便秘のときはおなかがふくれてしまい、太ったような印象を持たれがちです。これは女性の方にとってはあまり好ましくないことですが、それ以外にも太る原因があります。まずは太る原因となるポイントをしっかり抑えて改善方法を理解していきたいと思います。

便秘が太る原因になるポイント

便秘が太る原因となりえるのは、いくつかのポイントがあります。まず考えられるのは、運動不足が関連しているのではないかということです。便秘になるとおなかが圧迫された感じになり、運動をしたくなくなったり、下剤を使うことで安静にすることを余儀なくされたり、運動不足になりがちです。

また、便秘を発生しているときはそもそも体の代謝がベストではない状況になりますので、それらに起因した原因があると考えられます。特に腸の善玉菌の不足や、胃腸の動きが鈍っていることなどが原因とされる場合もあります。これらの状態では、代謝自身も低下するため、運動不足に加えて、太りやすくなる要素が含まれていると考えられます。

これらを踏まえ便秘状態が体にどのような影響を与えるのでしょうか。

便秘状態が招く体への影響

さきほども説明した通り、便秘が間接的に影響し、代謝が低下するなどの影響が出ている場合があることはわかりましたが、便秘が続くことで心身にさまざまな影響を及ぼすおそれもあります。

まず、便秘の多くは腸内細菌のバランスが崩れていることに起因しています。その状態を続けると、便秘だけでなく、体内の栄養素を循環させる機能も低下することもあります。結果として、代謝が低下し、老廃物や脂肪が溜まってしまう体になるおそれもあります。これは太る原因の一つとして関係がある事項です。代謝が低下している状態では、血液もサラサラではなく、ドロドロになっていますので、さまざまな身体の不調につながる可能性があります。

他にも腸内細菌の活動が十分でない場合、ニキビや吹き出物、肌荒れなど、肌の不調が起こりやすい状況になりがちです。正常に動作していない大腸から有害な毒素が血液中にそのまま流れ込み、皮膚へ浸透してしまうことで肌荒れが起こりやすくなるといわれています。

加えて、うつ病にかかってしまう場合もあります。セトロニンやドーパミンは幸福感を生みだす要素で、これがうつ病の予防にはとても大切ですが、腸内細菌が弱っている状態だと、悪玉菌が優勢になり、これらの合成を阻害します。その結果として体調が不安定になる、疲れやすいなどの悪影響があります。

このように便秘という病気はその病気の影響だけではなく、さまざまな疾患へ派生してしまう可能性もあるため、十分な注意が必要です。

便秘だけが太る原因ではない

そもそも便秘だけで太るということはあるでしょうか。ここまで説明してきた通り、便秘になった後に太る要素はたくさんあります。たとえば、代謝が低下するなどについては直接的な影響もありそうですが、その状況の原因はたいてい自分自身のそれまでの生活習慣が問題だったと考える方が自然です。

特に、悪玉菌を増やしてしまうような、摂取カロリーの高い食事、不安定な生活は生活習慣の問題ですが、それらを生み出した原因として、便秘前から偏食であったり、摂取カロリーが高いなどがあげられます。よって、たいていの場合、便秘起因で太る要素よりも、そこまでの生活習慣が影響しているということが重要なポイントです。

ムリな便秘解消は危険

便秘で太るということは間接的な原因はあるにせよ、直接的に関係する要素は少ないことを説明してきました。ただ、便秘を解消すれば太る要素も幾分か改善される場合があることも事実です。ただ、便秘の解消法は注意して選ぶ必要があります。たとえば、ダイエットと同様に食事制限をすることによって、おなかに溜まる便を減らしたいと考える方もいらっしゃるかと思いますが、その場合は、食物繊維や水分の摂取が不足することになり、腸の機能もさらに低下してしまう悪循環が生じてしまいます。

また、結果として硬くなった便を一気に排泄することで肛門付近に傷ができてしまい、別の疾患を誘発してしまう場合もあります。また、下剤を使用することで一時的に便秘は解消しますが、体への大きな負担もあります。特に便秘によって腸が大きく膨らんだ状態から一度にすべての便を放出すると、腸が伸びきったままの状態をキープしてしまうため、糞便(ふんべん)性イレウスという症状を引き起こしてしまう場合もあります。

このようにダイエットと同じように便秘を一度に解消するために、ムリな対応をするのは非常に危険です。もし悩んだ場合はきちんとドクターに相談をすることを心がけてください。

便秘の原因となる要素を改善していく

便秘はしっかりと自分の体を強化することで解消する方法が一番望ましいと考えられます。まずは生活習慣と食生活の改善によって、便秘になりづらい体を作りましょう。

まず食事の改善としては、食物繊維の積極的な摂取が重要です。食物繊維が便の通りをよくしますので、便秘自体に直接的な効果があります。また、腸の働きを強化することも大切です。ヨーグルトなどの乳製品を食事に積極的に取り入れて、腸の中の善玉菌を増やしましょう。その結果として、便が硬くなりすぎず適切な量で排泄される手助けをしてくれます。水分の摂取もとても重要です。水分が不足すると便の形成が遅くなりますので、いつもよりも少し多めの水分摂取を日々心がけてください。

加えて生活習慣の改善にも取り組んでください。たとえば、毎日の規則正しい生活の一例として、正しい排便の習慣づけがあります。そのために、できるだけ朝食をとるようにしてください。朝食を口にすることで、胃に食物が入り、朝から胃がきちんと働き始めます。その結果として、腸も動き出し、便を作る体全体の動きがサポートされます。

これらの食生活や生活習慣の改善は、ひいてはダイエットにもつながります。規則正しく、栄養バランスのとれた食事を続け、運動もここに加えれば、理想の体型を維持できるでしょう。生活習慣の改善は細かな気配りも必要になってきます。自己流で行うのではなく、ぜひ積極的にドクターに相談するなどして、専門家の意見を踏まえて自分に合った方法を見つけるようにしてください。