ニキビの原因となる皮脂やアクネ菌をさっぱり落とすこともニキビ予防には大切なことなんだけど、そもそもニキビができにくい肌状態であれば、多少の皮脂やアクネ菌ごときの力で顔中ニキビだらけにはならない。
裏を返せば、肌の力が未熟ならちょっとの刺激でニキビができちゃうということ。顔中ニキビで悩んだ経験のある人ならわかると思うけど、ニキビができる時の肌状態だと、たぶん1日100回洗顔し清潔にしたところでニキビはできるであろう。
だから、ニキビができにくい強い肌を作ることは、僕達ニキビ肌を持った者の宿命と言える。では、ニキビができにくい強い肌とはいったい何なのだろうか?何かおまじないでレベルアップするといった虫のいい話があるわけでもなく、やっぱり自分の日々の努力で作るしかない。
鍵を握るのは、ターンオーバーである。フレーズや響きを聞いたことがある方も多いことと思うが、たぶん知ったかぶりをしている人が大多数だろう。
こういう僕もターンオーバーを整えることが美肌には大切というのは学生の頃からわかっていたことだった。
しかし、自分の生活やスキンケアをターンオーバーの改善を中心に考え実行したことはなかった過去がある。今ではその重要性を理解し、実際にニキビがほぼゼロになった実績から、ターンオーバーの知識はニキビ患者には必要だと強く思っている。
深く考えると迷子になるといけないから、ここではターンオーバーの基礎知識だけを紹介していこうと思う。特に大人ニキビで悩んでいる人は、必ず目を通してほしい内容である。
ターンオーバーとは何ぞや?
僕らの肌は表面上は一枚の皮膚にしか見えないが、実際にはミルフィーユのように何層にも重なってできている。そして、僕らが見ている肌は常に生まれ変わっているのである。
肌も僕らと同様生きているため、細胞がどんどん作られていき、古くなった細胞は外に排出されるということ。ロケット鉛筆のようにどんどん押し出されていくというイメージに近い。爪が伸びるように肌も成長しているといったところだろう。
そして、肌が上に上に押し出されている現象を「ターンオーバー」と呼んでいる。ただし、皮膚の層は「表皮」と表皮より深い「真皮」に分けられるが、ターンオーバーが行われるのは表皮だけである。真皮にまでダメージの及んだ凹みはなかなか改善できないのは、悲しいがこのためである。
ターンオーバーは、表紙の下部にある基底層から始まる。基底層で新しい肌が生産され徐々に上へ上へと進んでいく。そして、表皮の上部にある角層にたどり着くと、肌を外部からの刺激から守るストッパーの役割をまっとうすることとなる。そして、無事に役割を果たし高齢になると次の世代へと仕事をバトンタッチするのである。どの世界にも世代交代は免れないということだ。
この肌の一生は、通常28日サイクルで行われるため、肌が約28日の生涯を過ごすことがターンオーバーを整えるということである。
一方、加齢や生活習慣、ストレスといった様々な要因から、肌の一生が伸びたり縮んだりすることもある。これがターンオーバーの乱れと呼ばれて、肌がくすんだり、ニキビができやすくなったりと美肌を妨げる悪いことだらけの結末になる。
加齢によるターンオーバーの遅れは、ある程度しょうがないことである。それは重力に逆らうことと同じで、万物に対する挑戦と言える。そんな大規模な事を成し遂げる覚悟と勇気を持ち合わせているなら話は別だが、美肌にそこまで情熱をかける人は少ないだろう。
つまり、40代以降のターンオーバーの乱れと20代のターンオーバーの乱れは同じ様でまったく異なるものである。若いのにターンオーバーが乱れている場合は、ぜひとも改善してほしい問題ということ。
まずは、ターンオーバーを正常化することがニキビ知らずの肌に重要なことを認識しておこう。
ターンオーバーの周期はどうやったらわかるのか?
自分の肌のターンオーバーが正常化していると目視することは不可能である。基底層に潜って目印をつけれない限りは判断できないだろう。もしかしたら、光学顕微鏡など最新機器を使えば可能なのかもしれないが、日常生活レベルには無縁な話である。
あくまで目安として捉えてほしいのだが、基本的にターンオーバーが遅れると、古くなった細胞が角層に溜まることで厚くなる。厚くなった角層の特徴として、触るとゴワゴワと固いのがわかる。僕自身、ニキビに悩んでいた頃の肌が固く、今は弾力のある柔らかい肌になっているため、触った感触の違いは明らかであると経験上言える。
ただし、男性の肌は女性に比べて厚い傾向にあるため、肌が固い=ターンオーバーが乱れていると一概に断言はできない。本当に肌と言うのは難しいもので、一つの要因から判断することができない。いくつもの要因から総合的に判断するしかなく、それにはそれなりの知識が必要である。
しかし、ある程度目安を作らないと迷子が続出してしまうため、以下のチェックリストを利用してほしい。
・頬を中心にニキビができている
・ストレスを感じている
・入眠時間が不規則である
・食生活が偏っている
・肌を触ったらゴワゴワ固い
全ての条件が揃っていたら、まずターンオーバーが乱れていると疑っていいだろう。大人ニキビができやすい時点で肌は弱っているサインだから、ターンオーバーが乱れている可能性は高い。
20代半ばになってもニキビに悩んでいる人は、ターンオーバーの改善を意識した方がいいだろう。乱れている前提で対応することで結果が出る場合が多いからだ。
最後に一言だけ
ニキビを治すために表面上のケアにこだわってしまう人が多いが、案外ターンオーバーが整うだけで悩みが解決するケースがあることを忘れないでほしい。
スキンケアだけでなく、生活すべてが肌に影響するということを再認識して、今日も悔いの残らない美肌生活を送っていこう。
ローマと同様、ターンオーバーも一日にして成らずである。