コーヒーを習慣的に飲む方は多いですが、「胃腸に悪い」とか「お肌に悪影響を与える」などというイメージがあるのも事実です。果たして、コーヒーは私たちの体にとって良くない飲み物なのでしょうか?
コーヒーは、極端に多い量を飲まなければ、私たちの健康に良い影響を与える飲み物です。お肌にも良い効果をもたらしますが、乾燥肌の方には少し注意が必要になります。
コーヒーに関する研究はアメリカなど世界各国で進んでいます。さまざまな研究の結果明らかになった事実などをご紹介しましょう。
コーヒーの抗酸化作用について
コーヒーはお肌に悪いと言われていた時代もありましたが、最近ではコーヒーが持つ抗酸化作用が広く知られるようになっています。体の酸化とは、つまり老化のことです。体のサビつきを防いだり改善したりするのに、抗酸化作用がある食品やサプリなどを摂取すると良いとされています。
お肌に関しては、シミやシワは酸化による現象になります。つまり酸化を防げばシミやシワなどは改善するのです。
シミ・シワが発生する原因の約8割は紫外線によるものであるとされています。紫外線を浴びたお肌は酸化してメラニンが増加し、やがてシミとなります。また、シワはお肌の弾力が奪われることによって起きます。
酸化を防止するためにまずできることは食品による抗酸化物質の摂取です。コーヒーは、抗酸化効果が高い食品の一つに挙げられます。シミやシワの改善にコーヒーは有効です。
コーヒーの抗酸化物質
抗酸化作用を持つ食品にはいろいろなものがあります。中でも、自分の身を自ら守らなければならないような過酷な自然環境の中で育つ植物ほど高い抗酸化効果を持つとされています。この成分が「ポリフェノール」と呼ばれるものです。
亜熱帯で成長するコーヒーには、たくさんの抗酸化物質が含まれています。
紫外線によるシミは、コーヒーポリフェノールの摂取量が多い人ほど少ないと言われています。1日あたり2杯以上のコーヒーを飲む人にはシミが少ないというある大学の調査結果もあります。
コーヒーポリフェノールの利点について
他のさまざまな食品と比較してみると、コーヒーポリフェノールの長所が明らかになります。
赤ワインはポリフェノールを含んでいることで有名ですが、コーヒーにも赤ワインと同じくらいのポリフェノールが含まれています。アルコールは苦手で飲めない方でも、コーヒーなら安心して飲める人が多いでしょう。
緑茶にも同様にポリフェノールが含まれていますが、コーヒーのそれのほうが、吸収が良いということが調査でわかっています。
コーヒー1杯あたり、カフェインはおよそ90mg含まれています。ポリフェノールはおよそ280mgですので、効率よい摂取が可能です。
コーヒーでアンチエイジング
コーヒーポリフェノールの摂取は、1日あたり約1000mg~1500mgが目安となります。コーヒーではカップ3杯~5杯となりますね。
コーヒーポリフェノールは、一度にたくさんではなく、何回かに分けてこまめに摂取するのが効果的です。摂取後、コーヒーポリフェノールは約2時間で消えてしまうからです。
コーヒーを日常的に飲む方は多いので、自然な形でシミ・シワケアができることになりますね。日本人にとってはコーヒーを飲むのがポリフェノール摂取のベストな方法であると言われています。また、抗酸化物質を含む果物や野菜などはありますが、それらと比較してもコーヒーの抗酸化物質は最も吸収率がよいとされています。
水分摂取の重要性
乾燥肌の方は、スキンケアによる保湿がとても大切です。それと同時に、食品としても水分を摂取する必要があります。乾燥肌の方は、普段の生活で水分を十分に摂取できていないことが多いのです。保湿効果が高い化粧品を使うのであれば、その効果をいっそう高くするという意味でも水分の摂取方法を見直す必要があります。特に春は、夏と違って自分が水分不足であることに気づかない場合が多い季節でもあります。
体内における水分の役割
人間の体を占める水分量は大人で体重の50~60%、赤ちゃんでは70%とされています。体重のおよそ20%の水分を失うと、命の危険にさらされます。栄養成分ではなくても人体の生命活動には必要不可欠なものです。
体内に摂取された酸素や栄養素の運搬、老廃物の排泄などの生命活動を支える代謝が水によって行われています。また、やはり代謝の一環である体内での化学反応の基盤にも、水はなっています。汗をかいて体温を調節するのも水分が行っています。
水分補給で乾燥肌を防止する
水分補給が十分に行われないと体内に新たな水分が入ってこないので古く汚れた水が体の中を巡っていくことになります。すると、血流が悪化して血液がドロドロとなって、リンパ液の流れは滞ります。
こういった状態が続けば肩こりや冷え性、むくみなどを引き起こし、さらには体の表皮の肌細胞にもダメージが及びます。水分不足が結果的に健康的なお肌を損ねてしまうということになるのです。
こうならないように、毛細血管の先端にまで酸素や栄養などが十分に送り届けられるように、新鮮な水を常に補給することがとても大切となります。
コーヒーと乾燥肌の関係
水分は普段から意識的にこまめに補給する必要があります。
水分といってもさまざまなものがあるので、ではコーヒーはどうなのだろうという疑問が湧きますね。
コーヒーは、利尿作用が高く、さらに体を冷やす働きもある飲み物です。体が冷えてしまうと代謝が落ち、結果的にお肌の乾燥を招きます。これはお茶にも同じことが言えます。乾燥肌の方は特に、毎日水分は十分に摂っている、という方でも、その大半がコーヒーやお茶であるという場合は、水の摂取量を増やしたほうが良いでしょう。
乾燥肌の方は、こまめな水分の補給が大事ですがコーヒーの飲みすぎは乾燥肌を招く要因となりうるということがわかりますね。ただ、コーヒー自体は優れた飲み物であり、抗酸化作用に優れ、シミ・シワなどには良い効果が期待できるものです。何事も過剰は禁物ですので飲みすぎには注意ですが、全く飲まないようにするのは難しいかもしれません。自分のお肌の状態と相談しながら、上手にコーヒーを生活に取り入れていけばよいでしょう。