チキンマックナゲット@の原材料を調べてみた
チキンナゲットの写真がないので、買ってこようかなと思ったけど、
さすがに気持ち悪いので、ちょっと似てるから唐揚げの写真を入れてみた。
冷凍食品の鶏肉商品はたぶん中国で作られてると思うなー。
いやはや、すごいですね、チキンナゲット。
床に落っこちたものは食べない方がいいという日本人の常識を
根底からくつがえしたあの画像に衝撃を受けなかった人はいないだろう。
そして販売されているものはその自分の常識の範囲内で作られている
というのが実は妄想だったのかも、と思ったのはわたくしだけではないだろう。
ということで、チキンナゲットの原料を調べてみた。
WEB上で公開されているカナダのマクドナルド社の原料一覧
http://www1.mcdonalds.ca/NutritionCalculator/IngredientFactsEN.pdf
チキンナゲット@をGoogle先生に翻訳してもらいました。
白肉チキンマックナゲット@:鶏の胸肉、水、変性コーンスターチ、食塩、
調味料[酵母エキス、食塩、小麦デンプン、天然フレーバー(植物由来)、
サフラワー油、ブドウ糖、クエン酸、ローズマリー]、天然の抽出物ローズマリー
パン粉:水、小麦粉、コーンフラワーイエロー、変性コーンスターチ、
スパイス、食塩、ベーキングパウダー、デキストロース、
100%の植物油(キャノーラ油で調理した小麦デンプン、トウモロコシデンプン、
変性水素化大豆油、トウモロコシ油、ダイズ油、水素化大豆油(TBHQ)、
クエン酸、ジメチルポリシロキサン)。 小麦含。
※TBHQは日本では使用禁止の食品添加物(酸化防止剤)
さてここからわかることはなんだろう?
ナゲットは鶏の胸肉と水とでんぷんと調味料と食品添加物でできており、
それをいろんなものが入った油で調理してある。それ以外は全くわからない。
チキンナゲットがどこの国で作られてるのか、なんてことは、
外食産業には原料原産地表示義務がない日本の法律上、
表示しなくていいから全然わからない。
わたくし実は今回、最終製品まで中国で製造してたことにちょっと驚いた。
でも少し考えればあたりまえのことである。人件費安いもん。
安く売るためには全部海外で作ったほうがいいに決まってるのだ。
そういう海外での製造リスクを回避するため、
マックもファミマも「HACCP導入」を目安にしていたと報じられている。
HACCPとは「Hazards Analysis Critical Control Point」の略である。
「HACCP とは、食品の製造・加工工程のあらゆる段階で発生する恐れのある
微生物汚染等の 危害をあらかじめ分析( Hazard Analysis ) し、
その結果に基づいて、製造工程のどの段階でどのような対策を講じれば
より安全な製品を得ることができるかという 重要管理点
( Critical Control Point ) を定め、これを連続的に監視することにより
製品の安全を確保する衛生 管理の手法です。
この手法は 国連の国連食糧農業機関( FAO )と世界保健機関( WHO )の
合同機関である食品規格 (コーデックス) 委員会から発表され,
各国にその採用を推奨している国際的に認められたものです。」
(厚生労働省ウェブサイトより)
以前某D社でもHACCPを導入するとかどうとかで、現場が
「ひいー、すげー大変」と言ってたことを覚えているが、
この導入にあたっては、しくみの構築や管理体制が相当めんどくさいらしい。
HACCPを導入してれば衛生管理上安心よね的な常識があるのだが、
今回の事件ではしくみがあっても運用する人間がダメなら
衛生管理システム自体が機能しないってことがよくわかったのだった。
とは言え、最終製品からO157などの病原性大腸菌が出たわけではなく、
健康被害もおそらく出ないだろう。
カビが生えたり腐ってたりした肉でも、新鮮な肉と混じってれば
菌数自体はそんなに多くないんだろうと思うのだ。揚げてるしね。
唯一気になったのが、床に落っこちた肉を混ぜてたところだ。
床に落ちてたものがくっついてそのまま調理されるから
おそらく何かが混入しており「異物混入」の可能性がある。
しかしまあ、髪の毛やホコリがナゲットに入っててもたぶん、
気づかずに食べちゃうだろう。ソースをゴッテリつけるしね。
ということで「気持ち悪いけど健康被害がない」というのが
今回の事件のキモである。しかし問題の根は深い。
さて、チキンナゲットなどを始めとした中食・外食で提供される
唐揚げやフライドチキンなどは「鶏肉調製品」と呼ばれる。
平成23年度の輸入量はタイ産が22万7852トン(対前年比11.3%増)、
中国産は22万618トン(同0.6%減)で、主な輸入国はタイ・中国である。
(農畜産業振興機構 月報 畜産の情報より)
鶏肉の自給率は66%と比較的高いためか精肉の輸入量は42万トン強だが、
鶏肉調製品は45万トン強と、平成24年に初めて輸入量が精肉を上回った。
ということは、外食・中食で売られている加工鶏肉商品は
中国かタイで作られたものと言ってもいいだろう。
どちらの国も人件費も肉も安いからね。
日本では安いものに価値があるからしょうがないのだ。しかししかし。
今回わたくしが一番驚いたのは、朝の情報番組を始めとする
メディアに出てらっしゃるお金持ちそうな方々のコメントが
「日本人が管理するために海外の工場に行くとなると、
コストが最終価格に反映されて商品が高くなるのはイヤですよね」とか
「安価なものを安全に食べられるよう、国がなんとかして欲しいですよね」
とか言ってることである。
安価なものを作るためにコストを削減した結果、
このようなことが起きているのだという視点が
テレビに出ている人たちからごっそり欠けているのだった。
そしてこれは「私が作った食べものは安全ですよ」という
作り手と食べ手の基本的な信頼関係なんかどうでもいいという人たちがいて、
国の指導とか衛生管理マニュアルの問題ではないという事実を
ちゃんと把握している人もいないようなのだった。
わたくしたちは「食べることで生きている」のだ。それを踏まえて、
「食べものを作る責任」とか「道義」とかを共有できない人がいることを
わたくしは思い知ったが、どれぐらいの人がそう思ったかな。
「食べものを作る責任」を持てないのは中国だからという問題ではなく、
根っこはもっともっと深いと思うし、日本人だって同じだと思うが、
とりあえず「毎日食べるものはちゃんと作られてるものがいいですよね!」
とか言って、お茶を濁しとくわたくし。
追伸・素材を買って自分で料理したほうがいいと思うんだけど、
世の中の大多数の人がそう思ってないことも、今回つくづく思い知りました。
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