザー治療は5ミリ以下のほくろのに有効とされています。そのため、大きく出っ張りのあるほくろは、qスイッチレーザ ーでの治療はおすすめできません。この場合は、他の治療法との組み合わせで解決できます(ただし、クリニックにもよるので確認が必要です)。 また、ほくろの色素は深いところにあるため、通常は数回照射することが必要になります。qスイッチレーザーを照射する間隔は、1~3ヶ月間開けるのが目安となっているため、治療完了までの時間がどうしても長くかかってしまうのがデメリットといえます。
qスイッチレーザーの効果と特徴
一般に直径が3ミリくらいまでのほくろの場合までは、数回に分けて行うq スイッチレーザー治療方法でほくろをきれいに除去できるとされています。特徴としては以下が挙げられます。
①平らな小さいほくろでは傷が残らない
②1回目から治療効果が実感できる
③テーピングが不要である
④当日から化粧が可能でいつも通りの生活ができる
⑤人に気付かれずに美肌治療が可能である
qスイッチレーザーによるシミ治療では周りに熱が広がりにくいことから、 クリニックでのあらゆるシミ治療に、積極的に使用されています。qスイッチ レーザーの機能には、波長とパルス幅が搭載されていますが、パルス幅は短いほど熱が広がりにくいという特徴があります。そのことにより、メラニン以外の部分にダメージを与えなくて済みます。つまり、美容外科治療の理念からしても、スイッチレーザーが一番ほくろ治療に適していると考えられます。