0mからの富士登山!復活の村山登山道はワイルドだった
- 日程:
- 2013.7.19 ~ 2013.7.21
- 投稿日:
- 2013.08.15
海抜0m~3,776mまで計29時間の富士登山にトライしてきました!2004年に100年ぶりに復活した村山口登山道。苔むした道は自然そのもので想像以上にワイルド。
「昔はみんなこうやって下から登ったんだよ」というガイドの實川さん(すでに登頂経験は1,485回)の言葉が山頂についたときに胸にしみた貴重な経験でした。
【海抜0m】街のなかからはじまる村山道
一日目、田子の浦で海にタッチして0:00きっかりにいよいよ出発。
村山口登山道は街のなかからスタート。静まりかえった住宅街を、古い看板や石碑を目印に歩きます。
深夜の住宅街なのであまり騒がないようにひっそりと歩く集団は、ちょっと怪しげでもありますが・・・。
工場や高速道路、お茶畑などを見ながらあるきます。
【海抜500m】いよいよ山道へ。
歩き始めから約5時間、距離にして約20キロ地点。
水や行動食もたっぷり持ってパンパンになったバックパックの重さは10キロ。肩や腰にもズッシリこたえます。
これから始まる山歩きに備え、ここで30分ほど仮眠。雨をよける場所がなく神社の軒先で休ませてもらいました。目の前を動きまわる虫たちと同じ目線でうたた寝です。
浅間神社(せんげん)にある天然記念物の大イチョウの前で今回の登山の成功をお祈りしました。
【海抜600m】ヤブをかき分け、道なき道を進む。
神社を出発し、いよいよ山道へ!
一度は朽ちてしまった古道。足元の道はうっすら残る程度で、腰の高さまで伸びた固い葉やとげのある植物が古道の上に生い茂り、足元を塞ぎます。手ごわいヤブから足元を守るために、ゲイターが大活躍!
【海抜800m】雨の通り道を辿る。
樹海の中を道なき道が続き大雨の時には、だく流になるという沢をたどります。沢から沢へ移りながらアップダウンを繰り返して進むのですが、足元が崩れやすく、倒木もそのままなのでとても大変。バックパックやウェアが倒木に引っかからないようにお互い助け合って進みます。
登山道の目印もとってもクラッシック
古いままの看板や木に結ばれた赤い布を目印に進みます。
樹海の中でもコンパスは効きますが、道なき道の古道の中では目印が無いと迷わず進むのは難しい。
【海抜1000m】一番つらかった時間。
森の奥へと進むに従って、倒木や大岩が行く手に現れさらに険しい道のりに。小雨交じりの天気と湿気と熱気で体力もどんどん奪われていきます。眠気もピークに達して、体力の限界と共に心も消耗気味に。
この登山を共にする仲間同士で「がんばろう!」「もう少しで厳しい樹海は抜けるよ!」などと励ましあいながら歩きました。
行動食もこまめに食べ、休憩をはさみながら標高を少しづつ上げていきます。
【海抜1500~2000m】 初日ラストの道のり。
ついに樹海を抜けました!視界も一気に開け、気分も一気に上がります。標高も1500mを超えて植生も変わってきました。辺りを覆いつくしたコケが広がる、まるで草原のような一帯はとても神秘的。朽ちた草木が積み重なる地面はふわふわで、まるでスポンジのよう。
この日最後の登り!歯を食いしばってゆっくりながらも一歩一歩着実に歩く。歩き続けて17時間、もう少しで山小屋へ到着。
【海抜2493m】雲海荘へ到着。
日が沈む少し前、ついに5合目に達しました!振り返ると、出発点は遥か向こうの雲海の中。ここで富士宮ルートと合流します。整備された道を進むとすぐに6合目の山小屋「雲海荘」に到着!
海から歩き続けてここまでこれた達成感で皆で大興奮。
6合目で大喜びしている登山者は珍しく、事情を知らない方はみな不思議な顔。天気もすっかり良くなり、夜には降るような満天の星空の中、天の川も綺麗に見ることが出来ました。
【海抜3000m】 装備を整え、いざ頂上へ!
山頂に向けて早朝4:00に出発。夜の内に防寒用具や装備を確認し、ミドルカットの登山靴に履き替えました。
御来光の渋滞を避けるために遅めの出発でしたが、それでも登山道は大渋滞。ガイドさんいわく時間をずらしているのでこれでも混んでいないのだとか。
細かい石や砂に足を取られ、厳しい道ですが、もう目の前に近付いている頂上を見るたびに自然と力が湧いてくる。転ばないように声を掛け合いながら進みます。
【海抜3776m】剣が峰から見下ろす火口
6合目の山小屋出発から約5時間で山頂へ!!
そのまま火口を一周ぐるりと回るお鉢巡りも楽しんで日本一高い場所、剣が峰に到達しました!ここに来た人しか見れない富士山の火口。肌寒い風が強く吹き、その形はとても荒々しく、とても荘厳な場所でした。
山頂のなかでも一番高い場所
山頂でも一番高い場所がここ。安全な場所ではないので行く場合は自己責任で細心の注意が必要。
ついにやり遂げた海から山頂への長い道のり。
生命力にあふれた原生林で見た神秘的な風景、岩と石だけの険しい道、一緒に歩いて苦楽を分け合った仲間達。
今回の登山を振り返り、あとは下りるだけなのかと思うと、少しさびしくもありますが、素晴らしい経験をさせてくれた富士山に感謝しながら元気に下山します。