ウコンが二日酔いによい理由!副作用はあるの?
更新日:2016/12/15 公開日:2016/03/28
その他のスーパーフード
二日酔い予防によいとされるウコン。その理由はどこにあるのでしょうか。ここでは、スーパーフードのひとつでもあるウコンの概要やウコンに含まれる栄養素、期待できる効果について、専門家監修の記事で解説します。また、副作用についても解説します。
二日酔い予防によいとされているウコン。ウコンとはどのようなものなのでしょうか。専門家監修の記事で解説します。
ウコンってどんなもの?
ウコンは、アフリカや中南米、アジアの高温多湿な地域に広く自生している、ショウガ科の植物です。現在、世界中で50種類ほどのウコンが確認されています。
数多くあるウコンの中でも、日本では、春ウコン、秋ウコン、紫ウコン、黒ウコンが一般的です。ウコンは、ポリフェノールの一種である黄色の色素「クルクミン」を多く含み、古くから料理の着色料やスパイスとして用いられてきました。
ウコンに含まれる栄養素
ウコンには、ポリフェノールの一種であるクルクミンのほか、ビサクロン、リン、鉄、カルシウム、マグネシウム、食物繊維など、豊富な栄養素が含まれています。ビサクロンは、秋ウコンのごく一部に含まれる希少成分です。
ウコンの摂取で期待できる効果
二日酔い予防
ウコンが二日酔い予防によいことは広く知られており、飲酒の前に飲むウコンエキスが入ったドリンクも販売されています。
ウコンが二日酔い予防によいとされるのは、ウコンに含まれるクルクミンに胆汁の分泌を活発にする作用があり、肝臓の働きを向上させる効果があると考えられているためです。アルコールを分解する肝臓の機能向上によって、アルコールの代謝、分解が促進されるといわれています。
また、同じくウコンに含まれるビサクロンは、二日酔いの症状改善効果や、アルコールによる肝障害の抑制効果が研究によって示されています。
腸内環境改善果
ウコンには食物繊維が豊富に含まれているため、便通がよくなるなど腸内環境の改善が期待できます。
食欲増進効果
ウコンには胃の働きを活性化する作用があり、食欲増進にも役立つとされています。
ウコンの正しい摂取方法
ウコンというと二日酔い防止のドリンクやサプリメントが有名ですが、なじみ深いところでは、カレー、ピクルス、たくあんなどの着色料やスパイスとしても使用されています。このほか、ウコンパウダーなども販売されており、料理や飲み物に混ぜて取り入れられます。
ウコンに明確な摂取量の決まりはありませんが、1日0.5mg以上を継続して摂取することで、健康への効果が期待できるとされています。ただし、ウコンに含まれるクルクミンは、過剰摂取し続けると肝臓の負担になるため、サプリメントなどでの過剰摂取には注意が必要です。用法・用量を必ず守るようにしましょう。
※スーパーフードはあくまで食品であり、個別の健康管理方法や、治療方針などに関する判断は、ドクターをはじめとする専門家にご相談ください。
逆に肝臓病が悪化?脂肪肝にウコンは効果があるのか
数ある健康食品の中でも、人気のウコン。ウコン飲料やウコンサプリなども街中でよく見かけます。二日酔いや肝臓によいというクチコミが広がり、飲み会の前にコンビニでウコン飲料を買って備えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、その効能の認知度とは逆にウコンの副作用についてはあまり知られていません。肝臓に不安のある方は早急にその副作用をきちんと理解しておく必要があります。
あなたは大丈夫?自覚症状が出にくい肝臓の異常
検査を受けてはじめて肝炎や脂肪肝と診断されることで、肝臓の異常を知るという方が急増しています。自覚症状が出にくく、また、自覚症状が出ても、風邪の症状などと勘違いして見落とされがちです。そのため、気付いた時には取り返しのつかない状態になっている場合もあるのです。
脂肪肝とは?
日常的に運動不足や飲酒、過食などの生活を送っていると、中性脂肪が肝臓の細胞内に溜まっていきます。全肝細胞の30%が脂肪過多になっている状態を「脂肪肝」と呼びます。
肝細胞が正常に機能するようにエネルギーを作り出しているのが細胞内のミトコンドリアです。通常ミトコンドリアは、糖からエネルギーを作っていますが、細胞内が脂肪でギュウギュウ詰めになり糖が入ってこないとき、代わりに脂肪をエネルギー源にします。
そのような異常な状態になったミトコンドリアは、後に巨大化し、機能が停止します(別名「ジャイアント・ミトコンドリア」と呼ばれています)。ミトコンドリアの機能停止にともない、肝機能低下に陥り肝炎に進行してしまうのです。
脂肪肝・NASHから肝ガンへ
脂肪肝の中でも、アルコールを飲まない人が発症するのが、NASH(=非アルコール性脂肪肝炎)です。ダイエットのし過ぎや肥満、糖尿病など生活習慣病に原因があるといわれています。
NASHとは、脂肪肝が進行して機能停止した肝細胞の中が、コラーゲンの繊維で埋め尽くされている状態です。この、コラーゲンが固まった状態を「肝硬変」と言います。肝硬変まで進行してしまうと、肝臓ガンへの移行も容易に考えられる怖い状態です。
自覚症状のないまま肝臓に負担をかけ続け、自覚したときにはもうかなり症状が悪化しているというケースが少なくありません。
ウコンの鉄分がもたらす副作用
NASH、C型肝炎などで肝臓病を患っている方にとって、ウコンが大敵になる場合があります。
なぜ、肝臓によいとされてきたウコンが肝臓の大敵になるのか?それはウコンに多く含まれる鉄分が原因です。
肝炎にかかった肝臓には、鉄が正常な方より溜まりやすくなります。肝臓によいだろうとウコンや鉄分の多いレバー、しじみ、ほうれん草などを過剰に摂取することで「鉄過剰」となってしまいます。そして、やがて肝臓に溜まった鉄は酸化し、肝炎をさらに悪化させてしまうのです。
健康な方には悪さをしないウコンですが、リスクがないわけではないため、ウコンの摂取量には注意しましょう。
このことより、肝臓をすでに患っていて、食事などで鉄制限をしなければならない方は、ウコンの使用に注意が必要です。必ずドクターに相談の上摂取するようにしましょう。また、肝臓病を患っていても鉄不足の場合などもあるので、ウコンの摂取に限らず、まずはドクターの診断をおすすめします。
ウコンまとめ
お酒のおともとしてポピュラーとなったウコン。その効果はすばらしいものがありますが、副作用もありますので注意してください。摂取量をしっかりと守って、健康な肝臓を保ちましょう。