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えっ、食後すぐの入浴はNG!? お風呂のベストタイミングって?

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食後すぐにお風呂に入ってしまうとよくない、と耳にしたこと、ありませんか?確かに、胃にものが入っている状態のときに、お風呂に入って汗を流すというのは、なんだか違和感があるため「大丈夫かな」と思ってしまいますよね。

一方、食後の入浴には、ちょっとしたメリットもあるといわれています。

そこで本日は、ご飯食べてすぐお風呂に入るのはOKなのか、どのタイミングで入浴することが、身体にとって負担がないのか。食後の入浴のベストタイミングなどをご紹介します。

食後すぐに入浴がNGといわれる理由

まず、食後すぐに入浴することで、NGといわれる理由をみていきましょう。

消化不良を起こす可能性がある

食事をしてお腹が一杯になると、お風呂につかることで血流もよくなり、早く消化してくれそうと思いがちですが、実はこれがNGなのです。

ご飯を食べた後は、消化を行うために胃に大量の血液が必要となります。しかし、お風呂に入ると身体の表面に血液が集まってしまい、胃に必要な血液が送られなくなってしまうのです。すると胃液の分泌が減り、胃腸の運動も滞ってしまうので、結果、消化不良を起こしてしまう恐れがあります。

食後すぐの入浴がいいといわれる理由

しかし、一方で、食後すぐの入浴はメリットもあるといわれています。

腹持ちがよくなる

食後すぐの入浴は、「胃の消化活動を妨げない」という意味では避けるべきです。しかし一方で、胃での消化が遅くなるということは、腹持ちがよくなるということにつながります。
食後すぐとはいわず、ある程度消化が進んだ後、入ることで、腹持ちをよくすることで、追加で何かを食べてしまうのは防止できる可能性があります。

食欲が抑えられる

また、熱い湯につかると、交感神経が刺激されます。これにより、食欲を抑える効果があることも分かっています。

ストレス解消に有効

食後すぐとはいわず、食後ある程度経った後であれば、入浴によるリラックス効果で、夜の眠りにつくときに、寝付きやすくなる安眠効果もあるといわれています。

これは、お風呂につかることで副交感神経が刺激され、「気持ちを落ち着かせる」などの作用があるといわれているβエンドルフィンというホルモンが分泌されるからといわれています。これにより、布団に入った後、その効果を維持したまま眠りに入ることができるのです。

食後の入浴のタイミングのまとめ

これまでみてきた通り、食後の入浴にはさまざまな説があることが分かりました。こうなると、食後すぐにお風呂に入るべきなのか分かりませんよね。

そこで、効果別のベストな食後の入浴タイミングをまとめます。

・消化に重点を置く方は、食後1時間は休憩してから入るようにしましょう。
・腹持ちのよさを狙う方は、まだお腹に食べ物があるタイミングがいいので食後30分くらいが適当です。
・ストレス解消が目的の場合は、食後1時間程度休憩した後に、熱すぎないお湯に入るといいでしょう。

いずれの場合も、食後すぐに入浴するのは避けましょう。また、食後すぐの入浴は、胃腸が弱い場合、胃腸に疾患がある場合、高齢者は身体に負担がかかりやすいので、避けるようにしてください。食後1時間~1時間半程度、十分休んでから入浴するようにしましょう。

食前の入浴はOK?

これまで、食後の入浴についてみてきましたが、食前の入浴はどうなのでしょうか。食前も、食後と基本的には同じで、身体が温まり、血管が拡張することで、全身に血流が流れるようになります。
すると、胃腸への血流が滞り、胃腸の働きが滞ることになります。これにより、食欲は抑えられることが考えられます。もし、どうしても食欲が増して抑えられないといったダイエットのときには、入浴は有効と考えられます。

しかし、注意したいのが、入浴後のことです。入浴後すぐに何かものを食べてしまうと、胃腸の活動が弱まっている状態なので、消化能力が落ちています。よって、入浴後は30分程度休憩した後に、食事をとるようにしましょう。

入浴前・入浴後の飲酒はNG

また、食事といっても、飲酒を伴う場合については注意が必要です。食事と共にお酒を飲む人も多いでしょう。

また、温泉旅行などに出かけると、決まって食事の席にお酒が出てきます。このようなケースではどのように対応するのがいいのでしょうか。入浴とお酒との関係を知っておきましょう。

まず、絶対避けなければならないのが、入浴しながらの飲酒と、飲酒後の入浴です。つまり身体にお酒が入っている状態で入浴することがいけないということです。

お酒を飲むと、血行が良くなり、脈拍数も上がります。ただでさえ心臓に負担がかかっている状態になります。入浴は、先ほどもご紹介した通り、全身の血液循環が良くなります。よって、飲酒と入浴を同時に行うことで、血液循環や心臓にさらに大きな負担がかかります。

飲酒後に入浴し、不整脈を起こしてお風呂で卒倒することもあるといわれています。また、飲酒後にサウナを利用したことで熱中症で亡くなった人もいます。

飲酒後に入浴する理由として多いのが、「汗を出して早くアルコールを体内から出したい」といったものです。しかし、これもとても危険な考えです。

実際、アルコールは汗で水分として出るものはごく少量で、多くは体内で分解されるものです。よって入浴でアルコールを飛ばすといった考え方は大きな間違いです。

よって、飲酒する場合には、必ず入浴を先にしましょう。そして、入浴後30分くらいたって、ほどよく身体が落ち着いてから適量を飲むようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。目的別に、食後の入浴のタイミングを紹介しました。

ポイントになるのは、入浴中は消化活動がお休みモードになることです。これまで、食べてすぐお風呂に入っていた人は、しばらく休んでから入り、消化活動を妨げないようにしましょう。

ちょっとしたことかもしれませんが、毎日の少しの間違った習慣を積み重ねることで、身体の不調につながっている可能性もあります。自分の健康のためにも、ぜひこれらの注意点を意識して、入浴と食事時間を調整して過ごしたいものですね。

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