★当ブログは治療の終了をもって更新を終了しております。
時折加筆修正を行っておりますが、2009年当時の情報として参照ください。
日進月歩する医療技術の最新の情報は、ご自身で病院・医師にお尋ねくださるようお願いいたします。
★2013/05をもって病院の実名公開を終了しました。

顔面やけどから2年経過し、「信じられないくらい肌がきれいね!」と言われる現在。
どうかそのことを、このブログにたどり着いたやけど治療中の方、支えるご家族の方にお伝えしたいと思います。

私の体験談は、浅2度~深2度のやけどの治療記です。3度熱傷の方には参考にならないかもしれません。
今は、「湿潤療法」というやけど治療法が確立されています。まずそれを知り、調べてみてください。私はこの治療に出会えて、ほぼやけどが治りました。一部目立つ痕もありますが、充分だと感謝しています。
やけどのショックで暗い気持ちになっている方、これからどうなるのか、どれくらい治るのかと考えている方に、少しでも前向きな気持ちへのカンフルになることが出来れば幸いです。




治療過程と経過の一覧です。

1)応急処置
やけど事故発生10分後、A病院で冷却処置、リンデロンVG塗布、やけど部分にガーゼ貼り付け。帰宅後湿潤療法を知り、患部へのガーゼ貼り付けは創傷治療として復元において危険と知る。ここでの継続治療をやめることを決意。
「新しい創傷治療」HPを参考に、湿潤療法が可能な救急病院を探す。

2)救急での湿潤療法
やけど2日目~4日目はB病院・救急(整形外科医担当)で湿潤療法を受ける。
今後の治療が長引くことを説明され、形成外科に転院するべきと医師からアドバイスを受ける。
話し合いの結果、C病院形成外科に紹介状を書いてもらい、転院することになる。

3)形成外科での治療開始
やけど6日目、C病院形成外科へ転院。
半年~一年の治療計画のもと病院形成外科で湿潤療法を母体とした軟膏塗布、瘢痕形成防止のための投薬治療。
入院も検討されたが通院に決まる。
顔面:右半面の大部分が水疱状態。それが割れている。腫れあがり、強い痛みがある。
首:顔面同様。
肩・胸:広範囲には及んでいないが衣類のために、顔面、首よりも深いやけどになっている。
耳:自分では確認できず。一番状態が悪いという話。
治療:顔面は「プラスモイスト」で保護。
首は皮膚組織が弱いためか、肌と接する面がビニール状になっているガーゼで保護。塗布薬あり。
肩、胸、耳同様。
塗布薬の詳しい内容はわからない。

4)やけど事故発生より4週目の状態
顔面:スムーズに上皮化。腫れが引き、痛み、痒みもおさまる。やけどに気づかれない状態まで改善。
首、胸:顔ほどスムーズに上皮化しなかったらしく色素沈着が残るが、肥厚性瘢痕などはできず質感は元に戻る。
肩:赤茶色く変色。痕に若干の厚みが出たが、肥厚性瘢痕とまでは言わずに済む状態に落ち着く。
耳:耳は、血流が悪いため上皮化に4週間かかった。まだ皮膚状態が不自然に見える。かゆみ、痛みがわずかに残る。
治療は転院時とほぼ変わらないが、顔面を覆うプラスモイストは途中から外された。

5)4週目以降
塗布薬:肌保湿のためのヒルドイドのみを使用
飲薬:ビタミンC、ケロイド防止のためのリザベン色素沈着防止のためのトランサミン(かんばん改善のトランシーノとして市販されているもの)を服用中

6)9ヶ月目、通院終了
顔:4週目で書いた顔の赤味が引いた。
首:顔同様ほぼわからなくなったが、若干黒い部分がある。
胸:白抜け。
肩:赤茶色いまま。肩は稼動が多く血流がよいため仕方がない。
耳:上皮化が遅れたため、あきらかにやけどしたことがわかる状態。

7)2年後
顔:まったくわからない。
首:元の白さには戻っていないが、徐々に落ち着いてきたように思う。
胸:白抜け部分が周囲の皮膚と変わらない色味に落ち着いてきた。触ると質感の違いが残るが気にしていない。
肩:赤みが引き、白抜けに近づいてきた。目立つが気にならない程度。
耳:髪で隠れていたためか、今では目立たない状態に落ち着いた。
全体としてどうしても、質感が戻らなかった部分は、気温が高くなってくると汗腺が上手に機能していないのか、かゆみが強くなりますね。

