家庭用の美顔器はプラチナローラーやミストなど様々なものがあり、中でも人気なのが超音波、イオン導入出を利用したものです。以前は美容外科やエステサロンでしか受けられませんでしたが最近は家庭用のものが多く販売されており利用者も多いのでないでしょうか。
化粧成分は基本的にその分子の大きさによって浸透するかしないかが決まります。浸透を良くするためのブースター化粧品や分子の大きいものを浸透するようにナノ化したものもあり、美容のためにはいかにそれを皮膚奥まで届けるかが重要になります。
そこで、深部まで成分を届けるためにより一層有効な超音波やイオン導入を使用すれば余すことなく浸透させられ、美容効果は高まくなると言えます。特にそれらと相性が良い美容成分であれば大いに期待できます。
ただ、成分を届けるにしてもその方法は一つではなく、今挙げたように超音波を利用する方法とイオンを利用する方法があります。似たようなこれら2つの方法は作用にどのような違いがあるのか、また効果はどう異なるのでしょうか。
超音波美顔器のしくみ
超音波とはヒトの耳で感知することができない音のことで、身近では妊娠中にお腹の赤ちゃんの成長具合、臓器、血流の状態などを検査する時に使用されるエコーがあります。この他洗浄機に使用されたり害虫駆除にも使われています。
超音波でポイントになるのは音で、ご存知のように音は波・振動によって伝わります。例えば大太鼓を近くでドンと叩かれると音と共に肌で衝撃の様なものを感じますが、これは音に存在する振動が空気中を進み肌に伝わるためです。
音は周波数(1秒間にできる波・振動の回数)が高いほど音も高音になります。逆に周波数が低いと低音になります。声で言うと、女性の声は周波数が高く波・振動が小刻みで、一方男性の声は周波数が低く波・振動の幅が大きいのです。
超音波と肌の関係
超音波について理解したところで、美顔器で使用される超音波と肌の関係を見ていきましょう。
美容で超音波を使用する理由は音の周波数が高いと肌表面で作用し、低いとその振動が皮膚の奥まで届き美容に関係する組織に作用するためです。普通に生活していれば得られない作用を超音波美顔器によって得るということです。
超音波による生理的な作用は様々で、肌がそれを吸収することによって一定の熱を持つ作用(温熱作用)では血行の促進とそれに伴うターンオーバーの促進があります。また温められることで線維芽細胞が活性化しコラーゲンなどの生成も期待できます。
また肌に熱を持たせないで作用(非温熱効果)する場合、細胞内の成分が必要に応じて外に出られるようにする透過性を良くして治癒能力(傷や炎症などを治す力)を高める効果もあり、肌の健康もサポートします。
さらには振動によって普段クレンジングや洗顔で取り切れない毛穴や角質に溜まった汚れも剥がれ落ちるためピーリングの様な効果もあります。最近はクレンジング・洗顔専用の超音波美顔器も発売されるほどです。
超音波だけで効果が期待できる
超音波の良い所は、専用の化粧水やジェルを使用しなくても音の振動だけで美容効果が期待できる点です。これは家庭用の美顔器だけでなく美容外科やエステサロンで受ける超音波のケアでも同じです。
人によって肌の状態は違うため化粧品やジェルを使用する場合それに配合された成分が適しておらず刺激になるケースもあります。それに比べて超音波はそれ自体が肌に負担になることはないので、誰でも安心して利用できます。
イオン導入美顔器の仕組み
その名の通りイオン導入美顔器ではイオンを帯びた成分に対してイオンで働きかけ、それを肌の深部まで届けます。昔学校で習った通り同じ電極同士は反発しあい、異なる電極同士は引き合います(磁石のように)。イオン導入では主に前者の性質を利用し成分を奥まで押し込みます。
また、ヒトの身体には非常に微弱な電気が流れており、その電流の発生によって皮膚内に電気バリアが張られています。このバリアは本来皮膚内に異物を侵入させないためのものですが、皮肉にも多くの美容成分も通さない作りになっています。
成分を肌の奥まで浸透させるにはこのバリアを一時的に外す必要があり、イオン導入機で極わずかな電気を届けてこれを解除します。そして成分と同じ電極のイオンをつくりお互いに反発させることにより深部まで送ります。
