生命科学関連特許情報
| タイトル: | 特許公報(B2)_保湿剤 |
| 出願番号: | 1999224217 |
| 年次: | 2008 |
| IPC分類: | A61K 8/86,A61Q 19/10,A61Q 19/00,A61Q 5/02,A61Q 5/12 |
この特許の詳細情報を見る(外部サイト)
特許情報キャッシュ
瀧口 整宮永 清一織田 卓 JP 4049485 特許公報(B2) 20071207 1999224217 19990806 保湿剤 花王株式会社 000000918 特許業務法人アルガ特許事務所 110000084 有賀 三幸 100068700 高野 登志雄 100077562 中嶋 俊夫 100096736 村田 正樹 100117156 山本 博人 100111028 瀧口 整 宮永 清一 織田 卓 20080220 A61K 8/86 20060101AFI20080131BHJP A61Q 19/10 20060101ALI20080131BHJP A61Q 19/00 20060101ALI20080131BHJP A61Q 5/02 20060101ALI20080131BHJP A61Q 5/12 20060101ALI20080131BHJP JPA61K8/86A61Q19/10A61Q19/00A61Q5/02A61Q5/12 A61K 8/86 特開昭57−046942(JP,A) 特開平02−235926(JP,A) 特開平06−192217(JP,A) 特開平08−231377(JP,A) 特開平11−180836(JP,A) 特開平11−106330(JP,A) 特開昭61−145137(JP,A) 特開2001−048771(JP,A) 特開平02−070762(JP,A) 特開昭59−025893(JP,A) 特開2001−039845(JP,A) 4 2001048772 20010220 11 20050906 松浦 安紀子 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は、効果が長時間持続し、しかも使用感が良好な保湿剤、並びにこれを含有する化粧料及び洗浄剤組成物に関する。【0002】【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、毛髪や皮膚にしっとりした感触を付与するため、化粧料、洗浄剤組成物等の多くに各種保湿剤が配合されている。かかる保湿剤としては、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、尿素、糖類のアルキレンオキシド付加物等が使用されている。【0003】しかしながら、これらの保湿剤はいずれも、保湿性、感触等の点で必ずしも満足のいくものではなく、汗や水などにより容易に拡散・流失し、その効果が持続しないという問題もあった。また、リンス、ボディーリンス等の洗い流して用いる化粧料や、界面活性剤を多量に含む洗浄剤中においては、そのほとんどが洗い流されてしまい、本来の効果を十分に発揮できないことが多い。【0004】従って、優れた保湿性、感触等を有し、しかも汗や水によっても、また、洗い流した後にも保湿効果が長時間にわたり持続する保湿剤の開発が望まれていた。【0005】【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(1)で表されるポリエーテルを含有する保湿剤、並びにこれを含有する化粧料及び洗浄剤組成物を提供するものである。【0006】−[X]m−[Y]n− (1)〔式中、m個のXは同一又は異なって、一般式(X1)又は(X2)で表される基を示し、【0007】【化3】【0008】(R1 、R2 及びR3 は同一又は異なって、水素原子、メチル基又はエチル基を示す。R4 は水素原子又は炭素数1〜32の炭化水素基を示す。aは1又は2の数を示す。R5 、R6 、R7 及びR8 は同一又は異なって、水素原子、カルボキシ基、カルボキシメチル又はそれらの塩を示す。但し、R5 、R6 、R7 及びR8 のすべてが同時に水素原子であることはない。)【0009】 n個のYは同一又は異なって、(ヌ)〜(ワ)から選ばれる基を示し、【0010】【化3】【0011】(式中、bは2〜6の数を示し、Rfは炭素数1〜32の炭化水素基の水素原子の一部又は全部がフッ素原子で置換された基を示す。) m及びnはm/(m+n)=0.2〜1及びm+n≧12を満足する数を示す。