PORSCHE アーカイブ

2006年06月01日

PORSCHE CAYENNE TURBO ブレーキパッド交換

商品車のポルシェ・カイエン・ターボのブレーキパッドが交換時期なので、ブレーキダストの少ないクランツのGIGA(ジガ)に換えることにしました。

カイエンV6を含めて、これまではGIGA's BASICという青いパッドだったのですが、ターボということで1ランク上のGIGAという金色のパッドにしてみました。(写真下)
もっと目立つかと思ったのですが、青いパッドのほうが目を引きますね。

ブレーキパッド交換後、当たりをつけるためと称して試運転に出ました。そう、乗ってみたかったんです。(苦笑)
結果、やたら速いSUV。その一言に尽きます。



100km/hなんてあっという間。これだけ大きく、重い車がこんなスピードで走って良いのでしょうか。たとえば信号が青になったときになにげなくアクセルを踏むとギュンギュンギューンでのけぞります。「SUVが欲しいけれど遅いのはイヤだー」という方にぴったりかと。

ブレーキパッドの効き具合ですが、GIGA's BASICに比べて GIGAのほうがギューっと粘る感じがします。ターボにはこれくらい効くほうが安心ですが、足回りは柔らかめですからハードなブレーキングは似合いません。姿勢が乱れない範囲でスマートに乗りたいカイエン・ターボでした。

2006年06月06日

PORSCHE 993 の魅力

納車整備前の点検に、空冷最後のポルシェ911が入庫しました。
奥のテーブルの前に座ったときに見える993が「きれいだなー」と思って撮った写真です。

カキンっとドアを閉めて左手にキーを持ちかえてイグニッションを捻ると993が当然のように目を覚まします。993は996とは違う匂いがします。床から生えているオルガンペダルには多少慣れが必要ですが重くはありません。ギアを1速に入れてクラッチをミートするとスルスルと動き出します。早めに2速にシフトアップして3速に入れても軽く踏み込むだけで加速してくれるのが小気味良い。自分だけ、ときにふたりで乗るクーペとしてはちょうど手頃なサイズ。「ポルシェを纏う」という言葉を聞いて納得していた頃を思い出します。

コンディションも良く、乗りやすい。速くも走れるけれどゆっくり走らせるのもOK。ムキにならない空冷ポルシェとの付き合いも素敵だと思います。

2006年06月07日

PORSCHE 993 納車整備

ポルシェ911(993)の納車整備です。
隣のリフトでは996 GT3の車検整備も並行して行います。今日は「ポルシェの日」です。

内容は基本的な油脂類、プラグ、バッテリー、ワイパーブレード交換です。
まずはオイル交換から。(写真下)

右リアタイヤの前あたりにエンジンオイルのドレンがあります。

リアから見上げたところ。オイル漏れが見られません。(珍しい?)

エンジンの上にドンと鎮座しているvarioramがかさ張っている感じ。ITOの911ナローのエンジンルームはガラガラだったけどなー。(笑)
プラグは上から6本、下から6本外さなければなりません。右バンクはパワステポンプが邪魔になるため、マフラーを外す必要があります。

左側の下のプラグです。

全部で12本あります。これもアルファロメオでいうところの「ツインスパーク」?

どうでしょう、一度は交換してあるのかな?

ブレーキのエア抜き中。

他にETC取付とボディコーティング、タイヤ交換も承っております。タイヤはMICHELIN Pilot Sport 205/50-17と255/40-17のポルシェ認定タイヤを選びました。きちんと整備して、ピカピカにしてお渡ししたい。納車はお客様も楽しみですが、わたしたちにとっても楽しみです。

2006年06月08日

PORSCHE 911 ナロー修理

「ポルシェの日」 2日目。
993と996 GT3以外にも、修理が必要なナローとボクスターが入庫しています。
ナローは火花が飛んでおらずエンジンがかからないため、エンジンをかかるようにしてお返しします。

原因はポイントじゃないかということで(ITOの手持ちパーツと)交換してみました。

993に比べたらプラグ交換もカンタンそう。パワステポンプもないし。

 なつかしいなー。ポイントを見るのって原付以来かも。

ところが、ポイントを換えても火花が飛びません。ローターを換えてもだめ。
だとすると、それ以前に「その新しそうにみえるコイルは問題ない?」。
コイルを換えたらエンジンがかかりました。こういうこともあるんですね。

2006年06月09日

PORSCHE BOXTER 駆動系修理

 エンジンはかかるし、5速マニュアルのシフトもできるけれど動かないという、不思議な状態の986ボクスターが入庫しました。走行距離11万km。エンジンとトランスミッションの間でトラブルが起きたのかもしれません。

リフトアップして下回りを調べたところ、あちこちに綿毛のようなゴミが付着していました。これはなに?

