便臭の悩みは、いじめ、介護、癌増加とも関係

 人の排泄物、それは自分のカラダが生んだもの。医学的にも健康状態を示す大事な情報です。
 それにしても、糞便臭やおならは悪臭の代名詞のような扱いです。実際に便臭やおなら臭をいいがかりにしたいじめがあったり、介護臭や排泄臭の問題、直腸癌治療によるストーマ(人工肛門)使用時の便臭など、便臭は超高齢化した日本の社会問題にも関係しています。でも、赤ちゃんの便はそんなに臭くありません。それはどうして?

腸内の悪玉菌が増えると悪臭ガス発生

 便やおならが臭いのは、腸内で発生する腐敗臭であり有毒ガスです。
 人の腸には、約100種・100兆個の細菌が住んでいて、健康維持のために大切な役割を果たしています。これらの細菌を腸内細菌叢(腸内フローラ)といいます。
 腸内フローラには、善玉菌といって腸の活動を高め、便秘や下痢を防ぎ有害菌の働きを抑え、免疫を増強する働きのある菌と、腸内物質を不完全分解して各種アミンや硫化水素などの悪臭ガスを発生させる(すなわち腐敗させる)、悪玉菌とが同居しています。
 健康な腸は、善玉菌が悪玉菌より多い状態でバランスがとれている腸です。赤ちゃんの腸はまだ健康な腸、さらに腸の長さが短く腸内に食物がとどまる時間が短いので、腐敗する前に便が排出され悪臭が発生しないのです。

悪臭の強い便は有害物を多く含む

 便は健康な成人の場合、水分50%、固形分50%で、固形成分は
  (1)胃腸で吸収されなかった食物のかす
  (2)はがれ落ちた細胞の死骸や老廃物
  (3)腸内菌の死骸
  (4)有害物(悪玉菌の作った毒素)
 から構成されており、その半分近くは腸内菌の死骸です。
 便1g当たりの菌数は3,000~5,000億個にも達します。
 便の働きは不要物や体内で産生した老廃物並びに有害物を体外に排出することであり、便の悪臭は有害物の多さを示します。便秘時の便の臭さは特に酷いですが、腸内に長くとどまって腐敗が進むためです。

便が長く腸内にとどまる影響は?

 腸内環境が悪いと、体が有害物質を取り込んで汚れた血となり、身体の隅々まで運ばれて臓器組織は正常な働きができなくなります。健康を保つことはできません。便秘時に不快感を感じるだけでなく、体調の不調も感じたことはありませんか?
 便を形成する大腸に便中に含有された有害物が長く保留されると、血をより汚します。体臭にも現れたりします。
 便通をよくすること、便の悪臭を減らすことは、腸内の有害物を減らして健康になることで、デトックスそのものなのです。

デトックスとは有害物の排出処理

 デトックスとは、体内に蓄積されている有害物の排除でその中心は腸からの排出です。
 体内中の有害物はすべて肝臓で処理されて排出されます。肝臓は化学物質を分解・解毒する化学工場です。体外から吸収された有害物質や体内で産生された有害物質を処理して胆汁に混ぜて排出します。

      ┌──(主)便(胆汁に混ぜて腸経由)
  排出  ┤
      └──(副)尿(腎臓経由)

 胆汁の主成分は、胆汁酸と胆汁色素(ビリルビン)で、体内の有害金属は胆汁酸と結びついて胆汁酸塩となり、胆汁に含有されます。ビリルビンはヘモグロビンの代謝産物であり、便の色はこれによります。
 その他、胆汁にはコレステロールも含まれます。

便臭・おなら臭の成分

 糞便の悪臭は、インドール、スカトール、硫化水素が主体であり、動物性タンパク質が消化酵素によってトリプトファンというアミノ酸となり、それが大腸菌やプロテウス及び一部のバクテロイデスクロストリジウムなどの腸内細菌によって分解産生されたものです。これらの悪臭は、身体にとって有害物質です。

 おならは成分的に酸素・窒素・炭酸ガスなどの無臭ガスとインドール・スカトール・アンモニア・揮発性アミン・揮発性脂肪酸などの有臭ガスからなっています。

 これらの悪臭成分は、腸壁から血液中にも吸収されて血を汚し身体各所に運ばれて身体の各細胞を汚染し、臓器の機能を低下させます。特に、アミン類は発癌物質であり、硫化水素は多量の酸素を消費するので嫌気性の癌細胞を増大させます。

便臭・おなら臭を消す方法

 悪臭の原因物質に対する消臭効果として知られている、安全な物質にシャンピニオンとカテキンがあります。

作用が弱いシャンピニオンエキス
 シャンピニオンはマッシュルームのこと。悪臭物質であるインドールやスカトールの生成を抑制する働きがあり口臭や体臭の除去に効果があるとされていますがその作用は弱く、2009年2月には、シャンピニオンエキスによる口臭や体臭の消臭効果をうたった7社の製品が、公正取引委員会からその効果無しとして排除命令を受けました。
参考:シャンピニオンエキスによる口臭、体臭及び便臭を消す効果を標ぼうする商品の製造販売業者に対する排除命令について 平成21年2月3日 公正取引委員会

抗酸化作用や抗ウイルス作用も…カテキン
 カテキンは、緑茶に多く含まれます。緑茶の産地にガン患者が少ないなど、緑茶のカテキンにはガンやアルツハイマーの予防効果があるという研究報告もあります。このほか、血中のコレステロールや中性脂肪を減らすとか、活性酸素を除去する抗酸化作用があるとか、ウイルス感染に対する抵抗力を高める、抗う触作用(抗虫歯作用)を有しており、虫歯や歯槽膿漏を予防し、歯のプラーク形成を妨げなどさまざまな薬効が研究されています。さすがは、もともと薬草として中国から日本にもたらされただけのことはある健康食品の優等生です。
参考:お茶百科 カテキン(伊藤園)

カテキンの作用をさらに強化してみる

 それでは、緑茶を飲めば便臭を減らせるかというと、一般的な緑茶の飲み方では不十分といえます。
 では、どうすればよいのか? 緑茶のカテキンには6種類ありますがその中で最も消臭効果が高いのが「エピーガロカテキンガレート」です。このカテキンを強化すれば消臭効果が高くなります。

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