ハワイ島にいるあいだ、ほとんど時計をみることなく 水平線に沈む夕陽を眺めたり、降り注ぐ満月の月明かりを浴びて友達と語り合ったり、野生のイルカやマンタと泳いだりしたから、リフレッシュしたのだろうか。
「ハワイ島から帰って、ずいぶんすっきりした顔になったね」と言われる。
パワースポットとよばれるだけあって、ハワイ島の効果は絶大だった。エネルギー当たりしたのか、海と火山にいった次の日は、さなぎのように眠りこけていたけれど、
ひどい肩こりが治り、体が軽く、体に優しい食べ物を適量欲するようになった。
突発的に困ったことが起こっても 「まあ、なんとかなるはず」と 不思議に動揺しなくなった。
いままでの私は、過去や未来、自分の周りの人の目など、いろんなところに気をまわし、まるでカメラをマルチ配分していて 絶えずパチパチとスイッチングして 行動を変える せわしない生き方だった。
でも、いまは、自分の中にある1カメラだけで じっくりと世の中を見るようになった感じがする。
過去も未来も、ましてや他人の思惑など 自分の努力で推し量ったりコントロールできるものじゃない、と手放して、「今、ここにある自分だけが、一瞬一瞬ハンドリングできるもの」だから 「自分の心の声に集中したらいい」と どこかで悟った気がする。
そうすると、すべてがなぜかうまくいく。流れをせき止めていたのは、自分だったのかと思い知らされるほど。
「今を生きることの大切さ」
を教えてくれたハワイ島の自然。 幸せは過去にも、未来にもない。いまこの瞬間でしか味わえない。ましてや、
他人に「あなたは幸せだ」と羨ましがられることが、幸せでもない。
ちいさく心の奥に湧き上がる ウォームポンドの泉のごとく、じわーっと「幸せだなあ~、ありがたいなあ~」と微笑みたくなる感覚。それが日常にあればいい。
いや、そうではなくて、やはり一番大きかったのは火山のエネルギーをいっぱい浴びたからだと思う。
◆ キラウエア火山に住む 火の女神 ペレの伝説
キラウエアとは「大きな広がり」を意味するハワイ語で、1983年に噴火して以来、いまも島を大きく広げている。
ハワイの火の女神 ペレは いまもハワイ島の人々に畏怖され、讃えられている。自分に嘘をついている人や、ネガティブな人には、ペレのエネルギーは破壊のエネルギーとなり、自分に正直に生きる人にはポジティブな癒しのエネルギーが与えられるという。 強力なデトックススポットなのだ。
ハワイ島に行ったら、記念に火山の溶岩を持って帰ってはいけないそうだ。
ペレが怒って不幸が訪れると言う。実際持ち帰った人が、不幸に見舞われて ハワイ島に溶岩石を送り返してきた事例がいくつもあるそうだ。 まんざら迷信でもないので、注意してくださいとガイドさんが言っていた。
ハワイ島の人に聞いたペレの神話がある。なかなか人間的で親しみやすいストーリーだ。
昔、ハンサムな青年 オヒアを見染めた女神ペレは、「オヒア君、あたしとつきあわない?」とアプローチしたものの、彼は「すんません、俺、恋人のオヒアがいるんで、無理っす」と拒絶した。
「ちょっと、このあたしを振るなんて、どーいうことよーー!!!だまらっしゃい!(”謎解き”の北川景子調で)」
気が短い女神ペレは 嫉妬に猛り狂って、オヒアを醜い灌木に変えてしまった。
(青年オヒアと恋人レフアに嫉妬する火の女神ペレの魔の手が迫る!!)
「ああ、オヒア~、 どうしてこんなことに~~」
恋人オヒアを失って嘆き悲しむレフアを哀れに思った他の神々が、彼女をオヒアの幹に咲く赤い花に変え 永遠にオヒアとレフアが離れないようにした。
それ以来、レイに使われる花・レフアを オヒア(木の幹)から摘んでしまうと、オヒアが悲しんで雨が降ると言う。
ハワイ島で毎年イースターの翌週に州都・ヒロで行われるメリーモナークというフラの競技会で レイを作るのに大量のオヒアを摘むと、必ず雨が降るらしい。
ペレが棲むキラウエア火山 ハレマウマウ火口 @night
思い通りにならないとすぐに短気を起こして 取り返しのつかないことをやってしまう 女神ペレは、猛省してオヒアとレフアで作ったレイを身につけている。罪悪感の現れなのだろう。
(右上:オヒアとレフアをかぶった女神ペレ 怒ってない時はかなりの美人 ちなみに左上、山の上に横たわっている白い女神が、マウナケア山に住む雪の女神ポリアフ ペレの永遠のライバル)
自分でも制御しがたい怒りに支配されて、気がつくとその強力なマグマで周りを破壊し焼き払ってしまい、ふと我に帰ると プスプスと周りが煙をあげて 燃え尽きてしまっている。ああ、私ってどうしていつもこうなんだろう・・・・
反省しても、反省しても、ついやってしまう。
ペレみたいな人、いますよね。
それでも、女神ペレは ハワイ島の人々に尊敬され、愛されているんです。
パワフルなペレは、ハワイ島の多くのパワースポットに、力強い癒しのエネルギーを与え続けている。
ペレが再び雄たけびを上げて、溶岩を噴出して町を焼き尽くしたとしても、それでもよりそいながら、共に生きているんです。
あるがままに、ありのままに、
支配も、被支配もない。
人も自然も、そのままで 許されて ともに生きている。
それがハワイ島の ナチュラルな生き方なのかなと思った。
広大な溶岩大地
冷え固まった溶岩流
道路に流れて固まった溶岩 粘着質の溶岩は人が歩くスピードでゆっくり流れるので、溶岩によって人が負傷することはほとんどなかったとか。