せっかく話に出たので紹介でもしておきます。昔の画像ですが本日という一日の重要さも知っていますがエパメイノンタス・M=函庭第52代目函庭国皇帝陛下です。
まんなかのMはマデリネです。第50代は歴代2人の女性皇帝だったので、祖父(母)の名前をミドルネームにもらうこのおうちの習慣により女性名をもつことになりました。
(過去の人物についてはその人生の概要を説明することになるので非常に長くなりますが、スピーディーに書くのでぺかさんの勉強時間の心配は要りません←そこ)
200年近く昔の人になりますゆえ、まさに中世ヨーロッパな暮らしをしていた…わけでもないのがこのエパメイノンタス。名前がへんてこですがギリシャのほんとにある名前なので許してやってください。
テレスが赤の皇帝なら、この人は青の皇帝。そう並べられるほど魔力が高く、テレスを含めても総合的な戦闘力では歴代皇帝の中で最強とされる男。
その理由の一つが彼が座ってる砲撃型武器「ファロロ」にあります。四種の魔法のうち最高難度の砲撃は砲台を魔法で制御してビームなりを射出する魔法ですが、一つの砲台を使うのでもかなりの魔力の消費が必要なのでそれを複数使うのは至難の業。ステキ魔法使いアリスでも最大4つが限界です。が、こいつはノーマルモードで100は操れるもう馬鹿としか言いようがないやつでした。
ファロロは大きな「マザーバーグ」とマザーから生み出される子供たちで構成されており、小さいサイズの子供は操るのが比較的楽らしい。それらを円形に配置しすべて外側へ向ければ自分の周囲を一掃できるという仕組み。子供は使い捨てなので溜めの必要がなく、ビームなので非常にレンジが長い。そのため砲撃魔法は最強といわれがちだがすべて外側に向けてきれいに配置するのには相当な集中力と精神力が必要だそうな。それをクリアしたのがこの人の「僕が最強だ!」という強い意志でした。
おかげでこいつが一発撃てば東京ドームが楽々吹っ飛ぶくらい強い。無茶苦茶強い。
そんな無茶苦茶な彼ですが、ただ強いだけで終わるわけがない(答:ぺかさんだから)。
彼が最強を自称するようになったのは父が死んでから。エパの父ヘラクレスは、皇帝のくせに魔法がドへたくそで、殺害された戦いを含めて999連敗した記録を持つ男でした。
エパが小さい頃に妻と離別しシングルファザーだったためか、息子には強がって「本当はパパは強いんだぞ」なんて言ってたくせにあっけなく殺されていった父を見てエパさんはひんまがります。←
「お父様が最弱魔王だったなら、僕は最強になってやるです、お父様なんか嫌いです、みんな嫌いです。僕はひとりで強くなってやるです」となり、砲撃使いを志しました。
ちなみに歴代の中で父親を「お父様」と呼んだのはこいつだけ。みんなパパです。けっこうファザコンだったため父が嘘をついていたことはかなりショックだったご様子。
以後執事コンツァーノの言うことも聞かず我儘放題やり放題。プライドを高く持ったせいで怒りやすく、怒らせるとファロロでめためたにされるので使用人たちは手がつけられない始末。
父はグルメだったが彼は正反対でとりあえずおいしければなんでもよし。ただしまずいとキレる。あと嫌いなものが入ってるとキレる。そのたびに食卓を吹っ飛ばす。
外見は函庭家代々のそれだが、他よりちょっと可愛くない顔をしておられる。黒髪も割とコンプレックス。口元にあるほくろもコンプレックス。青年期にはコートの襟と前髪で顔は防御である。
顔面の劣等感とか母親のいない寂しさとかその他寂しさとかが相まってピグマリオンコンプレックスも発症した危ない人。少年時代のある日街で見つけたお人形に一目ぼれし、以後人間よりも人形相手の方がよくしゃべる人になった。「アウリィ(函庭の古いことばで「光」の意)」と名付けたお人形にだけ心を開き愛も感じるように(危ない)。他にも可愛いと思ったお人形は片っ端から集めます。彼女たち自身や服を作る反物を買うために、魔王殺すと意気込んで来た自称勇者たちをぶちのめしてカツアゲし金を搾り取る下劣な魔王もこの人。裁縫スキルは高く、勇者ぶちのめす→朝食→裁縫→昼食→勇者ぶちのめす→裁縫→夕食という日々を送っていたそうな。