8)4年後
顔:まったくわからない。引き続きUVケアには力を入れております。
首:うれしいことに顔同様まったくわからなくなりました。時間をかけたよい変化がありました。
胸:質感の違いは残っています。そこだけ少し皮膚が陥没しており、硬い感触です。色は変わらなくなりました。
肩:4年経っても痕がしっかり残った部分ですが、おかしなもので愛しい気がします。白抜けと茶色い沈着があります。気にしない程度です。
耳:意外でしたが、肩以上に回復し、わからなくなっているそうです。
2013/05
夏目睦先生のサイト以外の情報を公開終了しました。
時間が経ち、それぞれの病院に変化があったことを想像しますと、公開していることが先方の迷惑になることもあると思い至ったためですので、どうぞご理解ください。

新しい創傷治療

夏目睦先生が提唱された「湿潤療法」のHPです。
湿潤療法の説明、全国で湿潤療法を実施している病院の一覧があります。
このサイトに出会ったことで、顔がちゃんと元に戻り、幸せな日々を送っています。ありがとうございました。

やけどは非常に精神的ショックが大きく、
私は呼吸困難に一度陥りかけました。
その後も過呼吸になりそうになったりと、苦しい時間を過ごしました。
また、顔へのやけどだったためにこの先どうなるのかとまっくらな気持ちになることもありました。

そんな中で病院での治療以外に行ったことを公開します。


◆深呼吸
単純なことですが、呼吸が浅いと人間はろくなことは考えません。
呼吸困難になりかけた時もやりました。
まず、息を10秒以上かけて吐ききります。
吐ききったらそこで10秒以上止めます。
10秒以上かけておなかに息を吸い込みます。
10秒以上かけてまた止め、を繰り返します。
呼吸一往復をなるべく1分かけてやります。
これを10回やれば10分。
驚くほど体や心のこわばりが取れます。
深い呼吸は血流を促し、肌再生にもいい影響があると思います。


◆食事
栄養士の妹からのアドバイスです。
ビタミンC、カロテン、カルシウム、亜鉛、たんぱく質が肌再生に重要な栄養素です。
果物、緑黄色野菜、乳製品、牡蠣を多く摂ること、とのこと。
ちなみに私は当時一切の肉食をしていませんでした。それでも大丈夫か、栄養士の妹と主治医に尋ねましたが肉にこだわる必要はないそうです。


◆自然治癒力を高めるために
結局湿潤療法にせよ、自分の治癒力をサポートする療法であると言い換えることができます。
よく、笑うほど体は強くなると言うように、なんでなんでとやけどしたことに暗く心を閉ざせば、それだけ治りは遅くなる、人間の体とはそういうもののようです。
私は助言を得て、やけどは大丈夫、自分を開いて、委ねて、にこにことしながら光いっぱいで癒されていこう。
こう思うことでまずは心が強くなり、暗い気持ちで日々を過ごすことがなくなりました。それが本当に大事なことなのだと思います。
そういう気持ちでいるときは深呼吸でも述べたように、息が深くやすらかなものになっているはずです。
がんばるとか明るくいようとかではなく、ただ委ねて光の中にいるゆったりしたイメージを持つことをお勧めしておきます。


これらはあくまでも病院での治療を軸にした上でのこととご理解ください。
やけどを放置して病院に行かない人がいますが、絶対におすすめしません。
水ぶくれになるほどのやけどは「浅2度」です。病院での治療が必要です。
前置きの上で、応急処置剤についてです。
これを使ったからもう病院に行かなくていいということを言っているのではありません。


湿潤療法で使用する「モイストプラス」「デュオアクティブ」と同じものです。
せっかくやけどが治ったのにまた顔面に怪我をしました。これを貼ってみると、痕が残らずに治りました。


ワセリン+ラップ

白色ワセリンをたっぷりと塗り、その上からラップをぐるぐると巻きつける。これが湿潤療法の最も基礎的な方法です。
ラップは清潔な保護剤になりえるそうですよ。
私も何度もこれで肌が乾くのを防ぎました。
病院でつけられた保護剤、どうしても外れてしまうんですよね・・・。
主治医からも「おっラップ療法」でOKをもらっていました。

