ツヤやかな光沢が美しいエナメル素材の靴。
水に強いため、雨の日は長靴代わりに……と、思っている方も多いでしょう。
知っていますか?
エナメルって水に触れると分解されるんですよ。
買ったばかりの頃はツヤッツヤなのに、ふと気がつくと傷が付いていたり、色が剥げていた、なんてことありませんか?
水やら湿度やらで剥げてるのかも。
ということで今回は、エナメル素材の靴の手入れ方法について紹介します。
エナメルの特徴について
エナメルの手入れ方法についてご紹介する前に、その特徴についておさらいしましょう。
そもそもエナメルとは、合皮や皮革の表面をエナメルとかポリウレタンなんかの樹脂で覆った、ツヤツヤとした光沢が特徴な素材です。
中身は高級皮からナイロンや布を使用したものまであって、その種類は様々です。
靴だけではなく、バッグやキーケース、お財布など幅広いアイテムに使用されています。
まあざっとまとめると、
- エナメルは皮や合皮で出来ている
- コーティングされてるので皮としての面倒な手入れが不要
こんなところでしょう。
エナメルの靴の普段のお手入れ
それではさっそく、エナメル素材の靴の手入れ方法についてご紹介しましょう。
本革のエナメルも、合成皮革のとエナメルも基本的なケア方法は同じです。
まあそりゃ分厚いコーティングされてますからね。
用意するもの
・綿素材の布
・エナメル専用のクリーナー
手 順
1.タオルで汚れを落とす
綿100%のタオルもしくは着なくなったTシャツで、靴についた汚れやきれいに落とします。エナメルに傷がつかないよう、目の細かい布を使うのがポイントです。
2.エナメル専用クリーナーで汚れを除去
布にエナメル専用クリーナーを……そうですね、歯磨き粉ぐらい?乗せて、隅々まで磨いて汚れを落とします。
3.布で乾拭き
布で全体を乾拭きしましょう。これにより、買いたてほやほや同様のツヤが蘇ります。
仕上げに防水スプレーをする人がいますが、表面の樹脂が溶けてツヤがなくなる可能性があります。防水スプレーは避けてくださいね。
表面が剥がれたとき使える3つのアイテム
表面に傷や汚れがついてしまった場合は、悲しいかな元には戻りません。
そのため、元どおりとはいかなくとも、目立たなくするアイテムを3つ紹介します。
マニキュア
ほんの少しのかすれ程度であれば、マニキュアで対応できるかもしれません。
傷が気になる部分に靴と同じ色のマニキュアを塗って、乾燥するまで待てばケア完了です。最後に表面にトップコートを塗ると、ツヤが出て自然な仕上がりになります。
最大の問題は、靴と同じ色のマニキュアを見つけるのが難しいこと。乾いたら色が変わるとかありますからねー。
レザーマニキュア
一番のオススメは、革製品の傷や汚れを補修するのに役立つレザーマニキュア。
靴だけではなく、バッグやキーケースなどにも応用できます。
エナメル用の塗料ではないのですが、完全に乾くと自然な光沢が出るのでぜひオススメしたい商品です。
靴クリーム
補色や補修をできるわけではないのですが、コンクリートで擦れて色が剥げてしまった部分や深い傷が付いた箇所のカモフラージュにはうってつけ。靴の色に合ったクリームを適量塗り込めば、表面の剥がれや傷も目立ちにくくなりますよ。
汚れを目立たないようにする3つのアイテム
続いては、エナメルの靴に付いてしまった汚れを目立ちにくくするアイテムを3つご紹介します。
エナメル専用クリーナー
普段のお手入れ方法でもご紹介しましたが、エナメル専用のクリーナーを使えば、表面の汚れを目立ちにくくすることができます。
目の細かいタオルに乗せてきちんと磨けば、頑固な汚れやベタつきも一気にきれいになりますよ。
消しゴム
筆箱の相棒、消しゴムも汚れを目立ちにくくするアイテムのひとつです。
汚れが目立つ部分を消しゴムでこすることにより、汚れをきれいに落とすことができます。
ちなみに、シャープペンシルの黒い消し跡が残っていると、靴にその汚れが移ってしまう場合があります。
消しゴムがきれいな状態かどうかを確認してから使いましょう。
除光液
目の細かい綿100%の布に除光液をなじませ、汚れが気になる部分を重点的に磨きます。これにより、エナメルの表面についたしぶとい汚れもピカピカになりますよ。
ただし、除光液を垂らしすぎると、色落ちする場合があります。
つけすぎに注意しましょう。
濡れたときのお手入れ
雨や雪で濡れてしまった場合は、どういったケアが必要になるのでしょうか?
用意するもの
・新聞紙10〜20枚
・シューズキーパー
手 順
1. 新聞紙を敷く
新聞紙2〜3枚を広げて床に敷き、その上に雨で濡れてしまったエナメル素材の靴を置きます。
2. 新聞紙を丸めて中に入れる
新聞紙1〜2枚をクシャクシャに丸めたら、左右の靴の中に入れ込みます。そのまま30分ほど放置します。
3. 新聞紙を交換する
靴の下に敷いた新聞紙、靴の中に丸めて入れた新聞紙の両方を新しいものに取り替えます。新聞紙が水分を吸収してビショビショになっているからです。こまめに交換することで、水の吸収率を高めます。
4. 一晩放置
そのまま一晩放置します。翌朝、水分を吸収してぐちゃぐちゃになっていたら、新しい新聞紙に交換しましょう。
5. シューズキーパーを入れる
朝が来たら、中の新聞紙を全て捨てて、シューズキーパーをセットしましょう。そのまま風通しの良い場所に立てかけ、1〜2日放置します。これにより、靴の型崩れを防いで、つま先やかかとの湿りを防いでくれるのです。
保管するときの注意点
お手入れをしたエナメルの保管方法は、1日の終わりに全体をきちんと布で磨いて汚れを落とすことがポイントです。エナメル素材の靴は高温多湿に不向きな素材です。
まず日本で履くのが間違い。
熱がこもる場所や湿度の高い場所に置いたままになっていると、ベタつきの原因となります。
反対に、気温が低い場所に置きっ放しになっていると、表面のひび割れの原因に。
また、毎日履き続けていると靴が傷む原因にもなるため、2足を交互に履くようにするとエナメルのツヤを保ちながら長く使い続けることができますよ。
まとめ
そう、完全に日本向けの生地じゃないんですよエナメルって。
日本って雨はよく降るし湿度はたっかいし。
それでも憧れはあるでしょう、なかなかに映えますからね。
エナメルの本体はコーティング部分です。
このコーティングが貼り直し出来ないせいで厄介になってるわけです。
靴の補修に出してみると、削れたエナメルも巧く誤摩化せるかもしれません。職人の腕はすごいもので、ぜんぜん分からなくなるはずですよ。