2016年4月7日更新 病気

【小橋建太×潮崎豪】プロレスラーになったきっかけは、「マイク・タイソン」と「小橋健太」①

今回は、元プロレスラー・小橋建太さんと現在も第一線で活躍するプロレスラー・潮崎豪選手に協力いただき、お二人がプロレスラーを目指されたきっかけから、腎臓癌を発症してからの「病気との向き合い方」まで、お二人の生き様に迫る内容を師弟対談という形で語っていただきました。プロレスという特殊な職業ならではの疾患との闘い方や、復活劇をリアルな語り口でお伝えします。PART.1では、お二人がプロレスラーになったきっかけを語っていただきました。

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プロレスラーを目指したきっかけ

潮崎
今日は宜しくお願いします!

小橋
最近よく会うな~。この前会ったのは2月だったよな?
(対談実施は2016年3月29日)

潮崎
ですね。そういえばバレンタインの日でしたよね。

編集部
バレンタインの日に男二人がなぜ?笑

小橋
俺が応援している『がんの子どもを守る会』とのタイアップでバレンタインの日に豪とトークイベントをやったんですよ。翌日の15日が『国際小児がんデー』ということで収益の一部を寄付したんです。

編集部
なるほど。今日は、病気との向き合い方など、ざっくばらんに語っていただきたいと思います。

小橋・潮崎
宜しくお願いします。

編集部
まずプロレスラーを目指したきっかけからお二人にお話を伺っていきたいと思います。

潮崎
そういえば小橋さんがプロレスラーを目指されたきっかけって聞いたことないなぁ。

小橋
豪もそうだと思うけど、小学校の頃から、「プロレスラーになりたいなあ」と漠然とは思ってたんだよな。
だけど高校卒業をひかえ、自分の進路をどうしようかな、と思った時、就職するか、プロレスに行くか、という迷いがあって。
まあ、その時に置かれている状況的に、経済的な理由もあって、自立した社会人になろう!って決めて、京セラに就職したんだよね。

潮崎
へえ、そうだったんですか!?

小橋
ただ、就職したから夢を諦めんた、というんじゃなくて、自分の中にいったんしまったって感じかな。
潮崎
進学せずに就職したってことですけど、小橋さんは学生時代に勉強はできたんですか?

小橋
できたよ(きっぱり)。

一同
自信満々ですね(笑)

小橋
まあ勉強はできない方じゃなかったから、高校は、俺の通っていた中学から入学するのは無理、と言われていた進学校に進学したんだよね。
でも女手一つで母親が育ててくれていたので、大学に行くという選択肢はなかったかな。

編集部
勤務先ではどういった仕事をされていたんですか?

小橋
いわゆる工場勤務だな。四日市の。
夜勤とかもあって。2交代勤務で12時間勤務だった。
朝の8時から夜の8時までとか。

潮崎
12時間勤務!?今では考えられないですね。大変じゃないですか?

小橋
まあ何事も慣れるけどね。
ある日、夜勤が終わって四人部屋の寮に帰ってきたとき、居間に新聞が置いてあったんだよね。スポーツ誌じゃなくて普通の新聞。
そこのスポーツ欄にマイク・タイソンが載っていて。

マイク・タイソンの記事に刺激を受けて

潮崎
マイク・タイソンというと、ちょうど小橋さんと同年くらいですか?

小橋
そうそう。俺と同い年。
その当時、世界チャンピオンになる前で、
「連勝続きですごいボクサーが現れた」っていう記事だった。ちっちゃい記事でさ。
それを見たときに「マイク・タイソンにとってはボクシング。じゃあ自分にとってはなんだろう?」っていう思いが芽生えて、やっぱりプロレスラーになろう!って決意できたんだよな。

潮崎
そうだったんですか!?
ファンの方はご存知かもしれないですけど、自分は近くにいながら意外とこういう話を聞くのが初めてなので新鮮ですね。
僕は、小橋さんがきっかけなんですけど…。

小橋
改めて直接聞くとちょっと照れるけどな(笑)。

潮崎
兄がプロレス好きで、小学高低学年の時、熊本で開催されていた全日本プロレスに連れて行ってもらったんです。
それからプロレス好きになって、夜中試合をテレビで観たりしていて。

小学校からの憧れ

小橋
じゃあ、小学生のときからプロレスラー志望だったんだ?

潮崎
憧れはありました。でもプロレスラーに憧れが強かったからこそ、住む世界が違うだろうな、っていう思いもありました。

小橋
自分にはできないって?

潮崎
はい。自分の中でなりたい気持ちはあったんですけど、無理だろうな、って最初は自分で決めつけていましたね。それでも小中高とプロレスは観続けていました。
「こんなすごい世界に自分は行けるわけないだろう」っていう気持ちを持ちながらも、
身体を鍛えるのは好きだったので、日々身体を鍛えてはいましたね。

きっかけは「小橋建太」

小橋
なるほどね。憧れが強すぎて、自分には無理って思いこんでしまうっていうのは、ありがちだけどもったいないよな。
そこから実際に挑戦しようってなったのはいつごろ?

潮崎
高校を卒業する時に、自分の父が警察だったので、自分も警察官になろうと思ったんです。
公務員試験を受けようと勉強して受けたんですけど、何度か落ちてしまって。
試験に落ちたことをきっかけに、「この時期にやれることってなんだろう」って改めて考えたんですよね。
当時二十歳で若かったですし、憧れていたプロレスに挑戦するなら今しかない!という思いでした。

小橋
公務員試験、落ちて良かったな(笑)。

潮崎
そうですね(笑)。
小橋さんはもうご存知ですけど、実は、練習生のオーディションに応募するきっかけは、小橋さんの試合だったんです。小橋さんの試合をテレビで観ているときに、オーディションの応募がテロップで流れていて。

「あ、これはもう俺に挑戦しろ!てことなんだ」って思ったんです。
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この記事を書いたアドバイザ

プロレスラーとして一世を風靡し、数々のタイトルを獲得してきました。その一方でがんや数々の負傷に悩まされ、リングの外でも病やケガとの壮絶な闘いを繰り広げてきました。2013年5月に惜しまれつつも現役を引退し...