化粧品犬です。
今回取り上げるのは、ファンケルさんのボタニカルフォース 美容クリーム洗顔料です。
いわゆる洗顔フォームです。
ボタニカルフォースについては既に何度か取り上げましたが、オイルとか、マスクとか。
この洗顔は、オイルと並んでシリーズとしては「押し」のアイテムなんですよね。
@cosmeのPRページでは、クレンジングオイルとこの洗顔だけが大きく取りあげられており、「満足度95%!使い心地◎」と大書き状態です(^_^;)
しかし、実際の@cosme内での評価はクチコミ 69件 注目人数 53人、評価点4.9点とイマイチです。
前回取り上げた、同シリーズのマスクより点数は低い(^_^;)
@cosmeさんも、クライアントに対して容赦ないですね(^_^;)
そして問題なのは・・・処方内容も、あまり面白くない(^_^;)
ということです。
とりあえず写真はこれ。
トライアルセットを買ってます。
で、製品はこれ。
緑のチューブって存在感があって、デザインとしてはなかなか良いですね。
値段は1100円/90gです。
本家ファンケルは洗顔はパウダーがメインなので、何と比較するのかはなかなか難しいのでですが、ラインを無視して本家ファンケルで比較するなら、BC洗顔クリームという商品が2540円/90gですね。
また、最近気付いたのですが(またしても遅い)、ファンケルさんはローソンとのコラボもやっているようで。
こちらの洗顔 エイジングケア洗顔クリームは1400円/90g。
なので、ボタニカルフォースの洗顔が最も安いです。
しかしこの、ボタニカルフォース、本家ファンケル、ローソンコラボの三種類とも処方が異なっていまして。
(ファンケルさんはこういう所は意外にマメ(^_^;))
ボタニカルフォースは残念なことに、もっとも安っぽいというか。
具体的には値段の高いアミノ酸系洗浄成分が、もっとも少ない処方となっています。
まあ、本当に一番安いんですが。ファンケルさん、正直すぎです(^_^;)
商品説明を書いておきますと、こんな感じです。
1)キメ細かい弾力のある泡が、汚れを浮かせて、落とす洗顔料。
2)肌の古い角質をとりのぞき、肌のくすみ・ゴワつきをケアします。もちもち泡で透明感ある肌に洗い上げます。
3)肌へのやさしさにこだわったファンケルのベーシックケアが手に取りやすい価格で。
まあ、普通ですね。
処方も比較的簡単なので出してしまいますね。
いつも通り整理します。
全体的には、普通の脂肪酸系洗顔フォームです。
洗浄剤から見ていきますと。
ミリスチン酸K、ステアリン酸K、ラウリン酸Kと、カリウム塩が多いですね。
カリウム塩が多いと柔らかい製剤が作りやすいのですが、皮膚刺激が出やすくなります。
特にラウリン酸Kは要注意です。
この処方は、カリウム塩だしラウリン酸カリも入っているしで刺激が出そうな感じになりやすいところですが、未中和のラウリン酸パルミチン酸を添加することで、全体として中和度を下げ、刺激を出にくくしているようですね。
さらに、そこそこ低刺激なラウラミドプロピルヒドロキシスルタインを添加することで、更に刺激を緩和しています。
脂肪酸系の洗顔フォームでは、よく使われている技術ではあるのですが、使う人に配慮はしていると思います。
そして最後にちょっとだけアミノ酸系洗浄成分のココイルグリシンKが配合されているという(^_^;)
この商品だけ見ていると分かりませんが、ファンケルさんの洗顔フォームは値段に応じて、露骨にこのココイルグリシンKの量が増えて行くんですよ。最も安いこのボタニカルフォースでは、ココイルグリシンKは残念ながら最少のようです。
次はコンディショニング剤・オイル類のパートですね。
ここに本処方のもう一つの工夫がありますね。
それはポリクオタニウム-10の配合です。
普通ポリクオタニウム-10といえば、ヘアシャンプーで使われるものですが、洗顔フォームに使用することで、洗い上がりのしっとり感を付与し、洗浄剤による刺激も緩和することができるんですね。泡立ちも若干向上するし。
ちょっとインチキ臭いのですが、低価格な洗顔フォームを作る際には重宝されている技です。
化粧品版の「美味しんぼ」があれば、山岡に「こんなものは、本当の洗顔じゃないー!」とかいわれそうですが(^_^;)
あとは、ステアリン酸グリセリル(SE)という自己乳化型ステアリン酸グリセリルと、保湿剤の方に分類した乳化剤のイソステアリン酸PEG-60グリセリルで全体の粘度を調整しているようですね。
つぎは防腐剤ですね。
配合無しですが、保湿剤の方に分類したエチルヘキシルグリセリンで防腐しているようです。
配合量によっては、この素材で防腐できます。
最後は保湿剤、香料などのパートですね。
グリセリン、ソルビトール、BG、PEG-75など、洗顔フォームなら絶対配合する原料が多いです。
これらの原料は、洗浄剤をキレイに析出させてクリームを作るために必須の原料です。
それ以外の原料である、カニナバラ果実エキス、アルガニアスピノサ核油、ヒポファエラムノイデス果実油、ルイボスエキス、エチナシ葉エキス、ラベンダー花エキス、オレンジ果皮油、ローズマリー葉油等については以前のボタニカルフォースのエントリーでとりあげてのでそちらを参考にしてください。
というところで解析はお終い。
このアイテムについては、評価に悩むところですね。
低価格でそこそこの物を作るには、どうするかの見本のような処方でもありますが、使う人の事をギリギリで考えた処方でもあるという感じです。
そしてまあ、本当に安いとも言える。欲を言えばもう980円ぐらいなら買いやすかったかなー(勝手すぎ)。
最初はこのエントリーは貶し目に書いたんですが、若干書き直しました(^_^;)
ファンケルさんもがんばってるんだなあーと、何故か上から目線で思ってしまったりして(^_^;)
本項は以上です。