マツモトキヨシで売っている「クイックナース滅菌ソフトパッド」
これも病院の保護剤が外れたときに自分で買って使用したものです。
ガーゼと絆創膏が一体になったものですが、ガーゼの傷に当たる面にポリエチレンネットが貼られているため、ガーゼ繊維が傷に張り付く心配が軽減されています。実際傷への付着はありませんでした。
また絆創膏部分が肌に優しい設計になっており、やけどの周りのややもろい皮膚への肌負担を軽減できます。
加筆:2年前より紫外線量が増えています。過去にやけどを負った方は注意したほうがよさそうです。
やけどを負った場合、最低1年間は紫外線に当たらないよう指示されます。

日焼け止め

やけどした部分にはSPF20以下の自然派の日焼け止めを使うのがよいそうです。
ロゴナ、ドクターウィラードなどいろいろありますので、試供品をもらって試してみるとよいのではないでしょうか。
お化粧解禁後はしばらくロクシタンのSPF40を使っていました。
現在はカリス成城のSPF30もしくは50を使っています。コストパフォーマンスがよく、使い続けられる自然派なので愛用です。


帽子
に電話でお伺いしました。

・UVカット帽子は洗っていい。洗うほど目がつまってUVカット効果が上がる。
・UVカット帽子は今後3月から商戦となり、イオンが特に多く取り扱う。

こういったことを丁寧に教えてくださいました。何か聞いてみたいことがおありでしたら、問い合わせると相談に乗ってくださると思います。

私は女性が自転車に乗るときなどに被るUVカットサンバイザーを愛用しています。
帽子よりこちらのほうが髪型に影響がありませんね。
帽子のよさは季節問わずということだと思います。

UVチェッカー
amazonで380円で購入。冬場でも結構、福岡の紫外線が強いことを知らされました・・・やけどをして日が浅い方は、持っておくと安心だと思います。キーホルダータイプなどですと、持ち運びは苦になりません。
9月25日、
とうとう通院が終わりました。




主治医から「じゃ、治療終了しようかね」
と言われたときの気持ちは、なんだか抑揚のない区切りだなと思った、という感じでした。
いつのまにかやけどの痕のある自分が今の自分になっていたからなんでしょうね。
とはいえ、終了の嬉しさも感じましたし、手放される不安も覚えました。
労災通院でしたので、それが終わることへの感慨もありました。

一番苦しかった時、痛みの中、最善を探して走り回り、
「湿潤療法のできる保険の範囲内(労災指定病院としての)形成外科」
の一点で探し、
保険は範囲外になるけれど実績のある病院がよかったのか・・・
本当にこの病院でいいのか・・・
常に、自分の判断への不安と戦い続けた日々でした。

徐々に治っていきながらも、硬化した皮膚が老廃物を排出できず、真っ赤な発疹ができたこともあれば、
悪い組織を巻き込んだまま患部が固まろうとしたために、先生から非常に痛い剥離処置をされたり。
後になって耳の内部組織もやけどしていたことがわかり、聴力は大丈夫なのかと不安になったり。
経過にも一喜一憂した日々でした。
一番ひどかったころは通院のために外出すれば注目を浴び、(顔にはシール、首には包帯、それらを固定するために肩から頭部にかけて大きなネットを被っていましたし)
創傷液の血なまぐさい匂いに泣きそうになったこともありました。

そんな時、とにかく慰めと判断する勇気を与えてくれたのが、
同じ事故に見舞われた多くの人の体験談でした。
だから私も自分の経験を公開することで、
今日もどこかでやけどを負ってしまった誰かに勇気を与えることができるかもしれないと思い、ブログを開設しました。




その後一部の方から受けた印象ですが、
やけどを治療しようとしない人、多いです。
それがあなたの人生となるならそれでいいと思いますが、
やけどぐらいで病院にいかなくてもという判断をしたために、
後悔する人も少なからずいるように感じました。
私が治療してもらった福大形成の主治医は、やけどは救急車を呼んででも治療したい救急医療だと仰いました。
事実私も初めから福大形成であれば、即入院させたそうです。転院する間に初期治療が終わっていたので、通院で大丈夫と言われたのですが、
同じように顔にやけどを負った方は入院治療を受けていました。