2006年06月13日

PORSCHE 993 燃料レベルセンサー交換

 先日の納車整備の仕上げです。
まだガソリンが残っているのに燃料計はEMPTY。レベルセンサーを交換します。

(写真上) 黄矢印が燃料レベルセンサーで、それが付いている黒いタンクが燃料タンクです。

レベルセンサーはこのような筒になっています。

 この筒を傾けると内部で浮きが転がる音がします。古いセンサー(上)は黄ばんでいますし、底面もかなり汚れていました。交換後、燃料計は正しい値を指すようになりました。めでたし、めでたし。明日納車させていただきます。

2006年07月20日

PORSCHE 996 Carrera インプレッション

久しぶりに996カレラに乗りました。2000年モデルの6速マニュアル、3万km。ルッソで洗車してショールーム(グースネック名古屋)に運びました。

911としてはベーシックグレードですが、3.4リッターあれば十分に速い。カレラがポルシェの基本です。2速から3速にシフトして軽く踏んだらグッと前に出て結構な速度域に達していました。この「グッと感」がたまりません。エンジン音よりもパワーフィールや安心感がいい。昔の911に比べれば大きく重くなったかもしれないけれどパワーとのバランスは悪くない。冷静にドライブできる、実用性もしっかり備えたプレミアム・クーペです。

 じつは軽自動車の4速マニュアルに乗った直後。1速と2速はスピードが出ないから、限られたパワーを最大限有効にタイヤに伝えるシフトワークが要求され、それはそれで楽しいのですが毎日それでは疲れそう。できれば生活を豊かにしてくれるクルマがいい。面白いクルマに楽しく乗ること。これが一番。車両価格と満足度はかならずしも比例しないので、自分なりの「満足」を探してみてください。

2006年08月10日

PORSCHE 996 Carrera 納車整備

ポルシェ911カレラ(6MT)の納車整備風景。これは以前インプレッションをご紹介したモデルです。

 2000年式の3万kmなので「なにか(やるべきことが)あるだろう」と思って念入りに調べたのですが「とくにありません」。さすがポルシェです。

というわけで、エンジンオイル+フィルター、ミッションオイルなどの油脂類とエアフィルター、バッテリー、ワイパーブレード、プラグ交換という基本的な整備メニューとなりました。

写真下は左リアのタイヤハウス。ここから手を入れて左側のプラグを交換していました。

911、ボクスター、ケイマンのいずれもマニュアルで乗ることをお勧めしています。ティプトロの気軽さも捨てがたいものがありますが、事情が許すならポルシェをMTで堪能してほしいのです。ケイマンSの6MTも美味です。そのお話はまた後日。

2006年08月11日

PORSCHE BOXTER 水漏れ修理

ポルシェ・ボクスターの冷却水が抜けてオーバーヒート。運ばれてきました。

原因を調べたところ、ウォーターポンプが壊れていました。写真下の右が新品なのですが、左のポンプは軸がぐらぐらになって水が漏れ、内側のフィンも外れてしまっていました。

3万kmくらいでは平気でもさすがに10万km以上はもたないと思ったほうがよさそうです。乗り方にもよりますが、8万kmになったら(MTモデルはクラッチと)ウォーターポンプは交換したほうが安心でしょう。 10万kmを超えたボクスターを購入される場合は整備記録とクルマの状態を十分チェックされることをお勧めします。

写真下はリアからエンジンを見上げたところ。右向き矢印がウォーターポンプの取り付け位置、左向き矢印がサーモスタットの位置です。

同時にサーモスタットも交換します。左のハウジングに右上の新品を取り付けます。

ウォーターポンプとサーモスタットハウジングを取り付け、冷却水を入れてエア抜きします。

ホースは大丈夫かという心配もあるのですが、そこまですると修理費用がかさむので今回はここまでとなりました。

2006年08月18日

PORSCHE CAYMAN S の魅力

ポルシェ・ケイマンSの新車です。6MTのPASM付。
カイエンはティプトロをお勧めしますが「ポルシェにマニュアルで乗ってみませんか」とご案内することが多いのです。ボクスター、911はもとより、ケイマンも例外ではありません。

