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2012年01月06日
ファンケル、「MIF」の分泌をコントロールすることが美白ケアにとって有用であることを確認
ファンケルは、紫外線や化粧品の添加物などの「肌ストレス」がおよぼす、肌機能低下に関する基礎研究および、肌機能の低下を抑え、素肌の美しさを高めるための研究を進めてきた。その一環として、皮膚細胞内に存在し、連鎖的に炎症を拡大する作用を持つ「マクロファージ遊走阻止因子(以下、MIF)」というタンパク質に着目して研究してきた結果、MIFが、メラニンを分泌するメラノサイトを直接活性化するのではなく、表皮細胞に作用して、メラノサイトを刺激することでシミ形成を促進し、メラニンを表皮に届けるためのタンパク質の産生を促進する―という、新たなシミ形成メカニズムを富山大学医学部皮膚科学教室(清水忠道教授)と北海道情報大学経営情報学部医療情報学科(西平 順教授)との共同研究によって解明した。さらに、紫外線やあらゆる刺激によって引き起こされる肌内部の炎症によって即座に誘導される「MIF」の分泌をコントロールすることが、美白ケアにとって有用であることも確認した。これらをふまえて、さらに研究を重ねた結果、キク科のトウキンセンカから抽出した「トウキンセンカエキス」に、MIFの分泌抑制効果を見出し、同成分を配合した美白の新製品を3月20日に発売する予定だ。
MIFとは、マクロファージ遊走阻止因子(Macrophage Migration Inhibitory Factor)の略語。通常は皮膚細胞内に貯留されているタンパク質で、紫外線や菌感染によりすぐに細胞から分泌され、炎症を連鎖的に拡大する作用を持ち、日焼け後や菌感染、アトピー性皮膚炎、かぶれ等による炎症への関与が報告されている。
肌にできるシミは、本来紫外線による皮膚障害を緩和する役割の“メラニン”が、肌の一部分で過剰に合成され、さらに排出のバランスが崩れることで不均一に皮膚が黒くなり形成されることが知られている。その原因は紫外線による日焼けだけでなく、ホルモンバランスの変化や、切り傷、かぶれ、ニキビなどの皮膚炎症の後にできる場合など様々。メラニンの産生抑制や排出促進に関する研究はこれまでも多く行われているが、同社では、メラニン合成が起きる前に外部からの刺激によって起こる、皮膚炎症の初期段階に発生するMIFに着目し研究を進めてきたという。
MIFとは、通常は皮膚細胞内に貯留されているタンパク質で、紫外線や菌感染によりすぐに細胞から分泌され、連鎖的に炎症を拡大する作用を持ち、日焼けや菌感染症、アトピー性皮膚炎等への関与が報告されている。同研究は、これまで実証されていなかったMIFによる炎症とシミ形成のメカニズムの解明に、初めて着手したもの。
同社では、皮膚炎症によって肌へのストレスが蓄積することでシミが形成されることに着目し、MIFによる皮膚炎症がシミ形成につながるかを調べた。まず、人工皮膚モデルにMIFを添加してシミ形成について観察したところ、MIFの添加量に応じて、メラニン色素の産生量が増加することを確認した。さらに、シミ形成をMIFがどのように促進するかを調べた結果、MIFが皮膚の表皮細胞に作用して、メラニン合成を刺激するタンパク質であるSCF(幹細胞因子(Stem cell Factor)の略語。皮膚では紫外線の刺激により表皮細胞から分泌され、メラノサイトを直接刺激し、メラニン生成を促進する作用が知られている)の産生を促進することで、メラニン合成を増加させ、さらに、メラノサイトで作られたメラニンを表皮細胞に送り出すタンパク質であるPAR-2(プロテアーゼ受容体(protease-activated receptor-2)の略語。炎症や痛みやかゆみの伝達にも関係するタンパク質だが、シミ形成においては、メラノサイトと表皮細胞をつなげ、メラノサイトでできたメラニンを表皮細胞へ輸送する重要な役割を果たしている)の産生も促進することを確認した。
また、紫外線などの強い刺激だけでなく、化粧品に含まれる添加物などの微弱な刺激に対しても、MIF がどのように変動するのかを調べるために、防腐剤の一種であるメチルパラベンを添加した時の、皮膚モデルの黒化(メラニン)の状態とMIFの量を評価した。その結果、メチルパラベン濃度が高いほど皮膚モデルは黒化し、MIF分泌量も増加することが分かった。
以上の結果から、同社は、肌の奥から放出されるMIFというタンパク質が、メラニン生成を促進し、シミのできやすい肌を作るという新しいメカニズムを発見した。
また、MIFが紫外線だけではなく、化粧品に含まれる防腐剤によっても放出され、メラニン生成を引き起こす要因のひとつである可能性が示唆された。さらに同社では、このMIFの放出を抑制する成分を探索したところ、「トウキンセンカエキス」にその効果を見出した。
以上の通り、紫外線だけでなく、防腐剤などのストレスでMIFが分泌されることによって、メラニン生成が促進されるという新たな発見により、同社では、防腐剤などを一切配合しない無添加化粧品こそが、美白効果をより発揮できる一つの方法であることが示されたと考えている。
MIFのシミ形成メカニズムに関する共同研究は、ファンケルと富山大学、北海道情報大学との共同研究による成果であり、2010年9月20日から23日にブエノスアイレスで行われた第26回IFSCC アルゼンチン大会(26th Congress of the International Federation of Societies of Cosmetic Chemists)および、2011年9月20日~24日にフランス・ボルドーで行われた第21回IPCC(21st International Pigment Cell Conference)で発表した。
また同社では、共同研究によるMIF のシミ形成メカニズムの解明と、「トウキンセンカエキス」によるMIF分泌抑制効果という研究知見に基づき、同成分を配合した美白の新製品を3月20日に発売する予定だ。
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