どのような成分でもイオン導入できるわけではない
イオン導入はあくまでも導入機から発生するイオンを利用して成分を動かす仕組みなので、成分自体がイオンを帯びたものでなければなりません。逆に言えばイオンを帯びていない成分分子では何の効果もありません。
また成分の分子が大きくて皮膚を通らないものもイオン導入には不向きです。例えば保湿成分のグリセリンは水酸基を複数持つ多価アルコールであり分子が大きいので皮膚には浸透しません。この他コラーゲンやヒアルロン酸もイオン導入には向きません。
- イオン導入に向いている成分:ビタミンC誘導体、プラセンタ、グリシルグリシン、トラネキサム酸、アミノ酸、成長因子…等
この中でもビタミンC誘導体はイオン導入に非常に適した成分であり、美容外科やエステサロンのイオン導入を受ける際には大変よく使用されるものです。シミを消す効果やシワ、たるみを改善するなど幅広く作用します。
美容外科、エステサロンで受けるもの中には先ほどイオン導入で不向きな成分として挙げたコラーゲンやヒアルロン酸を取り扱っていることがあります。このケースではイオン導入できるように成分をナノ化しているため浸透し、ハリや弾力アップを期待できます。
成分がないと意味がない
家庭用のイオン導入で手持ちの化粧水を使用するのはあまりよくありません。なぜなら市販の化粧水は美容成分の他に防腐剤や乳化剤など浸透に不要な成分も入っているからです。そのため導入する際は美容成分の純度が高い専用化粧水を利用する必要があります。
また、イオン導入機の目的は美容成分を通常よりも多く奥深くに届けることです。つまり専用化粧水とイオン導入機の2つがあって初めて美容に作用するものなので、何もつけずにただイオン導入を肌に当てただけでは全く効果がありません。
超音波とイオン導入の違い
もうおわかりのように超音波とイオン導入ではその仕組みが違います。超音波では専用化粧水も何もつけずに肌に当てても美容効果を得られますが、イオン導入は専用化粧水を塗った上で使用して始めて効果が得られます。
ただ、超音波は超音波で何か美容成分を付けているわけではないので作用として目に見えるものがなく、いまいち美容の実感が湧かないかもしれません。その点イオン導入では専用化粧水を使うので美容をしている実感があります。
最近は超音波を使った導入も
先ほど超音波美顔器は専用化粧水など何も付けずに使用して効果を得られるといいましたが、最近ではその機能プラス、イオン導入のように美容成分を皮膚の奥に浸透させるタイプのものが多くあります。
周波数のところでお伝えしたように超音波はその振動を肌の深部にまで伝えることが可能で、この振動に成分を乗せて奥まで届ける形です。目安としては1MHz(メガヘルツ)~5MHzのものを選択し、MHzが低いほど肌奥に浸透し、MHzが高いほど肌表面のみで作用します。
使用する美容成分
イオン導入と同じで超音波美顔器で成分を肌に届けるのに適したものは決まっています。ただし超音波では音の振動を利用した方法なので成分がイオン化するかどうかは関係なく、基本的にその分子の大きさによります。
脂溶性のビタミンCはイオン導入や超音波を使用せずとも奥まで浸透するもので、これらを利用すればさらに効率良く届きます。一方先ほどもお伝えしたようにヒアルロン酸、コラーゲンと言った分子の大きいものは超音波を利用しても浸透しません。
しかし中には超音波美顔器専用の美容成分としてこれらが配合されているものがあります。これも先述の通り、成分を浸透しやすいようにナノ化したもののはずです。(※もしも低分子やナノ化、浸透型などの記載がないものは少し怪しいです。)
さらにはイオンを帯びていないナノ化したイソフラボンやアスタキサンチンを超音波で届けることで肌荒れの原因になる活性酸素の除去や、シミの元であるメラニン色素を抑制するなどの効果を得られます。
超音波の性質:使用するのはジェル
超音波はその性質上、空気中では伝わりにくいです。反対にこれが伝わりやすいのは水中で、イルカがエサを探す際に超音波を発したり、潜水艦が自機や敵機の位置を確認するために超音波を利用したソナーを使うのはそのためです。