マニュアルシフトといっても妙な癖や重さもなく、とても扱いやすいものです。シフト操作を運転する楽しみとして取っておいてもよいのではないでしょうか。第一印象としては、ボクスターよりはボディがしっかりしていて、911よりは軽快感があります。 いまのポルシェはクルマ好きの方にも、そうでない方にも受け入れていただくことができる守備範囲の広さがあります。

10月にはポルシェ・ケイマン (コバルトブルー/グレーレザー/6MT/PASM/バイキセノン他)の新車が入庫予定です。以前ポルシェ996カレラを「素の911」としてご紹介しましたが、逆にベースグレードのほうがシンプルでよかったりするので乞うご期待!

2006年08月24日

PORSCHE 996 TURBO と LANCIA LYBRA

向かって右はポルシェ996ターボを点検中、左はランチア・リブラ の車検整備中です。

リブラはランチアらしく乗り心地がソフト。1800cc 直列4気筒エンジンも滑らかに回ります。996ターボは雨が降っていても高速道路を安心してハイペースで走ることができます。ちなみに2台ともマニュアル車です。

写真上は996ターボの右リアタイヤ側から見上げたところ。プラグにたどり着くにはもうすこし時間がかかりそう。

2006年09月02日

AUDI A8 と PORSCHE BOXTER インプレッション

アウディ A8 4.2 クアトロは 5055×1895×1450mm という堂々たる体躯のフラッグシップサルーン。アルミボディなので「贅肉はナシ」といったところ。なにより、これがドイツ車なのかと驚くくらいソフトな乗り心地。移動するVIPルームの趣きがあります。これならば日本車から乗り換えても違和感はないのではないでしょうか。

その後、ポルシェ・ボクスターS (986) に乗り換えました。軽快な6速マニュアルで操るのが楽しい。A8に比べるとシンプルで固く身軽。パワーがあるので、3速でも踏めばグっと前に出る感覚にワクワクします。 日常に刺激を与えてくれる、信頼できるオープンスポーツ。

年式や金額だけでなく、コンディションの良いクルマをきちんとメンテナンスしながら長く楽しんでいただければ幸いです。

2006年09月26日

PORSCHE BOXTER 窓修理

ポルシェ・ボクスター (986) の運転席側の窓を上げ下げすると異音がするうえに動きが悪いのでウィンドウレギュレーターを交換することにしました。窓が開かないのも困りますが、閉まらなくなると(雨が降ったりして)もっと困ります。

ドアの内張りを外すと黄色いエアバッグ(黄矢印)が見えます。

内張りを見るとエアバッグのパネル部分の中央(黄矢印)が破れて上下のフタがヒンジで開くようになっています。

樹脂製のスピーカーボックスが取り付けてあります。

これが新しいウィンドウレギュレーター。モーターでワイヤーを引いて窓ガラスを動かしています。

2006年09月29日

PORSCHE BOXTER ベアリング交換

ポルシェ・ボクスター (986) のドライブベルトのベアリングから異音が出ているので交換することになりました。

座席後部のパネルを開けるとドライブベルトが見えます。

左からテンショナー、テンショナーベアリング、アイドラーベアリング2個の新(下)と旧(上)です。

ドライブベルトはよいのですが、テンショナーだけはエンジンの上部から交換しなければならず作業性は良くありません。(言い換えると手間がかかります)

ボクスターは10万kmを超えても乗り続けることができますが、クルマが消耗品の交換を要求してきます。逆にいうと9~10万kmを節目にきちんと手を入れる必要があります。

2006年10月12日

PORSCHE 964 納車整備

フェラーリ550マラネロとポルシェ964カレラ4の納車整備です。何気なく撮っていますが冷静に考えると壮観です。

ポルシェでは996、997、ボクスター、ケイマン、カイエンといった水冷モデルのお客様が多いのですが、993や964などの空冷モデルもすこしずつ増えています。メカニックのITO自身がナロー(911)オーナーで空冷ポルシェに詳しいということもあるかもしれません。納車整備の詳しい状況は後日「納車整備レポート」としてお伝えする予定ですので、ここでは「ルッソの今」をお伝えします。

