人気YouTuberを直撃!メイクの達人・佐々木あさひさんに聞く
エンターテインメント性の高いメイク動画をYouTubeで公開し、チャンネルフォロワーは何と31万人。カリスマ的な人気を誇るYouTuber佐々木あさひさんに、今回はお話をうかがいました。メイク術の参考になるだけでなく、見ているだけ楽しくなってしまう動画の秘密を探るべく、等身大の姿に迫ります。
あるときは華やかに、あるときはモードに――。女性の魅力を引き出すツールとして欠かせないメイク。好きな芸能人のメイクをマネしてみたり、雑誌のテクニックを研究してみたり、"メイク道に終わりなし"といっても過言ではないでしょう。そんなメイク研究の手段のひとつとなっているのがYouTubeですが、YouTube上でメイク関連の動画をアップし、絶大な人気を集めている女性を知っていますか?
彼女の名前は佐々木あさひさん。今でこそYouTube内で「メイク」と検索すると膨大な数のメイク動画がヒットしますが、佐々木さんが動画をアップし始めたころは、YouTubeにおけるメイク動画といえばその多くは海外から発信されたものばかりだったそう。
初めての動画アップから約3年。2014年末の時点で、そのチャンネル登録数は31万以上とカリスマ的な人気を誇る彼女から、参考になるだけでなく、見ているだけ楽しくなってしまう動画の秘密を探るべく、等身大の姿に迫りました!
◆ピンボケ、フレームアウト・・・失敗を重ねて
――YouTubeでメイク動画を公開し始めたきっかけを教えてください。
佐々木あさひさん(以下、佐々木):元々は、好きな人にちゃんと好かれているのか自信がなく、自分に自信をつけるために始めたのがきっかけの1つです。それと、その頃ちょうどポールダンスやクラブでショーガールをやっていて、そのときに参考にしていたのが海外のYouTuberさんのメイク動画だったんですよね。それらを見ているうちに、メイク動画って楽しいなと感じると同時に、日本国内でメイク動画を定期的にアップしている人がいないことにも気が付いたんです。それで、ショーガール時代の衣装や小物を使ってメイク動画をアップしてみようかなと。
――佐々木さんの動画は一言でメイク動画と括るにはもったいないほどエンタメ性が高い作品だと思うのですが、動画編集はもともとお得意だったのですか?
佐々木:いえいえ、まったく! 実は、素人でも動画編集を学びながら稼げるバイトに運良くありついて、バイトしながら身につけていきました。「働きながら何かを学ぶ」というのが、自分が仕事先を選ぶ上で重要と考えていて。とはいえ、動画に合わせる曲探しにはいまだに苦労しています。
――楽しみながら活動されているのがこちらにも伝わってきます。基本的におひとりで撮影や編集までこなされているわけですが、動画編集以外で苦労したことはありますか?
佐々木:たとえば目元を撮るときはアップで、チークを塗るときは引きで、などその都度画角を変えるのが慣れるまでは大変でした。今でこそ習慣化されていますが、初期のころは撮った動画を後でチェックしたらピンボケしていたり、メイクに集中するあまりいつのまにかフレームアウトしていたりと、いろいろ失敗はあります(笑)
◆「キレイ」より「楽しそう」と言われる方が嬉しい
――そういった苦労を重ねながらも3年続けてこられた結果、現在では本当にたくさんの動画がアップされています。もっとも反響のあった動画はどれでしょう?
佐々木:再生数でいうと、スプーンを使ってアイラインを描いたり、スプーンをビューラーにしたりする動画です(2011年公開。現在までに278万回以上再生されている)。実は、その頃ちょうど動画作りに対しジレンマに陥っていたのですが、あるテレビ番組でメイク動画としてのスプーンを紹介しているのを観まして。「スプーンと話しながらメイクする設定だったら面白そうだな」と挑戦した結果、ユニークな動画を作れました。やはり、単純に「キレイ」と褒められるよりも「動画、楽しいね」と言ってもらえる方が嬉しいです。
◆実はぶっつけ本番なんです
――新しいメイクに挑戦する際、何か意識していることはありますか?
佐々木:まずはテーマを決めることです。たとえば"夏の終わり"や"カジュアルホリデー"というように。キャラクターのときには単に似せることだけにとらわれないようにしています。
――毎回、身近なものから非日常なものまであらゆるテーマに挑戦されていますよね。やはり何度かリハーサルとかしながら......?
佐々木:実はぶっつけ本番なんです(笑)。片顔ずつメイクを施していくのですが、その場の気分で仕上げていくので、途中で「アレ、なんか違うな」というときには後日に持ち越すこともあります。
――最近気になるメイクはありますか?
佐々木:最近、ドラマの中で木村佳乃さんが赤いアイシャドーをされていたんですけど、それがとってもきれいで! なかなか勇気がいる色だとは思うんですけど、一気に華やかになるんですよね。プライベートでは最近ADDICTIONの赤紫のアイライナーがお気に入りです。
――これはいちファンとして聞いてみたかった質問なのですが......無人島にメイク道具をひとつ持っていけるとしたら何を持っていきますか?
佐々木:(少し考えて)口紅です。私、唇の色があまりよくなくて、何もつけていないと「体調悪いの?」って言われるほどで。口紅があるだけで血色もよく見えるし、なにより気分が上がるので外せません。
◆メイクから女性特有の病気まで、今後の活動は
――昨年はファンイベントを開催されたとのことですが、今後どのように活動の幅を広げていきたいですか?
佐々木:ファンイベントでファンの方と会う機会があり、生の声をたくさん聞くことができ非常に勉強になりました。これからファンイベントはより増やしていきたいなと思います。あと、できるなら女性特有の病気に関する悩みを共有できる場を作りたいなと。なかなか周りに相談できない若い女の子とか多いと思うので。
ご自身の性格を「気になったことはとことん調べる性質」と分析する佐々木さん。エンターテイメント性の高いメイク動画で一躍人気YouTuberとなった彼女ですが、それ以外の分野での活躍を目にする日もそう遠くないかも。今後に注目したいYouTuberのひとりです。
(取材・文/井上こん、撮影/寺島由里佳、編集協力/プレスラボ)