思春期のダンサーとケガ:研究結果と私たちが学ぶべきこと。

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今日の記事は先日オーストラリアの新聞に載っていた記事を読んで考えたものです。

かなり辛口になってしまいました…

まずは記事を日本語訳してみましょう。

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バレエはフットボールよりもタフだ!

*ここでのフットボールはオーストラリアンルールのフットボールです。

ラグビーみたいなコンタクト競技です。選手は記事の写真みたいにマッチョ、筋肉ムキムキです。

 

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バレエは思春期の子供にとって他のマッチョなスポーツよりも危険だ。

Sports Medicine Australia(スポーツ医学研究所)の研究によると、

若いダンサーは他のスポーツ選手に比べてケガのリスクが高く、75パーセントのチャンスでケガをすると分かった。

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厳しいトレーニングの量と成長期、これらが若いバレエダンサーのひどい、

時にはキャリアを辞めざる得ないケガに繋がる、とMonash大学の研究家Christina Ekegrenは話します。

「過去の研究ではダンス、特にバレエは若い子供たちにとって、身体的に過酷な運動の一つだと分かっています。

殆どのダンサーは1週間に6日のレッスンを行っています。」

 

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という記事。

ここから学べることは何か?というのをダンサー、ダンサーを持つ両親、そしてダンス教師の目線から見ていきましょう。

 

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ダンサーが学ぶべきこと。

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それは、バレエはただの遊びではないということ。

ごめんね、夢を壊すような事を言って。

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このサイトを読んでくださっている子達は、プロを目指している、そしてある程度年齢がいっている、と思っています。

5歳が勝手にインターネットサーチをしないと思っているので。

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バレリーナになりたい!ダンサーになりたい!

というのは素敵な事。

そしてDLSではその為のサポートをたくさんしているつもりです。

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でも、最終的には自分の体、自分の人生。

踊っていく、という事はバレエ団への責任やお客様への責任、そして自分の将来への責任を取るという事。

だから、最小限の体の事は勉強しておきましょう?

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他のスポーツ、例えばボクシングやラグビーと比べてもケガの率が高い、ってわかってるのですから、

体をケアする、そして鍛える事は、プロになるためのお仕事の一つだと思ってください。

 

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ご両親が学べること。

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ケガの率が高いから、といってバレエを断念させてください、と言っている訳ではありません

ケガの率が高いから、といって自転車の練習をさせなかったり、車の免許をとらせないのと同じように。

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だけれど、お教室選び、先生選びは慎重にした方が賢明です。

間違ったテクニックはバレエダンサーになれないだけでなく、生涯抱える痛みになります。

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例えば、幼いうちに履かせるトウシューズは体、特に足に悪い影響を与える、と証明されています。

無理なダイエットを推薦されたり、目先のコンクールだけを気にするようなスタジオならば考え直した方がいいでしょう

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ケガの率が高いのだから、その率を出来る限り少なくするような環境=スタジオ、教師を探してあげるの必要性はお分かりになると思います。

但し、新しいテクニックや、トレーニング法に飛びつく先生たちもご注意ください。

体に興味があるのではなくって、流行に乗っているだけの可能性があります・・・

 

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バレエ教師・アシスタントが学べること。

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ちょっと言い方が厳しくなってしまいますが。

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皆さんが教えている内容が生徒の将来に左右するのです。

身体的なケガはもちろん、精神的なものまで。

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先生の一言で摂食障害に陥る生徒をたくさん見ています。

レッスンのせいで将来続く痛みをもったダンサーをたくさん見ています。

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踊れることがバレエ教師の仕事ではありません。

指導することが教師の仕事です

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つまり、正しく指導「する気がない」のであれば、バレエ教師という仕事を選ぶべきではない、と思ってしまいます。

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交通ルールをまもる「気がない」のならば、警察官になるべきでない。

より効果的な手術の方法を考える「気がない」ひとはお医者さんになるべきでない。

これらと同じようにね。

 

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正しく指導が出来ない、そう思えるだけで大丈夫。

悩みながら、よりよい情報を求めて勉強し続けてくださる姿勢に生徒は言葉にならないものを学ぶでしょう。

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いくら頑張っても100%正しいことは出来ません

私も間違ったことを書いたり、セミナーで教えたりしているかも知れない。

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医学は現在進行形だから、今正しいことが明日正しいかどうか分かりません。

神様でない限り。

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でも自分に出来る範囲で頑張るのは出来る。

自分の生徒にもそうやって踊って欲しいでしょう?

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体が大切ですよ、と言いながら自分では何も行わない、これは最悪です。

知っているのに行動しないから。

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いじめが行われるのをみて、何もしない先生のようなものです。

そんな、大げさな?って思いますか?

将来車椅子になるかもしれない、一生続く摂食障害になるかもしれないのを見てみない振りするのが、「教師」ですか?

 

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子供が少ない時代、経営が大変だ、というのも良くわかります。

ですが、お教室の75%の生徒がケガをする、という環境にいるとしたら?

経済面だけ見れば、もっとお金持ちになれる仕事が他にもあると思います。

 

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特にスタジオに通いながらアシスタントをしている人たち。

子供にとって、アシスタントと先生の違いはありません。

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自分が子供だった時、スタジオのお姉さんたちにあこがれたでしょう?

それと一緒。

たとえ、教え方は大先生のいう事を聞かなければいけないとしても、

ウォームアップやケア、体の使い方など。

お手本になってあげてください。

 

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エラそうな事書いてごめんなさい。

でもケガをしているダンサーを直す身として、そしてバレエ愛好家として。

健康なダンサーは健康なバレエ界を作ってくれると信じています。

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そして、DLSフォロアーの方々はこんなこと、私から言われなくても十二分に承知していると思います。

いつも応援ありがとう!

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もし同意してくださったら是非、シェアしてください

より多くの声で、バレエ界を変えていけたらって思います。

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Happy dancing!

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