まずプラグを交換します。1気筒当たり2本ずつ、計12本のプラグがあります。

写真上は左バンクの下側。

そのためにはマフラー(写真上)を外さないといけません。

プラグはかなり古いものだったので新品に交換しておきました。他にブレーキパッドをGIGA's BASICに換える予定です。

2006年11月04日

PORSCHE 993 Carrera メモ

空冷エンジンのポルシェ911をショールームまで回送しました。タイトルは「インプレッション」というほどのこともないので最近は「メモ」としております。

バケットシートに滑り込んで、カキンっとドアを閉めて、キーを左手に持ち替えてイグニッションを捻るとブォン!
おかげさまでオルガンペダルにも慣れたので違和感はありません。途中国道に出たときにアクセルを入れたらコンパクトなボディサイズに十分なパワーを与えられて、ちょっとしたワクワク感を味わうことができました。バケットシートだったり、BPSキットが組んであったりすることもあるのだと思いますが、この993は「走らせて楽しいオモチャ」。ちょっと強めにブレーキングしたら助手席に置いてあったデジカメが飛んでいってしまいました。(苦笑)

ショールームに着くと、先日964カレラ4を納めさせていただいたお客様がご来店。楽しんでらっしゃるご様子。とくに構えたり、苦労することなく、ポルシェのおいしいところを堪能していただければ幸いです。

2006年11月16日

PORSCHE CAYMAN メモ

E-wayamaが買ったポルシェ・ケイマン(新車)がやって来ました。コバルトブルーのグレーレザー、PASMの6速マニュアル、もちろんバイキセノンです。

まだ新車だからか、シフトもやや固め。カッチリした造りと壊れそうにない安心感がいかにもドイツ車らしい。 シュンシュン走れる、爽快クーペ。

街乗りしただけですがパワー不足は感じないしハンドリングも良さそう。久しぶりに峠道を走りに行きたいと思えるクルマに出会いました。初めてケイマンに試乗したときは「ボクスターのクーペだな」と思ったですが、今日は別のクルマに感じました。(なぜだろう?)

リアゲートを開けるとゴルフバッグが縦に2個積めるそうですがほんとうかな。奥の黒いネットがついたパネルを開けるとエンジンが納められています。 今回はナンバーを付けずに新車のままで販売する予定です。現在展示中ですので、ご興味がおありの方はグースネック名古屋までお問合せください。

2007年01月11日

PORSCHE CAYMAN S メモ

ポルシェ・ケイマンSを回送しました。左ハンドルの6速マニュアル。スピードを出しても安定していて安心感があるのが素晴らしい。

これは私見ですが、近年のポルシェはエンジン音とかエンジンフィールはとくに感じるものがないのですが、走らせたときのクルマ全体の動きがいい。躍動感があるというのでしょうか。繊細なようで、ラフな面もあるけれど、決して破綻しないという安心感がある。スポーティかつスマートに走らせると格別にカッコいいクルマです。 いままでポルシェに興味のなかった人たちにも振り向かせる魅力があるように思います。

2007年01月31日

ALPINE A610 TURBO 等メモ

ALPINE A610 TURBO が車検整備等のために入庫しました。リアガラスの熱線が切れているという理由でガラスを交換しました。それくらい大事にされているアルピーヌなので調子もいいです。初めて乗ると、ステアリングが重かったり、オルガンペダルだったりで多少戸惑うかもしれませんが、馴れると座り心地のよいシートや低いドライビングポジション、フワーっと波のように盛り上がってくるターボなど、ソフトでスポーティなGTカーの世界を堪能することができます。

 

続いて乗り換えたのがフェラーリ328GTS。こちらも車検整備です。先のアルピーヌに比べるとやや硬派。GTカーというよりスポーツカー。タイトなドライバーズシートに収まって、V8エンジンのパワーを右足で引き出して楽しむクルマです。性能よりも五感に突き刺さってくるフィーリングを楽しむのが幸福。流麗なボディスタイルも魅力。

そして最後にポルシェ993カレラ。ペダルがアルピーヌといっしょです。(笑)

 

クルマとしてのキャラクターはアルピーヌに近いものを感じますが、ポルシェのほうが身軽で切れ味が鋭い。少なくとも、このBPSキットを組んであるカレラはポルシェかどうか、空冷かどうかなんてことを抜きにして FUN to DRIVE !! エンジンもステアリングも、クルマ全体のレスポンスが良いのです。そういう部分を突き詰めていったところに911 GT3が生まれたのでしょう。

