米ぬかの美白への道
ツイート日本の化粧は、平安時代に生まれて江戸時代に完成したといわれています。ぬか袋、洗い粉で洗顔し、おしろいを付け眉と紅を書く。大体今と変わらない手順のお化粧法は200年以上も前に完成していたのです。
ぬか袋とは文字通り、米ぬかを入れた袋でした。洗い粉は豆の粉に生薬を混ぜたもの。
値段によって混ぜるものも違い、使い方は「手のひらにとって水で溶いて肌に刷り込むと肌の色を白くする」というものだったようです。
戦後、せっけんが一般化するまでは昭和の初めまでぬか袋と洗い粉は使われていたようです。
米ぬかの歴史
江戸時代、江戸では玄米を精白して食べることが庶民の間まで流行しました。その他の地域では、半づき米や玄米を食べていたようです。
精白すると米ぬかが出ます。米ぬかを扱っている米屋の手がいつも白いことから米ぬかで顔を洗ったり、手にすりこんだら白くなるのではないかといわれてぬか袋が始まったようです。
木綿で小さな袋を縫って米ぬかを入れて口を閉じ、洗うときは水を含ませてから顔や体をぬぐって最後に軽くゆすいで絞り、干していたようです。
米ぬかは栄養分が豊富なので、放置しておくと傷みます。そのため、1~3日ごとに中身を取り換えていたようです。
米ぬかの美白効果
米ぬかには、以下のような成分が含まれています。
- オレイン酸
- ビタミンA
- ビタミンB群
- ビタミンE
- ナイアシン
- γ-オリザノール
- フェルラ酸
- セラミド
- ミネラル(カルシウム、リン、カリウム、鉄、ナトリウムなど)
- タンパク質
- 炭水化物
- 食物繊維
メラニンの生成を抑制します
米ぬかに含まれているフェルラ酸、セラミドにはメラニン色素が生成されるのを抑制する効果があります。
セラミドには保水効果があります。肌の水分を蒸発しないように守るバリア機能があるので、水分量の多い肌を作ることができます。
高い抗酸化力を持ちます
ビタミンEの抗酸化作用で、メラニン色素を抑制し、活性酸素によってコラーゲンが減少するのを防ぐ働きがあります。
皮膚の新陳代謝を高めます
米ぬかの一番の力が皮膚の新陳代謝を高める働きです。米ぬかに含まれているビタミンB群とミネラルは皮膚の新陳代謝を高める働きがあります。
油分が自然のクリームになります
米ぬかはオレイン酸(油分)が含まれています。
ぬか袋の場合は、木綿の袋で洗うことによって汚れを取り去り、米ぬかのオレイン酸が肌の皮脂汚れと親和して水に汚れを溶かし込んで洗い流します。
汚れを洗い流し、オレイン酸は肌に残ります。そして、セラミドとともに肌のバリア機能を果たし、水分量を守ります。オレイン酸はオリーブオイルやナッツ類にも含まれている油で、汚れを溶かして保湿する働きがあります。
米ぬかは漬物用のぬかで大丈夫?
厳密に言うとダメです。効果は同じですが、粒子が化粧用のものと比べて少し荒いので、肌を傷つけてしまう可能性があります。もし手に入るなら、一番粒子が細かい白ぬか(化粧ぬか)を選んでください。
米ぬかは
- 赤ぬか(一番外皮の部分)
- 中ぬか(一番外側の部分を除いた真ん中の部分)
- 白ぬか(一番内側の部分、化粧糠とも言います)
の3種類があります。一番美白効果が高く、きめ細かく洗浄できるのは化粧糠ですが、循環式の精米機しか取り出すことはできません。
また、スーパーで売っている米ぬかは虫やカビを防ぐため、炒りぬかになっているところがほとんどです。
美容には、炒りぬかと生ぬかが使えます。
糠床用のものは塩分やトウガラシなどが入っていますので、絶対使わないでください。
米ぬかは傷みやすく、栄養分が豊富なため虫もつきやすいのです。必ず冷蔵庫保存してください。
油分が多いので酸化もしやすく、使用期間は冷蔵庫で2~3週間です。長期間保存したい場合は冷凍保存をしてください。2か月ほど保ちます。
袋のままでもいいですが、ペットボトルに入れておくと保管しやすく、場所も取りません。
米ぬかをコスメとして使うには
2つの方法があります。
- 米ぬか洗顔
- 米ぬかパック
米ぬか洗顔
米ぬかを直接顔につける方法と、ぬか袋を使う方法があります。
米ぬかを直接顔につける方法
スプーン1~2杯の米ぬかを手に取り、手の上で少量の水かお湯と混ぜて練ります。
できたものを肌の上でマッサージしながらのばし、洗い流します。スクラブのような感覚です。
直接肌に触れるので、粒子の細かいぬかを選んでください。また、1週間に2度ほどの使用が目安です。直接肌に作用し、角質も落とす効果があるのでやりすぎは肌を傷めてしまうことがあります。
ぬか袋を使う方法
米ぬか大さじ1~5(お好みの量)をガーゼに包んで口を閉じ、ぬるま湯に入れて水を含ませます。その袋で顔を洗います。洗うというより、拭うという感じでしょうか。顔はあらかじめ濡らしておいてください。
傷みやすいので、ぬかはその都度変えたほうがよさそうです。
ガーゼの袋が肌への刺激をソフトにしてくれるので、毎朝晩おこなっても大丈夫です。
米ぬかパック
米ぬかと小麦粉を2:3で混ぜ合わせます。米ぬか小さじ2、小麦粉小さじ3の割合が一番いいようです。容器に入れ、水を混ぜて20分ほど寝かせます。
小麦粉がだまになって米ぬかが混じっていない部分をなくすためです。
洗顔した肌にそのまま薄く伸ばし、10分ほど放置します。乾き始めたらぬるま湯で洗い流します。ピーリング効果もあるので、パック後の肌は落ち着くまで刺激に弱い状態になっています。
タオルドライは押さえる程度にしておいてください。
効果が強いので、脂性肌の人で週2回が目安です。普通肌、敏感肌、乾燥肌の方は週に1度を目安としてみてください。