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2006/10/4  23:48


chikiさんの『永遠の法』&手相占いルポが面白かった。

chikiさんの手相占いの方々(どうみても統一協会系)との会話にて、「空回りしてしまった人生を修正すべく、一度生まれたての状態になって正しい価値観を身につける必要がある」「ビデオを見させられたあと、偉い人にあわされ・・」「心がきれいになれば、家族関係、人間関係・・と広がって行き」「一緒に勉強していくために12万円が必要らしい」などの情報が得られた(?)という。

こういう系統のセリフ、なんか以前よく聞いた気がするなと思い出した。そうだ、エステサロンだ。
かれこれ10年ほど前、エステサロンがかなり流行っていた時代、私はエステの無料体験コース行きまくり活動をしばらくしていたことがあるのだ。30件は行った気がする(もっとかもしれない)。そして、某Tサロンの支店だけでも7~8件は行ったのだ。(まったく同じダイレクトメールが7~8通ほど、違う支店から届くようになった)支店どうしでは、こういう無料体験しまくりだが、絶対契約しない困った客情報を交換もしてないようで、一度として咎められた事もなかった。

エステサロンで「カウンセリング」という名のもとに行われるセールストークのパターンが、手相占いの人のトークパターンに似てるなあと思ったわけだ。宗教への入会(とお金のふんだくり)を狙う手相系と、エステへの入会&お金のふんだくりを狙うエステサロンと、似てるのも当然か。

通常、無料体験コースに行くと、挨拶などされた後、まずは個室みたいなところに通されて、そのサロンについてのビデオを見させられる。例えば痩身エステの場合、「エステに通って、こんなにやせてきれいになりました」「その結果、彼氏もできて生活が明るくなりました」「好きなものを着られてハッピー」「夫にきれいって言ってもらえました」などなどのメッセージがてんこもりなビデオだ。「(ヘテロセクシャル活動の上で)空回りしている人生を修正すべく、本来あるべき身体になって、、」「身体がきれいになれば、家族関係、人間関係・・と広がって行き」って感じですかね。

その後、痩身の場合は採寸。自分の身体に問題を感じる箇所を聞かれたり、採寸結果によってエステティシャンに指摘されたりする。サロンによっては、自分の寸法がいかに理想からズレているか、グラフ化して説明してくれたりもする。自分の身体がいかに「本来の姿」ではないか、叩き込まれるのだ。
(これがフェイシャルの場合は、自分の肌が「本来の状態」ではないとか、「肌年齢が年寄りすぎ」とかなんとかいうパターンになる。脱毛体験はコワくてやったことないので、わからないが。)

ビデオの後、体験コース。サロンによって、あるいは完全無料か、少額払わされるかによっても様相が違ったりする。「体験」ってことで、足の体験の場合、右足だけしかしないとか、そういう場合もありうる。(体験については、また別のエントリーにでも書くことにしよう。)

さて、体験の後、長い長い「カウンセリング」の始まりである。ここでよく聞いた言葉は、「体質改善」だったな。体質がよくないので、改善して痩せやすい身体にするとか何とか。食事制限の話とか、エステのプログラムをどうやって組めばいいのかとか、長々と説明があり、その後でローンの組み方の説明もある。
「一緒に勉強するためには」ならぬ、「エステティシャンと一緒に頑張って、お客様が理想の体型を得るには」多額のお金が必要なのだ。しかも、セッションごとに買うのではなく、長期にわたるコース買いが必要だとさとされるのだ。

この段階の前、私が学生なのか、OLなのか、主婦なのか、という情報を相手はすでに得ている。体験コースの前や、最中にすでに会話の中で出ている場合もあるし、書類で書かされている場合もある。
当時は、いちおう院生だったので、無料体験荒らし活動初期の頃は正直に「学生」と言ってみていた。そのうち、飽きてきたので、ためしにOLだの、派遣(当時やっていたからウソじゃないわな)だのと言ってみた。すると、売られるコースの内容が違うのだ。OLなど働いている人には、わりと高めのコースを売ろうとし、「学生」といったときには、「では有料モニターになりませんか?」とくる。「有料モニター」というのも実は全然安くもない料金だが、いろいろ条件がついてきて、平日の昼間にサロンに来られるとか、痩せるプロセス写真を撮られて宣伝に使われてもいいとか。モニターになった場合、その後一年間(だったかな?)は、妊娠などで体型が変わることがあってはいけない、といわれたサロンもあった。
あと、「彼氏がいるか」という質問もよくあった。「いない」といえば、「痩せたらステキな彼氏もできますねー」とか言われ、「いる」と言えば、「ブライダルエステ」のセールス対象になるのだ。あと、当時は20代ギリギリの年齢だったので、「30歳になる前にやせましょう!」とかも言われたな。

このカウンセリングの際に、契約なかなかしないでごねていると、「偉い人」、すなわち支店長が登場してきたりという場合もあった。

まあしかし、どんなにエステのお姉さんが強行にセールストークを行ったとしても、当時(今もだが)の私の圧倒的な強みは「金がない」の一言だった。ついでに、お金がないだけでなく、ためねばならない状況(アメリカに復学するときのための資金用)でもあった。金がないから、何を売られても、どんなローンを組まされようとしても、がんとしてはねのけられてしまう。ないものはないのだ。ついでに、当時の私は、けっこう時間もあったりした。金がない&でも時間がある、ってのは、エステの無料体験を体験しまくるには、ベストの状況だ。で、何件も行っているうちに、「カウンセリング」のパターンも読めてくるから、こうなるともうばっちり。絶対ひっかからないよ。あとは、郵便受けに入ってくる、ウザイ大量のダイレクトメールさえ我慢すれば。。
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