今回は、こちらもSNS広告の代表格であるTwitter広告のご紹介です。
日本では実はFacebookよりもユーザー数を多く持つTwitter。
そのTwitterに出稿できるTwitter広告には、代理店などに運用してもらうパターンと自分で運用するセルフサービス式の2パターンがあります。
この記事では中小企業の方にオススメの、少額から気軽に始められるセルフサービス式のTwitter広告について特徴や出稿方法をご説明します。
Twitter広告とは
Twitter広告は、Twitterのタイムライン上や、Twitterと提携しているアプリやウェブサイト(=オーディエンスプラットフォーム)上に広告を配信するサービスです。
Twitterの日本でのユーザー数は3600万人にもおよび、国内だけで見るとFacebookより多くのユーザー数を抱えたSNS上の広告配信プラットフォームとなっています。
以前は代理店経由かYahoo!プロモーション広告からでしか配信出来ませんでしたが、2015年10月以降、Twitterアカウントを持っていれば誰でも広告配信を実施することが出来るようになりました。
この「セルフサービス式Twitter広告」は、少額から気軽かつ簡単に始めることが出来るので、中小企業のEC担当者の方にはとてもオススメな広告配信サービスです。
ではどのように広告が配信されるのか見てみましょう。
■PC
■スマートフォン
枠で囲ったものが広告として配信されているものです。
ツイートの下側に「プロモーション」と書いてあるツイートがTwitter広告なので見たことがある人も多いのではないでしょうか。
配信出来る広告のタイプは大きく3種類あるので、こちらを1つずつ紹介します。
■プロモアカウント(PC・スマートフォン共に画像右)
企業情報やツイートを拡散させるために、まずは自分達がTwitterアカウントを持っていることを知ってもらう必要がありますよね。
プロモアカウントは自分のアカウントのフォロワーを増やすための施策です。
スマートフォンではタイムライン上に、PCではタイムライン上と右上の枠に「おすすめユーザー」として広告が配信されます。
■プロモツイート(PC・スマートフォン共に画像真ん中)
自社アカウントのフォロワーを含む、指定したユーザーのタイムライン上にツイートを表示させる広告です。
ツイートの拡散や、ウェブサイトへの訪問促進などを目的とした時に有用です。
■プロモトレンド(PC・スマートフォン共に画像左)
トレンドの最上部に表示される広告です。
1日1社限定で、0時~24時までの24時間、常に表示され続けます。
ブランドの認知向上や大規模なプロモーションを実施する時に効果があります。
しかし1日1社限定なので、事前に予約がされていると狙った日に配信することが出来ません。
またこのプロモトレンド広告ですが、現在はTwitter広告出稿代理店に依頼をしないと出せない商品となっていて、価格も数百万円とかなり高額です。
セルフサービス式のTwitter広告では、「プロモアカウント」と「プロモツイート」を実施することが出来ます。
次章で具体的な出稿方法をご説明していきますね。
Twitter広告の出稿方法
事前準備
Twitter広告出稿の前にいくつかやっておいた方が良い、またはやっておかなければいけない準備があるので、そこから見ていきましょう。
■アカウント取得
Twitter広告なのでTwitterのアカウントを取得している必要があります。
すでに持っていれば問題ありません。
アカウントの作成もこちらから簡単に行うことが出来ます。
ただし広告出稿に際しては注意点が3つあります。
1.Twitterがサポートしている国に所在していて、サポートされている言語でツイートをしていること。
2.Twitterプロフィールを完成させて2~3週間経過していること。
3.非公開ツイート設定をしている鍵付きアカウント、削除済みまたは凍結されているアカウントでないこと。
これらがクリアになっていればTwitter広告を出稿することが出来ます。
サポートしている言語や詳細についてはこちらをご確認ください。
■タグの設置
Twitter広告では、専用のタグを設置することで、広告からサイトに遷移したユーザーの行動をトラッキング(コンバージョントラッキング)したり、サイトに訪れたユーザーに対してTwitter広告上でターゲティングしたりすることが出来ます。
Twitter上でもリターゲティングを実施出来るということですね。
ではコンバージョントラッキングから設定していきましょう。
まずは自社のTwitterアカウントの「プロフィールと設定」から「Twitter広告」を選択し、管理画面を開きます。
専用タグはツールタブの「コンバージョン」から作成出来ます。
「新しいコンバージョンイベント」をクリックして下さい。
イベントの名前、コンバージョンの種類を任意で選択して下さい。
「イベントのトラッキングとルール」は、特に指定がなければ初期設定のままで進めて問題ありません。
ここで「カスタムアトリビューション」というのが出てくるのですが、これはTwitter上に広告が表示されてからユーザーが何日以内にコンバージョンしたかを計測できる機能です。
例えばポストエンゲージメント期間を30日にしていた場合、ユーザーAがあなたの配信した広告にエンゲージメント(クリックやリツイートなど)してから、30日以内にコンバージョンしていれば、この広告によるコンバージョンとみなします。
31日後であれば、広告によるコンバージョンではなかったと考えます。
ポストビューの期間も同様で、あなたの配信した広告をユーザーAがエンゲージメントはしていないけど見てはいて、その後、何日以内にコンバージョンしたものを広告による効果であると考えるかを決定します。
