「部分やせ」を大検証
部分的にやせることはできない。しかし、部分的にシェイプアップして引き締めることは可能。適正体重であるにもかかわらず、「ウエストをもっと細くしたい」とか「お尻のお肉を何とかしたい」など、ある一カ所だけやせたいという「部分やせ願望」を持つ女性が大変多くみられます。しかし、結論からすると、都合よくやせたい部分だけの脂肪を減らすことは不可能であると考えられます。
部分やせのために、サランラップを巻いたり、塩をすり込むといった方法をとっている人がいるようですが、確かに一時的には細くなったような気がします。しかし、実際にはその部分の水分が抜けてむくみがとれただけであって、脂肪がとけてなくなったわけではないのです。 ここまで言うと「じゃあ、どんなに努力しても、部分的に細くすることは不可能なのね・・・。」とあきらめる人もいるでしょうが、必ずしもそうとは言えません。努力すれば、その分はちゃんと報われます。すなわち「部分的にやせる(脂肪分解)」ことはできなくても、その部分の筋肉を鍛えることで「部分的に引き締める=細くする」ことはできるのです。よく混同されがちですが「やせる」と「引き締まる」ことは同じではありません。やせるというのは脂肪が減って体重が減ることを言います。
●脂肪分解するのに効果的な運動とは?
やはり、ついてしまった脂肪を分解するには、運動することが不可欠であると言えます。
とは言え、部分的に脂肪を分解することはできないので、全身運動(有酸素運動)によって、体にたまった余分な脂肪を消費しながら、特に気になる部分の筋肉を鍛え、自分の理想とするプロポーションに近づけるよう努力することが、健康的で現実的な方法ではないかと思われます。
<ダイエットに有効な3種類の運動>
有酸素運動
体に蓄積した体脂肪を燃焼し、基礎体力を作るのに効果的。
例)ウォーキング、ジョギング、水泳など
脂肪は運動を開始して15分後くらいから燃焼し始めるので、20分~30分の継続した
運動がより効果的(脂肪は弱い運動を長時間続けるほど消費される割合が増加する)。
普段の生活においても、キビキビ歩けば立派な有酸素運動になります。
(ダラダラ歩きでは脂肪は燃焼されません)
筋力トレーニング
筋肉を鍛えて増やすなどシェイプアップに効果的。
例)腹筋運動など
筋肉がつくと体を動かすことが苦にならず、基礎代謝量も上がり、やせ易い体になる。
筋肉をつけたい部分に意識を集中しながら行うことがポイント。
ストレッチング
筋肉や関節の柔軟性を高め、ケガを予防したり筋肉の疲労を取り除くのに効果的。
例)運動前の準備体操、運動後の整理体操など
効果的なストレッチングのポイントは、
①反動をつけずに、徐々に体を伸ばすこと。
②痛みのでないところまでゆっくりとリラックスして行うこと。
③息は止めずに吐きながらすること。
④1回のポーズは15~30秒、 です。<運動の頻度>
運動は、できれば毎日した方が良いに越したことはありません。しかし、現実的には忙しくて毎日は無理だという人がほとんどでしょう。しかし、運動の効果を持続させるためには、せめて1週間のうち3回は運動する時間を確保するよう努力してみて下さい。
また、運動を継続させる上で重要なことは、しっかりと休養をとることです。真面目な人ほど、例え体調が悪くても、雨が降っても雪が降っても「運動しなければ・・・!」と頑張ってしまいがちですが、疲労がたまって体を壊すようでは意味がありません。何事もやりすぎはよくありません。運動と休養のバランスに心がけましょう。
<運動を長続きさせるコツ>
それは、ズバリ運動を生活の中に取り入れることです。「運動するぞ~!」と構えるとかえって時間の都合をつけるのが難しくなって、途中で面倒くさくなってしまいがちです。そこで、通勤や通学、買い物などはできるだけ歩き、車やエレベーターを使わないようにする。また、テレビのCM中は腹筋をするなどしてみてはいかがでしょうか?
毎日の生活に必要な1つ1つの動作を意識して行うことで、生活習慣の改善にもつながるのではないかと思います。
●気になる部分別シェイプアップのポイント
★ウエスト・お腹<ここを鍛える!>
腹直筋
<運動例>
・仰向けに寝て、膝を90度に曲げ、両膝を少し開く。
自分のおへそをのぞき込むように上体を起こす。→腹直筋上部に効果的
・いすに浅く腰かけて、上体を固定する。
両膝を曲げて、できるだけ胸(上体)に近づける。→腹直筋下部に効果的
・足を肩幅くらいに広げて立ち、後ろを振り返るようにウエストを左右にひねる。
・うつぶせの状態から、両手をついて上体を起こす。
手の位置はそのままで、自分のお尻を見るように体を横にひねる。★おしり(ヒップアップ)<ここを鍛える!>
大殿筋、ハムストリングス(ふとももの裏側)
<運動例>
・仰向けに寝て、膝を60度に曲げ、両膝を少し開く。
腕は床に伸ばしたまま、お尻を上げ下げする。→足の裏が床から離れないように
・うつぶせに寝て、手を顔の前で重ねる。
膝を曲げないように足を伸ばしたまま、左右の足を交互に上げる。★胸(バストアップ)・二の腕<ここを鍛える!>
大胸筋、上腕三頭筋(上腕の外側)
<運動例>
・両腕を肩幅より広めに開き、両手・両膝を床につける。足先は床につけない。
その状態のまま腕立て伏せ。→目線は1m位先を見る感じ
・両手を拳に握り、肘を90度に折り、肩の高さでかまえる。→力こぶを作る要領
肘の位置を水平に保ったまま、顔の前で肘と肘をつける動作を繰り返す。★レッグライン・下半身全体<ここを鍛える!>
大腿四頭筋(ふとももの前面)、下腿三頭筋(ふくらはぎ~足首)、大殿筋
<運動例>
・まっすぐに立った状態から、片足を一歩前に踏み出す。
両膝の角度が90度になるまで腰を落とす。これを左右交互に繰り返す。
・両手を頭の後ろに組み、両足を肩幅より広めに開いて立つ。
かかとを床につけたままで、膝を曲げたり伸ばしたりする。
<アドバイス>
それぞれの運動量(回数)の目安は、10~20回を1セットとして、1日に2~3セットを目標に。
最初から無理をせずに、徐々に増やしていきましょう。