顔だけではなく背中や胸、肩や腕などにもできるニキビにお悩みの方はいらっしゃいますか?
特に汗を多くかく夏は炎症性が低い赤いプツプツのニキビができることもあると思います。夏の時期は肌の露出が増えるため、痛みのない小さなニキビできるだけで気分はブルーになりますよね。
でも、それはニキビではなく毛包炎かもしれませんよ!
毛包炎ができる原因は、誰の肌にも存在する常在菌である「マラセチア菌」というカビだとされています。
見た目はニキビに似ていますが、普段のニキビケアでニキビがなかなか治らない場合や変化が見られない場合は毛包炎を疑いましょう。
今回は自然治癒の可能性が低いといわれている毛包炎の原因や正しいケアの仕方を中心に詳しく解説させていただきたいと思いますので参考にしてください。
目次
1.ニキビにそっくり!毛包炎って知ってる?
背中や胸、肩などの治らないニキビに悩んでいませんか?ニキビだと思っていたそのブツブツ、もしかしたら毛包炎かもしれませんよ!ここでは、ニキビにそっくりな毛包炎について詳しくご説明します。
1-1.実はカビが原因!?毛包炎ってなに?
毛包炎は毛嚢炎とも呼ばれており、細菌感染症の一種です。その毛包炎の中でも、特にマラセチア菌という真菌(カビの一種)が原因となって引き起こされる「マラセチア毛包炎」は、ニキビと間違えやすい毛包炎の一つ。皮脂が毛穴に詰まり、そこに菌が増殖することで発症するという点も、アクネ菌が原因となるニキビと同じです。
できる場所としては、背中や胸、肩、腕など。性別や年齢に関わらずでき、自然治癒する確率が低いという特徴があります。体ニキビがいつまでも治らない時、マラセチア毛包炎を疑った方がいいかもしれません。
1-2.どうしてマラセチア毛包炎ができるの?
マラセチア毛包炎が発症する原因は大きく分けて二つ。
- マラセチア菌が毛穴の中で増殖しすぎて、免疫反応が起こる
- マラセチア菌が皮脂を分解してできた代謝物が炎症を引き起こす
まず一つ目の「マラセチア菌に対して免疫反応が起こる」というもの。マラセチア菌は数多くの種類がある菌の総称で、普段は肌に常在しており、免疫反応が起こることはありません。
しかし、マラセチア菌の中でも「マラセチア・グロボーサ」、「マラセチア・シンポディアリス」、「マラセチア・ダーマティス」、「マラセチア・ファーファー」、「マラセチア・レストリクタ」といった5種類の菌が炎症の原因になります。特にマラセチア・ファーファーは免疫反応を起こしやすく、毛穴に侵入してすぐ炎症を起こしてしまうほど。ごく一部の菌が悪さをしているというわけですね。
二つ目は「マラセチア菌が皮脂を分解してできた代謝物が炎症を起こす」というもの。この代謝物は遊離脂肪酸と呼ばれていて、肌に刺激を与えます。その結果、炎症を引き起こしたり、肌のターンオーバーを乱れさせてニキビができやすくなってしまいます。
■毛包炎の原因菌!マラセチア菌ってどんな菌?
マラセチア菌は真菌であり、カビの一種なので”肌カビ”とも呼ばれることもあります。毛包炎の原因菌だからといって悪い菌とは言い切れず、アクネ菌と同じく皮膚の常在菌であり、普段は肌を守るはたらきがあるんです。さらに、アクネ菌と同じく皮脂や空気の触れない場所を好むという性質があり、毛穴で増殖するという点も似ていますね。
アクネ菌と非常によく似た性質を持つマラセチア菌ですが、対策方法が全く異なり、ニキビ対策用のスキンケアは全く効果がありません。マラセチア毛包炎を治療するには、マラセチア菌を抗菌・殺菌するための薬が必要となります。
1-3.一目でわかる!ニキビと毛包炎の違いまとめ
| マラセチア毛包炎 | ニキビ | |
| 原因菌 | マラセチア菌 | アクネ菌 |
| 見た目 | 小さめで均一、赤くて光沢のあるブツブツができる 膿が溜まると黄ニキビに似ている | 段階により違う 白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビ、紫ニキビと悪化していく |
| その他症状 | 痛みは無く、痒みがあっても軽度 | 段階によって違う 炎症すると熱をもったり痛みがある |
| できる場所 | 背中・胸・肩・二の腕などの体 | 顔や首、時には体にも |
| できやすい時期 | 湿度が高い梅雨や、汗をかきやすい夏 | 一年中 |
症状や原因菌が増える原因がよく似ているマラセチア毛包炎とニキビ。大きな違いとしては、ニキビは顔にできやすく、症状や原因がさまざまで時期に関わらず発症する。マラセチア毛包炎は背中や胸などの体にできやすく、梅雨や夏場に発症しやすいという点です。
■画像でチェック!ニキビとマラセチア毛包炎を見分けるポイント
出典 |ニキビによく似たマラセチア毛包炎|美容皮膚科医のブログ
一見ニキビとよく似ているので、判別しにくいマラセチア毛包炎。それでは、どの部分で見分ければ良いのでしょうか?上の画像は、マラセチア毛包炎の症例写真です。見た目としては、以下のような特徴が見分けるためのポイントとなっています。
数mmと小さくて均一
光沢があって滑らかなドーム状
体の広い範囲にできる
膿んでいる場合もあるが、芯がない
平たく固いので押しつぶしにくく、押し出しても中身が出ない
このようなポイントを踏まえてニキビとマラセチア毛包炎を見比べてみると、案外違いがあることが分かります。とはいえ、素人目ではなく皮膚科で診断してもらうことが最も確実。治療も病院から処方される薬が必要不可欠なので、ニキビにしてはあまりにも治りが遅いと感じたら、早めに病院へ行くようにしましょう。
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