何を選び、何をどれだけ調べ、自分はこれで行くと決めるか。
人それぞれの意見があるでしょうから、正しさを持って言うことなどできるはずもない話ではありますが、
やけどは、軽く考えるより大げさでもいいぐらいで治療をしてほしいと思います。

現在は首に黒い皮膚が残り、肩は稼動が多い部位のために赤くなり、胸は皮膚がはがれた形のままに白抜けしています。
右耳はあきらかにやけどがわかる状態、こめかみは上皮化できなかった部分があります。
一番面積の大きかった顔のやけどは、本当に全くわからなくなりました。
つらの皮は厚い(笑)
でもこれも全部、湿潤療法による最大限の成果だと思っています。
この療法を知ることができて、本当に幸運でした。




治療終了を持ってこのブログの更新を終了します。
今後も誰かが見て、判断の材料にされることがあるのかもしれません。
ないに越したことはないながら、必要に迫られた人の助けに、少しでもなれば幸いです。
やけどを日夜治療、研究されている医療従事者の方、
支えてくれた多くの方に感謝致します。

ありがとうございました。 おゆき
見た目の回復状態を部分別に。


ほとんどやけどしたことがわからない。
温かいものを食べてもやけどした右側の紅潮がさほど気にならなくなってきた。


残念ながら一部ケロイド化するだろうとのこと。
本人に見えないので心理的負担が少ないし、髪に隠れるので周囲も対して反応しない。
落ち着いた時に形成的なことを考えるかもしれないが、主治医も特に何も言わないのでこのままになるのかもしれない。


意外と色が引かないのが肩だ。
まだまだはっきりと赤黒い痕が残っている。
これは、肩は稼働率が大きいためにこうなりやすいらしい。
しかし、組織そのもののダメージは耳より少ないそうで、徐々に色が抜け、わからなくなるらしい。


顔ほどきれいになっておらず、無傷の部分、痕の部分、痕の周囲の部分が色が異なる。
首を隠さない服を着ると、自分から見ても「黒いなあ」と思ってしまう。
また、紫外線に弱い部分なので、顔同様しっかりとUVをカットし、薄手のストールを巻いて保護し続けている。


肩、首よりも回復が早いように見える。
色が薄く抜けた状態。



でも、今の気持ちだと、「温泉も気にせず入っちゃうな」というくらい、気楽。
これから特に九州は紫外線が強くなっていくため、UVカットと日差しの強い時間帯の外出を避けていこうと思う。
診察が月に一度となった。

回復が順調で、
・トランサミン、リザベン、ビタミンの服用
・ヒルドイドの塗布
この二つを続けながら1カ月一度診ましょうと言われた。
ほっとした。

これにより、以後治療記の更新を月1度に変更いたします。
先週発生した鮫肌部分が真っ赤な湿疹状になった

非常にどきりとする見た目で、これは一体?と、すぐ病院に電話。
福大の担当医は毒舌だが、「不安なのはあたりまえ、なんでも聞いていい」と言ってくださる。
毒舌な方だからこそ本当の言葉がわかりやすい・・・
やけど治療は安心できる医師を探すことが本当に大事だと思う。
何度でも医師を変えてでも、ここで本当にいいの?なんて思わずに、
かならずどこかに居るあなたのための医師を見つけることが大切だ。

電話したところ、やけどの回復期、特にひどかった部分の皮膚は、現在毛穴がふさがっており機能していないと思う。
そのため老廃物が排出されず、たまってしまい、湿疹状に見えるが、かゆみや痛みがないのなら、自然と消えるだろう。
この状態は今後も繰り返し起こるかもしれないが、心配はいらない。

このように言われ、ひとまず安心。
鬱血部分への変化について主治医の診察を受けにいく。

肥厚性瘢痕だろうかという心配があったが、
治る過程での変化だといわれた。
ほっとした・・・。

やけどの肌は1年かけて治療していくが、
変化をどんどんしていくとのこと。
全てが悪いものではなく、過程として通過してくものもあるから。

そういうものなんだなと、改めて、やけどを知った。
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