また、ろくに他人と話さなかったので、本の知識と父と話していた頃のお子様言葉が混ざりへんな口調になったです。
他人には「貴様うるさいです黙れです」とか。アウリィにはきもちわるいことばをたくさんかけます。「今日もとっても可愛いのです」「大好きなのです」「お着替えさせてあげるです」ですです
やがて隣国の貴族がなにやら言ってきたので特に何も考えずその娘と結婚。なんとなくアウリィに似てたし。しかしあんな彼が人とうまくやっていけるわけがなく、ついでにこの一族にしては珍しくまったく性に関心がなかったのもあり妻とは喧嘩が絶えないのです。コンツァーノが世継ぎ世継ぎと騒ぐので仕方なく子作りはしたものの育児は放置。そんなことよりアウリィたちのお世話するです。なんだかんだで父リスペクトで名付けた息子ヘリクスくんを連れ、とうとう妻は出て行くことに。
そんなこと知らんと相変わらずの生活で最強(ついでに人形嗜好症とも言われていたことを彼は知らない)の称号をほしいままにしていきました。
しかし成長したヘリクスくんは立ち上がります。彼は祖父同様、皇帝家の血を引きながら魔力が弱い子でしたが、剣術を鍛え中心世界のサムライ仕様の片刃剣を携えパパに挑みました。むろん劣勢でまったく勝ち目がなかったにもかかわらずヘリクスくんは一生懸命戦い(裏ではその頃魔界に迷い込んだ変態執事チャールズが糸を引いたらしいが)なんと最強魔王エパメイノンタスに勝ってしまいます。生まれて初めて敗北を経験し、ついでに倒した相手が見捨てた自分の息子だという事実にエパは茫然自失です。無敗伝説を破られ泣いちゃいます。しかしそこはヘリクスくんが大人で、自分が勝ったことは絶対に他言しないから、いつまでもオレのおやじでいてくれよ!と言ってくれました。ヘリクスくん偉すぎる。
結局晩年も息子や妻とは一緒に暮らすことはありませんでしたが、ある時何を思ったか皇帝の位を息子に譲り直後焼身自殺を図りました。最後の最後まで周囲には意味不明でしかなかった人物なのですです。
その後霊としてテレスの先祖55人抜き特訓に参加しましたが、さすが「最強」、テレスになんか負けません。
テレスは全員に、「どうして魔王になれたのか」聞きます。先祖は全員何かを守りたかったからと答えるのですが、彼の場合「僕は自分自身を、自分の『最強』という称号を守るためです」と返答。
人形という鏡の中に自分を見て、自分という存在を確立させたかったエパメイノンタスです。人を愛することはできなかったけれどそのぶん誰よりも自分を愛したわけで。自分大好きな皇帝は他にもたくさんいますがその究極系がエパさんです。ナルシストというわけではなく、醜くさを認め卑屈になって誰も自分を愛さないと思いこみ自分の殻に閉じこもった系自己愛者。その孤高さはまさに魔王。
「僕には誰もいらないのです、お人形さんはみんな僕を見てくれるけど魂なんてないんです、だから僕が僕自身を彼女たちに入れるんです。だからここには僕しかいないのです、ファロロも僕が動かすんです。僕のまわりには僕の意思しか存在しないのです、それでいいのです。僕が最強であればそれでいいのです」
一人称は僕、二人称はほとんどお前。人のことを名前でなんて呼ばないです。
へたくそな敬語がデフォというかそれしかない。キレてもですです言うです。
(うわぁ長いきもちわるい)
なかなか濃い個性を持つ人が続々の皇帝家、今後もたくさん紹介していけたらと思います。それぞれいろんな人生観を持ってらっしゃるのです。どれが正しいかなんて正解は存在しませんというかぺかさんが作りたいだけです。別に私は何も主張しない。
しかしまあエパ的な生き方は憧れてしまうのです。他人に対する諦めと、自分の力に対するプライド。あまりにも自分勝手で、どんなにかさびしい生き方だろう。でもそんなさびしい背中にひっかけたコートの後ろ姿が、私は好きなのです。ひとりぼっちでお人形を抱きしめて泣いているエパメイノンタスの強さが好きなのです。
皇帝ズの中で、実は一番私が好きな人。