お肌のかゆみに悩まされている方は案外多いです。お肌が乾燥してかゆみがひどくなると、勉強や仕事になかなか集中できないし、夜もぐっすり眠れないこともあります。どうしたら、このかゆみから解放されるのでしょうか?
かゆみを引き起こす原因はさまざまです。なぜかゆみが起こるのかをきちんと認識して、きちんと対策を行えば、かゆみは改善されるでしょう。
ここでは、確実にかゆみに対応できる、皮膚科医も推奨する対策方法をご紹介しますね。
知っておきたい、敏感肌とアレルギーのちがい
お肌にかゆみを感じるときにはさまざまなシチュエーションがあります。
・ 今までなんともなかったはずのお肌に突然かゆみや赤みが出てきた
・ 今まで普通に使用してきた化粧品が突然合わなくなった
・ 今使っている化粧品が普通に使える日もあれば、トラブルが起きる日もある
・ 使うと顔にはトラブルが出る化粧品、体に使ってもなんともない
このように感じている方はいませんか?これらの多くに該当する方は、アレルギーではなくて敏感肌である場合が多いのです。たとえアレルギーと思わなかったとしても、その化粧品が自分の肌に合っていないのだと解釈する方は多いでしょう。でも、実はそういう問題ではないケースが多いです。
正しい対処法を選択するために、敏感肌とアレルギーの違いを知っておく必要があります。
■ 敏感肌とは?
皮膚の表面である、神経を持たない細胞の集まりである角質層に正常な厚さがなくなって、角質層より下にある生きた細胞にさまざまな物質や化粧品などが触れやすくなって起きる状態の肌です。それで、むずむずしたりピリっと感じたりするのです。
したがって、化粧品も含む外的な物質が触れても大丈夫な角質層をキープできているかどうか、が敏感肌か否の分かれ道となります。
敏感肌というのはつまり、角質が健康ではない状態にあるお肌のことなのです。
■ アレルギーとは?
アレルギーの場合は、アレルゲンとなるものが体のどの箇所に触れたとしても赤みが出てしまいます。ですので、顔だけにアレルギー反応が出るということは基本的にはありません。
それでも「顔だけに症状が出てしまう」と感じる場合には、顔部分の皮膚の角質層が健康ではない状態であるケースも考えられます。
角質が不健康なことで起きているのか、アレルギーによるものなのかを知るには、顔部分では判断がつくにくいので、体のどこかの皮膚でパッチテストを行ってチェックしましょう。体ではなんともなくて、顔部分にのみかゆみや赤みが出るのであれば、たいていの場合は角質層が不健康な状態である「敏感肌」であると考えればよいでしょう。
体部分の皮膚にかゆみや赤みがある場合はアレルギーであると判断できます。
アレルギーでかゆみや赤みが発生するのは、ある特定の物質に対する免疫力が落ちていることで、皮膚に触れると抗体反応を起こしてかゆみや湿疹などが起きるというメカニズムによるものです。
アレルギーは、「即時型アレルギー」と「遅延型アレルギー」に分類することも可能です。前者は即時に発症し、後者は24時間~48時間以内に発症するものです。
かゆみを改善するために
敏感肌とアレルギーは基本的に異なるものだということがわかりますね。
敏感肌では、生きた細胞を守るために大切な角質層が薄い状態で、水分の保持や汗や皮脂による皮脂膜が形成できていない状態にあります。これを改善して健康なお肌になるためには、角質細胞を取り除くのではなくて角質層の厚みを作り出すことが必要です。
顔以外の丈夫な皮膚が触れても反応してしまうアレルギーの場合は、使用している化粧品などの成分をチェックして、自分がアレルギー反応を起こしている成分が配合されていないものに変更しましょう。
お肌にかゆみ、赤みがあるときには、敏感肌かアレルギーかを見極めるようにしましょう。
入浴方法を見直す
■高温での入浴に注意
体がなんだかかゆい、という方は、一度入浴するときのお湯の温度を見直してみることをお薦めします。体が冷えるからといって、つい高めの温度のお湯で入浴している方は多いのではないでしょうか。でも、気をつけてください。42度以上のお湯は皮膚の保湿成分を溶かしてしまうのです。
すると、お肌が水分を保持する力が低下してお肌の乾燥がすすんでしまいます。体の皮膚がカサカサして粉をふいた状態でかゆい、という人は皮膚の構造がすでに破壊されていると考えても良いでしょう。入浴は40度以下のお湯にしてくださいね。
■ ボディーソープを見直そう
ボディーソープで体を洗っている方は多いでしょう。しかし、ボディーソープは実はお肌の構造まで破壊してしまうこともあります。
ボディーソープの主成分である「合成界面活性剤」は、水と油とを混ぜ合わせるための合成物質です。食器洗い用洗剤にも使われています。油汚れも落とせるのはこの合成界面活性剤のおかげなのです。食器洗剤を素手で使うとやがて手あれを起こしますが、これは合成界面活性剤が原因です。
皮膚のバリア機能は、外部からの異物や化学物質などを内部に侵入させないように、そして体内の水分が蒸発しないように強固に形成されていますが、合成界面活性剤はこれを破壊してしまいます。さらに、お肌の深い部分にまで浸透してしまうため、お肌の構造が破壊されると皮膚の中の水分が蒸発し、皮膚は乾燥します。
合成界面活性剤はいったんお肌につくと取れにくいため洗っても残ってしまうのでお肌の乾燥はいっそう進行してお肌は粉をふいてかゆくなるのです。
体のかゆみが気になる方はボディーソープの使用を中止しましょう。石鹸などの低刺激のものを使ってください。あまりにかゆみや乾燥がひどい場合には何もつけないで様子をみましょう。
■ 体を洗うタオルにも配慮を
体を洗うときにはナイロンのタオルなどは絶対に使わないでください。ゴシゴシと擦ることによってお肌の構造は壊されて乾燥肌になります。これは、たとえ柔らかいタオルであっても同じことです。
石鹸は手のひらであわ立ててやさしく、なでるように洗うようにしましょう。
お肌にかゆみを感じたときには、それが敏感肌によるものかアレルギーによるものかを見極めましょう。また、入浴方法を見直すことで、体のかゆみはかなり改善されるでしょう。入浴後はしっかりと保湿ケアを行ってくださいね。