そして超音波美顔器では専用化粧水ではなくジェルを使用します。なぜかと言うと化粧水では美顔器のヘッドと化粧水の間に空気が入りやすく、超音波の伝導効率が悪くなるからです。粘り気があり空気が入りにくいジェルを使用すれば効率よく成分を届けられます。
ジェル内は先ほど挙げたようにビタミンC誘導体やナノ化された成分が配合されています。パラベンなどの防腐剤が入っていてもこれが肌に浸透することは考えにくいですが、出来れば余分な添加物は取り除かれた純度の高いジェルを選びましょう。
超音波とイオン導入のオールインワン
超音波にも導入の機能が付き、さらにはイオン導入機能も合わせ持った美顔器があります。つまりオールインワンタイプで、超音波もイオン導入もできる画期的なもののためそれぞれ1個ずつ持つ必要がなく、1個で2つの作用を味わえるのです。
どのように使い分けるのか
ただ、超音波もイオン導入も両方備わっているとどのような時にどちらの機能を使用すればいいのかわからなくなります。しかもイオン導入もここ最近はイオン導出、つまりイオンを利用して汚れを浮かす機能も付いているので取扱いに迷います。
そのように多くの機能がついているものについては超音波とイオン導入出の使い分けと言うよりもうまく両方を使用するのがいいでしょう。例えばクレンジングは超音波の方が使い心地が良いと思えばそちらを使い、導入はイオン導入の感触が良ければこちらを使う形です。
もちろん超音波で肌の表面クレンジングをして、さらにイオン導出で念入りに汚れを取る形でも構いません。導入の際もイオン導入を行ってから、さらに超音波導入をしてもそれで肌がダメージを受けることは考えにくいです。
もう一つ言うと、超音波を使ったマッサージ機能付きのものもあれば、クレンジングや化粧品導入後にそれで肌のマッサージを行っても構いません。ただし使用頻度は美顔器の説明書に従うか、4日に1回くらいのペースを守りましょう。
超音波とイオン導入の両方使うべきか
多様化している美顔器ですが、超音波とイオン導入の両方を備えたものを使用するのが良いのかというと、決してそうではないでしょう。単純に考えれば作用は強まりますが、それでもあまり効果を感じられないこともあります。
なので無理に両方の美顔器を使用する必要はなく、ご自身が使ってみたいと思う方を持つのが一番かと思います。もちろん両方使用したい方はそれでも構いませんが、今ご紹介したようにオールインワンのもので十分でしょう。
副作用はあるのか
超音波のヘルツが低すぎたりしない限り副作用はありません。(1メガヘルツ以上のものを選ぶこと。)ただ、使用方法や頻度を間違うと肌に負担になる可能性があります。
頻度の目安としては超音波のみは2、3日に1回、イオン導入のみの場合は4日に1回程度で、オールインワン美顔器を使用する際は説明書に従うか4日に1回程度が適切です。超音波もイオン導入も本来肌が受けないエネルギーを受けるわけで、やり過ぎは負担になります。
そして導入成分で迷った場合はビタミンC誘導体配合のものを選択するといいでしょう。
超音波やイオン導入で高い効果を得たいなら美容外科へ
家庭用美顔器とクリニックやエステサロンで受ける超音波・イオン導入の違いは機器の出力や精度でしょう。ただ実際に家庭用のものとクリニックの超音波・イオン導入を比べてみての検証がなされているわけではないのでどの程度の違いかはわかりません。
その他家庭用のものとクリニックで違う点は使用する成分です。例えばビタミンC誘導体は私達でも簡単に手に入れられますが、専用のグリシルグリシンやトラネキサム酸、成長因子は素人では入手できず、取り扱いもできません。
シミを治す場合、美容外科の超音波・イオン導入ではほとんどの場合ビタミンC誘導体とトラネキサム酸が使用されます。また、ニキビ跡や毛穴の開き改善ではグリシルグリシンが使われたり、治療に近い美容を目指すならばやはり美容外科で受けるべきでしょう。
料金や頻度について
美容外科やエステで受ける超音波またはイオン導入の相場はおよそ1回5000円~8000円です。中には回数セットで料金が組まれていたり、成分によって値段が違うことがありますのでその点はご自身で確認してみてください。