どの広告がどれだけコンバージョンに貢献していたかを測定するのに役立ちます。
コンバージョンイベントを保存すると次のページでコードが表示されるので、コピーするかダウンロードして、自社サイトのHTMLソースのタグ内に書きこんでください。
確実にサイト全体のデータを収集できるように、全ページに設置することをおすすめします。
続いてTwitter上でのリターゲティング設定について。
リターゲティング用のタグはコンバージョントラッキングのタグを使うので新たに設置する必要はありません。
ツールタブの「オーディエンスマネージャー」からリターゲティングしたいユーザー群を作成出来ます。
「新しいオーディエンスを作成」→「ウェブサイト訪問者を収集するためのタグを作成します」を選びます。
「次のいずれかの条件を満たすトラフィックを含める」というところで、どのページに来たユーザーをリターゲティング対象として蓄積するか選択します。
設定を保存すれば、広告配信の際にターゲットとして選べるようになります。
タグを入れてからユーザーが蓄積されていくので、設置は早い段階で実施するとよいでしょう。
■カードを作成しておく
Twitter広告のクリエイティブは、通常のツイートを広告として配信できるほか、カードという任意の画像や動画を使ったものもあります。
(左:リードジェネレーションカード、右:イメージアプリカード)
現在作成出来るカードは、見込み顧客獲得に使う「リードジェネレーションカード」、ウェブサイトの遷移を促せる「ウェブサイトカード」、アプリの訴求に使う「ベーシックアプリカード」と「イメージアプリカード」、動画でアプリ訴求が出来る「Video Appカード」の5種類です。
ウェブサイトカードを例に作成してみましょう。
クリエイティブタブの「カード」を選んでください。
ラジオボタンで「ウェブサイト」を選択し、「ウェブサイトカードを作成」をクリックします。
表示したい画像をアップロードし、遷移先のURL、ヘッドラインとカード名を入力し「カードを作成」を押せば、Twitter広告上で作成したカードを使うことが出来ます。
事前にいくつか作っておけば、配信をする際、簡単にクリエイティブを決定することが出来るので便利です。
広告を作成する
では実際に広告を作成していきましょう。
Twitter広告管理画面トップの、「キャンペーンを作成」をクリックすると、広告の目的を選択できるので、任意で選んでください。
ここで選択できる目的と課金形態について簡単に説明します。
ツイートのエンゲージメント
より多くのエンゲージメント(返信、リツイート、いいね、詳細のクリック、リンクのクリック、プロフィールのクリック)を獲得したい時に選びます。
この目的を選んだ場合、課金は配信された文章のみ、または画像つきの広告ツイートにユーザーが初めて行ったエンゲージメントに対してのみ発生します。
Twitter広告ならではの課金形態で、インプレッションに対しては課金しません。
例えば、配信した広告ツイートをユーザーAがリツイートして、それを見たユーザーBもその広告ツイートをリツイートした時に課金対象となるのは、最初にユーザーAが行ったリツイートのみになります。
つまり、拡散すればするほど、エンゲージメントあたりの課金金額が安くなるのです。
またユーザーAが同じ広告に対して、いいねをした場合にも課金対象にはなりません。
動画の再生数
動画を再生してもらいたい時に選びます。
3秒以上の動画再生、またはクリック操作が行われた時に課金されます。
ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン
ユーザーを自社サイトに訪問させる、またはその後の購入や申し込みなどを目的とした時に選びます。
広告が表示されたユーザーの初回リンククリックに対して課金します。
その他のエンゲージメントに対しての料金は発生しません。
アプリのインストール数または起動回数
アプリのインストール、再起動を促したい時に選びます。
アプリインストール画面(App StoreとGoogle Play)への遷移、またはアプリの起動がされた時に課金します。
フォロワー
自分のアカウントのフォロワーを増やしたい時に選びます。
1フォロワー獲得ごとに課金されます。
大体80円~100円くらいが1フォロワーに対して発生する課金金額の平均のようです。
見込み顧客
自社サイトのリードを獲得したい時に選びます。
具体的には獲得したメールアドレス等の連絡先情報に対して課金されます。
ブランド認知度の向上
より多くのユーザーに対して自社のブランドを広めたいときに選びます。
課金はCPMで、その入札額や設定した予算などから多くのユーザーに配信されるように最適化されます。
「1.Twitter広告とは」で紹介した広告のタイプで分けると、「フォロワー」が「プロモアカウント」、それ以外が「プロモツイート」ということになります。
今回はサイト遷移を促す「ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン」で作っていこうと思います。
目的を選択すると、広告キャンペーン作成画面に遷移します。
作成は「①概要」→「②オーディエンス」→「③予算」→「④クリエイティブ」の4段階に分かれていますので順に説明していきます。
① 概要
ここでは、キャンペーン名、配信期間、また目的が「ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン」の時には、Twitterオーディエンスプラットフォームへの配信をするかと、どのコンバージョンイベントを使用するかについて決定します。