〕【0012】【発明の実施の形態】繰り返し単位Xにおいて、一般式(X1)中のR1 〜R3 としては、特に水素原子が好ましく、R4 としては、水素原子及び炭素数1〜4のアルキル基が好ましい。また一般式(X2)中のR5 〜R8 としては、R5 及びR6 が水素原子で、R7 及びR8 がカルボキシ基若しくはカルボキシメチル基又はそれらの塩である組合せが好ましい。【0013】繰り返し単位Xの具体例としては、以下の(イ)〜(リ)が挙げられる。これらのうち、特に(イ)、(ロ)、(チ)及び(リ)が好ましい。【0014】【化5】【0018】また、一般式(1)中のm及びnとしては、m/(m+n)が0.6〜1となる数が好ましい。m+nは12以上であるが、20〜10,000が好ましい。【0019】かかるポリエーテル(1)は、例えば次の反応式A又はBに従って製造することができる。【0020】【化7】【0021】〔式中、R1 〜R8 及びaは前記と同じ意味を示し、Zはエポキシド(x1)又は(x2)と共重合し得るモノマーを示す。〕【0022】すなわち、エポキシド(x1)及び/又は(x2)を重合触媒を用いて重合させることにより一般式(1)においてn=0であるポリエーテル(1)が得られ、エポキシド(x1)及び/又はエポキシド(x2)とモノマーZとを重合触媒を用いて重合させることにより一般式(1)においてn≠0であるポリエーテル(1)が得られる。【0023】ここでモノマーZとしては、前掲の基(ヌ)に対応するアルキレンオキシド、テトラヒドロフラン又はテトラヒドロピラン、基(ル)及び(ヲ)に対応するプロピレンオキシド、基(ワ)及び(カ)に対応するエポキシドが挙げられる。【0024】上記ポリエーテル(1)を含有する本発明保湿剤は、髪や皮膚に塗布したときに、しっとり感に優れ、しかもそれが長時間にわたり持続することから、各種用途、すなわち化粧料及び洗浄剤組成物に適用される。【0025】本発明の化粧料には、ポリエーテル(1)の1種以上が配合され、配合量は全組成中に0.001〜20重量%、更に0.05〜10重量%、特に0.1〜5重量%の範囲が、長時間にわたり、適度なしっとりした感触が持続するので好ましい。【0026】また、本発明の化粧料には、ポリエーテル(1)のほか、必要に応じて、通常化粧料、医薬品等に使用される成分、例えば特開平8−231377号公報の第8頁、第14欄、第4行〜第9頁、第23行に記載の成分を配合することができる。【0027】本発明の化粧料は、通常の方法により製造することができ、その剤型は液体状、クリーム状、固形状、粉末状等任意であるが、特に液体状又はクリーム状とすることが好ましい。【0028】本発明の洗浄剤組成物には、ポリエーテル(1)の1種以上が配合され、配合量は全組成中に0.05〜20重量%、更に0.1〜10重量%、特に0.2〜5重量%の範囲が、長時間にわたり、適度なしっとりした感触が持続するので好ましい。【0029】また、本発明の洗浄剤組成物には、通常洗浄剤組成物に使用される各種界面活性剤を、本発明の効果を損なわない範囲で任意に用いることができる。【0030】具体的には、陰イオン性界面活性剤としては、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、スルホコハク酸系、タウレート系、イセチオネート系、α−オレフィンスルホン酸系等のサルフェート系又はスルホネート系界面活性剤、脂肪酸石鹸系、エーテルカルボン酸系、アシル化アミノ酸系等のカルボキシレート系界面活性剤、アルキルリン酸塩等のリン酸エステル系界面活性剤が挙げられる。これらのうち、感触、泡立ちの点から、特に脂肪酸石鹸系、サルフェート系、イセチオネート系の界面活性剤が好ましく用いられる。【0031】両性界面活性剤としては、カルボベタイン系、スルホベタイン系、イミダゾリニウムベタイン系等が挙げられ、ヒドロキシプロピルスルホベタイン、脱塩処理した2級のイミダゾリニウムベタイン等が好ましく用いられる。【0032】非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレン付加型、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレン付加型、アミンオキサイド系、モノ或いはジエタノールアミド系、その他ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、アルキルサッカライド系、N−ポリヒドロキシアルキル脂肪酸アミド系等の多価アルコール型等が挙げられ、特にアミンオキサイド系、ジエタノールアミド系、アルキルサッカライド系等が好ましく用いられる。