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薬物療法による副作用や注意点|クローン病

  • 副作用
  • 注意点
  • 薬物療法

クローン病には、いくつかの治療方法があります。
完治することは難しいですが、症状を落ち着かせることはできます。
ここでは、「薬物療法による副作用や注意点」について以下、まとめてみました。

薬物療法による副作用

まず、薬物療法には5つの種類があります。
「5-アミノサリチル酸製剤」「副腎皮質ステロイド剤」「抗TNFα抗体製剤」「免疫抑制剤」「抗菌薬」です。
それぞれの副作用についてご紹介します。

5-アミノサリチル酸製剤(5-ASA)

腸の炎症を抑える薬です。
主に、「サラゾピリン」と「ペンタサ」が使われています。
内服薬になっており、サラゾピリンよりペンタサの方が副作用が少ないです。
それぞれの副作用についてまとめました。
 
【サラゾピリン】
・皮膚の発疹
・かゆみ
・吐き気
・食欲がなくなる
・頭痛
・肝機能障害 など
 
【ペンタサ】
・下痢
・腹痛
・腎機能障害 など
 
※副作用は個人差があります。

副腎皮質ステロイド剤

炎症を抑える作用が強い薬です。
栄養療法や、5-ASA製剤を併用しても症状が良くならない場合に用いられます。
主に、「プレドニン」が使われています。
主に下記のような副作用がみられます。
 
・骨粗しょう症
・皮膚の発疹
・倦怠感
・疲れやすくなる など

抗TNFα抗体製剤

クローン病を患っている方の消化管には、炎症を引き起こす「サイトカイン」と呼ばれる物質が存在しています。
サイトカインの中でも、中心になっているのが「TNFα」です。
抗TNFα抗体製剤は、TNFαを抑える薬のことです。
主に、「レミケード」と「ヒュミラ」が使われています。
「レミケード」は点滴注射、「ヒュミラ」は皮下注射で投与を行います。
それぞれの副作用についてまとめました。
 
【レミケード】
 
・アナフィラキシー症状
・湿疹
・アレルギー症状
・発熱
・めまい など
 
【ヒュミラ】
 
・アナフィラキシー症状
・湿疹
・アレルギー症状
・頭痛
・めまい など
 
※どちらも副作用は変わりありませんが、ヒュミラの方がアレルギー症状が出にく
 いそうです。

免疫抑制剤

クローン病は、免疫が自身を攻撃することで様々な症状を引き起こします。
免疫抑制剤とは、免疫の働きを抑える薬のことです。
主に、「イムラン」と「アザニン」という内服薬が使われています。
それぞれの副作用についてまとめました。
 
【イムラン】
 
・発熱
・吐き気
・下痢
・肝機能障害
・白血球の減少 など
 
【アザニン】
 
・皮膚の発疹
・全身の倦怠感
・めまい
・下痢
・腎機能障害 など
 
※どちらも同じような副作用が出ます。

抗菌薬(抗生物質)

免疫に異常を引き起こす悪玉菌を抑える薬です。
抗菌薬は、「フラジール」と「シプロキサン」という内服薬が使われており、主に「痔瘻」の治療に用いられます。
それぞれの副作用についてまとめました。
 
【フラジール】
 
・皮膚の発疹
・めまい
・吐き気
・下痢
・頭痛 など
 
【シプロキサン】
 
・下痢
・吐き気
・食欲が低下する
・皮膚の発疹 など
 
※どちらも同じような副作用が出ます。

服用についての注意点

薬の服用の注意点について以下、まとめました。

5-アミノサリチル酸製剤(5-ASA)

肝臓や腎臓の病気を患っている方や、妊娠や出産を希望されている方などは、服用する際に注意が必要です。
しかし、現在では、妊娠されている方でも使われることが多くなってきています。
医師と相談しながら治療を進めていくことが大切です。
また、定期的に血液検査をして、副作用が出ていないかどうかを確認する必要があります。

副腎皮質ステロイド剤

副腎皮質ステロイド剤は、長期間大量に服用し続けることで副作用が出やすくなります。
そのため、徐々に薬の量を減らしていく必要があります。

抗TNFα抗体製剤

抗TNFα抗体製剤は、免疫の働きを抑える働きをしています。
しかし、投与を続けるうちに薬に対する抗体ができてしまうため、効果が出なくなってしまいます。
また、本来の免疫の働きを抑えるため、免疫力が低下し感染症になる可能性があります。
抗TNFα抗体製剤は、主に「レミケード」と「ヒュミラ」が使われていますが、投与の仕方が異なります。
それぞれの投与の仕方についてまとめました。
 
【レミケード】
レミケードは、点滴注射で投与します。
症状が出ている場合は、1回目の注射をして2週間後に2回目の注射、その後6週間後に3回目の注射をしていきます。
症状が安定している場合は、8週間ごとに投与していきます。(効果の持続が8週間の為)
 
【ヒュミラ】
ヒュミラは、皮下注射で投与します。
症状が出ている場合は、1回目の注射をして2週目に2回目の注射、4週目に3回目の注射をしていきます。
症状が安定している場合は、2週間ごとに投与していきます。

免疫抑制剤

免疫抑制剤は、治療を始めてからの数週間が一番副作用が出やすくなっています。
そのため、治療を始めてからの数週間は副作用に注意する必要があります。
また、定期的に血液検査を行い、肝機能障害や白血球の減少が見られないか注意が必要です。

抗菌剤(抗生物質)

妊娠や出産を希望している方は、服用する際に注意が必要です。
特に、妊娠3ヶ月以内の使用は避けた方が良いです。
医師と相談しながら治療を進めていくことが大切です。
 

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