多汗症治療「ボトックス注射」の料金や保険適用について
2017/02/07
ボトックス注射による多汗症治療の料金や保険適用の有無についてご紹介しています。
多汗症とは、緊張した際や不安を感じているとき、何かふとした瞬間に突然大量の汗が一気に吹き出してしまう症状のことをいいます。具体的には、「局所性多汗症」と「全身性多汗症」に分けることができます。
このような大量の汗が一気に吹き出してしまう症状を抑える方法として、比較的手軽に行える治療方法がボトックス注射となります。
多汗症治療に行うボトックス注射とはどのような治療方法なのか?
汗が大量に排出される根源は「エクリン汗腺」という部分にあります。
エクリン汗腺からは、体内の温度調整のために汗が排出されるのですが、多汗症の方は緊張状態やある一定の状態になるとエクリン汗腺から一気に汗が吹き出してしまいます。
しかし、ボトックス注射を汗の気になる部分にすることによりエクリン汗腺の活動や筋肉の活動を鈍らせることができその結果、汗を大量に吹き出させなくすることが可能になります。
ボトックスの成分はなに?副作用はないの?
注射の成分は、ボツリヌス菌が産生するA型ボツリヌス毒素(たんぱく質)、血清アルブミン、塩化ナトリウムを含む薬剤です。
副作用について当サイトが調べたところ、多汗症治療に使用するボトックス注射は極めて副作用が少ないという結果となりました。汗の気になる部分に注射をするわけですから、内出血や多少の痛みやほかの部分から汗が増えた気がするなどはありますが体に壮大な影響を及ぼすような副作用はありません。
しかし、世の中には「絶対に大丈夫」という言葉は存在しませんのでボトックス注射を受ける際には医師とのしっかりとしたカウンセリングを行い、メリット・デメリットを理解することも重要となります。
治療で汗を止めて体や健康に害はないの?
注射で無理やり汗の排出を止めて体や健康に害はないの?と不安に思う方も多いかとおもいます。
しかし、汗が排出させる汗腺は全身に存在するのである特定部分の汗を止めたからと言って体や健康に大きな害を与えることはありません。汗腺が多く集まる脇でさえ全体の2%ほどの汗腺しかないといわれています。
例えば脇の汗が気になってボトックス注射をしたとしても、汗がでてくる汗腺の2%しか止めてないため残りの98%はほかの部分で汗を排出します。
脇のみからの汗を止めることにより、脇汗や汗染みなどを予防することができます。じゃあ脇から出てくる分だった汗とどこからでるの?と疑問に思うかもしれませんが、脇からではなくそのほかの汗腺から排出されるので問題ありません。
ボトックス注射を使用できる部位は?
多汗症といっても、手のひらからの汗が気になる方や、脇汗が気になる方など汗が多く吹き出てしまう部位は人によって異なります。そこでボトックス注射での多汗症治療はどの部位に適用することができるの?といった疑問ですね。
多汗症治療によるボックス注射は次の部位に注射することが可能となっています。
- 脇
- 額
- 手
- 足
- うなじ
このようになっています。
多汗症は、脇からの汗が一番多いように感じますが実は「顔」「足」「手」からの汗で悩んでいる方もおおく存在します。
脇の汗治療としては、ボトックス注射以外にも何種類か方法があるのですが、そのほかの顔・手・足などの多汗症治療を行えるのはボトックスのみとなっています。
多汗症治療のボトックス注射は保険適用できるのか?
多汗症の脇汗ボトックス注射がは2012年11月より保険適用となっています。
しかし、脇の汗が気になるかた全員に保険適用されるわけではなく、原発性腋窩多汗症(げんぱつせいえきかたかんしょう)に当てはまるひとのみ保険適用となります。
原発性腋窩多汗症(げんぱつせいえきかたかんしょう)とは?
多汗症といっても、本人が過剰に気にしているだけで通常の人の汗の量と変わらない人も中にはいます。そのような方は保険適用にはならず、保険適用になる方は医師に原発性腋窩多汗症(げんぱつせいえきかたかんしょう)と診断された方のみとなります。
具体的には次の基準で判断されます。
- 両脇から多くの汗がでる
- 汗の量が多く日常生活に支障がでる
- 週に1回以上の頻度で脇汗が多くでる
- 症状が25歳未満から発症した
- 家族に同じ症状の人がいる
- 睡眠時は局所性発汗の症状がない
上記のことが診断基準となっているようです。
しかし、脇汗などの多汗症に非常に深刻に悩んでいて日常生活に支障がでている場合はほとんどの場合で診断基準を満たしているという判断をしていただけるようです。
ボトックス注射の料金や効果は?
ボトックス注射を保険適用(三割負担)で行った場合は、両脇で約3万円程度の料金がかかります。
保険適用外(自由診療)の場合には、約7万円~13万円程度のクリニックが多くなっています。
多汗症へのボトックス注射は1回でどの程度効果があるの?
脇・足・手のひらなどの多汗症にボトックス注射で治療をした場合は、約4ヶ月から7ヶ月程度の効果があります。しかし、効果を見込める期間は個人差にもよります。
そのため、多汗症を年間通してしっかりと予防したい方は年に2回のボトックス治療を受ける方が多くなっています。
年間2回の治療をすると保険適用となっても6万円程度は料金がかかってしまうため、決して安いとは言えませんが悩みが深く日常生活に支障がでるようであればボトックス注射も検討したほうがよいでしょう。
脇汗対策ジェルを使用して汗を少なくする方法もある
ボトックス注射は汗腺の働きを抑えて汗を少なくする効果がある治療法ですが、最近では脇汗を抑えるジェルも販売されています。
脇汗対策ジェルの良いところとしては、ボトックスなどの治療とは違い比較的リーズナブルな価格で購入できることです。
しかし、人によってはボトックスより効果を実感できない場合もあるので、一度ジェルクリームなどの数千円で購入できる商品で多汗症や脇汗対策を試してみてから、効果を見込めなければ改めてボトックス注射治療をするもの一つの案と言えます。