ケアを受ける頻度について、導入した成分は常に消化されるので院・お店側は週に1回くらいを推奨されています。しかしそこそこお金もかかるので何かの治療でない限り1か月に1回程度でも問題ないかと思います。
美容目的ならば、例えば旅行やイベントごとでお出かけの前日や前々日に受けると、当日のお肌の調子が出てお化粧のノリも良くなるでしょう。初回お試しなら先ほどの料金よりもお安く受けられるので、それを利用するのも一つの手です。
イオン導入がおススメの美容外科
湘南美容外科クリニック(皮膚科)
| 施術名 | イオン導入 |
| 施術の種類 | エレクトロポレーション オペラ スプリング |
| 料金 | トラネキサム酸:1回6,070円~ ビタミンC誘導体:1回5,670円~ |
| 展開地域 | 北海道、宮城、東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、静岡、大阪、京都、兵庫、広島、岡山、福岡、沖縄 |
| 効果 | シミ・しわ・くすみの改善、美肌効果 |
| 効果の度合い | ◎ |
家庭用の超音波美顔器で唯一おススメできるもの
高機能その1:イオン導入もできる
エステナードソニックは超音波美顔器として認知されていますが、実はそれだけでなくイオン導入機能も備わっています。イオン導入は先ほども説明した通り、イオンの力で美容成分を肌の奥にまで浸透させるものです。
エステナードソニックの付属でついてくる薬用ホワイトジェルを見てみると・・・
イオン導入の成分として大変相性の良いプラセンタエキスやビタミンC誘導体(リン酸Lアスコルビルマグネシウム)が配合されており、また低分子化し浸透しやすくなったヒアルロン酸ナトリウム2も配合されています。
つまり決してまやかしのオールインワンジェルではなく、しっかりとイオン導入との相性を考慮された化粧品になっています。たしかにこれらを自宅でイオン導入できるのならば乳液、化粧水、クリームなど多数を使用する必要はなさそうです。
高機能その2:特許取得済みの自動スキンセンサー
通常イオン導入の際は一定の出力でイオンを放出して成分を肌に浸透させます。しかしそれでは肌が乾燥している部分に当たった際、そこには水分(美容成分をとどけるための道のような役割)が少ないためうまく成分が届かないことが考えられます。
エステナードソニックでは肌に当てたヘッドが自動で肌の水分量が少ない場所、多い場所を認知してイオンの出力を変更してくれます。水分量が少ない場所には少し強めの出力で成分をしっかりと届け、水分が十分の場所には通常の出力で対処します。
高機能その3:イオン導入と超音波の二刀流で浸透力を高める
美容成分がしっかりとしている化粧品を使用する際、最も重要なのは成分が肌の適切な個所にしっかりと浸透するかどうかです。コラーゲン、ヒアルロン酸、ビタミンCなど肌にとって良い成分が配合されていてもそれらが浸透しなければ意味がありません。
通常イオン導入だけでも適切な美容成分を肌奥まで届けることはできますが、家庭用美顔器の場合はおそらく美容外科・クリニックで使用するものよりも機能は高くないでしょう。
そこで、エステナードソニックではイオン導入と同時に1~8MHzの超音波を使用して二刀流で美容成分を浸透させます。特にプラセンタエキスやビタミンC誘導体は肌奥の真皮層に浸透して初めて美容効果を出す成分なので、イオン導入と超音波の2つで届ける機能は大変有効です。
家庭用の超音波美顔器で済ましたい場合
美容外科にイオン導入や超音波治療で通うと1回5千~1万円ほどかかります。さらには1回だけで済むのではなく3回、5回、10回と通うのが基本です。もちろん医療機器のイオン導入、超音波である分効果は高いですが費用や時間がかかってしまうのが難点です。
そのためできれば家庭用美顔器で同じような効果を得たいと考えることもあるでしょう。
現在数多くの家庭用美顔器がありますが、せっかく使用するならより効果が高くて高機能なものを使いたいものです。そう考えるとやはり美容成分とイオン導入・超音波の相性、浸透力や機能がしっかりとしたエステナードソニックがおすすめです。
※低分子・ナノ化しているものを成分表示で示していることもあります。例:加水分解コラーゲン、コラーゲンペプチド、ヒアルロン酸NA2など