心穏やかに安らぎたい時に ※抑鬱状態時の使用はNG
サンダルウッド(白檀)とは
日本人からするとお寺や仏間を連想する静かで深い香りが特徴のサンダルウッド。ビャクダン科の熱帯性常緑樹で、原産国であるインドでは4千年以上前から用いられていたと考えられており、紀元前5世紀頃にはすでに高貴な香木として使われていたことが分かっています。香料の原料として最古とされるものの1つでもあります。
日本での「白檀」のイメージ通り、香木や宗教儀式・瞑想用の薫香として用いられているほか、仏像や数珠などの仏具、寺院の建材、化粧品など幅広く用いられています。日本や中国では扇子の骨に白檀を利用したものは高級品として知られていますね。
幅広い用途のためか、インドのマイソール産のサンダルウッド(老山白檀)が最も高品質であるとされています。サンダルウッドは近年数が減少しており、インド政府によって伐採制限・輸出規制が掛けられていて高品質のものは入手困難な状態です。厳密な区分では異なる植物(学名Santalum LanceolatumやSantalum spicatumなど)から精油を抽出したものサンダルウッドとして売られていますが、成分や作用は異なると推測されています。
また中南米原産のアミリスはサンダルウッドと香りが似ているとして別名“ウェスト・インディアン・サンダルウッド”と呼ばれています。サンダルウッドの代替品として利用されており、似た作用を持つのではないかと考えられていますが、ミカン科に属し植物分類上は全くの別種となります。
サンダルウッドの精油は定着性が高く香りが長く残ることや、催淫作用があり色っぽさを演出してくれることなどから香水業界で欠かせない精油の一つに数えられます。またサンダルウッドはやなどと同様に時間の経過とともに香りが成熟し、品質が向上する精油でもあります。サンダルウッドの香りが好きな方はまとめて購入して寝かせておくとより良い香りを楽しめるかもしれません。
基本データ
- 通称
- サンダルウッド(Sandalwood)
- 別名
- サンダルウッド・インディアン、白檀(ビャクダン)、栴檀(センダン)
- 学名
- Santalum album
- 原料植物
- サンダルウッド
雌雄異株で、幼樹の頃は自分の根をほかの木に定着させる「半寄生性」のため周りに植物がないと生育出来ないことから栽培が困難とされています。 - 科名/種類
- ビャクダン科/常緑高木
- 主産地
- インド、インドネシア、スリランカ
- 抽出部位
- 心材(木部)
- 抽出方法
- 水蒸気蒸留法
- 色
- 淡い黄色~黄緑~茶色
- 粘性
- 高い
- ノート
- ベースノート
- 香り度合い
- 弱~中
- おすすめ
- 芳香浴、入浴、スキンケア、トリートメント
お香に似た、深さと甘みを感じるオリエンタルな香り
サンダルウッド(白檀)の主な効果・効能
心への作用
優れた鎮静作用によって心を落ち着かせてくれる香りです。緊張や不安、興奮時など活発に働きすぎている脳の働きを鎮めてくれるので、プレゼンやスピーチ前などの緊張するシーンにも適しています。
瞑想によく用いられていることからも分かるように心を深く鎮め、自分の内面・本質と向き合いたいときにも役立ってくれる精油です。また深いリラックス状態へと導いてくれる香りですので、睡眠の導入にも利用されます。精神的な疲労やストレスなどで頭が冴える・雑念が湧いてきて眠れないような方に特に適しているでしょう。
サンダルウッドは鎮静とリラックス効果に優れており、書籍によっては抗うつ作用のある精油とされています。しかし一時的な気持ちの落ち込みには有効なものの、抑鬱の場合は鎮静効果が強すぎて気分がいっそう落ち込む可能性があることも指摘されています。抑鬱状態の方は使用を控えたほうが安心でしょう。
体への作用
優れた殺菌・消毒作用や抗感染症・抗炎症作用があり膀胱炎などの泌尿器系の感染症に有効とされます。去痰・鎮咳作用と合わせて風邪の初期症状や咳・喉の痛み・気管支炎などの解消にも効果が期待できます。免疫を強化する働きもありますので、お部屋に香らせている精油にサンダルウッドをブレンドすると風邪の予防にも役立ちます。
【女性の悩みに】
リンパや静脈の鬱滞を除去する作用や利尿作用からむくみの解消に、心臓強壮作用によって血液の循環を促すことで冷えの改善に役立つとされています。むくみやセルライト対策としてサンダルウッドの精油をトリートメントに使用すると一層効果が期待できます。
女性ホルモンに似た成分を含みホルモン分泌を調整してくれるとも言われていますので、冷えの解消や鬱滞除去と合わせて月経不順や生理痛などの緩和にも役立ってくれるでしょう。
またサンダルウッドは催淫作用のある精油としても有名です。男女問わず性欲を高める効果があるとされており、インポテンツや冷感症に用いられることもあるようです。
その他作用
【肌への効果】
皮脂の分泌を調整してくれるので乾燥肌・脂性肌どちらのケアにも利用できます。保湿剤として使用できると言われるほど保湿作用も高く、ラベンダーなどと同様にエリモント効果が(水分の蒸発を抑えてうるおいを保持し、肌を柔らかい状態にする)があるので乾燥肌や混合肌の方には特に適しているでしょう。しわを防ぐ作用もあるのでエイジングケアにも有効です。
殺菌消毒や皮膚の炎症を抑える働きがあり、ニキビや感染症を起こした傷、乾燥性の湿疹、かゆみを伴う炎症肌のケアにも利用できます。
こんなお悩みにオススメ
【精神面】
- ストレス・緊張
- 不安・興奮
- 落ち込んだ時
- リラックスしたい
- 自分と向き合いたい
- 頭が冴えて眠れない
【肉体面】
- 咳・喉の痛み・気管支炎
- 免疫力強化・風邪予防
- むくみ・セルライト
- 血行不良・冷え
- 月経痛・生理不順
- インポテンツ・冷感症
- 脂性肌・混合肌・乾燥肌
- 肌のエイジングエアに
- ニキビ・かゆみ・炎症肌
サンダルウッド(白檀)の利用について
相性の良い香り
オリエンタル系・バルサム系・フローラル系の香りと相性が良いとされていますが、どの系統の香りとも合わせやすいでしょう。ブレンドのしやすさと保香性の高さから香りが飛びやすい精油の香りを持続させる目的でのブレンドにもよく利用されます。
【サンダルウッド(白檀)のブレンド例】
サンダルウッド(白檀)の注意点
- 妊娠初期は使用を避けましょう。
- 抑鬱状態の方は使用を控えてください。
- 衣服に着くと香りが取れにくいです。ベチバーやベンゾイン(安息香)に次いで粘性が高く瓶から出しにくい精油ですが、勢いよく振って飛ばさないように注意しましょう。
- アロマテラピーは医療ではありません。効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。
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