©By dollen
自分を振った男の影をふっ切るために、習い事やら旅行やら、考えるヒマもないほどスケジュールを詰め込みまくって行動する時期が一段落を迎え、「私、そろそろ立ち直ってきたかも」と油断した瞬間、心にすきま風が吹きこんできます。
立ち直ってきた自分の生活が、「一人の生活」がベースであることに、否応なく気づかされるのです。
「私、失恋から一ヶ月しか経ってないのに、すっかり一人に慣れちゃってる!」
「また恋なんて、できるんだろうか……」
そんな焦りの中、なりふりかまわず出かけた合コンとか飲み会で、趣味の合わない男と噛み合わない会話を繰り広げた挙げ句、トボトボ帰るタクシーの中でふと、元彼のことを思い出したりしてしまうのです。
「やっぱり、彼がいちばん、私のことわかってくれてたのかも」
「同じことであんなに笑える人、これから先、現われないかもしれない」
エアコンの温度設定が原因で死闘を繰り広げたり、トイレ掃除をするのしないので揉めたり、家の中でヨレヨレのTシャツ着てる姿を見て激萎えしたりしたこともあるはずなのに、なぜかキレイな思い出ばかりがフラッシュバック……。
思い出せば思い出すほと、彼を好きな気持ちがエスカレートしていくばかり。
そして、エスカレートすればするほど「なんであんなに愛し合ってたのに、私を捨てたの!?」と怨念も倍増。
スタバで言えば愛と憎しみを混ぜたアツアツのラテにエクストラで執着心が加えられた状態です。
ただ「好きだから忘れられない」よりも、「私を捨てたアイツが許せない。あんなに尽くしたのに」がミックスされたほうが、さらに忘れられない度合いは強烈になります。
いったい、どうすればこの時期を乗り越えられるのでしょうか。
待つなら半身でテキトーに待て!
©By dollen
「好きで忘れられない、待っていればいつかはまたやり直せるのでは?」と考えてしまう人には、まず半身で待つことを勧めます。
振られたこっちは「やり直すなら早いほうがいいのでは」と焦るばかりですが、相手はそもそもイヤになって振ってるわけですから、あなたとの恋愛が「いい思い出」になって、「やっぱりアイツ、イイ女だったなぁ……」と遠い目でグラスを傾けながら思い出すようになるには、もう少し時間が必要なのです。
この間にしつこいアタックを畳み掛けようものなら、「しつこいイヤな女」とあなたの評価は彼の中でさらに暴落していきます。
健気に、彼ひとすじに待つ女……。というストーリーを演じたくなる気持ちはよくわかります。
なんとなく、願かけみたいなもので、他の男に目移りなどせず一途に待っていたほうが、復縁率が上がりそうな気がしますもんね。
でも、恋愛に関しては、そんなことは基本ないものだと認識してください。
どんなに一途に好きでも、どんなに深く愛していても、嫌われたらそこで終わりなんです。残酷ですが事実です。
これは、元彼に対して、いろいろな恨みつらみがある場合も同じです。
相手が浮気したとか、これだけしてあげたのに何もしてくれなかったとか、筆舌に尽くしがたい屈辱的な仕打ちを受けたとか、そういうことがあっても、相手はのうのうと今まで通り、普通に生きてます。
恋愛でどんなに悪いことをしたって、天罰なんか下らないのです。
恋愛というのは、そういう無情な世界です。こんな世界で、いったい何をどうすればいいのでしょうか。
復縁を望む場合も、復讐を望む場合も、共通して言えることがあります。
それは、相手のことを忘れることです。好きだったことすらまったく思い出せなくなるほどに、徹底的に忘れることです。
恋が死んだら、相手も死んだと思え
恋愛で、連戦連敗を喫している私ですが、敗残兵だからこそわかることがあります。
それは、恋愛の力関係は、それを受け入れている間は決して変わらないのだということです。
「振られた」という状況で失恋した場合、相手はどんなにいい人であっても、あなたのことを上には見ていません。
そこから復縁を求めるならば、あなたの地位が彼の中で向上しなければ、彼にとってあなたが「手に入れたい人」になることはないのです。
そうなるにはどうすればいいか。
彼のことばかり考えて、彼だけを希望にすがりついている状態から脱することしかありません。
彼の名前を聞いても「あーそんな人いたっけ」ぐらいになるほど、彼なしで幸せで楽しい人間になって、彼の影響下から逃れ、彼との恋愛での上下関係をいったん破棄することです。
「私にあんなひどいことしといて、あいつなんでのうのうと生きてんの!?」みたいな、復讐心爆発の場合も同じです。
嫌いな人に何をされても、人は本質的には傷つきません。
「そんなに嫌われてたんだ」と思ったり、ムカついたり困ったりはするかもしれませんが、あなたが彼に傷つけられたのと同じようなダメージを与えることは決してできません。
私はそのような状態に陥ったとき、世の中ってひどいなぁ、と思いました。
あんな傷つけ放題に傷つけておいて、別に向こうはなーんも変わらない顔して、何の罰も受けずにいるなんて、と思いました。
手元にワラ人形があったら迷わず五寸釘を打ち込んでいたと思います。
でも、これは執着すればするほど負けるゲームなんです。ギャンブルと同じだと考えてください。
人情なんか通じない、そういうゲームだと。
恋が死んだときに、相手のことももう死んだことにするぐらいの気持ちで、忘れることです。
彼が憎いとか思っているうちは彼の影響力の下にいるのと同じです。
そこから逃れられなければ、あなたに勝ち目はありません。
彼の顔を見ても名前を見ても一切心が揺れず、道ばたに落ちてるアブラゼミの死骸ぐらいにどうでもいい存在になったとき、初めてあなたは彼より優位に立てるのです。
復讐をしたいのなら、忘れることです。
あなたが幸せになることだけが復讐だと信じ、五寸釘を打つエネルギーを自分の幸せのために使いましょう。
単なる勝ち負けじゃなく、気持ちがあるから恋愛はやっかいなのですが、気持ちは内側から生まれてくるだけではなく、状況によって揺り動かされるものでもあるのです。
相手の作った状況にはめられず、自分の側から状況を作り出せるようにならなければ、復縁も復讐もあり得ないのではないかと、私は思います。
Text/雨宮まみ
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