配信期間は1分単位で選ぶことが出来ます。
オーディエンスプラットフォームへ配信する場合、自社サイトを表すカテゴリーを選択することで、どういったWebサイトに配信がされるかを絞り込めます。
② オーディエンス
ここではどういったユーザー群をターゲティングして配信をするかを決定していきます。
Twitter広告ならではのターゲティング方法が様々あるので、広告キャンペーン設定の中で個人的には一番楽しいところです。
選べる項目は、地域、性別、言語、端末や携帯会社に加え、下記のようなものがあります。
キーワード
指定したキーワードで検索したユーザー、またはツイートしたユーザーを配信対象とします。
キーワードは部分一致や、完全一致なども選べます。
また指定したキーワードで検索またはツイートしたユーザーの除外設定も可能です。
フォロワー
指定したアカウントのフォロワーとその類似ユーザーを配信対象とします。
興味関心
「マーケティング」や「物理学」、「家電」など、指定したカテゴリーに興味関心があるユーザーを配信対象とします。
テイラードオーディエンス
オーディエンスマネージャーで作成した独自のターゲットユーザーを配信対象、または除外対象とします。
オーディエンスマネージャーでは、先述したタグの設置によるサイト訪問ユーザー群の作成の他、メールアドレスやTwitterのユーザーID、アプリインストールユーザーなど様々な切り口でユーザー群を作成することが出来ます。
テレビターゲティング
指定したテレビ番組やチャンネルに興味を示しているユーザーを配信対象とします。
イベントターゲティング
指定したイベントに興味を示しているユーザーを配信対象とします。
右側のスライダーがおおよそのリーチ出来る人数を表しているので、参考にしながらオーディエンスを作っていってもよいでしょう。
③ 予算
1日の上限予算と予算総額を決定します。
予算総額は配信を開始してからの累計額の上限になります。
今回の目的では、「サイトへの誘導」と購入などの「コンバージョン」のどちらで最適化をかけたいかを選択することができ、入札単価の決定は、「自動入札」、「目標コスト」、「上限入札単価」から選べます。
また配信のペースも「標準」と「集中表示」で決めることが出来るのですが、例えば何かのイベントのタイミングで一気に拡散したいときには集中表示を選ぶとよいでしょう。
④ クリエイティブ
最後にクリエイティブを決定していきましょう。
基本的にはこのプルダウンの「広告用ツイート」、または「オーガニックツイート」を使用します。
「オーガニックツイート」は、既存のツイートをプロモーションします。
「広告用ツイート」は「利用可能なカードを選択」をクリックすれば、先ほど作ったウェブサイトカードを使ってプロモーションが出来ます。
また右側のプレビューを表示に、iOS/AndroidやPC画面、オーディエンスプラットフォームに実際表示された時の広告ツイートを見ることが出来るので、確認しながら調整をしていくとよいでしょう。
広告用ツイートとして保存を押し、最後に、キャンペーン作成画面の右上に常に出ている「開始」ボタンを押せば、広告配信が開始されます。
「保存」を押すと、作成した広告キャンペーンが下書きに保存され、いつでも開始出来る状態にしておけます。
と、ここまで様々な項目を説明しながらだったので、かなり長くなってしまいました。
全然気軽じゃない、と感じる方もいたかもしれませんね。
実施してみると分かりますが、既存のツイートを使い、ターゲティング等もそれほどこだわらなければアカウント開設後、5分くらいで簡単にTwitter広告は配信することが出来ます。
ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
効果測定をする
Twitter広告は、ターゲットや予算等を柔軟に変更できるので、運用型の広告に分類されます。
なので配信しただけではダメで、運用することが非常に重要です。
そのためには結果を分析しなければならないので、配信結果の効果測定方法について簡単に説明します。
■配信レポート
配信レポートは、キャンペーンタブの「目的別レポート」から見ることが出来ます。
「結果」の欄は最初に決めた広告の目的に連動しているので、「ツイートのエンゲージメント」であればエンゲージメント数、「ウェブサイトへの誘導」であれば、サイトへの遷移数が表示されます。
またキャンペーンごとでの詳細な結果や、左側のタブを選択すると、デバイス別、地域別など配信対象を区切っての結果も見ることが出来ます。
このレポート画面に関しては非常に見やすく、直感的に分かるので実際に使ってみるのが一番良いのではないかと思います。
■ツイートのアクティビティ
既存のツイート、または広告で使った全てのツイートの効果をここで見ることが出来ます。
アナリティクスタブの「ツイートアクティビティ」をクリックして下さい。
ツイートのインプレッション数とエンゲージメントの総数、その内訳を見ることが出来るので、広告を使ってどのエンゲージメントが伸びたかなどを分析することが出来ます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
Twitter広告はターゲット選定や課金形態に特徴があるSNS広告です。
また現在起きていることをリアルタイムに反映してユーザーとコミュニケーションをとれるので、上手く使えれば認知度向上やブランド力アップができ、あなたのサイトのファンを増やして売り上げの拡大にもつなげることができますね。
どの広告でも言えることですが、Twitter広告は特に使い方や、他の広告との組み合わせによってあらゆるプロモーションが可能になるのではないでしょうか。