2007年02月11日

PORSCHE 993 納車整備

ポルシェ993カレラの納車整備を行いました。通常「納車整備レポート」として公開させていただくのですが、油脂類交換+α程度の作業の場合、伝票で事足りてしまう(というか絵にならない)ため、レポートにはしていません。

この993もコンディションに問題がないため、エンジンオイル+フィルター、ミッションオイル、ブレーキオイル、バッテリー、ワイパーゴム左右、エンジンフードダンパー、エアコンフィルター交換を行いました。 ちなみに、バッテリーはボンネットの底にあって、スペアタイヤを取り出さないと交換できません。

エアコンフィルターはボンネットを開けた手前の左右に収納されています。

古いエアコンフィルターは真っ黒でした。 いろんなクルマを見ているとエアフィルターは換えてあってもエアコンフィルターは盲点だったりします。

2007年03月25日

PORSCHE 993 ファンベルトセンサー

空冷ポルシェ911カレラのファンベルトセンサーを交換します。

万一ファンベルトが切れるとヒートしてしまうということでセンサー(黄矢印)がついているそうです。

回転するベルトにプーリーを押し当てて、万一ファンが切れるとプーリーが前に出ることで異常を検知するとか。写真下の右が新品、左が交換前のセンサー。プーリーの外周部分が割れて飛んでしまっています。

ファンベルトの手前にもう1本かかっているベルトはオルタネータベルトです。

2007年04月12日

PORSCHE 993 プラグ交換

ポルシェ911カレラSの納車整備として油脂類、プラグ等を交換します。 ルッソのお客様の間で空冷ポルシェがじわじわと増えております。

リアに納まっている空冷エンジン。

うしろから見上げたエンジン。

プラグは全部で12本。いわゆるツインスパークで、上からと下から交換しなければなりません。

古いプラグ(左)は新車から一度も交換されていなかったのかもしれません。 交換不要と考えていたのか、あるいは面倒だったのか。(苦笑)

余談ですが、わたしはすこし古い、脂の抜けた、枯れた感じの、左ハンドルの(注文が多いぞ)クルマが好きです。だからE32 BMW735が気に入っているわけですが、そういう意味ではこの993も良い感じです。語弊があるかもしれませんが、昨日乗ったアルファ75を思い出します。あれは良かった。遅いんですけどスゴク楽しい。速さでは当然993に軍配が上がりますが、快感度は75のほうが上かもしれません。

速さではなく、ドライブフィールの根っこの部分で、クルマを走らせているという実感というか「クルマ臭さ」を味わうことができるという点で993と75はイコールなのです。クルマに引きずられるのではなく、自分がクルマを御しているという「グリップ感覚」。これが重要。たとえば、実用的な速さではアウディA3 2.0Tで完成しているとわたしは思います。1%の実用性と99%の趣味(笑)としては、クルマの性能を買うのではなく、クルマのもつ喜びや快さを買いたい。 要するに生活を豊かにしたいのです。それは必ずしも投資金額には比例しないから面白いのです。

2007年04月20日

PORSHCE 964 キセノン取付

ポルシェ964カレラ4の納車整備の一環としてキセノンヘッドライト(BELLOFの4300k)を取り付けました。

ヘッドライトユニットを外すとお椀型になっていて奥行きがありません。

左前のタイヤハウスを外して、エアコンのコンデンサーの近くにユニットを取り付けます。

そうして配線を前に出します。

交換後のロービーム。見違えるように明るくなりました。

ヘッドライトがキセノンになってもスモールが黄色いのはバランスが悪いので、スモールバルブもLEDタイプに替えました。いい感じ、でしょ?

2007年06月05日

PORSCHE BOXTER エンジン不調

ポルシェ・ボクスター 2.5 がエンジン不調のため入庫しました。アイドリング状態でもエンジンの回転を上げていくとボボボボっと頭打ちになることがあります。「エアフロじゃないかなー」と思ったらエアフロでした。

エアフロメーターを外して清掃したら一時的に症状は改善したのですが解決には至らず新品に交換しました。

その点検の過程でわかったのですが、プラグも悪くなっており、すべてのイグニッションコイルに亀裂が見つかりました。

現状ではまだ問題は起きていないのですが、このまま放置するといずれ失火の原因となるため、お客様にご説明したうえで6本とも交換しました。イグニッションコイルの亀裂はボクスターだけでなく911でも起きます。「1気筒弾けてないかも」というときはコイルを調べてみてください。

