プリムリンです

ワキガ女子となり、早◎年が経ちました。
私も生まれていきなりワキガだとわかったわけではありません。

10歳の頃、ワキガが発症。

10歳の頃ですからね。他人の臭いはおろか、自分の匂いすら気にする年齢ではありませんよね。だから、自分で気づいたのではなく、気づかされました。

両親から言われたのならともかく…同じクラスの男子からでした。

休み時間、席を外して、また教室に戻ろうとした時のこと。

「プリムリンの席に座ったら菌が伝染るぞお~!」

「はい、プリムリン菌あ~げる」

私の防災ずきんを触ってから、その手を他のクラスメイトにこすりつける。鬼ごっこにしては悪質すぎます。臭いとか、汚いなんて言葉を言われたことのない私はびっくり仰天。いつも仲良く話している男子たちが、私のいない間に病原菌扱いしている…。
怒りよりも驚きの方が強かったです。

私の方を見た彼らはすぐに駆けずり回るのをやめておとなしくなりました。
彼らに「なんでそんなことをするの?」と注意する勇気すらありませんでした。臭いという事実を突きつけられたくなかったのでしょう。何事も起こってほしくないと思っていました。

席について周りを見ると女子まで私を見て嗤っている…。

急に気分が悪くなって、給食の時間が来たけど喉を通りませんでした。

数日後、私の親友であるY子ちゃんに「この前の休み時間、男子が私の机で何かしていなかった?」と聞いたら、ありのままを教えてくれました。

「『プリムリンちゃんのことが臭い』って言ってた。気にしないでいいよ」

臭いという言葉に衝撃を受けました。
自分が臭い。毎日お風呂にも入って、髪の毛もきちんとシャンプー・リンスしているのに。

数日間も男子やちょっと仲のよい女子の視線が気になりました。休み時間中席を外したら、また私の防災ずきんを触ったり、陰口を叩かれたりしそうなので、怖くてトイレ以外は席を立てませんでした。


両親に相談
学校で「臭い」と言われたことを母親に話しました。
母親が教えてくれたのは、父親がワキガ持ちだから、それが遺伝してしまったのではないかとのことでした。言葉を選びながら、我が娘を傷つけまいとワキガについて話してくれました。

思春期が近づいてくると女性の身体は変化します。生理や男子に対する気持ちも変わりますし、ワキガなどの体臭がきつくなります。

臭いのケアは市販のデオドラントを塗ってごまかすことができ、母親に嗅いでもらって臭っていないか確認してもらいました。

それと同時に、父親の臭いが大嫌いになってしまいました。今でこそ父親との関係は良好ですが、当時は父親に恨み節をぶつけたことは一度や二度ではありません。

よりによって父親と同じ臭いだなんて…死にたい…。


小学生の頃はデオドラントがしっかり効いて問題なくなりました。
中学1年生の頃も問題なく、臭いを抑えこむことはできました。

中学2年になってからは自分の体にも大きな変化が出てきて、胸が大きくなり、アンダーヘアやワキ毛も少しずつ生えてきたり。同時に臭いも段々きつくなってきてしまいました。

中学時代、卓球部に属していました。
練習前後にもデオドラントをつけていたので、バレることはありませんでした。バレたのは中2の頃、部活の合宿の時です。

デオドラントはつけていましたが、4泊5日合宿では洗濯物をマネージャーが洗ってくれます。その時、臭いユニフォームがあったとマネージャーが漏らしたらしく、どうやらプリムリンの物だということをこっそり誰かに言ったんですね。1人に内緒話で言ったとしても、所詮は中学生、すぐに噂になります。合宿中で他に娯楽のない中、絶好のゴシップネタですよね。

合宿中に嫌な思いをしたことはありませんが、噂は広がり、私がワキガだということが男子にもバレました。
心ない一言を言われたこともあります。好きな男子がいましたが、当然思いを告げずに黙っていました。しかし、ワキガであることが広まり始めたために、告白する気なんてなくなってしまいました。

『35歳の高校生』ではありませんが最近言われる学級内カーストに当てはめると、私は上の方に属している方だったと思います。でも、自分の身体の問題を1人意識していたので、誰かをいじめたり、からかったりすることはありませんでした。性格は明るい方でしたので、クラスの誰とでもよく話すほうでしたね。

こういうことって、上の人間に弱みが出来ると周囲はより興味を抱きます。自分より劣る人間を見ると、人間の優越感が満たされる…心理があります。

事々に「ワキガのくせに」と、聞こえないような声でつぶやく人も出てきました。

臭いもきつくなってきて、昼休みにウエットティッシュで拭いてまたその上にデオドラントを塗るようにしていました。


高校時代
高校も男女共学校に通いました。
明るい性格だったし、私がワキガであることを吹聴しかねない同じ中学の子がほとんどいない(同じ中学の子でも違うクラスだった)状況だったので、リセットして高校生活を送ることができました。

高校時代は卓球部にも一時期属していましたが、途中で辞めてアルバイトをするようになりました。
アルバイトはスーパーのレジをしていました。正社員の社会人以外にも高校生や大学生もいて、非常に良い刺激になりました。

狭い更衣室に立ち込めるワキガ臭
バイトは楽しかったし、知り合った人たちも親切で良い人達ばかりでした。高校生なので夕方のシフトでしたが、休日は昼から入ることも多く、その時はパートのおばさんたちとかぶるんですね。

更衣室を使っていると、
「最近更衣室臭いのよね」
「誰かワキガ何じゃない?」
「うそお~私達長いことここにいるけど、そんな人いなかったわよねえ~」

もう、その場にいられません。
休日の昼のシフトが怖くなってしまいましたね。臭いを消しきったつもりですが、ユニフォームにどうしてもくっついてしまいます。ユニフォームも毎日洗うわけにも行きません。
ファブリーズのような消臭剤を携帯して服に吹きかけてから、ハンガーにかけていました。


高校時代のアルバイトの話はまだ少し続きますが、こんな私にも彼氏ができました。



スポンサードリンク




ここは記事下のフリースペースです