【0033】陽イオン性界面活性剤としては、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基を有するモノもしくはジアルキル付加型第4級アンモニウム塩及びそのアルキル基にアルキレンオキサイドを付加したもの等が挙げられ、特に炭素数12〜16の直鎖モノアルキル第4級アンモニウム塩、炭素数20〜28の分岐アルキル基を有する第4級アンモニウム塩等が好ましく用いられる。【0034】これらの界面活性剤は単独で又は2種以上を組合わせて用いることができ、配合量は全組成中に2〜60重量%、特に5〜50重量%が好ましく、またポリエーテル(1)に対して重量比で1:5〜1:10000、特に1:10〜1:1000の範囲とするのが好ましい。【0035】また、本発明の洗浄剤組成物には、上記成分のほかに通常の洗浄剤組成物に用いられる成分、例えば特開平8−231377号公報の第9頁、第16欄、第7行〜第10頁、第17欄、第14行記載の成分を適宜配合することができる。【0036】本発明の洗浄剤組成物は、通常の方法により製造することができ、その剤型は、液体状、ペースト状、固型状、粉末状等任意であるが、特に液体状又はペースト状とすることが好ましい。【0037】【実施例】触媒調製例サマリウムトリス(テトラメチルヘプタジオネート)0.5192gを秤量し、トルエン7.20mLを加え、加温攪拌した。室温まで冷却後、メチルアルモキサン溶液0.22mL(1当量)を滴下し、触媒Aを調製した。【0038】合成例1 ポリエーテル1〔一般式(1)においてn=0,Xは一般式(X1)においてR1=R2=R3=R4=H,a=1〕グリシドール7.408gを窒素置換した容器に取り、ジオキサン38mLを加える。これに触媒A0.50mLを添加し、攪拌しながら100℃にて重合した。再沈精製にてポリグリシドールを得た。収率99%。GPC分析(25℃、0.2Mリン酸/アセトニトリル、ポリスチレングリコール換算)によればMn=5.6万、Mw=6.6万であった。【0039】合成例2 ポリエーテル2〔一般式(1)においてn=0,Xは一般式(X1)においてR1=R2=R3=R4=H,a=1とR1=R2=R3=H,R4=CH3a=1〕グリシドール5.926gとメチルグリシジルエーテル1.762gを合成例1と同様な方法にて重合した。収率88%。GPC分析によればMn=6.2万、Mw=10.9万であった。【0040】合成例3 ポリエーテル3〔一般式(1)においてn=0,Xは一般式(X1)においてR1=R2=R3=R4=H,a=1及び一般式(X2)においてR5=R6=H,R7=R8=COOH〕グリシドール6.667gとエポキシコハク酸1.321gを合成例1と同様な方法にて重合した。収率63%。GPC分析によるとMn=2.4万、Mw=5.2万であった。【0041】合成例4 ポリエーテル4〔一般式(1)においてm/(m+n)=0.905,Xは一般式(X1)においてR1=R2=R3=R4=H,a=1とR1=R2=R3=H,R4=CH3,a=1,Yは−(CH2)4O−〕グリシドール6.667gとメチルグリシジルエーテル0.4406gとテトラヒドロフラン0.7205gを合成例1と同様な方法にて重合した。収率72%。GPC分析によればMn=3.8万,Mw=6.3万であった。【0042】試験例1表1に示す各成分について、その保湿性及び感触を評価した。結果を表1に示す。【0043】(評価方法)保湿性:各試料の0.5重量%水溶液を調製し、20℃/40%RHでコンディショニングしたヒト前腕屈側部に、1cm2 あたり10μLの試料溶液を塗布し、10分間放置する。この処理の前後にSKICON−200(IBS社製)を用いて表皮コンダクタンスを測定し、処理前後のその比から保湿能を求める。このとき保湿能は、(処理後のコンダクタンス/処理前のコンダクタンス)で示される。以上の操作を10回繰り返し、結果を平均値で示す。また、同処理部位を流水ですすぎ、タオルで水を拭き取った後に更に10分間放置し、同様に表皮コンダクタンスを測定し、すすぎ後の保湿能を求めた。このすすぎ後の保湿能は(すすぎ後のコンダクタンス/処理前のコンダクタンス)で示される。【0044】感触:各試料0.2重量%を含む5重量%ミリスチン酸カリウム水溶液を調製する。手のひらにその溶液2mlをとり、よく泡立てた後、流水ですすいでタオルで水を拭き取る。約5分後の手のひらの感触を、下記基準により評価した。しっとり感;○:しっとりしている。△:ややしっとりしている。×:しっとりしない。