はじめに
ごまは、古来より健康食・美容食として広く親しまれてきた食品の一つ。
原産地はアフリカのサバンナ地帯で、紀元前3,000年以前の古代エジプトではすでに栽培され、医学文献に効用が記されていたそうです。
その後インド、中国など、世界各地に広がりました。
日本に伝来した時期は、いろいろと説があるようですが、奈良時代には栽培され、食用だけでなく灯油としても使用されていました。
そんな広く、昔から愛されていたごまには、愛される理由となる驚くべき多くの効能が含まれています。
1. 美肌・ダイエット効果!〜ごまで出来る美容〜
美肌は、皮膚の新陳代謝を活発にすることが第一です。
その栄養素は、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、ナイアシン、たんぱく質など様々。
ですが、ごまにはビタミンC以外の栄養素が全て含まれているのです。
とくに、ビタミンCとごまに含まれる鉄を一緒に食べると、体内でコラーゲンを合成しやすくなります。
ごま油が、ボディーオイルとしても使われるほどですから、ごまに含まれる美肌効果もとても大きいです。
また、ごまに含まれるセサミンがペルオキシソームを活性化し、脂質の代謝を高めることがわかってきました。
ごまには、ビタミンB1の吸収を高めるミネラルも豊富に含まれます。
ごまに含まれる、ゴマリグナンには肝臓で脂肪の分解を促進し、脂肪を燃焼しやすくする働きも。
体の細胞にある、ペルオキシソームという「脂肪を分解する働きをする物質」の代謝を高めるのだというのです。
2. 二日酔いがすぐ覚める!〜ごまは酒飲みの味方〜
ある一つの面白い実験が、過去に行われました。
アルコールに弱い成人男性で、セサミンをあらかじめ1日当たり100mg、1週間つづけて摂取した人とセサミンを摂取しなかった人では、飲酒後顔面の温度の変化にどのくらい違いがあるのかを調べた実験です。
初めのうちは、セサミンの摂取にはかわりなく顔面温度が上昇しました(顔が赤くなる)が、30分もするとセサミンを摂取していたグループは、顔面の温度が下がるのが速かったのです。
つまり、セサミンを摂取している人は、飲酒で顔が赤くなっても早く酔いがさめるのです。
もちろん、お酒に強い人でもセサミンにはアルコール分解を助けるはたらきがあります。
3. 認知症を予防!〜ごまで防ぐ病気〜
ごまには、色々な種類のポリフェノールが含まれています。
そのポリフェノールの中には、脳にとってもよくない活性酸素を抑える抗酸化作用があります。
もっとも抗酸化作用の効果を果たしてくれる成分が、「セサミン」です。
セサミンは、ごまに特に含まれている抗酸化物質です。
脳を傷つける活性酸素を抑える働きは、アルツハイマー病予防になります。
それだけではなく、動脈硬化防止などの働きもあり、様々な病気の原因や、脳血管性認知症を予防することにもつながります。
ごまに含まれるセサミンが、健康と認知機能を守ってくれるのです。
また、ごまは豊富なビタミンEも含んでいて、この成分も認知症予防に役立ちます。
セサミンとビタミンEが抗酸化作用になり、脳を活性酸素の悪影響から守ってくれます。
ごまには「白ごま」「黒ごま」「金ごま」など種類があるのですが、品種が違うだけで、含まれている栄養にはさほど差はありません。
「認知症予防のためにはこれ」というものはありません。
調理法によって、お好みで使い分けて頂ければ良いのです。
ただ、「すりごま」状のものをご使用頂いた方が、セサミンとビタミンEがより効率良く摂取できます。
「いりごま」は殻が栄養素の吸収を妨げます。
せっかくのゴマ成分が摂取できないまま、体外に排出されてしまい非効率的です。
ごまの成分吸収の問題を気にせずに、セサミンとビタミンEを取り入れたいのであれば、「すりごま」を選んでもらった方が良いでしょう。
ごまに含まれる抗酸化作用が、認知症予防になります。
4. 生活習慣病を予防!〜ごまで防ぐ病気2〜
食品に含まれる脂肪は、2種類あることをご存知でしょうか。
1つは、肉や乳製品に多い飽和脂肪酸。
これが、コレステロールの元凶となっています。
もう1つは「まぐろの目玉」で有名になった、DHAです。
DHAとは、リノレン酸などの名前でもお馴染みの不飽和脂肪酸のこと。
こちらはいわゆる善玉で、やっかいなコレステロールを溶かし、体外へ押出してくれます。
ごまには、100g中52gもの脂肪があります。
この脂肪分には、リノール酸やリノレン酸などの不飽和脂肪酸が、多く含まれています。
5. 便秘を予防! 〜体調不良もごまで対策〜
ごまには、食物繊維が豊富に含まれています。
ほとんど消化されることがないまま、腸へ送られる食物繊維は便を柔らかくしてかさを増し、スムーズに直腸へ送られるはたらきをもっています。
このため、便秘の予防や解消にごまが役立つのです。
もちろん、ごまばかりを食べることはなかなかできません。
なので、ごぼうサラダにごまを混ぜたり、海草にごまをふりかけて食べるなどしてみましょう。
おわりに
ごまには、白ゴマ、黒ゴマ、金ゴマなどいろいろ種類があります。
そして、ごまに含まれるゴマリグナンには、活性酸素を撃退するパワーがあるとテレビで放送されたことから、数年前から人気が急上昇。
さらに最近の研究で、アンチエイジング(若返り)にも効果があることがわかってきました。
ごまの健康効果を感じる摂取量の目安は、1日に大さじ1~2杯(10g~20g)だそうです。
脂肪の多い食事やカロリーの摂りすぎで、必要以上に肝臓からコレステロールを作り出してしまったり、また摂りすぎによりバランスが崩れて、血中コレステロール値が高くなってしまい、高コレステロール血症や動脈硬化などの病気を引き起こしている方が増えています。
しかし、コレステロールそのものが悪いわけではありません。
コレステロールには善玉コレステロール(HDLコレステロール)、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)があります。
善玉コレステロールと悪玉コレステロールのバランスを保つことこそが、身体にとって大切なことなのです。