乾燥肌は冬場に多いのは周知の事実ですが、その理由まではあまり知られていません。乾燥肌の原因は、冷えによるターンオーバーという代謝活動の能力低下にもあるとされています。新しい皮膚が出てくる前に古い皮膚が肌の表面で固まってしまい、カサカサになってしまう、これが乾燥肌の仕組みです。
では、体が冷える心配の無い夏場は乾燥肌に怯えること無く生活ができると考えられがちですが、実はそうでもありません。長時間冷房の効いた部屋に居ることも乾燥肌の原因になりかねないため、夏場も油断は大敵です。また、スキンケアの方法に問題があり、乾燥肌になってしまうケースもあったりするため、改善したい方は常時気をつけなければなりません。では、どんなことに気を付けて夏と冬を過ごせば良いのでしょうか。
「湿度に気をつける」
冬に気を付けるべき点は空気の湿度です。加湿器を利用することは、肌を乾燥から守ることにつながります。暖房器具をつけた時の湿度は、およそ20%にまで下がると言われており、これでは肌の乾燥が進んで当然です。したがって、加湿器で湿度を適度に調節することが重要です。
「保湿方法に気をつける」
保湿ケアは肌を洗った直後にすることが大事です。洗浄の3分後には、洗浄前よりも乾燥した状態になってしまうため、保湿のケアをこのタイミングで行うのが最善とされています。洗浄後の水分が乾いてしまった後に保湿ケアをしてもあまり効果は期待できないので注意しなければなりません。
皮脂と汗が自然に混じり合うことによって、皮脂膜という天然の保湿成分が生まれます。皮脂膜は、紫外線など外部の刺激から肌を守る働きや、肌の水分量を保つ働きがあるため、肌の健康を守るためには必要不可欠です。代謝が悪くなる冬は、皮脂を作りにくくしたり、汗が出なくなったりしてしまうので、肌を保護する皮脂膜が形成されにくいという特徴があるため、しっかりと保湿ケアをしなければなりません。特に肌の水分量が著しく低下する洗浄後は、注意して保湿することをお勧めします。
冬場とは一転して、温かくて代謝が良くなる夏場には、過剰に作り出された皮脂を適量になるまで洗い流さなくてはなりません。余分な皮脂を放置していると、そこから肌荒れやクスミになってしまう可能性があります。そして、夏場になによりも注意しなければならないのが洗い方です。汗や汚れを洗い流すのと同時に皮脂まで根こそぎ取ってしまうと、インナードライ肌の原因になってしまいます。
①ターンオーバーと寒さについて
肌には、ターンオーバーという皮膚の入れ替わり周期があります。新しい皮膚は、肌の内部で作られ、古くなった皮膚が外面に押し出されるしくみになっており、古くなり、外に押し出された皮膚は最終的にはアカとなって肌から剥がれてしまいます。
この代謝活動は皮膚を健康に保つためにはとても重要な活動です。健康的なサイクルは、28日間で入れ替わりますが、乾燥肌の場合にはこの期間が遅れて、40日間という長い時間をかけて入れ替わるのです。周期が長くなれば、それだけ古い皮膚は肌に取り残されることになりますので、当然クスミや肌荒れ、ごわつきや化粧乗りの悪さにも関係してきます。
理想的とされている28日というターンオーバーの周期は、様々な原因によって遅れていくことが明らかになっています。加齢により新陳代謝が悪くなってしまうことが、大きな要因の1つです。しかし、若い人にも周期の遅れがやってくる場合もあります。こちらには、ストレスや偏食、睡眠不足や体の冷えなどが原因に挙げられます。特に体の冷えは冬場には必ずやってきますので、注意してケアしていかなければなりません。
②加湿器をつける
加湿器を利用することは肌を乾燥から守ることにつながります。肌に最も良いとされている湿度は、60%から65%とされています。これに対し、冬の外気の湿度は50%から60%の間と言われています。この時点でも肌にとっては良くない湿度ですが、室内で暖房を効かせると、およそ20%にまで下ってしまうため、暖房をつける時には加湿が不可欠です。加湿器を使わなくても、濡れたタオルを室内で干しておくという手軽な方法でも加湿は可能ですので、活用してみましょう。
③保湿ケア方法
正しい保湿ケアをして、基礎化粧品の力を最大限に生かすことも重要です。肌のぬるま湯で洗浄した後には、肌が暖まっており、また汚れも取り除かれた状態のため、化粧水や乳液が浸透しやすいと言われています。また、肌に水分が多く残っているため、保湿効果が高くなります。洗浄後3分を過ぎてしまうと、洗浄前よりも肌が乾燥してしまっている、過乾燥状態に陥ってしまうため、その後に保湿ケアをしたとしても、効果が薄いのです。したがって洗浄の直後というタイミングでケアをするのが最善です。
④ 夏場に気を付けること
夏場に怖いことが、冷房を入れることによる肌の乾燥です。夏場の冷房は、冬に入れる暖房ほど湿度は低下しませんが、それでも健康的な肌を保つためには良くない乾燥した空気を出すため注意しなければなりません。この他にも、夏場には過剰に分泌された皮脂を上手に洗い流さないとインナードライ肌の原因になってしまうため、洗い方に注意が必要です。洗浄時にはぬるま湯を使い、石鹸の泡で撫でるように洗うようにしましょう。
季節によって保湿ケアの仕方を変えていくことが、常に肌に潤いを保つためのコツです。夏場には余分な汚れだけを取る方法を用い、特に乾燥が酷い季節である冬場には、できるだけ最適な湿度が保たれている場所に身を置くこと。これが乾燥肌を予防する方法です。また、現在乾燥肌に悩まされている方は、生活習慣にも目を向けることが重要です。
肌のターンオーバーを促すために、睡眠時間を多く取り、バランスの取れた食事をし、適度な運動をすれば、必ず肌は奇麗になっていきます。現在健康な肌を持っている方は、本当に健康なのかどうかを疑いましょう。本当に健康ならば問題は無いのですが、インナードライ肌の可能性があります。肌の表面はオイリーですが、内部は乾燥しているというケースもあります。原因を知ることは、これからの症状を緩和することや乾燥肌の発症を予防することにもつながります。常に自分の肌に関心を持ち、予防する生活を身に付けられれば、理想の肌を手に入れることは可能です。