美肌成分の割合に注目
保湿成分を高配合している石鹸や洗顔フォームの選び方を紹介!各製造方法の特徴なども解説しています。
固形石鹸の保湿力は製造方法によって異なる
石鹸はその製造方法によって、配合成分の比率が大きく異なってきます。美肌に役立つ成分をたくさん配合した石鹸は、どういうプロセスで作られているのかを、ここで確認しておいて下さいね。
石鹸素地の作り方には、中和法とけん化法があります。中和法は、大量生産に向いており、大手メーカーなどで使われる方法。製造過程でグリセリンが除去されているため、この製造方法で作られた石鹸は洗顔後につっぱり感を感じやすいのだとか。おすすめは、けん化法で製造された石鹸です。
けん化法
油脂をアルカリで、ゆっくりけん化反応させる方法です。ホットプロセスとコールドプロセスがあります。
- ホットプロセス(けんか塩析法)
油脂にアルカリを加えて長時間加熱し、じっくりけん化反応させます。その後石鹸を塩析して石鹸素地、グリセリン、不純物を分け、純度の高い純石鹸を作ることが可能です。 - ホットプロセス(焚き込み法)
油脂にアルカリを加えて高温で窯焚きし、塩析せずに仕上げます。カリ石鹸の場合によく用いられる方法で、石鹸完成まで5日程度かかります。 - コールドプロセス
油脂にアルカリを加えて、40度前後の低温でけん化させます。できた石鹸は塩析せず、自然に熟成させるので、油脂の有効成分が劣化せず、グリセリン・ビタミン・スクワレンなどの不純物を含ませることが可能です。結果、使い心地が良く、保湿力の高い石鹸を作ることができます。
石鹸の練り法によって異なる美容成分の配合率
固形石鹸の場合、成形していく方法にも種類があります。「枠練り法」「機械練り法」の2種類で、機械練り法は一連のプロセスを機械でおこなう大量生産向きのもの。原料の98%を石鹸素地にする必要があるため、保湿成分などは2%程しか配合できません。そのため、おすすめは枠練り法で成形された石鹸です。
枠練り法
固形石鹸にする為、石鹸素地を練り込んでいきます。石鹸素地に香料等を加えて枠の中に流し込み、長時間かけて冷却固化していきます。石鹸分子が大きな結晶になるので、溶け崩れしにくい石鹸ができあがります。その後は製品の大きさに切断し、自然乾燥させ、型打ちして出荷されます。
たくさんの人の手作業が必要な工程が多いので、高コストになりますが、石鹸素地以外の美容成分を30~40%程配合することができるので、「汚れを落とす以外の機能」をプラスすることができます。
欠点として、泡立ちの悪さや溶けやすさが挙げられますが、出来た石鹸を60~90日間乾燥させることで、この欠点は克服可能です。手間はかかりますが、ユーザーニーズの最も高い石鹸が作れます。
洗顔フォームは界面活性と保湿成分に注目!
では、洗顔フォームはどのような基準で選べば良いのでしょうか?洗顔フォームを選ぶ際は、使用されている原料や配合成分に注目します。
良い水を使った洗顔フォームがおすすめ
まず、原料として使用されている水に注目。
固形石鹸の場合は、製造の際に使用されている水はごく僅か。それに対して、洗顔フォームに使われている水の量は全体の半分~2/3程。洗顔フォームの方が、水を多く使っていることがわかりますね。
原料の水について気にする人は少ないようですが、どんな水を使って作られているのかも、実は大切なポイント。たとえば、肌に良いと言われている水には、マイナスイオンを含んだイオン水や、純度が高い純水などがあります。水は洗顔フォームの半分程を占めているので、ベースとして良い水が使われていれば、肌への優しさも期待できそうですね。
どんな洗浄成分が含まれているのか?
配合されている洗浄成分には特に注目です。洗顔フォームやクレンジング剤などには、界面活性剤という成分が含まれています。
これは、洗顔フォームの泡立ちを良くして肌の汚れを根こそぎ落とせる、洗浄力が高い成分ですが、肌のバリア機能を破壊し、必要なうるおいまで奪ってしまうデメリットもあります。
一般的な洗顔フォームには、この界面活性剤が全体の10%前後含まれていますが、最近では界面活性剤を不使用にしている洗顔フォームも開発されています。
多くの商品に含まれている界面活性剤を不使用にしている分、代わりに肌に優しい洗浄成分や保湿成分が配合されている場合もあるので、肌への優しさを考えるなら界面活性剤不使用の洗顔フォームがおすすめです。
配合されている保湿成分とその割合をチェック
どんな保湿成分が配合されているかも確認しましょう。
数ある保湿成分の中でも、特に注目なのが、セラミド。人の皮膚に自然と含まれている保湿成分なので、洗顔によるダメージから肌を守りながら、優しく働きかけます。また、ヒアルロン酸やコラーゲンなども、保湿力が高い成分なのでおすすめです。
配合成分の割合に関しては、洗顔フォームのパッケージや本体に表示されている全成分表示の欄を見るとわかります。化粧品の成分は、より多く配合されている順に成分名が記載されているのです。たとえば、「水、メチルパラベン、セラミド」と表記されていたら、1番多く配合されているのが水、続いて防腐剤であるメチルパラベン、もっとも少ない割合で含まれているのがセラミドということ。これでは、「セラミド配合」と謳っていても、実際にはほんの少ししか含まれていないことになります。
できるだけたくさん保湿成分が配合されている洗顔フォームを選ぶようにしましょう。
洗顔フォームは、泡立ちの良さや洗浄力の高さ、便利さなどが人気の洗顔アイテム。配合成分や原料にこだわって選ぶことで、洗顔フォームの持ち運びや汚れ落ちの良さを残しつつ、洗顔石鹸にも負けない保湿効果や肌への優しさも実感することができるはずですよ。
洗顔石鹸や洗顔フォームを選ぶ際は、以上のポイントに注目してみてください。
固形石鹸の場合、枠練り法で成形されたものは保湿効果が高い反面で価格も高価なものが多いので、コストパフォーマンスの良さも求める場合は、成分や原料にこだわった洗顔フォームを探すところからスタートしてみましょう。