2007年11月22日

PORSCHE 964 TURBO 仕立て直し

ポルシェ964ターボの納車整備が始まっています。詳細は後日「納車整備レポート」としてお届けする予定です。

持て余すことのないボディサイズ、低いシート、手応えのあるシフトなどに、運転していて自動車らしさを感じてうれしくなりました。ターボ以前に高速走行時の安定性はさすが。周囲のクルマが遅く見えます。 996ターボは全天候対応型ハイスピードツアラーといった印象なのに対して、964ターボは迫力のリアビューにも見られるようにもっと骨太な印象を受けます。

黒の911ターボを見ていて、むかし製作した1/24スロットカーを思い出しました。

タミヤの1/24 PORSCHE 911 TURBO FLATNOSE(スナップロックキット)です。

プラモデルのボディパーツだけ使用し、LUSSO RACING TEAM デカールを自作して貼りました。シャーシは当時のEXCEL+ラビットモーター。

お気に入りの1台でした。不思議なもので、実車が速い1/24プラモデル(のボディ)はスロットカーにしても速いのです。 フェラーリF40やプジョー206WRCなど、安定した速さを誇るモデルや非常にトリッキーな速さをもつモデルなど、実車もそうなのだろうかと想像する楽しみがありました。

2008年01月22日

Born in 1974 - Lotus Europa & Porsche 930

同い年のロータス・ヨーロッパとポルシェ930に乗りました。今年34歳になります。

ヨーロッパの運転席は非常にタイトで、乗り降りする際、ルーフに頭をぶつけないように注意しなければなりません。シートベルトは長さが固定なので、ベルトを締めたら身動きできません。運転席から撮る写真もふつうはステアリングとシフトレバーが1枚に収まるのですが、うしろに下がることができないため2枚に分かれてしまいました。フロントグラスの下端がちょっと手を伸ばせば触れることができるなんてクラシック MINI みたい。LOTUS ELISEも乗り降りしやすいとはいえませんが、このヨーロッパに比べれば容易です。

2台とも3速の位置がわかりずらいのです。今のクルマはシフトレバーをニュートラルに抜くとセンターに戻りますが、この時代(この2台)はニュートラルの遊びが大きく、1速は左上、2速はその真下でわかるのですが、3速がどのあたりで前に倒せばよいのかわかりにくいのです。ヨーロッパは左肘がアームレストに置いてシフトするのでじきに3速の位置を覚えましたが、ポルシェ930(写真下)は右肩から先を動かすため位置を覚えにくいのです。(それでも慣れだと思います)

この930はタイミングチェーンテンショナーをO/Hする必要があるため、まだあまり乗っていません。お客様のおクルマの整備が優先なので、ルッソで作業できるのは2月になる予定です。

今年最初のレポートカーがこのポルシェ930。今後ルッソで964を中心とした空冷ポルシェも手がけていきたいと考えているため、この930をきちんと仕立てて乗ってみようということになりました。ロータスと同い年といっても、やはりポルシェのほうがしっかりしていて、古さは感じても足としてふつうに乗ることもできそうな気がします。ドアを閉めたときのカキーンという響きにポルシェを感じます。

一方のヨーロッパは「よし、乗るぞ!」という気合が必要になりそうですが、走り出してしまえばクォーンと心地よいサウンドを響かせながら地面を蹴っていく様子を楽しめます。人間の歌声というのは喉だけで出すものではなく、全身で響かせるものだと聞いたことがあります。同様にヨーロッパのサウンドもエンジンやマフラーだけでなく、ボディ全体で鳴るのです。スピードを上げると視点が低いためスピード感満点ですし、ワインディングではフロントがすごく軽く入っていきます。70年代のスポーツカーも個性的で面白いです!

