「炭水化物抜き」、ふらふらするのは糖質を抜くからではなくカロリー不足が原因

最近のテレビでは、「炭水化物が人類を滅ぼす」の著者の夏井睦 医師が大活躍ですが、当初とは違ってやや劣勢になりつつあるようです。それは、女性芸能人が、炭水化物を抜くと、「ふらふらする」「イライラする」「元気が出ない」などと、自分のダイエット経験からの反論なので説得力があり、そのうえ「炭水化物抜きはよくない」と思い込んでいる女性たちの猛反論には、見た目におとなしく、気弱そうな、テレビに慣れていない夏井医師はひるむしかないのです。しかも、編集があるので、補足説明がカットされている可能性もあります。その極論に反論する医師も当然呼ばれているので、糖質制限、炭水化物を抜く偏った食事は「だめだ」という圧力が番組をとおして感じられます。

しかし、「ふらふらする」や、その他症状は、糖質をカットしたからではなく、カロリー不足が原因なのです。ごはん150グラムを抜くのなら、そのカロリー分、約220キロカロリーくらいを他の食品で補わなければなりません。それは主に肉などのたんぱく質で補うことになりますが、それをしていなかったのではないかと思います。

ごはんのおかずにステーキというセットならステーキは120-150グラムくらいが多いでしょう。しかし、ごはんを抜くのなら、ステーキを250グラムは食べないとカロリー不足になります。かつて初恋タローさんやチュートリアルの徳井さんが、肉体改造をしていた時は、ごはんを抜いて、一日の摂取カロリーを肉と脂肪からとっていました。たんぱく質と脂肪は8対2が黄金比だそうです。

ヒレ肉の赤身を朝、昼、各250グラム、夕食で300グラム、計800グラムも食べていましたし、市川海老蔵さんも「朝はステーキを250グラム食べて来ました」とテレビで言っていました。また、元気なおばあちゃんもやはり、250グラムくらいを一日おきに食べていましたし、毎日の夕食は肉三昧というおばあちゃんもいました。ピンクレディーの美唯さんも一日一食で、肉をよく食べていますが、糖質は控え目だったように思います。

成人男性は2200-2500キロカロリーを一日の食事でとらなければ元気良く動けないといいます。いきなり、主食を抜いて、カロリーを減らしたら、健康人でもふらふらしてしまうでしょう。摂取カロリーは維持し、徐々に栄養の比率を変えていくのです。体を慣らす必要があり、だいたい3ヶ月くらいが目処のようです。

糖尿病である私は、数年前に「糖質ゼロ食」という本を読んだあと、正しいやり方を知らないまま、ただ主食を抜いていた時期があり、そのときは同じようにふらふらしていたものです。主食の摂取量はごはんなら160グラムでしたが、それを抜きました。すると、血糖値は下がり、体重も落ちるのですが、脂肪とともに筋肉も落ちてやつれているだけでした。ただでさえ糖尿病で糖エネルギーがうまく使えない体なのに、そのうえ摂取カロリーが少なくては活動エネルギーも少なく、元気が出るはずもありません。当時は、自分には合わないのかなと思って、主食を食べて、血糖値を悪化させて薬をもらおうか、と考えたこともありました。

健常人と比べればどうしてもインスリンの分泌が悪い自分にとっては、糖質をメイン・エネルギーとして生きることは難しいことです。血糖降下剤を服用して、体調不安定のまま生きるより、ただ食事内容を変えるだけで、血糖値がよくなり、健常人と同等に動ける体力がつくという方法があるのなら、こんなにありがたいことはないのです。それはつまり、糖尿病の完治と言ってもいいくらいです。薬がなくなって不安になることもないのです。

それで、あきらめきれず、試行錯誤しながら、糖質制限食について情報を集め、何度か挑んでいたところ、徐々に要領がわかるようになりました。体の方も「糖質少なめ」に慣れてきたということもあるでしょう。そして、低カロリーにならないように食事量を増やしたところ、望んでいた体調、体力を取り戻しつつあるのを実感しています。

「現在進行中」ですので、糖質はゼロではなく、ごはんなら100グラムくらいは食べています。昔は240グラムくらい食べていましたから、半分以下です。その分、肉が増えています。でも今後、糖質ゼロにしようというつもりはありません。私は「糖質は少量はとるべき」と考えているからです。

夏井医師の本を読みましたが、「炭水化物(糖質)は人にとってはまったく価値がない」というような断罪するような言い方がされています。食事でとれなくても、体内で作られるので大丈夫というのが真意なのですが、ちょっと怖いな、と感じました。なんとなく、関わりたくないなという気持ちになりました。

人体に必要な大事な栄養素は体内で作られています。コレステロールも同様です。なぜなら、不足させてはいけないとても大事なものだからです。食事からとるしかないものは「必須アミノ酸」とか「必須脂肪酸」(、、、ビタミンやミネラルもありますが)、それは「とても大事な栄養素」というわけではありません。体内に備蓄できますし、魚や肉で食事から比較的容易に補給できるものばかりです。

しかし、ブドウ糖は、自然界において、地域によって、不足しやすい場合があります。穀物や野菜、果物が育たないところなどてす。また、気候によって不作となることもありましょう。糖質は今でこそあふれていますが、遠い過去には入手しにくい貴重なものであり、未来においては不足する可能性のあるものなのです。

だから、人体のシステムは、ブドウ糖を食事からとった「たんぱく質」や「脂肪」からも作れるようにしているわけですし、食事が食べれない場合は、自分の体のたんぱく質のアミノ酸から作り出してでも、欠乏させることがないようにしているのです。低血糖になると危険なことは知られています。ブドウ糖は大事なものですが、必要な量というのは少量です。

話がそれました。現在、私の体重はそれほど減ってはいませんが、体脂肪率が少し減り、変わりに筋肉量が増加しています。数字よりまずは見た目の変化、と考えています。たんぱく質の摂取量が増えたことで、肌つやもよくなりつつあります。まだまだ回復の途上ですが、明らかに、よく動けるようになってきました。ふらつくこともなくなりましたよ。

以上、体験からですが、参考になれば幸いです。
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