ゆるめるモ!は毎回、生誕ライブのブッキングは自分たちの希望をもとに決めており、この日のラインナップもすべてももぴがファンだというバンドやアイドルばかり。イベントのテーマが「舞踏会」ということから、DJを務めたハシダカズマ(箱庭の室内楽)はクラシックしばりの選曲で、ライブの転換中にワーグナーやラヴェル、シュトラウス2世などを流していた。また、ももぴの誕生日を祝うべく駆けつけたファンたちの中にも正装をしている人が多く見られた。
この日のトップバッターは、禁断の多数決、水野しず、OLEO(R type L)の3組によるコラボ。デコレーションユニットであるOLEOによる神秘的なオブジェがステージ上にところ狭しと置かれた中、アングラ演劇のようなパフォーマンスを展開していく。「極私的 ときめき死す(god bless you)」の前にはこの日の主役であるももぴが呼び込まれ、ステージ上の祭壇に祭り上げられる生贄役を演じた。
2番手は、ももぴと仲がいい“アイドルシンガーソングライター”みきちゅ。「アイドルに恋をした」「I☆SSW」「アイドルの秘密」など、キャッチーなメロディのアッパーチューンを連発し、熱量たっぷりなパワフルなパフォーマンスを見せた。
その後みきちゅはウサギをイメージした衣装に着替え、ももぴとともにスペシャルユニット、Pink rabbitとして再登場。ももぴが「2時間しか練習してないけど、うちら天才だから」と言い、息の合ったパフォーマンスでTommy february6の「MaGic in youR Eyes」、bump.yの「kiss!」を歌った。
続くyucatはバイオオリンのあすなとともにステージに上がり、「言霊」を披露。猫のように軽やかなステップを踏みながら「全知全能ノ樹」「暴走マシーン」などを力強いサウンドに乗せて歌い、ラストの「Fairy Story」が終わると会場中に大きな拍手が起きた。
ももぴのソロコーナーが始まると、ここで重大発表を行うと事前に告知していたこともあって、会場内には緊張が走る。ドラムロールが鳴った後、彼女はファンに向けて「改名します!」と発表。ももぴは女優を目指しており、最近映画の仕事もしているため、より幅広い世界で活動していくために改名を決断したという。彼女は模造紙にピンク色の絵の具で「櫻木百 もね」と書き、女優としての名義は櫻木百、ゆるめるモ!ではもねを使用すると報告。「櫻」が好きということと、いろいろな仕事が来るように広がりの意味を込めて「百」という字を使ったと話すと名前の由来を聞いたファンから「最高か!」という歓声があがった。彼女はそのまま、モーニング娘。の道重さゆみ卒業コンサートで道重が歌ったという曲「赤いフリージア」を、道重へのリスペクトを込めて歌った。
黒木渚はこの日は1人だけで登場し、椅子に座ってアコースティックギターで弾き語りをしたり、トラックに合わせて力強く歌ったりといったライブを展開。しっとり聴かせる「はさみ」や、天高く拳を突き上げてステージを舞う「革命」などさまざまな表情を見せながら観客を魅了していく。黒木渚はアイドルのイベントに出るのは初めてとのことだが、完全に観客を自分の世界に引き込み、楽しそうにライブを行っていた。
そして、ももぴ改めもねが再びソロとして、まるでお姫様のような豪奢なドレスに着替えて登場。お立ち台のようなステージで、本人が脚本を考えたという寸劇を披露した。映画「アナと雪の女王」の挿入歌「生まれてはじめて」が流れる中、扉が開く映像がスクリーンに映しだされる。そのミュージカル仕立ての演出と、もねの柔らかい歌声にファンはうっとりと聴き惚れていた。
トリを務めたゆるめるモ!は舞踏会のイメージにあわせて、いつもの黄色いDEVO風の衣装に黒い蝶ネクタイを加えたファッションで登場。もねが決めたセットリストで「べぜ~る」「花のドイリー」といった華やかな楽曲を連発した。ひさしぶりにセットリストに組み込まれた「おこしてしまった?」をしっとりと聴かせたあとは、HONDALADYのDieがこの日のためにトラックをバージョンアップさせた「白玉ディスコ」もね生誕バージョンを披露。サプライズだったため初めてトラックを聴いたというメンバーたちだったが、新しいトラックに合わせて懸命に踊っていた。
「私の話、これでおしまい」が終わると、ファンからプレゼントとして、もねが好きだというウサギの着ぐるみが渡された。彼女はさっそく舞台裏で着替えて、その後ゆるめるモ!は「生きろ!!」「ゆるめるモん」とアッパーな楽曲を連発。さすがに暑くてしんどかったらしく、もねはウサギの着ぐるみを脱いでラストナンバー「たびのしたく」を歌い上げた。アンコールでゆるめるモ!が披露した「逃げろ!!」では、もねの担当カラーであるピンク色のサイリウムが振られる中、客席にレッドカーペットが敷かれ、その上をもねが歩きながら歌唱。最後に記念写真を撮影する際、もねが自分の名前を「ねも」を言い間違える一幕もあり、笑いに包まれながら温かい空気の中でイベントは幕を閉じた。
なお、この日のライブの模様は、ゆるめるモ!のYouTube公式チャンネル「ゆるTube」にて後日公開が予定されている。