化学物質過敏症
58歳 女性 兼業主婦
2015.05.21 化学物質過敏症 【1.治癒を目指して実行したことは何でしたか?】
■からだからのアプローチ
・生薬・栄養補助食品:ビタミン
・身体運動:ウォーキング
・湯治:サウナ
■こころからのアプローチ
・リラクゼイション:休息
・生活環境の変化:転職
【2.あなたはなぜ自分が治癒したと思いますか?】
・周囲の人の支えを受け入れたこと
・信頼できる医師との間で建設的な関係を作ったこと
【3.振り返って、病気になった理由は何だったと思いますか?】
・体調異常の放置
・休息・睡眠の不足
・感染などによる免疫機能の障害
・許容限度を超えた有害物質の摂取
■サウナで徹底的にデトックス
病に苦しみ、いろいろ勉強させられ、今になって言えるようになったのですが、私の病気の始まりは20年以上も前の白アリ駆除からでした。ふらつきや体調不良でどこの病院に行っても悪いところは見つからず、原因不明でした。わからないままに自律神経失調症と診断され、めまい止め薬を出されていましたが、それ以降、ずいぶん匂いに敏感かなと思うようになったことを覚えています。
40歳ころにパートで勤めた米国製新型機を設置した洗濯工場の仕事で、洗たく溶剤がどんどん体の中に入り込んで、肩に鉄板を置かれたような肩こりが始まりました。体のだるさ、不眠、頭痛といろいろな症状が出始めました。工場の真上に住まう社長の家族にも私と良く似た症状が有り、洗剤の影響であることは間違いありません。5年ほど前から異常な冷えと頻尿が加わりタバコの煙にもものすごく反応するようになりました。
その頃になってようやく別の病院で化学物質過敏症かもしれないと言われ、化学物質を体に入れないことと、汗をかいて排泄するよう指導を受けました。医師のすすめもあり洗濯工場はキッパリとやめました。また、新聞はインクの匂いが体に悪影響を及ぼすので購読を断り一切見ませんでした。化粧品、合成洗剤、シャンプー、入浴剤、殺虫剤、防虫剤の臭いの染みこんだ衣類、ワックス、新しい書籍、石油ヒーター、などの体調を悪くするものはすべて処分しました。
イライラ、不眠、無気力などの精神的症状が精神病ではなく化学物質のせいであることにどれだけか安堵しました。原因がわかると近所に住まう兄が、友人の経営する浴場のサウナを自由に使えるよう手配してくれ、家のお風呂には入らず毎日のようにサウナに通い始めました。汗を出したあとは爽快そのもので、すっかり治ったようなルンルン気分になります。イライラやだるさがなくなるだけでもどれほど楽しいことか言葉にできません。
人間が作り出した便利な化学物質の多くが、人に害を及ぼすということはもっと多くの人に知らせなければなりません。それと同時に食品添加物や農薬散布、排気ガスなど環境汚染から社会を守らなければ子供たちの将来が危ないことを痛感しています。
■2年間通い続けたサウナ
兄は化学物質過敏症に最も有効な対策が発汗により体内に蓄積された化学物質を 体外に排せつしてしまうことだと知ってサウナ風呂のある浴場経営者の 友人に事情を話してくれ特別待遇で利用させてもらうことになりました。浴場まで2K程ありましたが先生のおすすめもあり歩いて往復しました。水を大量にのみながらとうとう2年間通いつめました。永つづきさせることを目標に1回あたり20分と決め体力の消耗を防ぎました。そのうちサウナ仲間もできて美容効果も上がっているなどとおだてられだんだん苦痛ではなくなりはじめた。体内から毒素を出すことは大便小便の排せつ時の快感にも似たところがあります。サウナから出ると身体が軽くなり楽しい気分になりました。
■病気の原因がハッキリすると家族全員が協力
原因が化学物質過敏症だとわかった段階から夫も家族も兄弟もとても協力的になり兄は友人のサウナの特別会員券をもらってきてくれました。汗をかく最も良い方法がサウナだとネットで調べて兄は勝手に調達してくれたのでした。おそらく治ったのは2年間サウナに通ったお蔭です。兄にはどれ程感謝しても感謝しきれません。原因がわかると家族の皆が同情してやさしくなりました。どれ程心が安まったことでしょう。それまでは自分でも「なまくら病」のように思われているようでいつも小さくなっていた気がします。家族の助けが あったからこそ健康を取りもどすことが出来ました。
又病院の先生が化学物質過敏症の可能性について示唆された日から先生のご指示は絶体でした。前々から新聞を読むとめまいがしそうなイヤな気分になっていることを話すと❝新聞ヤメようよ❞と言われ新聞購読をことわりました。❝化学物質は全部ハイキ❞と言われてまずは思いきって棄ててしまいました。それによって特にこまったことはありませんでした。
子供たちがおもしろがって楽しみながら廃棄に協力してくれましたから。
身体の調子がよくなるにつれて先生との信頼関係は一層強まり、先生の生活指導は全てうけ入れています。病院なのに化学物質だからということでお薬も出すことなく治療して下さった先生に今も感謝感謝の毎日です。
■自分の体質に対する無知を反省
白アリ駆除の折に気分が悪くなるなど化学物質の影響を受けていましたが健康に 影響するなど全く気にもとめていませんでした。今にして思えばイライ ラしたりやる気が薄れていましたが、それが自分は化学物質に弱いことを示す兆候であることにも気づきませんでした。
ただ子供達や夫につらく当たったりしてそんな自分がいやになって自信喪失気味の毎日でした。
そこに洗たく工場のエチレン洗剤吸入が重なり発症が決定的になったものと思います。換気扇は回っていましたが部屋中に常時臭気が充満している中に毎日6~7時間もいたのです。科学物質に弱い自分の体質に気づいていれば、決して行くべきでなかったのです。
ただ社長が超元気な方だったことから環境が汚染していることへの気づきが遅れたとも言えるのです。人により影響度が違うことはこの際の大きなポイントです。
病院ではこれまでの病歴をくわしくたずねられイライラや気だるさなどを訴えた ところ職場環境を問われだし周囲の人々の様子も含めてお話ししまし た。使用している溶剤がエチレンであることを報告した段階で、先生はほぼ化学物質過敏症に間違いないと言われ、仕事場を変えた方が良いのじゃないかと言われました。仕事を変えた日からいくぶん身体も気分も楽になったように思います。