べたつき感;○:べたつかない。△:あまりべたつかない。×:べたつく。【0045】【表1】【0046】表1に示す結果から明らかなように、本発明品はいずれも優れた保湿能を有し、しかもそれがすすぎ後にも保持されており、更に良好なしっとり感を与えると共にべたつきのないものであった。【0047】実施例1(ペースト状洗顔料)下記組成のペースト状洗顔料を常法に従って製造した。得られた洗顔料は洗い上がりがさっぱりとして、しっとり感が持続するものであった。【0048】(成分) (重量%)セスキラウリルリン酸ナトリウム 25ミリスチルスルホコハク酸ジカリウム 5ココイルジエタノールアミド 2ポリエチレングリコールモノステアレート 4ポリエーテル4 0.5カルボキシビニルポリマー 0.5パラベン 0.2香料 0.3精製水 バランス【0049】実施例2(ボディシャンプー)下記組成のボディシャンプーを常法に従って製造した。得られたボディシャンプーは、洗浄後もかさつかず、しっとり感が持続するものであった。【0050】(成分) (重量%)セスキラウリルリン酸トリエタノールアミン 25デシルポリグルコシド 5ラウロイルサルコシンナトリウム 5プロピレングリコール 5ポリエーテル2 0.5モノオレイン酸オクタグリセリル 0.2香料 0.3精製水 バランス【0051】実施例3(シャンプー)下記組成のシャンプーを常法に従って製造した。得られたシャンプーは洗髪、すすぎ時のきしみ感がなく、洗い上がりはべたつかず、かつしっとりしており、しかもその感触が持続するものであった。【0052】(成分) (重量%)ラウリルジメチルアミン酢酸ベタイン 10N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム 10エチレングリコールジステアレート 2エチルカルビトール 2ポリエーテル1 1香料 0.5精製水 バランス【0053】実施例4(ヘアトリートメント)下記組成のヘアトリートメントを常法に従って製造した。このヘアトリートメントは毛髪への柔軟性付与効果に優れ、べたつかずにしっとりした感触が得られ、しかもその感触が持続するものであった。【0054】(成分) (重量%)ステアリルアルコール 5ポリペプチド(コラーゲン加水分解物) 5ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 3流動パラフィン 3ラノリン 2ポリエーテル1 2エチルカルビトール 1香料 0.5精製水 バランス【0055】実施例5(化粧水)下記組成の化粧水を常法に従って製造した。この化粧水はべたつかず、しっとり感の得られるものであり、汗により流失せずに十分な保湿性が得られ、しかもその効果が持続するものであった。【0056】(成分) (重量%)エタノール 10グリセリン 5ポリオキシエチレン(20)オレイルエーテル 1乳酸ナトリウム 0.6乳酸 0.2ポリエーテル1 0.2香料 0.3精製水 バランス【0057】実施例6(入浴剤)下記組成の入浴剤を常法に従って製造した。この入浴剤は、皮膚に対する保湿効果に優れ、しっとりした感触が得られるものであり、しかもその感触が持続するものであった。【0058】(成分) (重量%)炭酸水素ナトリウム 66デキストリン 30ポリエーテル3 3香料 0.5色素 0.5【0059】【発明の効果】本発明の保湿剤並びにそれを含有する化粧料及び洗浄剤組成物は、保湿性に優れ、髪や皮膚にしっとりとした感触を与え、しかもその効果は汗や水によって、又は洗い流しても容易に消失せず、長時間にわたって持続し、更に感触も良好なものである。 次の一般式(1)で表されるポリエーテルを含有する保湿剤。 −[X]m−[Y]n− (1)〔式中、m個のXは同一又は異なって、一般式(X1)又は(X2)で表される基を示し、(R1、R2及びR3は同一又は異なって、水素原子、メチル基又はエチル基を示す。 R4は水素原子又は炭素数1〜32の炭化水素基を示す。 aは1又は2の数を示す。 R5、R6、R7及びR8は同一又は異なって、水素原子、カルボキシ基、カルボキシメチル基又はそれらの塩を示す。但し、R5、R6、R7及びR8のすべてが同時に水素原子であることはない。) n個のYは同一又は異なって、(ル)及び(ヲ)から選ばれる基を示し、m及びnはm/(m+n)=0.6〜1及びm+n≧20を満足する数を示す。〕 一般式(1)で表されるポリエーテルの重量平均分子量が5.2万以上である請求項1記載の保湿剤。 請求項1又は2記載の保湿剤を含有する化粧料。 請求項1又は2記載の保湿剤を含有する洗浄剤組成物。