先週スキーにいった長野県木島平で買った小豆。300gで230円。
年末に大量に美味しい新潟のお餅を頂いたものの、我が家は旦那と二人ゆえ、全然減らない。
いまだにお雑煮で食べたり、油抜きした油揚げに詰めて鍋の〆にしてみたり、フライパンでバターでやいて醤油をジュッとしてみたり、落合シェフの『小麦粉使わず餅でホワイトソース・餅グラタン』などなど、手をかえ品をかえ消費に励んでいますが、冷凍庫にいまだ大量のお餅が残っています。美味しいけど、もう飽きた。
で、ここは目先をかえてお汁粉でもつくってみようかと、小豆を買ってきた次第。
子供の頃はお汁粉大好きでした。私の好みは、小豆の粒が綺麗に残っていて、小豆にたいしてたっぷりすぎる汁(もう紫がかったくらい薄いヤツ)。甘み薄目で塩気がきいたお汁粉!家族が食べているお汁粉だと濃すぎて、いつも母にねだって薄々にした薄紫のお汁粉を作って貰ってました。(きっと、水で薄めて塩を効かせてただけだと思うけど)
そういえば、お汁粉とぜんざいって関東と関西では指し示すもの違うってTVで観たことあります。関西ではこしあんでつくるのがお汁粉、粒あんがぜんざい。関東ではこしでも粒でも汁のなかにお餅が浮いていればお汁粉。「お皿」の上のお餅に汁ではなく餡がのってればぜんざいって言われてましたが、それって本当?わたし生まれも育ちも東京なんスが、ぜんざいっていうと「お椀」にお餅が鎮座してこってりとした餡がかかっているイメージですよ。つまり、お汁粉かぜんざいかは双方お椀いりで、あくまでお汁の濃度で決まるってイメージなんですけどね…。どうなんでしょ?
ともあれ、小豆煮るかと意気込んだものの実際煮るのって、高校生時代白玉にはまっていたとき以来。というか、あのマイブームが去ってから、ほとんど「あんこもの」食べてないし。母に電話してみたら「小豆の煮方も知らないの?」と思いっきり呆れられました。ええっ、そんなに皆フツーに小豆とか煮てんの?白インゲン豆とかうずら豆とかレンズ豆とか洋風に塩味で煮る豆やお赤飯の為のささげの下ごしらえはしょっちゅうしてるけど、小豆とか所謂あまーい煮豆って作ったことないと気がつきました。母はお汁粉・おはぎ・煮豆など伝統的なメニューを何十回も作り続けて私達兄妹に食べさせてきてくれたんだもんね。本当に有難いことです。わたしなんか目新しいメニューにばかり飛びついていて足が地についてないなぁ、としみじみしてしまいました。
が、しかーし、話し進めるなかで驚きの事実が。母は長年親しんできた小豆の煮方を五年前に変えているらしいんです。それも美容と健康の為に。
通っている中医学の先生に「解毒の為に小豆の煮汁を飲みなさい」と勧められたがきっかけだそう。「小豆の煮汁にはサポニンやポリフェノール・カリウムもあって、美容と健康にイイのよ」との弁も鼻息粗い粗い。数十年も習わしにしていた「下茹での汁は捨てて、最後に新しい水を加えて砂糖を含ませ仕上げる」という煮方をやめ、「下茹での汁をも美味しく頂く」方法に変えているらしいです。70歳超えても、美容にいいという言葉には弱いのね…。下茹で汁を使うと、少しの渋みと豆の持つもったりとした味が残るらしい(母曰く『ちょっとくどくて田舎っぽい味』)。
「美容も健康も関係ないから、美味しいもんが食べたいんだよ」とも思うのですが、そこまで腹も括れず…。ここまで熱心に勧められては断れまい。とりあえず、試してみることにしました。
そんなこんなで聞き出したお汁粉用の小豆の煮方。
①豆を計っておく。(後の砂糖の量を決めるため)
豆を洗いながら、変色した豆や虫食い豆を取り除く。
②豆とたっぷりの水を沸騰させ、笊にとる「渋抜き作業」を2回繰り返す。
③再びたっぷりの水と豆を鍋にいれ、中強火で沸騰したら弱火に落として、40分から一時間豆が柔らかくなるまで下茹でする。(この時、豆が顔を出さないように、煮汁がへってきたらさし水をしながら煮る事)*豆が指で簡単に潰れるようになるまで煮ること。砂糖を入れると幾ら煮ても豆はやわらかくならない。
④豆と同量の水を注ぎ足し、豆の重さの半量のきび砂糖とひとつまみの塩をいれ、10分程度弱火で味を煮含ませる。火を止めてそのまま冷まし、30分ほどおいてから、味の具合をみて好みの味に調える。(冷ますことで小豆自体に甘みが入っていきます。また、塩気も入れてすぐよりこなれてきますので、冷ましてから再び調味することをお勧めします)
うーん、確かに、ちょっとくどくて田舎っぽい味。おまけに水を加えて薄々にしてもお上品な薄紫にはならないよ、ママン。あくまで茶色!茶色です。グスン。虎屋とか京都の「小豆様」ではなく、スキー場やサービスエリアや田舎の茶店で食べるお汁粉って感じの見た目です。
でも、味は美味しい!水分多めなので、かなり甘みが薄いですが、私はこのくらいが好き。
冷凍もできるようなので、しばらくチビチビと小豆を楽しみたいと思います。
そうだ、この田舎っぽさはアジアっぽく使ったらイイんじゃない?ココナッツミルクを足してベトナム風にするのも良さそうですね。ベトナム汁粉は、さつま芋いれると美味しいです。(あまり芋類好きじゃないけどコレは別)
あ、小豆を炊く時の注意点は
●③の工程で圧力鍋を使って時短することもできるが、小豆は粒がはぜやすいので「粒のそろったお汁粉」が食べたいのであれば、普通にことこと煮ること。
●「あたしゃ美容とか健康なんざ関係ねえんだよっ」って方は、④の時に、笊でこして茹で汁捨て、新しいお水で仕上げ煮をして下さい。スッキリした甘さを好むなら断然グラニュー糖です。精製された砂糖はキインとした甘さがはっきり感じられるので、少し減らして加減を見て下さい。
●小豆は浸水しておくと皮が破れやすくなります。洗ってすぐ煮始めるのが◎。
かつて小豆を煮た時は、何度も下茹で汁をこしたり、砂糖を数回に分けて入れたり「うひゃあ面倒」「こんなに手間かけるほど、私の小豆愛は大きくないな」などと思ったりしましたが、この煮方ならラクチンなのでこれからも時々なら作れそう♪