サッポーの
視点 顔を洗うときは優しく……。 こすらないように……。 気になる鼻周りだって、やはり優しく、軽~く……。 などと、サッポーは何度も何度も、機会あるごとにお話しています。 サッポーの「肌が育つケア」をお始めになった方には、もう常識です。 あまりに何度も聞かされるものだから、理屈抜きで常識になった方もいらっしゃるかもしれません。 ところが意外なところに落とし穴があるんですね。 読者の皆様は、化粧落としのクレンジングや石けん洗顔の時は、十分に気をつけて、肌を優しく扱っていらっしゃると思います。 でも、その後のすすぎ洗顔の時はいかがでしょうか? すすぎ洗いの時、無意識に肌をこすって、角質を剥がしている方がとても多いのですよ。 サッポーの「スキンケア読本(※モニター参加者など、サッポー利用者に配布している小冊子)」を見ると、 - 12~20回くらいバシャバシャと湯水をかけてすすいで下さい……
- シャワーなら、手指を使わなくても、10秒、15秒もかかれば十分……
などと案内しておりますが、要は「たくさんの湯水でまんべんなく流して下さい」という意味です。 「肌に汚れが残っているのを指で確かめるように、優しくこすりながら、すすぎましょう」……などとは、けっして書いておりません。(^_^;) ところが、ところが……なのです。 すすぎ洗顔時に肌をなぞる鋭敏な指先が、ヌルヌルっとした感触にいきあたります。 ほらっ、あるでしょう。 脂っぽいヌルヌルとは少し違っており、好ましくさえ思えるような滑らかな感触です。 ヌルヌル……知らず知らず指先に力が入ります。 でも摩擦しているような感覚はないので、指でこすり続けます。 しごき続けるといった方がよいのかもしれません。 そのうちにヌルヌルではなく、ルッル~ンとした摩擦感覚が伝わり、「あっ、きれいに取り除けた!」……と思います。 「えっ!それはいけないこと?」 そう!いけないこと……なのですよ。 あのヌルヌルは、洗顔時に肌が水分を含んでヌルヌルしているのです。 肌に残ったクレンジングクリームであるとか、石けんの泡が残っていた……のではないのです。 もちろん汚れでもありません。 汚れがヌルヌル感を作ることもありますが、この場合は、ただすすぎ流すだけで洗い流されています。 皮脂・油脂もヌルヌル感を作りますが、洗浄剤(石けん)を使用した後なら、すすぎ段階で簡単に洗い流されています。 ところがまだヌルヌル感を感じさせるものがあります。 いったいなんでしょう。 そう、これが未熟に育ってしまった角質達なのです。 「少し剥がれかけた状態にあるミクロの大きさの角質が、水でふやけてびっしりと並んでいる姿」なのです。 これがヌルヌルの正体です。 剥がれそうだけど、剥がれないで、もう一踏ん張り、肌を守ってから剥がれていくことにしようと踏みとどまっている健気な角質達です。 未熟な育ちのため、肌の最表層にきても、細胞間脂質(セラミド等)を分解する酵素が十分に備わらなかったため、どこか一部がしっかり肌(角質層)に繋がっているものです。 ケラチン質の角質が水分を吸ってふやけると、あんなに滑らかな柔らかさを作るのですね。 でもこんな角質達も、乾くとこれがまた木のように硬くなるのですから、始末が悪いのです。 その日だけを考えると、乾くと硬くなるこのヌルヌルを取り除いて、しっかり保湿・保護のケアをした方が、肌は見た目も感触も良くなります。 でもこのヌルヌルは、けっして取り除くべきものではないのですね。 後に育つ細胞達がよりよく育つ環境を作るバリアーだからです。 もちろん理想の肌は、このようなヌルヌルの発生しない、良く育った角質達が作るしっとりすべすべの肌です。 水でふやけるような剥がれ方をしない、良く育った角質が作る肌です。 でもそのような肌を目指すには、一歩ずつ育ち度を高めていく努力が必要です。 今回は洗顔のある一点に焦点を当て、ちょっとオタク風に掘り下げてみました。 読者の皆様にも、こんなヌルヌルを処理した記憶はありませんでしたか? 未熟化が進行していた肌なら、育ち度を上げていく過程で、このようなヌルヌルが例外なく現れます。 良い状態の肌でも現れることがあります。 紫外線や急な乾燥ダメージで角質層を傷めた時です。 こんな時はぐっと堪(こら)えて、しばらくの見た目の悪さ、感触の悪さは我慢することにしましょう。 ヌルヌルを取り除いて満足していたら、美肌は遠のくばかりです。 |