2008年01月24日

1972 PORSCHE 911

1974年式ポルシェ930に続いて、1972年式ポルシェ911(ナロー)に乗りました。これはメカニックITOの愛車でして、以前すこし運転させてもらったことはあるのですが、そのときは余裕がなかったのであまり覚えていないのです。今度は930でウォーミングアップしてあったので、サイドブレーキ脇のレバーのこともわかっていたりして、すこし余裕がありました。

とはいえ、このナローはサーキット用なので内張りが剥がされていて騒音が容赦なく飛び込んでくるのと、足がかなり固いのでコンクリート舗装路では舌を噛みそう。ALFA GTV CUPを思い出しました。

写真上のようにアクセルペダルを底上げしてあるのでヒール&トウもできます。930と比べるとアクセルのツキがいいし、シフトレバーの節度感があります。(930もこんなふうにしてほしい!>ITOくん)

2008年03月06日

キューイチイチ

ルッソの営業が終わり、ひと段落ついたところでメカニックITOが愛車ナローのオイル交換をしています。ナローの車検を通して、タイヤをPilot Sport Cupに換えて、ようやくオイル交換まで漕ぎつけました。メカニックをやっていればいつでも整備できそうなものですが、なかなか時間が取れないのが現状です。

隣のリフトでは930のエンジンを下ろして整備中。

整備が済んだら乗ってレポートさせていただきます。(たのしみ!)

2008年08月20日

PORSCHE 993 オイル漏れ

ポルシェ911 (993) の半年ごとのボディコーティング(メンテナンス)にあわせて、エンジンオイル交換とカムカバーからのオイル漏れ整備を承りました。

最初はこういう状態だったのが、

それが作業後はこのとおり。ポルシェ930のエンジンと構造は同じですね。

他に「高速道路を走っていると、ある一定の速度域でハンドルがぶるぶる震えるんです」ということで、まずホイールバランスを取り直しました。メカニックITOが試運転して確かめる予定です。最後にボディコーティングできれいにしてお返しします。

半年ごとにエンジンオイル交換で愛車を拝見することができれば、点検によってご案内できる整備があります。たとえば「フロントのブレーキパッドが減ってます」「タイヤを今度の車検までに交換しましょう」。半年が無理でも年に一度は愛車を点検に出して必要な整備を施してあげることをお勧めします。

2008年10月03日

PORSCHE 964 TURBO メモ

ポルシェ964ターボが戻ってきました。ショールームからルッソに戻るまでの束の間のドライブでしたが、昨日のルノー・クリオ・トロフィーとはまた違った意味で「烈しい」クルマでした。

決して乗りにくいわけではありません。ひと言でいうなら「野太い911」。重厚感漂うシャーシとボディ(とくにテール!)。スロットルを開くと(ワンテンポ遅れて)グゥ、ワーーーンっと猛烈な加速を始めます。怖くなってすぐに右足を戻しましたが、そのままの位置であと5秒我慢していたら時速何キロになっていたことでしょう。

「ここまでやるか?」というのが正直な感想です。「最近のクルマは刺激が足りない」とお嘆きの方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

2008年10月04日

PORSCHE 930 Carrera メモ

1987年式ポルシェ911 (930) カレラがストックとして入庫しました。走行距離は約87,000km。1974年式ポルシェ930と比べたときに13年分、進化しているのでしょうか。 写真下は964ターボとの2ショットです。

近所を一周してみたところ、たしかに乗りやすくなっています。シフトゲート位置もはっきりわかるし、エンジンもトルクがあって扱いやすく、バックミラーも大きく見やすくなっています。サイドブレーキレバー脇のチョーク(スロットル)レバーや、赤いヒーターレバーはなくなって、エアコンパネルに吸収されていました。

セミバケットシートにすっぽりと包まれると、ステアリング、ペダル、シフトレバーが「あるべき位置にある」のです。すごくしっくり来るし、運転しやすい。964ターボと比べると軽快ですし、これくらいがちょうどいいような気がします。この930もタイヤを新調して整備すればもっと良くなるはず。コンパクトで速いポルシェ930は現代でも十分通用するポテンシャルを備えたスポーツクーペです。

2008年10月08日

PORSCHE 993 Carrera S メモ

車検のためにお預かりした 1997年式 ポルシェ911(993) カレラS です。走行距離22,000kmで、非常にコンディションの良い993です。パッキーン!と閉まるドア、しっかりした足回り、スムーズに吹け上がるエンジン。アクセルのツキが良く、いつでも加速できる上にブレーキもしっかり効くのでストレスがありません。

ポルシェ(この場合は911)って、たとえば1974年式の930に慣れると、それ以後の911には全部違和感なく乗ることができるのです。インテリアの雰囲気とか、空冷か水冷か、ボディサイズとか、好き嫌いはあっても運転操作に戸惑うことはないはず。最初はすごーく違和感のあったオルガンペダルも慣れてしまえばなんとも思わなくなります。

