体臭においては、ニオイ物質から区別すると、脂質系、タンパク質系、糖(炭水化物)系の 3種類あります。汗臭さを強めたような脂質系の体臭は、ストレスが最も大きな原因となります。タンパク質系の体臭は「腸肝循環」が関与しているケースが多くみられます。
いつもと違う体臭のニオイは体が悲鳴を上げているサイン
肝臓や腸、肝機能の不調が体臭の悪化の原因に・・
「腸肝循環」とは、腸と肝臓との間で行われているニオイ物質などそれぞれの物質の循環システムのことを指します。ふつう正常な肝臓は、小腸に送られた栄養素を吸収すると合わせて、ニオイ物質を分別して排泄します。しかしながら、肝臓の働きが低下するとこの分別機能が悪化して、ニオイ物質はそのまま血の巡りに乗って体内を巡ります。
これが肺に送られれば、呼気にニオイが混ぜられて口臭が発生し、皮膚表面に送られれば、汗とともに排泄されて体臭となります。つまり、ニオイ物質を含んだ「クサい血液」が、体臭がもたらされるのです。腸機能の低下によって消化不良が起こり、飲食物が腸内で異常発酵してニオイ物質を発生させます。
体臭を大きく3つに分けた種類別のニオイ
汗くさいニオイ・・・イソ吉草酸などの低級脂肪酸やアルデヒド類 (エクリン汗腺)
ワキガ臭・・・3メチル2ヘキセノイン酸などの脂肪酸 (アポクリン汗腺)
加齢臭・・・ノネナールなどの脂肪酸 (皮脂腺)
フェロモン臭・・・アンドロステロールなどの揮発性ステロイド (皮膚,アポクリン汗腺)
甘ったるいニオイ・・・アセトン(ケトン体) (糖尿病の口臭,汗,尿)
し尿臭・・・アンモニア (尿,便,汗)
腐った卵臭・・・硫化水素などの揮発性硫化物 (口臭,便)
腐ったタマネギ臭・・・メチルメルカプタンなどの揮発性硫化物 (口臭,便)
腐った魚臭・・・アミン類、インドール、スカトールなど (口臭,便)
刺激臭・・・アセトアルデヒド(アルコール代謝物) (口臭,尿)
アンモニア臭・・・酢酸、プロピオン酸、酪酸、乳酸などの有機酸が血中に増加すると、汗腺でアンモニアが生成される
体臭から臭う変なニオイ‐詳しく知りたい体臭の種類
これは病気?知っておきたい体臭の違いと病気の関係
上の表にも簡単に紹介させてもらったように「体臭」と言葉では一言で言えても、その体臭のニオイについては何種類も種類があります。ここではその体臭のにおいの違いと、それぞれの独特なニオイにおいての説明をさせてもらおうと思います。
生臭い体臭・魚のような体臭のニオイ
体臭が生臭いにおいがするという人がいます。まるで魚のようなニオイがして、この症状は「魚臭症」とも言われ、別名・トリメチルアミン尿症といいます。このような体臭が体から臭う場合は、肺や大腸、肝機能が正常に機能せず、その機能が低下してしまっている可能性があります。
このニオイが発生する主な原因は、肺や大腸などに通っているリンパ管に食べたものが消化しきらず詰まってしまっている場合によくみられます。通常、食事などで口にした食べ物は胃を通り胃腸を通って、必要のない物質や悪性物質は便や尿になって排泄されるのですが大腸などの機能が低下してしまっていると、この外に出されるはずだった悪性物質や消化されなかったものが腸の中にとどまりそこから悪臭が発生してしまいます。
さらに、体の中に滞ってしまっている悪性物質は体の中の血液の流れに乗って汗になって排出されます。このように体臭から生臭いにおいがしてしまうのです。腸の中で食べ物が停滞していることで便秘に陥ってしまい、血のめぐりによって肺にまで到達してしまうと魚臭い生臭い口臭までもたらしてしまいます。
このような魚臭い体臭を消すためには、トリメチルアミンという物質を発生させないようにすることが最善策だといえます。この、トリメチルアミン。聞いたことがないという人がほとんどだと思うのですが、魚臭症を改善させるためには知っておきたいことです。魚臭症は、食生活を改めることで改善していくことが可能です。
例を挙げると、イカやタコ、またカニなどの甲殻類・卵や豆など・ブロッコリー、カリフラワー。これらの食材には、トリメチルアミンが数多く含まれています。ですので、これらの食材を食べないように心がけるように意識しましょう。そして、もし、自分の体臭から魚のような生臭いニオイがすると感じた場合は、大腸や肺などに何か支障をきたしているケースもあるので病気かもしれないという知識を知っておきましょう。
甘ったるい体臭・甘酸っぱい体臭のニオイ
体臭から甘いにおい、甘酸っぱいにおいがするのならば要注意!糖尿病にかかっている可能性があります。本来、糖の高い食材や食べ物を口にすると、体の中でブドウ糖に分解されます。しかし、糖尿病にかかっていると、血液の中に流れるブドウ糖がうまく吸収されないようになってしまい、体の中は大騒ぎ。
糖を欲する体が、糖を吸収できないことによって今度は脂肪を燃焼させそこから栄養を体に取り込もうという働きをし始めます。この働きによって体臭から甘いにおいが発されるようになるのです。また、過度のダイエットをしている人からもこのような甘酸っぱいニオイが体からすることが多くあります。
ダイエットをする人は、糖を抜く食事を心がけようとします。すると、糖が与えられない体は脂肪を栄養にしようと勝手に体がその働きを行います。こちらも糖尿病と同じ働きといえるのです。しかし、ブドウ糖が減少してしまっている体は、上手にこの脂肪までも吸収できず次に「ケトン体」に変化してしまいます。
このケトン体こそが甘くて酸っぱいようなニオイを引き起こしている1番の原因といえます。過度なダイエットを継続させてしまうことでこのケトン体は大幅に増加してしまいます。また、汗や尿などにも変化して排出されてしまうので周りにもこの臭いは気付かれやすいのです。最近になって、糖質ダイエットといった糖を徹底的に抜いたダイエットをする人を数多く増えていますが何事もやりすぎはNG。
体のことを1番に考え、このような甘酸っぱいにおいが体からするのであれば過度のダイエットに覚えがある人は控えるように心がけ、糖尿病の疑いが感じられる人は早めに病院へ行くようにしてください。