人間には環境に対する適応能力があります。ポルシェに限らず、クルマに馴染めない部分を短所と決めつけるよりも、できることなら自分が慣れることでより多くの長所を発見するほうが幸せではないでしょうか。わたしにとって911は、30年前のモデルでも(きちんと整備してあれば)気持ちよく走り、曲がり、止まってくれる、信頼できるクーペです。ポルシェというブランドではなく、古くても味があって楽しめるモデルとしてご提案したいと思います。

ご興味のある方は弊社ショールーム 052-800-0788 までご相談ください。

2008年11月12日

PORSCHE Cayenne ウォーターポンプ

ポルシェ・カイエンV6(走行距離41,000km)のウォーターポンプから水漏れしているため交換することにしました。

エンジンの下から見上げたウォーターポンプ(黄矢印)。白く飛散しているのが冷却水の漏れた跡です。

ウォーターポンプの新(左)と旧(右)。

新しいウォーターポンプを取り付けたところ。このあとプーリーを付けてドライブベルトを張ります。

関東地方に納めさせていただいたおクルマなので、この機会に点検を行い、エンジンオイルとスパークプラグを交換しました。

2009年03月28日

PORSCHE 996 GT3 クラッチ交換中

2001年式ポルシェ911 GT3 のクラッチ交換を承りました。現在の走行距離は4万km弱です。GT3はドライビングが最高に楽しい996です。

午前中に入庫して作業開始。わたしが午後、外出から戻るとすでにトランスミッションが下りていました。

写真下は、トランスミッションが下りたところをフロント側から見たところ。クラッチカバーの両脇にドライブシャフトが突き出ているのが見えます。

クラッチカバーを取り外して、クラッチ板の状態を見ると確かに磨耗していました。

このあと新品のクラッチディスク、クラッチカバー、レリーズベアリング等に交換して組んでいきます。

2009年03月30日

PORSCHE 996 GT3 クラッチ交換

2001年式ポルシェ911 GT3 のクラッチ交換の続きです。

写真上はリフトアップ中の996をリアから見上げたところです。エキマニやマフラーをエンジンを取り巻き、トランスミッションがタイヤを通じてエンジンのパワーを路面に伝えることが見て取れます。

トランスミッションをきれいに清掃したうえで組み上げていきます。見えない部分をきれいにしても誰も見てもらえないかもしれませんが、汚れたままお納めしたくない気持ちと、いつか別の工場で整備されるかもしれませんから、そのときに「ルッソではきれいな仕事をしているな」と思ってもらえるようにという気持ちもあります。

写真上がクラッチカバー(左)とクラッチディスク(右)の新(上)と旧(下)です。

クラッチ交換を終え、試運転から戻ってきたメカニックITOいわく「すごく楽しい! やっぱりGT3はいいわ」。きっとお客様にも喜んでいただけるものと思います。

2009年04月29日

PORSCHE 964 フライホイール交換

ポルシェ 911 (964) カレラ4のフライホイール交換を行います。前回クラッチ交換の際にフライホイールも交換したかったのですが部品代が高価だったために見送ったために再作業となりました。

フライホイールやクラッチを換えるにはエンジンを下ろさなければならないわけです。エンジンからトランスミッションを取り外してフライホイールを交換。しばらくするとエンジンはエンジンルームに収まっていました。

2010年02月10日

PORSCHE 930 エンジンO/H ~前編~

ポルシェ911 (930) のエンジンの音がおかしいとのことでお預かりしたところ、圧縮漏れが起きていました。

エンジンを下ろす準備を進めます。

ほどなくエンジンが下りました。以前にもエンジンを下ろして整備していますが、今回はエンジンをO/Hすることになりそうです。

エンジンからトランスミッションを取り外しました。

エンジンをT/M側から見たところ。インテークはすでに取り外してあります。

1番シリンダーと2番シリンダーで圧縮漏れが起きていました。

今度は反対側からエンジンを見たところ。エンジンフードを開けたときに見える側です。

エンジンを分解するまえにバルブタイミングを確認します。

カムキャリアが現われました。

ピストンが出てきました。

抜けてしまっていたスタッドボルト。クランクケースのねじ山を持ってきてしまっています。

ケースを割るとクランクシャフトが出てきました。

クランクシャフトの上に、インターミディエートシャフトとオイルポンプ(左側)を並べました。

クランクシャフトを取り外したケース。

ピストンが6個。

このあと必要な部品は交換し、組み直すパーツを洗浄したりと作業は続きます。